植物名 | ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア) |
学名 | Peperomia argyreia |
英名 | Watermelon peperomia |
科目/属性 | コショウ科/サダソウ属 |
原産地 | 南米を中心とする熱帯・亜熱帯など |
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ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の特徴
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は、葉の姿形がスイカを思わせる特徴的な植物です。ペペロミアには1,000を超える種類がありますが、その中でも特に変わった葉模様ではないでしょうか。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は多肉質な葉や茎をしており、管理がしやすいためインテリアグリーンとしても人気です。これらの葉や茎は水分を溜め込む性質があります。
丸い葉を支える茎は赤みを帯びており、葉の緑色とのコントラストが美しいので、葉だけでなく、植物全体としても魅力的です。室内で簡単に育てることができるので、植物の管理に慣れていない方にも向いています。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の花言葉
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)特有の花言葉はありませんが、ペペロミア全体の花言葉として「艶やか」「可愛らしい」「片思い」があります。
ペペロミアの葉には艶があり小型の種類が多く、花も小さく控え目です。また、葉も丸い姿をしていますが、茎の付け根から見るとハートの形にも見えます。
そのような可愛らしい姿から連想して「艶やか」「可愛らしい」「片思い」という花言葉が付けられているのでしょう。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の風水
葉が丸いペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は、風水的には調和や落ち着きをもたらしてくれます。
あまり大きくならないので、明るい場所であればテーブルや棚など、様々な場所で風水の効果を得られるでしょう。
ペペロミアには、「可愛らしい」「片思い」という花言葉もあるので、恋愛運をアップさせる効果も期待できます。人との縁に関係している東南を選んで置くことで、特に恋愛運がアップするでしょう。
風水では、置く場所の清潔さも重要です。意識して整理整頓を心がけると、効果的に風水の恩恵を得ることができます。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の育て方

日当たり | 明るい日陰(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後 |
肥料 | 液体肥料・緩効性肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
観葉植物の全体的な育て方の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:観葉植物の育て方|コツや管理法について
置き場所と日当たり
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は、一年を通して明るい日陰を好みます。直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、春から秋に屋外で育てる場合は日陰で育てましょう。
室内の明るいリビングであれば一年を通して順調に育ちますが、窓際の場合は直射日光が当たることもあるので、レースカーテン越しの光で育てるとよいです。
直射日光が苦手とはいえ、全く光が当たらないほど暗いと枯れる恐れがあるので気を付けましょう。
温度
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)を育てるにあたっては、最低15℃以上をキープしましょう。
原産地が南米を中心とする熱帯・亜熱帯地方なので寒さには強くありません。冬は必ず室内で育てることが大事です。
室内の窓際の場合は、朝晩の温度が屋外と変わらないくらいに下がることもあるので、朝晩だけ窓から離したり、明るいリビングで管理したりしてくださいね。
水やりの頻度
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)たっぷりとお水をあげる
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後にお水をあげる
春夏の生育期は、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)鉢底から水が流れるくらいにしっかりと水やりをしましょう。ただし、受け皿をしている場合は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることがポイントです。
水を溜めたままにしていると、土が乾かず根腐れをする恐れがありますので気を付けてくださいね。
冬は、ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の生育が鈍くなる季節です。気温が低いと吸水せず土も乾きにくいので、乾燥気味に育てるとよいです。
肥料
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)には、多くの肥料は必要ありません。植えつけるときに長期間ゆっくりと効く「緩効性肥料」を与えるだけで十分です。
緩効性肥料は、土に混ぜる粒状の物や土に置くだけのものがあり、効果期間は肥料によって様々。使いやすい肥料を選ぶと管理しやすくなります。
緩効性肥料以外の方法であれば、即効性のある液体肥料を水に薄めて1~2週間に1度水やり代わりに与えましょう。
どちらも、与えすぎると根痛みを引き起こしますので注意が必要です。
剪定方法
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の剪定は5~10月の生育期に行いましょう。生育期は葉が増えて茂ってくるので、風通しが良くなるように古い葉や黄色い葉は取り除いてください。
剪定を行う箇所は、なるべく株元に近い茎部分が良いでしょう。株元から剪定することで草姿が綺麗になり、病害虫発生の予防にもなります。
取り除いた葉や茎が綺麗なものは捨てずに、水挿しや茎挿しを行うと根っこが出てきて増やすことができるので、ぜひそちらも楽しみましょう。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)のよくあるトラブルと対処法

植物の初心者でも気軽に育てることのできるペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)ですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根本が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)に悪影響です。
対処法はペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の植え替えをすること。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)を現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)のよくある質問

最後にペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)のよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 葉が丸まる原因と対処法は?
- 葉がぐったり垂れ下がる時の復活方法は?
- 葉水はしてあげたほうがいい?
- 冬越しのポイントは?
- 水挿しや水耕栽培をするのはどう?
それでは具体的に見ていきましょう。
葉が丸まる原因と対処法は?
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の葉が丸まる原因は空気の乾燥です。冷房や暖房の風が直接当たる場所では頻繁に発生します。
そのため、冷暖房の風が直接当たらない場所に置いて育てましょう。部屋全体が冷暖房で乾燥する場合は、ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の葉に霧吹きしたり加湿器をつけたりして空気中の湿度をあげると良いですよ。
特にリビングなど室内は冷暖房の影響を受けやすいので、空気中の湿度を保つように管理していきましょう。
葉がぐったり垂れ下がる時の復活方法は?
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の葉がぐったり垂れ下がるのは、根から水が吸えていないことが原因です。
その原因は、「土が乾燥しすぎている」「根腐れしている」どちらかになります。
土が乾燥しすぎている場合は、たっぷりと水やりを行うことで復活するでしょう。根腐れしている場合は、植え替えをして様子を見てあげることが大事です。
まずは、土の状態を確認して適切な対処を行いましょう。
葉水はしてあげたほうがいい?
スイカペペロニアには葉水はしてあげたほうが良いです。
空気が乾燥する季節や、室内での冷暖房による影響で空気が乾燥した場合、葉が丸まる症状が出てしまいます。せっかくの可愛い葉が台無しです。
冷暖房を行う場合は、特にスイカペペロニアに葉水をしてあげましょう。冷暖房以外にも空気が乾燥しているときにも、葉水を行うことは重要です。
室内に湿度計を置いておくと管理がしやすいでしょう。
冬越しのポイントは?
冬越しのポイントは、必ず室内管理で15℃以上の環境にすることです。
スイカペペロニアは寒さにはあまり強くありません。生育も止まりますので、この時期に水を与えすぎないことも重要です。
葉や茎に水を蓄える多肉質な特徴もあるので、冬は土が乾燥しているくらいがちょうどよいでしょう。
冬に土が常に湿っていると、根腐れや凍結の恐れもあるので気を付けてくださいね。
水挿しや水耕栽培をするのはどう?
スイカペペロニアは水挿しや水耕栽培ができます。剪定した時の綺麗な茎のついた葉を、水に挿しておくと、そのまま根が出てきて育てることも可能です。
同様に、スイカペペロニアの根を綺麗に洗い土を落とすことで、水耕栽培もできます。
水耕栽培は水やりの手間もありませんし、根の状態も観察できるので、ガラス容器に入れるとおしゃれです。
土で育てる時と違う姿を楽しみましょう。
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)のまとめ

スイカペペロニアは室内の明るい場所であれば一年を通して簡単に育てることができ、特徴的な葉模様はインテリアに最適なので、多くの方に好まれる植物です。
花言葉や風水的にも素敵な植物なので、気になる方へのプレゼントにも喜ばれることでしょう。
広いスペースは必要ないので、明るいリビングや寝室の机や棚など、素敵なインテリアグリーンとしてぜひ育ててみてください。