フィカス・アルテシーマの育て方

フィカス・アルテシーマの育て方

植物名 フィカス・アルテシーマ(フィカス・アルテシマ)
学名 Ficus altissima
英名 Ficus altissima
科目 クワ科
属性 フィカス属
原産地 インド、東南アジア

 

\品種別の植物ケアカードも同梱します/

[https://andplants.jp/collections/altissima]

フィカス・アルテシーマの特徴

フィカス・アルテシーマは黄色の斑に縁取られた葉が特徴的な観葉植物です。

光沢がある美しい斑入りの葉を持つ個体は、カフェなどのインテリアとして利用されることも多く、とても人気の高い観葉植物のひとつです。

生命力があり、縁起がいい植物とされているので、ギフトとしても人気があります。 

育てやすい植物なので、観葉植物初心者の方にもおすすめです。ぜひ周りに観葉植物を飾りたい方がいたら、フィカス・アルテシーマをおすすめしてあげてください。

フィカス・アルテシーマの花言葉:永遠の幸福

 フィカス・アルテシーマの花言葉は「永遠の幸福」です。

生命力が強く、季節を問わずに育てることができるので、永く幸せでいられるという意味の花言葉がついたそうです。

フィカス・アルテシーマの風水

フィカス・アルテシーマの葉には金運アップの効果があるとされています。財位と言われる場所(玄関や部屋の入り口の対角線上にある角)にフィカス アルテシーマを置くと、さらに風水効果が高まるとされているので、ぜひ試してみてください。

関連記事:ゴムの木の風水|置き場所と方角について

フィカス・アルテシーマの育て方

日当たり 日当たりのいい置き場所(直射日光は避ける)
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いたら
秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後
肥料 液体肥料・緩効性肥料
剪定時期 4〜10月

観葉植物の全体的な育て方の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について

置き場所と日当たり

フィカス・アルテシーマは耐陰性が弱いです。明るい室内でないと徒長するため、日当たりのいい場所で管理しましょう。

直射日光を避けて、窓越しもしくはレースのカーテン越しに日光を当てることで元気に育てることができます。

どうしても置きたい場所の日当たりが悪い場合は、定期的に日光浴をさせるようにするとよいでしょう。

温度

置き場所の温度は「10℃以上」になるように管理しましょう。10℃以下の気温の低い場所に置くと、植物に悪影響を与えます。

また室温を上げる際は、暖房の風が直接植物に当たらないように注意が必要です。

水やりの頻度

  • 春〜秋:土の表面が乾いたらたっぷりと水やりする
  • 冬:土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりする

春から秋にかけての気温が高い時期は、土の状態を頻繁に確認しましょう。

気温の低い冬に関しては、土の表面が乾いてから2,3日後に水やりしてください。

肥料

肥料が足りないと、フィカス・アルテシーマは葉の色が薄くなりやすいです。

また葉のサイズが小さくなったり、新芽がついてもしっかり展開しなかったり、徒長したりなどの症状が見られます。

フィカス・アルテシーマにおすすめの肥料と与え方は、以下の通りです。

  • 春〜秋の生長期に与える
  • 固形の緩効性化成肥料を与える

剪定方法

フィカスアルテシーマの剪定方法は簡単です。カットしたい好きな場所で剪定することができます。

時期は4月〜10月の比較的暖かいときに行うのがおすすめです。

ただし樹液に触れるとかぶれる場合があるので、剪定の際はゴム手袋などをつけて行いましょう。

害虫や病気

乾燥や風通しの悪さが原因で、ハダニやカイガラムシが発生することがあります。

定期的に葉水を行うことで虫の付着を防ぐことができます。ハダニは霧吹きやシャワーで洗い流すことで予防できますが、カイガラムシがついた場合は専用の殺虫剤を使用するか、歯ブラシなどでこすり落とすと効果的です。

カイガラムシやハダニの排泄物はベタベタしており、カビがつくことで煤病という病気を引き起こすことがあります。二次被害を起こさないためにも、しっかりと害虫対策をすることが大切になります。

カビ由来の病気は、春から夏にかけての高温多湿の時期に発生しやすいです。この時期は特に風通しの良い場所に置くこと、余分な葉や枝を剪定することで湿度がこもらないように気を付けましょう。

フィカス・アルテシーマのよくあるトラブルと対処法

フィカス・アルテシーマ

育てやすいフィカス・アルテシーマですが、育てていくうえでトラブルが起きることもあります。

日頃からよく観察して、異常を発見次第すぐに適切な対処を行うことが大切です。

ここでは特に起こりやすいトラブルについて、それぞれの原因・症状・対処法を解説します。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が見られます。

  1. 水をあげても元気にならない
  2. 土がなかなか乾かない
  3. 葉が落ちやすい
  4. 葉が茶色・黄色に変色している
  5. 幹や幹の根本が柔らかい
  6. 土から腐敗臭がする
  7. 土の表面にカビが生えている
  8. 根黒く変色している

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。

また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。

根腐れの対処法は以下。

  1. 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
  2. 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
  3. 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
    ※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する
  4. 発根剤を与えてみる
  5. 傷んだ葉を取り除く
  6. 枯れた枝を切り取る

根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。

枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。

根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  • 葉の色素が抜けて白くなっている
  • 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。 

フィカス・アルテシーマのよくある質問

フィカス・アルテシマ

最後に、フィカス・アルテシーマを空間に取り入れる際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  1. 挿し木で増やせる?
  2. 猫にとって危険性はない?
  3. 枯れた場合はどうすればいい?

挿し木で増やせる? 

フィカス・アルテシーマは挿し木によって簡単に増やすことができます。

カットした枝を水につけ、葉を枝先に2枚ほど残し、全て落とします。蒸散を防ぐために、残った葉を半分くらいの大きさにカットしておきましょう。

1か月ほど水につけておくと根が出てきます。10㎝ほど根が伸びてから土に植えることで確実に挿し木を成功させることができます。

猫にとって危険性はない?

猫には草を食べる習性があるため、観葉植物を置いていると口に入れてしまう可能性があります。

フィカス・アルテシーマのようなゴムの木は葉に有毒性はないものの、枝や幹から出る樹液が葉に付着していた場合、それが猫の口に入ったり体に触れたりすることで、健康被害を引き起こす恐れがあります。

枯れた場合はどうすればいい?

枯れる原因としては、水枯れ・根腐れ・葉焼けの3つが考えられます。それぞれの対処法は以下のとおりです。

  • 水枯れ:土の表面が乾いたら水やりする
  • 根腐れ:水はけのいい土に交換する
  • はやけ:遮光して管理する

一見枯れたように見えても、根が生きていれば復活する可能性があります。早急に対処することで助かる可能性は高くなるので、まずは植物が傷んだ原因を確かめ早めに対応しましょう。

ダメになった葉っぱはすべて取り除き、原因を改善したあとは発根剤を使って管理すると、根や新芽の伸長を促し回復を早めることができます。

フィカス・アルテシーマのまとめ

フィカス・アルテシーマはその管理しやすさや育てやすさから、初めて観葉植物を購入する方にも非常におすすめです。

家に置く際のポイントやトラブルの対処法などを適切に理解しておくことで、より快適に観葉植物との暮らしを楽しむことができます。

置くだけでその空間に癒しの空気を届けてくれるフィカス・アルテシーマを、生活の中にぜひ取り入れてみてください。

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