オリーブの木に実をつける方法|ならない原因も解説

オリーブの木に実をつける方法|ならない原因も解説

オリーブの木は、そのおしゃれな見た目からインテリアや庭木として非常に人気があります。しかし、育てている中で「花は咲くけれど実がならない」「いつになったら実がつくのか」といった悩みを持つ方は少なくありません。オリーブに実をつけ、収穫の喜びを味わうためには、植物の性質を理解し、適切な環境を整えてあげることが大切です。

本記事では、オリーブの木に実がなる仕組みから、実がならない原因とその対策、収穫の楽しみ方までを網羅的に解説します。これからオリーブの実の収穫を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

オリーブの木に実がなる仕組み

オリーブの木に実をならせるためには、まず「受粉」の仕組みを知っておく必要があります。オリーブは、花が咲けば自動的に実がなるというわけではありません。多くの品種において、オリーブは「自家不結実性(じかふけつじつせい)」という性質を持っています。これは、同じ木の花粉同士では受粉しにくいという特性です。

実をつけるためには、異なる品種のオリーブから花粉を運んでもらう「他家受粉」が非常に重要です。 たとえ花がたくさん咲いても、近くに相性の良い別品種のオリーブがなければ受粉がうまくいかず、結実には至りません。また、開花時期に雨が続くと花粉が流されてしまったり、虫が少なく受粉の媒介が行われなかったりすることでも、実がつきにくくなることがあります。

オリーブの実がならない原因

オリーブに実がならない原因は、受粉の問題だけではありません。育て方の環境や管理方法が適切でないと、そもそも実をつけるための体力や花芽が育ちません。主な原因として、以下の3つが挙げられます。

第一に「日照不足」です。オリーブは日光を非常に好む植物です。日当たりの悪い場所で育てていると、光合成が十分にできず、花を咲かせるためのエネルギーが不足してしまいます。第二に「剪定不足」です。枝が混み合っていると風通しが悪くなり、病害虫のリスクが高まるだけでなく、新しい枝が伸びにくくなります。オリーブは前年に伸びた枝の脇に花芽をつけるため、適切な剪定で新しい枝を育てることが不可欠です。

第三に「受粉樹の不足」です。先述の通り、多くの品種は1本だけでは受粉が成立しません。特に鉢植えで育てている場合、近くに別の品種を置くスペースがないと、結実させるのは難易度が高くなります。これらの原因を一つずつ解消していくことが、実を収穫するための第一歩です。

オリーブの実をつけるためのポイント

オリーブに実をつけるためには、環境整備と日々の管理が欠かせません。ここでは、結実率を上げるための具体的なポイントを解説します。

品種の選び方(自家結実性品種や2品種混植)

これからオリーブを育てるのであれば、品種選びが最も重要です。もし1本だけで育てたい場合は、「自家結実性」の高い品種を選びましょう。 例えば「ルッカ」などは、比較的1本でも実がつきやすい(自家結実性がある)品種として知られています。一方、人気の高い「ミッション」などは1本では実がつきにくいため、必ず異品種を近くに置く必要があります。

剪定・日当たりの管理

オリーブの木は、日当たりの良い屋外で管理してください。室内の暗い場所では、実をつけるどころか株自体が弱ってしまいます。また、剪定は毎年必ず行いましょう。2月から3月頃の休眠期に、混み合った枝や内側に向かって伸びる枝を間引きます。剪定を行うことで、日光が木の中心部まで届くようになり、花芽がつきやすい環境を作ることができます。

肥料の与え方

実をならせるには、適切なタイミングで栄養を与えることも大切です。肥料は「寒肥(2月頃)」「花後の追肥(6月頃)」「実の肥大期(10月頃)」の年3回与えるのが理想的です。 特に花が咲く前と咲いた後の時期は、栄養を多く消費するため、リン酸分を多めに含む肥料を与えることで、結実をサポートできます。

実がなるまでの期間・収穫時期

オリーブは成長が比較的早い植物ですが、種から育てた場合は実がなるまでに10年近くかかることもあります。一般的に園芸店で販売されている苗木は、接ぎ木や挿し木によって育てられたものが多く、植え付けから3年〜5年程度で実をつけるようになります。

収穫時期は品種や地域にもよりますが、主に9月下旬から11月頃の秋の季節です。最初は緑色の実がなり、そこから徐々に紫色、そして完熟すると黒色へと変化していきます。緑色の状態で収穫すれば香りが良く、黒く熟した状態で収穫すれば油分が多くなります。自分の好みに合わせて収穫タイミングを見極めるのも、オリーブ栽培の醍醐味です。

収穫した実の楽しみ方

収穫したオリーブの実は、そのまま食べると強烈な渋みがあるため、必ず渋抜きの下処理が必要です。 最も一般的な楽しみ方は「塩漬け」です。生の実には強い渋みがあるため、あらかじめ水や重曹水に数週間浸けてアク(渋み)を抜いたあと、10%程度の塩水に漬け込むことで美味しく食べられます。

また、オイル漬けにするのもおすすめです。塩抜きをした実をニンニクや唐辛子と一緒にオリーブオイルに漬け込めば、パスタやサラダのトッピングとして楽しめる極上の一品になります。収穫したてのフレッシュなオリーブは、市販品とは一味違う豊かな風味を感じられるはずです。

まとめ

オリーブの木に実をつけるためには、自家結実性の品種を選ぶか、異なる2品種を近くに植えて受粉を助けてあげることが最も重要です。また、日当たりの確保、定期的な剪定、適切なタイミングでの肥料やりといった基本の管理を徹底することで、毎年安定した収穫が期待できます。

実がなるまでには数年かかることもありますが、その過程も含めてオリーブ栽培は非常に魅力的です。ぜひ、ご自宅の環境に合ったオリーブの木を選び、収穫の喜びを体験してみてください。オリーブの木の育て方や、おしゃれな品種の詳細については、オリーブの木の育て方ガイドも併せて確認することをおすすめします。

[https://andplants.jp/collections/olive]

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