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観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

観葉植物をどれだけ上手く育てていても、トラブルはつきもの。生き物であるため、周りの環境や私たちの接し方がちょっと変わるだけでも影響が出てしまうからです。

言い換えれば、それだけ繊細であると言えるでしょう。 とはいえ、影響が生じてもすぐに枯れるわけではなく、適切な処置をすれば回復します。種類によっては少しずつ耐性をつけて体力をつけるものもいるでしょう。

今回は、観葉植物のトラブルにまつわる話を詳細に紹介しつつ、症状や対処法をまとめました

「葉が変色した場合はどうすればいいのか」
「害虫が発生したら植物に何が起きるのか」
「初めてみる症状だけど、これは病気なのか」

といったことを知りたい方にピッタリの内容です。それぞれ丁寧に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

植え替えや植物のケアをするなら、適切なアイテムが必要なのをご存知でしょうか。自己流や安価なものでお手入れをしてしまうと、かえって植物を傷つけ、枯らすリスクもあります。せっかく飾るなら長期的に育てたいですよね。

そこで、AND PLANTSでは上質かつ使い勝手の良いケアグッズをご用意いたしました。インテリア性にも優れているので、そのまま見せて収納してもおしゃれです。詳しくは下記ページにまとめましたので、ご覧になってみてください。

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観葉植物の主なトラブルまとめ

各トラブルをクリックすると、対処法を詳しく解説した見出しに移動します。

分類  トラブル内容
葉っぱのトラブル パリパリ
変色(黒)
変色(白)
変色(黄色)
垂れ
葉焼け
虫のトラブル ハダニ
カイガラムシ
アブラムシ
コナジラミ
コバエ
トビムシ
病気のトラブル うどんこ病
すす病
炭そ病
灰色カビ病
斑点病
その他のトラブル 根腐れ
根詰まり
冷害

葉っぱのトラブル|症状と対処法

下記葉っぱのトラブルに関して、もう少し深掘りをしていきます。

  1. パリパリ
  2. 変色(黒)
  3. 変色(白)
  4. 変色(黄色)
  5. 垂れ
  6. 葉焼け

具体的な症状が把握できると適切な対処をおこなうことができるため、しっかりと目を通していきましょう。

パリパリ:水やりの頻度改善

観葉植物の葉っぱがパリパリになると、次第に硬くなります。種類によっては内側へ反るかもしれません。そのまま放置をすると、葉っぱだけではなく幹や植物全体が枯れる可能性があります

葉がパリパリになる原因と対処法は、以下の通りです。

原因 対処法
水が少ない 水やりの頻度改善
根の痛み 活力剤を与える
茎が折れている 折れた茎をカットする

水やりの頻度・量が少ないと、葉がパリパリになります。与える水分が少ないと葉に運べるものも少なくなるため、水不足になる可能性が高いです。

お水を与える際は、鉢底から流れるくらいたっぷりと与えるのがコツ。夏場は乾きやすいため、よく観察しておいてください。お水やりチェッカーを利用するのもおすすめです。

植え替えの際に根が傷つき痛む可能性があります。傷が上手く修復されないと、水を吸い上げる力が弱くなり、葉っぱに水分を供給できなくなるのです。

筆者は以前、メネデールと呼ばれる活力剤を与えたら、改善された経験があります。栄養補給にもなるので、定期的に使用すると効果的です。

また、茎が折れたまま放置をすると次第に葉が枯れるため、折れた部分はカットをして対処します。

変色(黒):水やりの頻度改善

葉が黒く変色すると、ポロポロと取れてきたり柔らかくなったりします。時間が経過すれば落ち着くケースもありますが、原因をきちんと特定しておくのが後々の対応にも役立つはずです。 次の原因が考えられるため、適切な対応をしていきましょう。

原因 対処法
根腐れ 水やりの頻度改善
蒸れ 風通しをよくする

根腐れが起こる代表的な原因の一つが「お水の与えすぎ」です。愛情をもって育てるのはとてもよいことですが、過剰にお水をたくさんあげても大きく生長するわけではありません。

人間もたくさん食べたからといって、健全な身体になるとは限りませんよね。適切なタイミング、適切な水分量が大切です。

植物は過度な蒸気を浴びると、葉を痛めてしまうそうです。「サーキュレーターを回す」「葉や枝が絡み合う部分は剪定をする」などで解決されます。

変色(白):直射日光を当てない

葉っぱが白く変色した観葉植物

観葉植物の葉が白く変色するとすぐに枯れるわけではないですが、他の健康な葉にも影響を与える可能性があるため、適切な対応が必要です。考えられる原因と代表的な対処法を次にまとめました。

原因 対処法
葉焼け 屋内に取り込む
ハダニ 殺虫剤を散布する

直射日光などの強い日差しに当て続けると葉っぱが白くなるため、屋内に取り込むのがおすすめ。特に真夏は注意が必要です。

「ハダニ」と呼ばれる害虫が付着することでも、葉っぱが白くなります。初期段階であれば霧吹きなどで駆除できますが、簡単に再発するため殺虫剤で根本から断つのが確実かもしれません。

一度葉っぱが白くなるときれいな状態に戻すのは難しいので、葉を切り落とす方が外見・健康面において有効でしょう。

変色(黄色):肥料を与える

「観葉植物の葉っぱが黄色くなった」といった経験はないでしょうか。 黄色く変色するのは、植物の中でも発生しやすいトラブルです。

変色した葉っぱのみがポロッと落ちるだけなので、一時的なことに思えますが、原因が解決されないと他の葉にも影響が出ます。 考えられる原因と対処法を次にまとめました。

原因 対処法
根の痛み 活力剤を与える
古葉 葉を取り除く
肥料不足 液体肥料・固形肥料を与える
根詰まり 植え替えをおこなう
低温 暖かい場所に移動させる

葉が黄色く変色するのは複数原因があります。「活力剤を与える」「古葉を取り除く」「肥料を与える」などを一つひとつ試してみましょう。

根詰まりの場合は、水の浸透するスピードが以前より緩やかになるため、観察しておくと気づけるかもしれません。

冬場に黄色くなるのは低温障害を起こしているので、窓際から距離を置いて、暖かい場所に移動させましょう。次第に落ち着いてくるはずです。

関連記事:観葉植物の葉が黄色くなる原因|対処・予防法の紹介

傷:虫害の場合は捕殺・殺虫剤を散布する

観葉植物は雨風には打たれ強いですが、葉の表面は繊細であるため傷がつきやすいです。浅い傷であれば修復されるケースもありますが、ほとんどの葉は枯れてしまいます。

放置をすると害虫が発生するかもしれないので、適切な処置が必要です。 考えられる原因と対処法を下記にまとめました。

原因 対処法
すり傷 適切にカットする
葉の欠損 殺虫剤を散布する

まれに生産者の方が傷をつけてしまう場合もあるため、気になるようならカットをするとよいです。痛んでいる(黒ずんでいる)部分を除去して、きれいな状態にしておくのがおすすめ。

加えて、虫に食われたような跡が残っていることもあります。こちらも切り落として対処をするのが望ましいですが、殺虫剤を散布するといいかもしれません。幼虫や卵が残っている可能性があるからです。のちに孵化して植物へ被害を与えないように処理をします。

垂れ:暖かい場所に移動させる

観葉植物の葉がいつもより垂れていたら、何かしらの対処を考えた方がいいかもしれません

変色や傷などがあるわけではないため、一見気づきにくいですが、葉が落ちたり枯れたりする可能性があります。 垂れてしまう原因と対処法を次にまとめました。

原因 対処法
冷害 暖かい場所に移動させる
水枯れ 水やりの頻度改善
根腐れ 水やりの頻度改善
日光不足 定期的に日光浴をさせる

観葉植物の多くは冬が苦手であるため、置き場所に注意が必要です。窓際などに置くのは控えるようにします。

「水を与えなさすぎ・あげすぎ」でも葉が垂れてしまうため、塩梅が少し難しいですが「土が完全に乾いてからあげる」を徹底していけば問題ないです。

また、暗い置き場所に置いていると元気がなくなってくるので、少なくとも1週間に1〜3回は日光浴をさせましょう。

葉焼け:直射日光を当てない

観葉植物の葉焼け

観葉植物も人間と同じように、強い日差しを浴びると葉っぱに焼け跡がつく可能性があります。これを「葉焼け」と言い、植物全体が枯れるわけではないですが、一度葉焼けをすると元の状態には戻りません。

景観を損なうだけではなく体力を奪うため、適切な対処が必要です。葉焼けが起こる原因としては、葉っぱが直射日光にさらされていることが挙げられます。

「屋内に移動させる」「葉焼けした葉を取り除く」などの対処が有効です。 また、夏場は少しの時間だけでもベランダの外などに置くとすぐに葉焼けを起こすので、気をつけるようにしてください。

関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介

虫のトラブル|症状と対処法

虫が発生した際は取り除けばいいですが、繁殖性が高いため対応が中途半端だと再発する可能性が高いです。以下の害虫に関して解説していきます。

  1. ハダニ
  2. カイガラムシ
  3. アブラムシ
  4. コナジラミ
  5. コバエ
  6. トビムシ

対応方法が共通しているので、個々でこまかく覚える必要はありません。では、具体的に見ていきましょう。

ハダニ:葉水をおこなう

観葉植物についたハダニ

ハダニは、白く細い糸のようなものを観葉植物の葉に絡ませます。遠くから見ると気づきにくいですが、近くに寄ってみると付着していることも。

すぐに植物を枯らすわけではないですが、放置をすると葉っぱ全体に広がってしまいます。見つけた際に、適宜対処しなければいけません。

ハダニは、約20〜30℃の気温が高く乾燥している環境で発生するとされています。乾燥を防ぐためには水を与えるのが重要であるため、以下の対処法がおすすめです。

  1. 葉水をおこなう
  2. 牛乳を吹きかける
  3. 木酢液を吹きかける
  4. 殺虫剤を散布する

ハダニは水が苦手なので、葉水をおこなうだけでも効果がありますが、きれいに取り除くためにはこまかくやらなければいけません。真夏の時期であれば再発する可能性も高いです。

薬剤を使用しないで効果的に駆除するなら、牛乳や木酢液を薄めて吹きかける方法もいいかもしれません。液体が乾燥した際にハダニが窒息するからです。ただし、牛乳は臭いが残る可能性があるため、最後に水で洗い流します。

手間ひまをかけたくない方は、殺虫剤を散布するのがもっとも効果的です。根本から解決してくれるでしょう。

関連記事:観葉植物に発生するハダニ|対処と予防法の紹介

カイガラムシ:殺虫剤を散布する

観葉植物についたカイガラムシ

茶色の貝殻に覆われているカイガラムシ(白い綿)は、葉っぱや幹に密着して汁を吸い、植物の栄養を奪う力があります。放置をすると樹木がベタつくだけではなく、葉を落とす可能性が高いため、気づいたタイミングで対処が必要です。

カイガラムシが発生する原因は主に「風で飛んでくる」「衣類・かばんなどに付着して持ち込んでしまう」などが挙げられます。

完全に防止するのは難しいとされているので、以下の対処法を適切におこなうのが得策です。

  1. 殺虫剤を散布する
  2. 牛乳を吹きかける
  3. 木酢液を吹きかける
  4. 歯ブラシでこすり落とす
  5. 虫害箇所を剪定する

殻に覆われているため、殺虫剤を散布するのが手っ取り早く効果的。薬剤を使用するのに抵抗がなく、早く対処したいならおすすめです。

葉水では殺虫効果はないので、牛乳や木酢液を水で薄めて吹きかけると除去できるかもしれません。乾いた際に害虫が窒息するからです。ただし、吹きかけたあとは水でしっかりと洗い流してください。洗うのを怠ると、臭いや雑菌の繁殖などに繋がります。

また時間はかかりますが、歯ブラシでこすったり剪定したりするのもいいでしょう。薬剤を使用しないので、子供やペットがいるご家庭でも安心です。

関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介

アブラムシ:殺虫剤を散布する

アブラムシが発生することで観葉植物が枯れる危険性はないとされています。しかし、寄生したアブラムシの排泄物により、アリを引き寄せたり他の病気を発生させたりする可能性が高いため注意が必要

加えてアブラムシは他の植物にかかった病気を媒介することがあるので、放置するのはよくありません。

発生する主な原因は「風通しが悪い」「肥料の与えすぎ」が挙げられます。具体的な対処法は次をご覧ください。

  1. 殺虫剤を散布する
  2. 牛乳を吹きかける
  3. 木酢液を吹きかける
  4. 歯ブラシでこすり落とす

殺虫剤を使用するのがもっとも効果的ですが「周囲にペットやお子さんがいないか」「換気をしているか」などの配慮をしておきましょう。

牛乳や木酢液を薄めてスプレーする方法も有効です。特に、木酢液であれば土壌や観葉植物にも良い影響があるため、日頃から活用するのをおすすめします。

アブラムシの発生数が少なければ、歯ブラシでこすり落とすのが手間がかからず簡単です。

コナジラミ:牛乳を吹きかける

コナジラミは白く細長いはねをもつ小さな害虫です。葉っぱの裏側から汁を吸うため、色が抜けて白い跡が残り、生育に悪影響を与えます。排泄物によって他の病気を引き起こす可能性もあるので、見つけ次第対処が必要です。

主な発生原因は「肥料の与えすぎ」「乾燥している」が考えられます。対処方法は以下の通り。

  1. 牛乳を吹きかける
  2. 葉水をおこなう
  3. 殺虫剤を散布する
  4. 黄色の粘着シートを活用する

牛乳を薄めたものを吹きかけるとよいです。牛乳が乾燥した際にコナジラミを窒息させます。コナジラミは繁殖力が高く一度取り除いても再発しやすいため、しっかりと処理をするのが大切です。薬剤が気にならないのであれば殺虫剤が効果的。

発生初期であれば「黄色の粘着シート」を使用すれば誘引できるため、被害を最小限にできます。他の害虫対策にも応用できるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、どうしても肥料を与えたい場合は「窒素分の少ないもの」に変更すると、コナジラミの誘引を回避できるはずです。

コバエ:鉢ごと水に浸す

コバエが観葉植物に悪さをするわけではないですが繁殖力が高いため、放置をすると不快感を感じます。卵も2〜3日でふ化するとされているので、数匹発見したらすぐに対処するのがおすすめです

発生原因は「風通しが悪い」「お水のあげすぎ」などによる多湿が考えられます。また、流通時にはすでに卵が産みつけられている可能性があり、完全に防ぐのが難しいです。

そこで、発生した際は以下の方法で対処していきます。

  1. 鉢ごと水に浸す
  2. 木酢液を吹きかける
  3. 殺虫剤を散布する
  4. 表面の土を変える

成虫を駆除できても卵を取り除かなければ再発するので、鉢ごと水に浸すのが効果的。10〜15分ほど水に浸していれば幼虫や卵が水面に浮かんでくるため、容器ですくって取り除きます。根本的な解決が望めるでしょう。

一時的な対応であれば、木酢液や殺虫剤を散布するのもアリです。卵を除去するなら、土の表面を取り除いて新しい土を被せてあげるといいかもしれません。

トビムシ:風通しをよくする

土の分解を促すと言われているトビムシは、基本的には無害な虫なので、心配はいりません。ただし、虫である以上は次第に大量発生するため、放置をするよりは対処をする方が得策です。

発生する原因は「風通しが悪い」「お水のあげすぎ」による多湿が考えられます。以下に対処法をまとめました。

  1. 風通しをよくする
  2. 日当たりのよい場所に移動させる
  3. 殺虫剤を散布する
  4. 植え替えをおこなう

屋内であれば、扇風機・サーキュレーターを活用して常に風通しをつくっておくのがいいです。トビムシが発生しにくい環境を整えておけば、再発の可能性は下がります。

早めの対応が必要であれば、殺虫剤がもっとも効果的です。周りにお子さんやペットがいないかなどに配慮して使用しましょう。

よほど気になる方は、植え替えをおこなうとよいです。ただし、トビムシは「益虫」と言われ、有益な存在とされています。少量であれば様子見をしてから、対処してもいいかもしれません。

病気のトラブル|症状と対処法

植物によく見られる病気を以下にまとめました。初期症状で対応できると拡散を防止できるので、症状と対処法をあらかじめ把握しておきましょう。

  1. うどんこ病
  2. すす病
  3. 炭そ病
  4. 灰色カビ病
  5. 斑点病

それぞれ具体的に見ていきます。

うどんこ病:酢や重曹を薄めて散布する

葉っぱに白く粉のような症状が発生する「うどんこ病」。日光を上手く吸収できず生育に悪影響を及ぼしたり、栄養を吸収されたりするため、発見した際に適切な処置が求められます

主な発生原因は「風通しの悪さ」です。胞子が風で運ばれるケースもありますが、室内だと考えにくいためまずは風通しを疑ってみてください。 対処法は次の通りです。

  1. 酢を薄めて吹きかける
  2. 重曹を薄めて吹きかける
  3. 日当たりと風通しを改善する
  4. 殺虫剤を散布する
  5. 病変した葉を切り取る

自宅にもあるお酢や重曹を水に薄めて吹きかけると効果があると言われています。特に、重曹に含まれる炭酸水素ナトリウムがうどんこ病に有効です。初期症状であれば、病変した葉を切り取るだけでもいいかもしれません。

他の葉を含めて全体に拡散した場合は、殺虫剤の使用をおすすめします。適切に処置をした後、日当たりや風通しを良くして再発防止に努めていきましょう。

すす病:ティッシュや歯ブラシで除去する

すす病は、黒い粉のようなものが葉っぱに付着するうどんこ病と同じカビの一種です。初期症状は少し黒くなる程度ですが、徐々に全体を覆っていきます。

原因は、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシなどの害虫の排泄物です。排泄物が溜まっていくとカビが発生し、すす病を引き起こします。 対処法は以下の通りです。

  1. ティッシュで拭き取る
  2. 歯ブラシでこすり落とす
  3. 園芸用の薬剤を散布する
  4. 病変した葉を切り取る

すす病によって少し黒ずんだ程度であれば、ティッシュや歯ブラシを使用して除去します。その後、薬剤を散布しておくと菌の繁殖を抑えられるでしょう。菌がすでに広がっているのであれば、切り落とすのが手っ取り早いです。

また、葉っぱや枝の近くにカイガラムシなどの害虫が潜んでいないかを確認します。害虫の駆除も一緒におこなっておくことで、すす病の再発防止ができるからです。

炭そ病:病変した葉を切り取る

炭そ病はカビの一種によって発生する病気です。葉っぱの表面に茶や黒色の斑点が現れて、そこから次第に穴が開き、枯れてしまいます

主な原因は「風通しが悪い」「水はけが悪い土壌」が考えられているため、以下の対応をしていきましょう。

  1. 病変した葉を切り取る
  2. 園芸用の薬剤を散布する
  3. 風通しを良くする

初期症状であれば、病変した葉は少量であるため、切り取って処理をするのがおすすめ。もっともシンプルで手間がかかりません。

ただし、すでに菌が他の葉に移っている可能性もあるので、薬剤をセットで散布しておくと再発防止ができます。適切に対処をしたら、風通しの良い場所に観葉植物を移動させて様子をうかがってみてください。

灰色カビ病:病変した葉を切り取る

葉っぱの表面が灰色のカビで覆われる病気です。放置しておくと次第に枯れて、株全体に影響を与えてしまうので早めの対処をおすすめします

主な原因は「風通しが悪い」「水はけが悪い土壌」などです。以下の対処法をおこない、再発防止を心がけます。

  1. 病変した葉を切り取る
  2. 園芸用の薬剤を散布する
  3. 風通しを良くする

被害が広がっていなければ病変した葉を切り取れば大丈夫です。薬剤を散布しておけば再発防止ができるでしょう。室内であればサーキュレーターや扇風機を使用して、風通しを良好に保ってくのが大切です。

斑点病:病変した葉を切り取る

斑点病はその名の通り、観葉植物の葉っぱや茎に淡い黄色の斑点が現れる病気です。「斑点が現れる」といった点では炭そ病と少し似ていますが、斑点病は穴が開きません。

とはいっても放置をしておくと、葉っぱだけではなく株も枯れる可能性があります。

主な原因は、カビによるものがほとんどです。「風通しが悪い」「土はけが悪い土壌」「外から胞子が運ばれてくる」などによってカビが増殖し、斑点病へと発展します。 対処法は以下の通り。

  1. 病変した葉を切り取る
  2. 園芸用の薬剤を散布する
  3. 風通しを良くする

初期症状は、とても細かい斑点であるため、近距離で目視しなければ気づかないかもしれません。気づいた際は葉を切り取り、再発防止のために薬剤を散布するのがおすすめ。

加えて、病気が発生しにくい環境づくりをおこなうのも大切ですが、日頃から状態をチェックしていく姿勢が必要です。

その他のトラブル|症状と対処法

その他のトラブルとしては以下が挙げられます。

  1. 根腐れ
  2. 根詰まり
  3. 冷害

正しい育て方でもトラブルが発生することもあるため、事前に情報を知っておくと冷静に対応がおこなえるでしょう。では、具体的に見ていきます。

根腐れ:水やりの頻度改善

根腐れを起こすと、葉っぱや茎まで菌が行き渡り植物全体を腐らせます。「気づいた頃にはすでに手遅れだった」といったケースもあるため、根腐れを発症させない環境づくりが大切です。 根腐れの主な原因と対処法を下記にまとめました。

原因 対処法
お水の与えすぎ 水やりの頻度の改善
風通しが悪い 風通しの良い置き場所で管理をする
葉や枝の絡まりによる通気性の低下 剪定による通気性の改善

観葉植物は蒸れが苦手な品種も多いため、常に湿っていると根腐れが発生しやすいです。お水やりは土が完全に乾いてから与え、風通しのある場所で育てます。サーキュレーターを回すのも効果的です。

葉や枝も定期的に間引いてあげる必要があります。伸ばし続けていくとやがて絡まり、適切に呼吸ができなくなるからです。特に春夏は生長期ですので、スッキリと整えてあげると植物も喜ぶでしょう。

根腐れを防ぐために、適切なお水やりを心がけたい方は下記のお水やりチェッカーもおすすめです。

[https://andplants.jp/products/watering_checker_sustee_single]

関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介

根詰まり:植え替えする

​​ 観葉植物は葉や枝が生長するだけではなく、実は土の中で根っこも伸びています。根っこが伸びていくと土の中の余白がなくなるため、次第にお水が正しく浸透しません。生育面にも悪影響が出てしまうことも。

根詰まりの原因は、適切なタイミングで植え替えをしなかったことが考えられます。具体的な植え替え頻度は、購入から約1〜2年後です。屋外で管理をしている方は、約1年後におこなうといいでしょう。

新鮮な土と肥料が、植物をまた健やかな状態へと導いてくれるはずです。

関連記事: 観葉植物の根詰まり|症状や対処法について

冷害:気温が下がらない暖かい場所に置く

観葉植物は10〜15℃を下回ると葉っぱや茎に障害が発生します。次々に葉を落とすこともあるでしょう。特に、冬の置き場所として窓際を選んでいる方は注意が必要。窓際は家の中でももっとも冷気が発生するからです。

対策としては、気温の下がる場所に置かないようにします。日中はしっかりと日を当てて、夜は窓際から離すだけでもアリです。冷気に触れさせないようにします。

関連記事:観葉植物の冬越し|冷害を防ぐコツやおすすめ植物の紹介

観葉植物別|主なトラブルと対処法一覧

植物ごとの具体的なトラブルと対処法を詳しく知りたい方は、以下に解説記事をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

トラブルを防ぐ正しい育て方

トラブルや病気が発生した際に適切な対処をするのも大切ですが、正しい育て方こそが健康の基盤です。下記5つを押さえて、日々のお世話に役立ててください。

  1. お水やり|土が完全に乾いてからあげる
  2. 置き場所|日当たりの良いところに飾る
  3. 肥料|液体肥料と緩効性肥料を使い分ける
  4. 温度|最低5〜10℃
  5. 剪定|生育期直前を目安に行う

お水やりは土が完全に乾いてからおこないます。土を指で触ったときに、まだ湿っているなら与えなくて大丈夫。植物のほとんどは日陰でも生長できる「耐陰性」といった性質をもっていますが、日当たりの良いところに置けるなら本望です。

加えて、4〜10月の時期に肥料を与えるとしっかりとした株になります。新芽もたくさん吹いてくるでしょう。

液体肥料は水性であるため、葉水をする際に混ぜて使用することが可能です。固形肥料は即効性はないですが、1ヶ月ほど持続するので、健康・生長を長期的にサポートするのに適しています。

また、観葉植物は熱帯地域が原産のものが多いので、冬場も暖かい場所で管理すると一年中健康でいられるはずです。生長期に剪定をしてあげると、蒸れを回避し通気性も高まります。

関連記事:観葉植物の基本的な育て方|コツやトラブルの対処法について

まとめ

観葉植物は生き物である以上、周りのちょっとした変化でトラブルを起こす可能性があります。対処法もそれぞれ異なるため、少々覚えるのが大変かもしれません。

しかし、トラブルには必ず原因がつきものです。その原因に対して「なぜ起きたのか」と考える癖があると、無理な暗記をせず理解のある対処がおこなえます。

そのためにも、今回の記事を何度も反復して読み込むのが大切です。お持ちの植物やよく発生してしまうトラブルがあれば、メモをして手元に置いておくのもいいかもしれませんね。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。

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