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観葉植物に付く虫|ダニや害虫の種類と対策について

観葉植物に付く虫|ダニや害虫の種類と対策について

観葉植物の管理において、心配事の1つである害虫の被害。不快感を感じる見た目だけではなく種類によっては植物を弱らせ、病気を発症して枯死することもあります。

駆除せずに放置してしまうと、住み着いてしまった虫は繁殖して増え続けます。さらに近くの植物にも住み移り、害虫の被害が広がってしまうかもしれません。

しかし、どんな虫が観葉植物に発生して弱らせるのか。また、その駆除の仕方や次に発生させないための予防方法など、わからない方も多いと思います。

今回は観葉植物に付く虫の種類、発生する原因、予防方法・虫除け対策、さらに虫が付きにくい観葉植物の種類などを詳しく紹介します。

植物のトラブルを対処し、予防するためには適切なケアグッズを活用するのが大切です。詳しくは下記のページにまとめましたので、ご覧になってみてください。

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観葉植物によく発生する害虫の種類

観葉植物に付く虫には、害虫と不快害虫と呼ばれる2種類があります。害虫は葉の養分を吸汁して植物を弱らすため、補殺する必要があります。

特に害虫の中でも「ハダニ」や「カイガラムシ」は、密閉された室内で発生しやすい虫です。見た目が不快なだけではなく、排泄物によって菌が発生し病気を引き起こす危険な虫でもあります。

観葉植物に害虫を発生させないためには、虫の生態についても知ることが大切です。ここでは、観葉植物に発生しやすい害虫の種類とその特徴について紹介します。

  1. ハダニ
  2. カイガラムシ
  3. アブラムシ
  4. コナジラミ
  5. コバエ

ハダニ

ダニのように小さく、糸を張ってコロニー(生物集団)を形成するハダニはクモの一種です。一見益虫に分類されそうですが、ホコリが積もるような静かな場所に住み着き、葉に口針を刺して養分を吸い取る吸汁性の害虫です。

乾燥した場所を好み、気温が高くなると繁殖スピードが早くなるため大量に増殖しやすいです。被害にあうと葉が黄色く変色し、次第に全体に広がって落葉する場合も。被害が拡大すると植物の生育を阻害し、徐々に株が枯れてしまいます。

糸を密集したように細かく張るため、袋状になった巣を作ります。スプレータイプの薬では散布した液が届きにくく、効果をあまり期待できないかもしれません。

関連記事:観葉植物に発生するハダニ|対処と予防法の紹介

カイガラムシ

小さなダンゴムシやワラジムシのような姿をしたカイガラムシは、観葉植物の葉・茎・枝・幹に付き養分を吸汁する害虫です。成虫は固いカラに覆われているため薬が効きにくく、成長するにつれカラが厚くなるようです。

放置すると駆除が難しくなるので、できるだけカラがない幼虫の時期までに補殺するようにしましょう。

また世界に約400種類以上の品種が確認されていますが、観葉植物に付きやすい主なカイガラムシは「カタカイガラムシ」と「コナカイガラムシ」の2種類です。

カラが黒いカタカイガラムシは、成虫になると足が退化して葉や枝に固着します。一方白い粉が吹いたようなコナカイガラムシは成虫になっても歩き回り、葉の付け根など隙間に集まって吸汁します。

アブラムシ

水玉のような形をしたアブラムシは、家庭菜園や畑など屋外で発生しやすい吸汁性の害虫です。室内で育てる観葉植物に付くことはあまりありませんが、まれに風に流されて飛んできたアブラムシが窓から侵入することもあります。しかし、交尾や受精をしなくてもメス一匹で増えることができるため、放置するのは危険です。

アブラムシは比較的植物の茎や枝先に付き、生長点である新葉の養分を吸汁します。縮れたような変形した新葉が出てくるため、植物の生育にも障害が起きる場合も。

また、テントウムシなどの天敵を追い払ってもらう代わりに、おしりから出す甘い分泌液でアリを誘引します。分泌液は排泄物でもあるので、場合によっては植物が「すす病」にかかることもあります。アブラムシが植物から植物へ移ると、ウイルスを媒介してしまうため、見つけ次第補殺することが大切です。

関連記事:観葉植物に発生するアブラムシ|原因や対処・予防法

コナジラミ

コナジラミは畑でよく見られる害虫ですが、春から秋の間で気温が高く乾燥した場所であればどこでも発生します。セミに似た羽をもった成虫は白く、粉が舞うように植物の周りを飛びまわり、卵を葉に産みつけます。

幼虫は葉を吸汁し生育を阻害し、アブラムシと同様に甘い排泄物を出します。新葉の裏面に集まりやすいため見つけにくく、被害が知らずに拡大しやすいです。葉はベタベタになり、次第に黒く変色して「すす病」や「ウイルス病」を発症する場合も。

多発すると株が枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

コバエ

観葉植物に害はなくても、大量に発生し部屋の中を飛び回ってストレスを与えることから不快害虫に分類するコバエ。観葉植物に発生するハエは、キノコバエと呼ばれるハエがほとんどです。土の表面に卵を産む性質があるため、土があれば発生する可能性が高くなります。

約2〜3週間の命といわれますが、1回の産卵で200〜300個の卵を産みます。幼虫は14日間ほど土の中にいるため、この時期に殺虫するのが効果的のようです。

またノミバエ・ショウジョウバエ・チョウバエは、有機物の多い汚れて湿った場所を好みます。キッチン・トイレ・浴室・洗面所など水気のある場所にもよく発生するので、観葉植物の周りだけでなくほかの部屋にも対策をしてください。

下記のスプレーなら、不快な害虫だけではなくコバエにも効果があります。嫌な匂いがしないので、お部屋にも使える天然由来のスプレーです。

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観葉植物に害虫が発生する主な原因とは

梅雨の時期や夏になると、突然室内の観葉植物に発生する害虫。部屋の条件が良ければ、そのまま冬を越して次年の春にも住み着くこともあります。

どうして密閉された室内の観葉植物に害虫が発生するのか、気になる方は多いと思います。

ここでは害虫が発生する4つの原因について解説します。思い当たる点があれば、できるだけ早くから対処し、観葉植物の病気や周りの植物への感染など二次災害が起きないようにしましょう。

  1. 屋外から室内へ侵入する
  2. 観葉植物を管理する環境・状態が悪い
  3. 日当たりと風通しが悪い部屋で管理している
  4. 観葉植物の管理方法が悪い

屋外から室内へ侵入する

屋外販売店やグリーンハウスで購入した観葉植物には、害虫がすでに潜んでいる可能性があります。葉・茎・枝・幹・根・土とあらゆる場所が住処となりやすいため、気付かないうちに持ち運び入れているかもしれません。

また、目で確認しにくい小さなハダニやアブラムシは衣類やカバンなどに付着しやすいため、私たち人間が自ら室内に持ち運んでいることもしばしばあります。

反対に、害虫が自ら屋外から室内へ侵入することもあります。コバエや一部のアブラムシなどは羽を持っているため、風に流されてドア・窓の隙間から入りやすいです。

暖かく外よりも静かな部屋は、害虫にとっても繁殖しやすい環境で、大量に発生しやすいので注意しましょう。

観葉植物を管理する環境・状態が悪い

種類によって異なりますが、多くの害虫は気温が暖かくてじめじめした湿気の多い場所、または乾燥した場所を好みます。

部屋の中が乾燥し過ぎると侵入していたアブラムシやハダニが繁殖しやすく、気付かないうちに増えることもあります。反対に土が乾きにくいような過湿な環境では、コバエが卵を産み付け繁殖します。

また、室内に潜んでいるため天敵となる益虫などがいないことから、害虫が卵を産みやすいです。駆除しても新たに発生するような悪い環境になることも。

ぽかぽかと暖かく風が吹いて涼しいと感じるような快適な空間づくりが、観葉植物にとっても大切です。

日当たりと風通しが悪い部屋で管理している

日当たりや風通しが悪い場所では、植物が光を確保できず、二酸化炭素がたまりやすいため効率良く光合成をしにくくなります。次第に弱い株に生長し、害虫の被害にあいやすくなり、健康的な株よりも早く枯れる場合もあります。

人間で例えるなら、普段から怪我をしやすい人や風邪を引きやすい人など、外見は元気良く見えても健康状態が悪いような人たちです。

植物も栄養が取りづらい状態が続くと、葉をコーティングしているクチクラ層が弱体化したり、免疫力が落ちたりします。そのため害虫が集まり葉を吸汁しやすくなり、さらに病気にもかかりやすくなるため、枯れるリスクも増えます。

観葉植物の管理方法が悪い

水や肥料の与え過ぎは、害虫が繁殖しやすい環境になる場合があります。水やりの回数が多く、土がいつまでも湿った状態になってしまいコバエが寄り付きやすいです。

動植物の残骸を発酵させてできた腐葉土・油かす・魚粉・骨粉などの有機肥料は、コバエなどが好むものです。与え過ぎると集まりやすくなり、その鉢に卵を産み付ける可能性があります。

また観葉植物に使っている土が古かったり安過ぎたりすると、消毒処理が不十分のためコバエが発生しやすいです。卵がすでに入っている可能性もあり、暖かい室内で幼虫がふ化し繁殖することもあります。

観葉植物の害虫発生を防ぐ方法・虫除け対策

肉眼で見えにくい小さな害虫は、気付かないうちに室内へ侵入し、大量に増殖していることがほとんどです。少しでも数を減らし、被害が小さくなるようにあらかじめ発生を防ぐための方法と虫除け対策を知っておきましょう。

ここでは、以下5つの害虫対策法を紹介します。

  1. 観葉植物の購入後はきれいに掃除する
  2. 有機質な土や有機肥料の匂いをカバーする
  3. お酢や忌避剤を散布する
  4. 植木鉢は清潔に保つ
  5. 害虫が付きにくい観葉植物を選ぶ

日頃のケアやちょっとした工夫でできることばかりなので、虫が発生しやすい7月ごろまでに予防対策しておくといいです。

観葉植物の購入後はきれいに掃除する

観葉植物が病害虫の被害にあわないように、お店で購入後は葉や茎についたホコリやチリをきれいに落としてから室内に運び入れましょう。

ハンドモップやタオルで拭き取ったり、水やりのついでにシャワーで洗い流したりすると、付いていた害虫も取り除けます。できるだけ葉一枚一枚の汚れを丁寧に拭き取るといいですが、葉が細かいものは水でさっとぬらす程度でもいいでしょう。

ただし、葉の裏面にも水がたっぷりとかかるように洗い流すことがポイントです。

また外から帰ってきたときは観葉植物だけでなく、自分の身に付けている衣類やカバンに付着したホコリなどを払っておき、害虫が室内に侵入しないように気を付けてくださいね。

有機質な土や有機肥料の匂いをカバーする

有機質な土や肥料は、匂いによって害虫が引き寄せられます。鉢の表面に無機質な赤玉土や砂利などを敷き詰めて、土の表面をカバーしましょう。無機質な素材だけでなく、しっかりと乾燥させたココナッツファイバーなどでも匂いを多少カバーできます。

3〜5cmほどの厚みになるようにカバーをすればコバエが鉢の中に侵入しにくく、大量に発生することも少なくなります。

また肥料を与えるときは過剰に与え過ぎず、適度な量で与えましょう。カバー素材の奥に肥料を押し込み、表面の土から見えないようにします。

お酢や忌避剤を散布する

匂いに敏感な害虫は、香りの強いハーブや木酢液(もくさくえき)が苦手です。強い香りで寄り付かないため忌避剤の効果があり、土に吹きかけることで発生する数を軽減できます。

観葉植物を室内に置くときは、ハーブや木酢液のスプレーを2〜3回ほど表面の土に吹きかけておくといいです。

ただし、木酢液はくんせいのような強い匂いが特徴なので、散布したあとは室内に漂うこともあります。散布後は室内に匂いがこもらないように、屋外に数時間ほど置いてから室内に入れましょう。

植木鉢は清潔に保つ

観葉植物に集まるコバエは、汚れて湿った場所で繁殖します。中や外が汚れているような鉢では衛生的に悪く、コバエの住処となりやすいです。

鉢の表面に落ちた葉や花はしっかりと取り除ききれいにします。水やりのあとに受け皿や鉢バーにたまった水は、放置せずに処理します。

汚いままではいつまで経っても害虫の数は減らず、増えるばかりです。またカビによって観葉植物が病気にかかることもあるので、普段からきれいにしましょう。

害虫が付きにくい観葉植物を選ぶ

植物には虫が付きやすいものと、そうではないものがあります。

例えば独特な匂いが特徴のアブラナ科や、品種改良など人の手が加えられたバラ科の植物などは、害虫の被害にあいやすい傾向があります。

ほかにも薄い葉・細かい葉をもったものや葉が密集するように生長する植物は、そうでないものと比べると被害にあう可能性が高いです。

葉が分厚くなった多肉植物やゴムの木などは、比較的害虫が葉に付きにくく、被害にあう確率も低いといわれます。

また、赤玉土やハイドロカルチャーだけで育つ観葉植物を選べば、土を室内に持ち込むことがないので、コバエなどが発生することもなくなります。

害虫が付きにくい室内におすすめの観葉植物5選

ここでは、害虫が付きにくい観葉植物を5つ紹介します。

  1. サンスベリア
  2. モンステラ
  3. ゴムの木
  4. ドラセナ
  5. アンスリウム

水やりや肥料など手間がかからず、初心者でも室内で手軽に育てられるおすすめの植物です。

サンスベリア|病害虫の心配があまりない

サンスベリア・ゼラニカ
日当たり 明るい日陰
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 やや強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから2〜3日後
秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(10月以降はほぼ断水)

地面からシュッと出て長く伸びる葉が特徴のサンスベリア。縁の葉に黄色い斑が入るものや白い斑が縞模様に入るものなど、葉の色や模様のバリエーションが豊富です。葉は固く分厚いため害虫が住み着くことがあまりなく、病害虫によって枯れるリスクも低いです。

熱帯アフリカやマダガスカルなどに自生するサンスベリアは、観葉植物の中でも特に枯れにくく、「枯らすのが難しい植物」として知られています。厚みのある葉にたくさんの水分を含むため、水やりは1〜2ヶ月に1回のペースで、乾燥気味に育てるのがポイント。

直射日光が当たる場所でも育ちますが、土が湿った状態では蒸れやすく、根腐れを起こしやすいのです。水やりから数日後に日の当たる場所に移動させましょう。

[https://andplants.jp/products/sansevieriazeylanica-l] サンスベリア・ゼラニカの育て方はこちら

モンステラ|土でなくても育てられる

モンステラ・デリシオーサ
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

熱帯アメリカの薄暗いジャングルに生息するモンステラは、日陰になりがちな場所でも害虫の被害を受けにくく、株が枯れる心配もあまりありません。窓側から離れた場所やトイレや洗面所など、暗めの部屋に置くのがおすすめです。

水がたっぷりとつまった分厚い葉は、ハダニやアブラムシが付きにくく、吸汁されることもあまり少ないです。ただし、大きな葉にホコリやチリがたまりやすいので、月1〜2回は葉水してタオルなどで拭き取りましょう。

また株が大きくなると、茎葉が伸び過ぎて風通しが悪くなったり、折れやすくなったりすることも。1〜2年に1回のペースで茎を切り詰めて剪定(せんてい)し、古くなった葉は取り除いて、風通しを良くしましょう。

[https://andplants.jp/products/monstera-s] モンステラ・デリシオーサの育て方はこちら

ゴムの木|育てやすくて丈夫

フィカス・ベンガレンシス
日当たり 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける)
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

厚みのある大きな葉が互い違いに出るゴムの木。葉の色・模様・形など品種によってさまざまで、観葉植物でも人気のある樹木です。生命力が強く害虫の被害にもあいにくいため、初心者でも元気に育てられます。

高温多湿な環境が大好きなゴムの木は、インドや東南アジアに自生する樹木です。春から夏の間は日当たりの良い場所で育てると、虫が寄りにくくなるだけでなく、幹がよく伸びて元気に生長します。

ただし、直射日光に当たり過ぎると葉焼けや株が乾燥してしまうのでカーテンで遮光したり、葉水をしたりして多湿な状態にしましょう。

[https://andplants.jp/products/benghalensis-l] フィカス・ベンガレンシスの育て方はこちら

ドラセナ|風通しさえ良ければOK

ドラセナ・コンシンネ
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低5℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

幹が細くて滑らかに伸び、シュッと展開した葉に赤や黄色のラインが入るドラセナ。スタイリッシュな樹形が楽しめ、印象のある空間が演出できます。

幹の先端付近から無数に伸びた葉は、風通しが良ければハダニやカイガラムシが付くこともあまりありません。少し葉が密集し過ぎているなと感じるときは、根に近い下の葉を手で摘み取り、風通しを良くするといいです。

生長がゆっくりなドラセナは水やりや剪定の手間が少なく、植物を育てたことがない方でも育てやすいです。外で管理する場合、夏の水やりは月に3〜5回ほどでOK。

ただし直射日光に当たり過ぎると葉が下に垂れたり、葉焼けしたりして見た目の悪い姿になります。カーテンやブラインドを使って直射日光が当たらないようにしましょう。

[https://andplants.jp/products/doracaenaconsinna-l] ドラセナ・コンシンネの育て方はこちら

アンスリウム|病害虫の被害が少ない

アンスリウム
日当たり 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける)
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いたら
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

アンスリウムは、熱帯原産のトロピカルな観葉植物です。仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる赤色の部分と緑の葉のコントラストを楽しむことができ、風水では恋愛運や結婚運をアップしてくれると言われています。

アンスリウムは、熱帯アメリカから西インド諸島に生息する着生植物です。本来は樹木や岩の上に根をおろすので、有機質な土を使わずにハイドロカルチャーや赤玉土などでも育てられます。コバエなど害虫も発生しにくく、不快感を感じることもあまりありません。

高温多湿な環境が好きなので、できるだけ暖かくして半日陰になるような場所で育てましょう。また開花が終わったあと、次の花が咲くには定期的な肥料が必要です。リン酸やカリウムの量が多い緩効性化成肥料や液体肥料を与えるのがおすすめです。

[https://andplants.jp/products/anthurium-s] アンスリウムの育て方はこちら

観葉植物と害虫に関するよくある質問

観葉植物に害虫を発生させないように管理するのは、場合によっては難しく感じることもありますよね。少しでも観葉植物に付く害虫について、疑問に感じていることが解決できるように、アドバイスと共に紹介します。

今回は下記3つのよくある質問について少し詳しくお答えします。

  1. 虫がわかない土はあるの?
  2. リビングに置きやすくて虫がつかない観葉植物は?
  3. 虫除けになる観葉植物は?

虫がわかない土はあるの?

有機質のものを好むコバエなどの害虫は、腐葉土やバーク堆肥が含まれていない土を使えばわきにくいといわれています。火山で取れるような赤玉土や鹿沼土など無機質なものだけを使えば、繁殖することがあまりありません。

また市販で売っているものでも、無機質なものだけで作られた培養土がさまざまにあるため、肥料のバランスなど好みのものが選びやすいです。火山性の軽石をベースにバーミキュライトやパーライトが入り、化学肥料が含まれているため、コバエが住み着くことはほぼないといえます。

赤玉土や鹿沼土など火山性の軽石は、水はけが良くなる土としても便利なので観葉植物を育てるのにとても役立ちます。

ただし、無機質な土のみで成育させると、植物の成育に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

リビングに置きやすくて虫がつかない観葉植物は?

比較的大きな窓があって採光が確保できたリビングには、サンスベリアやゴムの木などがおすすめです。カーテンやブラインドで遮光された明るい半日陰でよく育ち、害虫も付きにくいので、ストレスを感じることもあまりありません。

サンスベリアやゴムの木は中型サイズの鉢植えでも育てられるので、スペースを広く取られる心配もあまり少ないです。ただし、剪定や根切り作業をしないと大きくなり過ぎる場合もあるので、管理には注意してくださいね。

虫除けになる観葉植物は?

観葉植物自体が虫除けの役割になる種類は、シトラスやハッカのような爽やかな強い香りを出すものが該当します。しかし、ユーカリなどの観葉植物でもハダニやカイガラムシの被害にあうこともあるので、全ての植物が該当するわけではないようです。

また観葉植物というよりも、屋外のガーデニングで使われるような園芸品種が虫除けになるものが多い気がします。

例えば、強い香りを放つラベンダーやローズマリーは害虫の被害が少なく、低木に分類されるので室内の観葉植物として育てることができます。

観葉植物だけに絞らず、外で育てるような植物を選んで、室内の虫除けとして飾るのもいいかもしれません。

まとめ

害虫はその特徴や生態を知っておくだけで、「どんな植物に付きやすくて、発生させないように対処できるか」ということがわかります。また育てる環境や条件を良くすることで害虫は繁殖しにくく、根絶させることもできます。

害虫が現れそれだけを駆除しても、また再度被害にあう可能性が高いです。まずは害虫が発生しにくい環境を作り、発生してもすぐに対処できるような術を身に付けておくことが大切です。

そして駆除して安心するのではなく、再度植物が被害にあわないように管理するように心がけましょう。衛生的に汚くなると害虫が集まりやすいので、きれいに掃除をするところから始めてみるのもいいかもしれません。

ぜひ室内で育てる観葉植物が、インテリアを美しく見せるように管理してみてくださいね。

柴﨑 光一
建築・インテリア学科卒の元造園士。植物が大好き過ぎて、大自然のカナダで植物と戯れながら、 観葉植物・庭木・草花を使ったガーデニングの世界を開拓しています。 建築と造園の経験に加え、趣味のさまざまな植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに観葉植物の魅力をお届けします。好きな観葉植物は、ザミオクルカス・ザミフォーリアとフィカス・アルテシマです!

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