オリーブの育て方

オリーブの育て方
植物名 オリーブ
学名 Olea europaea
英名 Olive
科目/属性 モクセイ科/ オリーブ属
原産地 北アフリカ、中近東、地中海地方など

オリーブの特徴

オリーブは世界中で栽培されており、日本でも地植えで育てている家庭やお店も多いです。観葉植物として育てたことがなくても、オイルや加工食品として口にしたことはあるのではないでしょうか。

植物のオリーブは、葉が鋭くて濃いめのグリーン色。一年中緑の葉を付ける常緑樹です。日光がたっぷりと当たる置き場所で管理をすると、白く可憐な小さな花をたくさん咲かせます

白い花が開花した後は黒く丸い実を付けます。実は、それがオリーブの実として私たちが目のするものです。生命力も非常に高く初心者でも育てやすいので、今回をきっかけにぜひオリーブを育ててみてくださいね。

オリーブの花言葉

オリーブの花言葉は「知恵」と「平和」。どちらも幸運をもたらしてくれる縁起のいい言葉ですね。

知恵

「知恵」はギリシャ神話から伝わったとされています

当時、ギリシャにはアテナとポセイドンと呼ばれる二人の神がいました。とある日、都市の支配権を争っていたところポセイドンは戦いに有効だと考え人々に「馬」を与えました。

その一方でアテナは、身体を治癒する薬や食事の材料として人々を救うために「オリーブ」を植えたそうです。アテナが人々に贈ったオリーブは、いろいろな用途に使える「知恵」が詰まった贈り物。

こうしてのちに「知恵の象徴」として広く知られることになったそうです。

平和

「平和」は旧約聖書に由来するとされています

その昔、人々の自由極まりない悪行に神は怒りを示し、地上を洪水で滅ぼすと人類の祖先ノアに告げたそうです。ノアは家族と動物を乗せるための「ノアの方舟」を作り、洪水から生き延びました。

しばらくするとノアのもとに一羽のハトが舞い戻り、そのハトが口にくわえていたのがオリーブの若葉です。オリーブの若葉を見たノアは、洪水が収まり地上に平和が再び戻ったことを実感します。

このエピソードによって、オリーブは「平和の象徴」とも呼ばれるようになりました。

オリーブの風水

オリーブの風水には「邪気払い」「家庭の平和」「良縁を導く」などのさまざまな効果があります。置き場所や方角でも多少異なりますが上記3つが基本ベースで、葉が鋭いものは邪気を払いポジティブな運気を私たちに運んでくれます。

たとえば玄関付近にオリーブを置けば、外からの悪い気を寄せ付けなかったりいい出会いをもたらしたりします。

他には、リビングに置けば家族の悪い気を払拭してくれるので次第に平和が訪れるでしょう。 オリーブの風水効果を最大限に発揮するためにも「場所」「方角」「育て方」などを意識できるとさらにいいです。

具体的には下記の記事も参考にしてみてください。

関連記事:オリーブの風水|おすすめの置き場所や方角について 

オリーブの育て方

オリーブの育て方

日当たり 日当たりのいい置き場所
温度 マイナス3〜5℃まで耐えられる
耐寒性 強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の中が乾いてから2〜3日後
秋冬:土の中が乾いてから5日後
肥料 液体肥料・緩効性肥料
剪定時期 1〜3月中旬

置き場所と日当たり

オリーブは日当たりを非常に好む観葉植物なので、屋外での管理をおすすめします。屋外であれば軒下でも大丈夫ですし直射日光下でもいいです。

日が当たらない置き場所や日陰で管理をして、十分な光量が確保できないと徐々に葉が黒ずんでいき落下します。放置すると枯れる原因になるので注意が必要。

「日光が不十分だから急いで外に出そう」といきなり屋外に移すと、急な紫外線量にオリーブがびっくりして葉焼けを起こします。室内から屋内に移動させるときは以下の3つの流れを意識するといいでしょう。

  1. カーテン越しの日当たり
  2. 直射日光を避けた屋外の日陰
  3. 日当たりが十分に確保できる置き場所

1週間ごとに上から順に場所を移動させていけば、葉焼けもすることなくスムーズに環境を変えられます。オリーブ以外の観葉植物にも適応できるやり方なので覚えておくといいかもしれません。

温度

オリーブはマイナス3〜5℃、短期間であればマイナス10℃まで耐えられる観葉植物です。真夏の暑い気候にも対応ができるので、関東甲信越であれば一年中屋外で育てられます。東北などの寒冷地だと枯れる場合があるので、室内で鉢植えとして楽しむのもいいかもしれません。

ただしオリーブは夏場の蒸れる状態が苦手なので、お水やりや葉のボリュームを押さえる工夫が必要です。詳しくはあとで説明します。

水やりの頻度

オリーブは乾燥気味をベースに春夏と秋冬で変化を付けると上手に育てられます。以下をご覧ください。

  1. 春夏:土の中が乾いてから2〜3日後
  2. 秋冬:土の中が乾いてから約5日後

観葉植物は春夏の屋外で管理をしていれば毎日お水やりを欲するタイプもいますが、オリーブは日数を調整します。湿気のある環境が苦手なので、土が完全に乾いてからで大丈夫です。

秋冬は気温も下がり水を吸い上げる力も弱くなるので、春夏よりさらに頻度を下げます。雨が降った日なども乾くまで待ってあげましょう。乾湿のメリハリを意識すると共に、乾燥させる時間をしっかり作るとお水やりで失敗しません。

肥料

オリーブは肥料が無くても育てられますが、大きく健康な株にしたい人は固形肥料を与えるといいです。具体的には、緩効性肥料と呼ばれる粒状のものを土に混ぜます。

普段のお水やりによって成分が溶け出し、植物全体に浸透するのです。だいたい1ヶ月ほど効力が続くので、春夏の成長期は毎月継続して与えるといいでしょう。

ただし、記載の用量を守らずに必要以上に多く与えるとかえって悪影響。 「肥料焼け」と呼ばれる生理障害によって、オリーブが枯れる場合があるので注意しておきましょう。

剪定方法

オリーブは1〜3月中旬に剪定をするといいです。というのも、剪定することで花や実付きがよくなるからです。剪定を行わなくても花や実を付けますが、その数は剪定をするのと比べると少なくなります。

また、剪定を行うメリットは花や実付きをよくするだけではありません。剪定を行えば乱れた樹形を整えたり風通しがよくなったりするので、実は害虫対策にも繋がります。

オリーブの健康を支える上では、定期的に不要な枝を落とすのが大切なのです。

オリーブのよくあるトラブルと対処法 

トラブルと対処法植物の初心者でも気軽に育てることができるオリーブですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心ですよね。

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が起きます。

  • 水をあげても元気にならない
  • 土がなかなか乾かない
  • 葉が落ちやすい
  • 葉が茶色・黄色に変色している
  • 幹や根元が柔らかい
  • 土から腐敗臭がする
  • 土の表面にカビが生えている
  • 根黒く変色している

「根腐れ」は、土の中の酸素濃度が低下することでアンモニアが発生し、有害なアンモニアが土の中の微生物菌叢を悪化させることで引き起こります

根がふやけてしまうことで細胞が死んでしまい、水が吸い上げられずに植物全体に水分が行き渡らなくなってしまうのです。

根腐れの対処法は以下。

  • 鉢から植物を抜き、土を落として鉢を入れ替える
  • 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  • 一時水やりを控え、風通しがよく明るい日陰に置く
  • 活力剤を与えてみる

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。

傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。

  1. 水が浸透しづらくなる
  2. 底から根が出てくる
  3. 葉が黄色くなる
  4. 鉢にヒビが入る

特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとオリーブに悪影響です。

対処法はオリーブの植え替えをすること。

オリーブを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  • 日照時間を短くする
  • 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  • 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、日照時間が短くなるような措置をとりましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

  • 葉にクモの巣のような糸がついている
  • 葉の裏に小さな虫がついている
  • 葉に斑点や傷がある
  • 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  • 傷んだ葉はカットする
  • 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  • ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

症状に気がついたらすぐにハダニを駆除することが大切です。

水で洗浄して糸やハダニを取り除き、ハダニに効果的な液体をまいて確実に殺虫しましょう。 

オリーブのよくある質問

オリーブのよくある質問最後にオリーブのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. 初心者でも育てられる?
  2. 鉢植えを室内で育てるには?
  3. 地植えで育てる際の注意点は?
  4. ベランダで育てるコツって?
  5. 冬越しのポイントは?
  6. 葉が落ちる原因は?
  7. 鉢植えで大きくならないのはなぜ?
  8. 植え替える際はどんな土を使えばいいの?

それでは具体的に見ていきましょう。

初心者でも育てられる?

オリーブは非常に生命力が強いので初心者でも難なく育てられます。「日当たりのいい置き場所で管理をする」「乾燥気味で育てる」の2つを理解しておけば問題ないです。 初心者が失敗してしまう多くは、お水のあげすぎが考えられます。

愛着がわくと「お水をたくさんあげたほうがよく成長してくれるのではないか」と思ってしまいますが、逆効果になる場合がほとんどです。

特にオリーブは湿った環境が苦手なので、乾燥気味を保って管理をしていきましょう。

鉢植えを室内で育てるには?

鉢植えを室内で育てる場合は、日当たりを確保できるかが重要。日光不足になると葉を落とす可能性が高いからです。 オリーブは寒さへの耐性が非常に高いので、窓際の冷気を受けても問題ないです。

窓付近に置いて、十分に日光を確保して育てるようにしましょう。難しい場合は、定期的に日光浴をさせる工夫が必要です。

また、屋外と違って水の乾くスピードも遅いので水やりの頻度も少なくします。室内ですとどうしても湿気やすいので、サーキュレーターなどを使って空気を循環させるのも効果的です。

地植えで育てる際の注意点は?

オリーブは根が浅い観葉植物なので、馴染むまでは支柱を使って支える必要があります。支柱がないと雨風などで倒れてしまい、枝が折れる危険性があるからです。

根が張るまでは、土が乾いたらお水をたっぷりあげるようにしましょう。根がしっかり張って抜けないようでしたら、特別なお手入れは要りません。

むしろ背丈が伸びてくるので、大きくなりすぎないよう注意が必要です。 定期的に剪定を行い、樹形を整えるのをおすすめします。

ベランダで育てるコツって?

「日光がよく当たる置き場所を確保する」「支柱を使って倒れないようにする」の2つに気をつけておけるといいです

ベランダも屋外ですが、必ずしも日当たりがいいとは限りません。あまりにも日当たりが悪く日照時間が短い場合は、花や実を付けないことがあります。

ベランダは特に風の影響を受けやすいので、支えを設けておけると安心。オリーブが誤って転倒して、外に被害が出ないように配慮をしておきましょう。

冬越しのポイントは?

関東甲信越であれば、冬越しのポイントは特に気をつけることはないです。多少、葉を落とす可能性はありますが雪が直接当たっても枯れる心配はありません。安心して冬越しできるでしょう。

一つ注意点を挙げるとするなら、お水やりの頻度です。秋冬の目安は土が完全に乾いてから約5日後を目安にしていますが、環境によっては1週間に1回でも大丈夫な場合があります。

置き場所や気候によって水やりの頻度は異なるので、あらかじめ観察して自分なりのペースを掴んでおくといいかもしれません。

葉が落ちる原因は?

葉が落ちる原因は、水の与えすぎによる過湿の場合が多いです。オリーブは乾燥気味の環境を好むので、湿気てくると葉を落とすことがあります。まずは土のコンディションを確認して対策をします。

具体的には、土がしっかりと乾くまで放置しておきましょう。室内に場所を移動させてサーキュレーターなどで空気を循環させておくのも効果があります。 土が完全に乾いたからといって、すぐに水は与えず数日さらに置くのがいいです。

オリーブに関しては、水の与えなさすぎで枯らしてしまうよりあげすぎで枯らすケースが目立ちます。個体差もあるので、きちんと日頃から観察するのが大切です。

鉢植えで大きくならないのはなぜ?

原因としては、植え替えを行っていないからです。オリーブ含めて観葉植物は、葉が成長すると共に根も伸びていきます。

しかし鉢のサイズが決まっているので、いずれ根はパンパンになります。 そうなると根が中で詰まってしまい、適切に栄養を補給できず葉も大きくならないです。「最近、水の浸透スピードが遅くなってきたな」と思ったら、植え替えのサイン。

ひと回り大きいサイズに植え替えをすれば、水もよく浸透しますし大きく成長していくでしょう。植え替えを行う時期は春夏の暖かい時期を目安に行うと上手くいきます。

植え替える際はどんな土を使えばいいの?

オリーブは水はけのいい土がおすすめです

市販の観葉植物の土であれば最適な配合で作られているので問題ないですが、実は自分で調合することも可能です。

赤玉土と腐葉土を「5:5」の等量で配合します。そこに元肥としてリン酸多めの緩効性肥料と石灰をよく混ぜて、雨と直射日光の当たらない場所で管理すれば完成。 原料が揃っていればご自宅でも簡単に調合できるので、ぜひ一度試してみるといいかもしれません。

慣れてくればオリジナルのブレンド土も作ることができます。

オリーブのまとめ

オリーブのまとめオリーブは日当たりのいい環境をしっかり用意してあげれば、植物初心者でも上手に育てられます。逆を言うと、それくらい日光が大事な証拠でもあります。

ある程度の耐陰性はあるものの、日陰の置き場所ではいずれ葉を落として枯れてしまいます。 適切な置き場所でオリーブを育てていきましょう。

また、オリーブは「平和の象徴」と呼ばれている非常に縁起のいい観葉植物です。シンボルツリーとして置くのもいいですが、何かお祝い事で相手方にプレゼントしても喜ばれるのではないでしょうか。

オリーブと共に素敵な時間を過ごしてもらえたらきっと嬉しいはず。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。