テーブルヤシの育て方

テーブルヤシの育て方

植物名 テーブルヤシ
学名 Chamaedorea elegans
英名 Parlor palm
科目/属性 ヤシ科/チャメドレア属
原産地 メキシコ、中南米

テーブルヤシの特徴

テーブルヤシは鮮やかな濃緑の葉が特徴のミニサイズのヤシ科植物です。涼しげな見た目と南国の雰囲気を漂わせるため、観葉植物として人気があります。

明るい場所であれば簡単に育つので、机や本棚などちょっとしたスペースにおすすめです。ヤシ科植物ですが、耐陰性を持ち育てやすい特徴があります。

そのため、初めて植物を迎える方も安心して育てることができるでしょう。ハイドロ仕立てのテーブルヤシはハイドロボールやカラーサンドを使って、おしゃれなインテリアグリーンとしても楽しむことができます。

テーブルヤシの花言葉

テーブルヤシの花言葉は「あなたを見守る」です。大きく生長した雌木は、無数の丸く黄色い小花が集まって咲きます。

その小さな花を包み込むように取り囲む葉の姿から、花言葉が名付けられました。子を見守る母親のような優しい花言葉ですね。

就職祝いや出産祝いなど、家族の門出を祝う贈り物にぴったり。明るい環境であれば、わずかなスペースでも楽しめるのでプレゼントに最適です。

テーブルヤシの風水

テーブルヤシには「仕事運」を高める風水効果があります。仕事場の机や書斎の棚に置くと効果的です。

地面から細い茎を真っすぐに伸ばす植物は、陽の気を持っています。さらに、細く鋭い葉には悪い気を払い、活力をみなぎらせる効果もあるようです。

仕事に悩んでいるときは、テーブルヤシを仕事場の机に置くと良い影響があるかもしれません。ただし、置くだけでなく周囲を整理したりお手入れをしたりすることで、初めて十分な風水効果が得られます。

関連記事:テーブルヤシの風水|置き場所と育て方について

テーブルヤシの育て方

テーブルヤシの育て方

日当たり 日当たりのよい置き場所(直射日光を避ける)
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 緩効性肥料、液肥
剪定時期 5~10月

観葉植物の全体的な育て方の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

テーブルヤシは日当たりの良い環境を好みます。ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要です。

耐陰性があるので室内の明るい場所であれば十分に育ちますが、あまり暗すぎると生育が良くありません。葉色が悪くなったり、貧弱な株姿になったりするため注意してください。

室内の明るい窓際で育てることをおすすめします。直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にして管理しましょう。

温度

テーブルヤシは、寒さに弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。

屋外の日陰でも育てることはできますが、気温の下がる秋には室内へ移動する必要があります。しかし、室内と屋外を入れたり出したりすることは、紫外線量の変化により植物の生長に悪影響です。

そのため、初めから室内の明るい窓際での管理がおすすめ。ただし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、冬は窓から離した明るい場所に置いて管理しましょう。

水やりの頻度

  1. 春夏:土の表面が乾いてから
  2. 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後

春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。生育期の水切れは、テーブルヤシの葉先が枯れる原因になります。

水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。

冬は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをします。この時期は特に空気が乾燥するので、葉水を忘れずに与えると葉が傷む心配がありません。

冬の水やりを控えることで寒さにも強い株になるため、土は乾燥気味に育てると管理しやすくなります。

肥料

テーブルヤシには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。

生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。肥料の与えすぎはテーブルヤシの根を傷めるので、注意が必要です。

冬も肥料を与えると根を傷める原因になります。土の上の置き肥は取り除いて、液肥やりもやめましょう。

剪定方法

テーブルヤシの剪定時期は、生育期の5~10月になります。風通しが良くなるように、茂りすぎたり茶色く枯れたりした葉を剪定しましょう。

ヤシ科の植物は、他の観葉植物のように剪定した枝下から新芽が出てくるわけではありません。茎の内側から新芽が出てくるので、葉だけを剪定してください。

テーブルヤシが茂ったからと言って、根元を剪定してしまうと生長点まで切ってしまうことになります。その結果、新芽が出ずに枯れる恐れがあるので注意が必要です。

テーブルヤシのよくあるトラブルと対処法

テーブルヤシのよくあるトラブルと対処法

気軽に楽しめる涼しげなテーブルヤシですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根元が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 活力剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

根腐れが起こると、新芽以外が枯れて葉が黒く変色します。蒸れると腐ってふやけてきて、根元の葉からダメになっていきます。悪くなった葉はカットして、新しい葉が出るように管理します。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとテーブルヤシに悪影響です。

対処法はテーブルヤシの植え替えをすること。

テーブルヤシを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

テーブルヤシのよくある質問

テーブルヤシのよくある質問

最後にテーブルヤシのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. テーブルヤシは水栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?
  2. テーブルヤシは室内と屋外どちらを好むの?
  3. テーブルヤシは巨大化するの?
  4. テーブルヤシは花が咲くの?開花時期は?
  5. テーブルヤシの植え替え時期/植え替え方法は?
  6. テーブルヤシが好む土は?
  7. テーブルヤシが枯れる原因は?
  8. テーブルヤシの寿命は?
  9. テーブルヤシの葉が薄いのはどうして?

それでは具体的に見ていきましょう。

テーブルヤシは水栽培(ハイドロカルチャー)ができるの?

テーブルヤシは水栽培(ハイドロカルチャー)で育てることが可能です。

鉢から優しく引き抜き、土を綺麗に洗い落として根だけが水に浸るようにします。しかし、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいません。

そのため、水を毎日入れ替えて新鮮な状態にしておくことで美しく育ちます。ただし、テーブルヤシは葉が茂るので、水だけだと身体を支えることができずに倒れてしまうことも。

その場合は、固形の焼土であるハイドロボールなどを使用して水栽培してください。テーブルヤシの根が身体を支え、真っすぐ美しく育ちます。

ただし、土で成育させた株の根は土で生育するための根が生えてきます。根洗いしたあと水だけで育てると、浸透圧が変化するため根がふやけやすく、根腐れするリスクが高くなります。

できれば根もすべて切り落とした状態で水につけて、水用の根を出させて育てた方が、根腐れのリスクがなく安心でしょう。

テーブルヤシは室内と屋外どちらを好むの?

テーブルヤシは室内の明るい環境を好みます。ただし、直射日光は葉焼けの原因になるので注意が必要です。

屋外の明るい日陰でも育てることはできますが、紫外線量が変わるので室内と屋外を入れたり出したりすることはおすすめできません。紫外線量が変わるとテーブルヤシの生育に悪影響です。

そのため、室内のレースカーテン越しの窓際で一年を通して育ててください。冬は気温が下がるので、窓から離れた明るいデスクや棚の上に置くと良いでしょう。

テーブルヤシは巨大化するの?

テーブルヤシは小さいイメージがありますが、2~3mほどの大きさになります。しかし、生育はゆっくりのため、すぐに大きくなることはありません。

大きくしたい場合は、適切な環境で育てながら年に1度植え替えをします。そして、生育期に追肥をしながら育てると大きくなりやすいでしょう。

小さい状態を維持したい場合は、肥料は必要最低限にして水を少なめにすると生育が遅くなります。しかし、いずれは大きくなるので大きさにあった場所で育てることも大事です。

テーブルヤシは花が咲くの?開花時期は?

4~6月に花が咲きます。ただし、テーブルヤシには雌木と雄木があり、花が咲くのは雌木です。

さらに、テーブルヤシは花が咲くまで雌木か雄木かどうかの判別ができません。草丈も50㎝以上と大きくならないと、花が咲かないとも言われています。

そのため、テーブルヤシの花を見ることは難しいですが、丸く黄色いポンポンとした花は愛らしい姿です。ぜひ、大きく育てて花を楽しんでみてはいかがでしょうか。

テーブルヤシの植え替え時期/植え替え方法は?

植え替え時期は、生育期の5~10月です。

テーブルヤシの生育はゆっくりなので2年に一度のペースで植え替えましょう。また、水やりの時に土の吸水が悪かったり、鉢底から根が出てきたりした時も植え替えタイミングです。

鉢から取り外し、一回り大きな鉢に植え替えます。この時に根が固まっている場合は、土と一緒にほぐして柔らかく腐った黒い根も取り除いてください。

植え替え後は直射日光の当たらない場所に置いて、たっぷりと水やりをします。その後は、元の場所に戻して管理してください。

テーブルヤシが好む土は?

テーブルヤシが好む土は、水はけのよい土です。土が常に湿っていると根腐れするため、水はけの悪い土に植えないように気を付けます。

市販の観葉植物の土で、十分に育つので安心してください。室内でコバエやカビが気になる方は、腐葉土などの有機物が入っていない観葉植物用土を選ぶことが重要。

水やりを忘れがちの方は、黒土を1割程度加えると水持ちがよくなります。また、水をやりすぎてしまう場合は、1割ほど小粒の軽石や赤玉土を加えると水はけがさらに良くなるでしょう。

テーブルヤシが枯れる原因は?

枯れる原因は「日当たり」「水やり」「寒さ」が考えられます。

テーブルヤシは直射日光に当たると、葉焼けしやすいです。特に、夏の直射日光や西日が当たると枯れてしまうことも。

しかし、暗すぎると光合成できずに枯れてしまいます。読書が無理なくできる明るさを基準にしましょう。

水のやりすぎは根腐れの原因になり、水のやらなすぎは土の乾燥に繋がります。適切な水やりが大切です。

寒さに弱い植物なので、冬は窓際から離して管理してください。ただし、暖房の風が当たると、急激な乾燥によって枯れる恐れがあります。

暖房が当たらない窓際から離れた明るい場所で、管理することが重要です。

テーブルヤシの寿命は?

テーブルヤシの寿命は、10年以上とされています。

大きくなっても2~3mほどの小型ヤシ科植物ですが、他ヤシ科植物同様に長寿です。定期的な植え替えや寒さ管理を適切に行うことで、一生を共にするほど長生きするかもしれません。

しかし、雄木と雌木が受粉して種子を付けると、種子に栄養が集中して枯れる恐れがあります。長く育てば育つほど子孫を残そうと花を咲かせるので、枯れてほしくない場合は花を剪定したほうが良いでしょう。

テーブルヤシの葉の色が薄いのはどうして?

葉の色が薄い原因は、「明るさ不足」です。

テーブルヤシは直射日光に当たると葉焼けしやすいため、明るい室内で育てます。ただし、暗すぎる場所では光合成が十分にできず、葉の色が薄くなりやすいです。

葉の色が薄い場合は、明るい場所に移動させる必要があります。しかし、暗い場所に置いていたテーブルヤシを、直射日光に当てると葉焼けで枯れる可能性が高いため危険です。

まずは、窓際に近い場所に置いて1週間ほど光に慣らします。その後、レースカーテン越しの窓際に置くと濃い新芽が出てくるでしょう。

テーブルヤシのまとめ

テーブルヤシのまとめ

テーブルヤシは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。小さな姿で生育もゆっくりなので、机や棚の僅かなスペースで楽しめるインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「あなたを見守る」という花言葉は、結婚祝いや出産祝いなどのプレゼントにも最適です。活力をみなぎらせて仕事運を上げる風水効果は、仕事を頑張っている方にとても喜んでもらえます。

ぜひ、机に気軽に置けるおしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

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