観葉植物の冬越し|コツや注意点について

観葉植物の冬越し|コツや注意点について

観葉植物は暖かい地域で育ったものが多いため、寒い時期が苦手です。性質によっては上手く冬越しができるものもありますが、対策をしなければそのまま枯れてしまうこともあります。

冬場にきちんとしたケア方法を知っていれば、ほぼ一年中健康的に育てられるのではないでしょうか。 今回は観葉植物の冬越しについて深掘りしていきます

加えて

「なぜ冬場に枯れてしまうのか」
「どうすれば上手く冬越しができるのか」
「寒い冬に適応できる観葉植物が知りたい」

といった方に向けても解説していきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

観葉植物が冬に枯れる原因とは

「冬場に観葉植物を枯らしてしまった…」といった経験もあるかと思いますが、実はきちんとした原因があります。

  1. お水の与えすぎ
  2. 観葉植物の耐寒性が低い
  3. 外や寒い場所にずっと置いている
  4. 日当たりの悪い置き場所で管理をしている

原因をしっかり分析することが大切です。

お水の与えすぎ

観葉植物が冬に枯れる原因として多いのが、お水の与えすぎです。植物は気温が下がってくると共に休眠期に突入します。つまり、生長が緩やかになりお水を吸わなくなるのです。

この時期に春夏と同じペースでお水やりをすると、植物はお水を吸わないので、過湿により根腐れになります。

たとえば、春夏は土が乾いてからお水をあげていたなら「秋冬は乾いてからさらに2〜3日後に与える」など間隔を調整しましょう。

また、秋冬は室内で暖房を入れるため気温が下がらず、春夏と生長スピードが変わらないこともあります。その場合は、普段と同じ間隔でも問題ありません。

お水やりのタイミングを間違えない方法としては、土を指で触り乾燥具合を確認することが一番確実です。

観葉植物の耐寒性が低い

そもそも育てている観葉植物の耐寒性が低ければ、冬場に弱ってしまうのもうなずけます。植物のほとんどは冬が苦手ですが、中には得意とする品種もあるので、購入する際に確認するのがおすすめです。

確認方法は、お店ならスタッフの方に聞いてもいいですしネットで調べても問題ありません。

とはいっても、毎回調べてから購入するとは限らないですよね。性質など調べずに見た目で選ぶ場合や寒さを気にしない春夏に購入した、などもあります。

大切なのは、冬場の対策方法をきちんと知っておくこと。後ほど詳しく解説していくので、知らない方はぜひメモの準備をお願いします。

外や寒い場所にずっと置いている

観葉植物が寒さに弱いことを知らないと、うっかり屋外や冷気がただよう場所に放置してしまう方もいます。

そうなると当然、寒さに耐えられず葉っぱを落として次第に枯れていくでしょう。 特に冬場の窓際は注意が必要です。部屋の温かい空気の約60%が、窓などの開口部から放出されていると言われています。

つまり、窓際は冷気が一番発せられている場所でもあるのです。 屋内で管理していても窓際付近にあると観葉植物は体温を奪われダメージを受けるので、なるべく窓から離すのをおすすめします。

日当たりの悪い置き場所で管理をしている

観葉植物を日光が当たらない場所で管理をしていると、適切に光合成ができなくなり枯れる原因につながります。栄養素が体内に上手く循環しないため、弱い株になるのです。

加えて、冬場の気温低下によって植物の体力が奪われやすくなります。弱い株の状態だと、さらにダメージを受けることも。

後ほど詳しく解説しますが、日中の時間帯に日光浴をさせるのがおすすめです。熱を体内に保ち、耐寒性をつけることができます。

観葉植物を枯らさずに冬を乗り切るコツ

以下4つのコツを知っておけば、上手く冬越しができるはずです。

  1. 日中は日に当てる
  2. お水やりの頻度を減らす
  3. 気温の低い場所には置かない
  4. 葉が乾燥していたら霧吹きをする

1つだけでも効果はあるのですが、なるべく4つすべて行うのをおすすめします。

日中は日に当てる

観葉植物をしっかりと日光に当てることで、体内と鉢に熱がためられます。すると、夜になっても熱がまだ維持できているためダメージを受けにくくなるのです。

何度も行っていくうちに少しではありますが、耐寒性も増していきます。冬場は繰り返し日光浴をさせるのがおすすめです。

また、冬場に向けて黒系統の鉢に植え替えるのも効果的。黒はもっとも熱を吸収しやすい色なので、他の色より保温効果が高いです。

筆者も黒のテラコッタ鉢に植え替えて冬越しができたので、興味があればぜひ試してみてください。

お水やりの頻度を減らす

意外かもしれませんが、お水やりの頻度を減らすのが実は冬越しに有効です。お水やりの頻度を減らすことで、観葉植物は必死に生き抜こうとし生命力を高めます。結果、環境に適応し耐寒性が増すのです。

たとえば、ガジュマルやシェフレラなどは通常屋内で育てますが、夏終わりから屋外で管理をし、お水やりの頻度も押さえていきます。すると環境に適応し、屋外でも冬越しができるようになるのです。

筆者はコウモリランを屋外で数年育てていますが、耐性を身につけて、屋外でも生長しています。 お水やりの頻度を減らすのは屋内の植物にも有効なので、様子を見ながら調整してみるとよいです。

気温の低い場所には置かない

あらかじめ観葉植物を気温が低いところに置かないのも大切です。屋内であれば、気温が低くなる場所とそうでない場所が決まっています。

具体的には窓際などの開口部です。家の作りによっては玄関も気温が低くなるので、注意しておくといいかもしれません。

人によっては植物を移動させるのが難しい方もいると思いますので、暖房で部屋の温度を調整するのも効果的。その際は葉っぱに直接風を当てないようにしましょう。

葉が乾燥していたら霧吹きをする

冬場は気温が低くなるため、観葉植物の葉っぱが乾燥しやすいです。そこで、おすすめなのが定期的に霧吹きをすることです。 葉っぱの湿度を保てれば、正しく光合成ができて生長するだけではなく、害虫予防にもつながります。

乾燥する秋冬の時期は、霧吹きを毎日行うといいです。

気をつけてほしいのが、霧吹きは「お水やりの代わり」にはならないので、霧吹きをしているからといって、お水やりを忘れないようにしましょう。

霧吹きの水は表面を湿らすことができますが、内部までは行き届かないからです。

観葉植物が冬に枯れたら枝を切ってみるのがおすすめ

観葉植物が冬に葉っぱを落とし枯れてしまっても、実は完全に枯れているとは限りません。枯れた枝を切断してみて、中の色がまだ緑色だったら生きている証拠です。春になればまた新芽が吹いてきます。

しかし、切断してみて中に色がなかったり空洞だったりすると、その枝は戻ることはありません。

また、枝が多いものは枯れている部分と生きている部分が複数あります。仮に一本が枯れていても全部がダメになっているわけではないので、誤って処分しないように気をつけてください。

生きている枝がある植物は、日当たりの良い場所に置いて様子を見ましょう。

寒い冬を乗り越えられる観葉植物5選

冬越しに適している観葉植物を選べば、より確実に乗り越えられるでしょう。

  1. ユーカリグニー
  2. エバーフレッシュ
  3. コルジリネ・レッドスター
  4. ユッカ・エレファンティペス
  5. オリーブ

屋外で管理ができるものも選んでみたので、外で育てたい方もぜひ参考にしてみてください。

関連記事:寒さに強い観葉植物|おすすめと冬越しについて

①ユーカリグニー|耐寒性に優れている

ユーカリグニー
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 -15℃まで耐えられる
耐寒性 強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

ユーカリグニーは、シルバーがかった葉っぱをもつ美しい観葉植物です。寒さへの耐性が優れているので、窓際や屋外での管理にも適しています

ユーカリ属は全般的に湿った環境が苦手なので、なるべく乾かし気味で育てるのがいいです。秋冬はそこまでお水やりを求めないので、与えすぎに注意してください。春夏は風通しの良い置き場所で生育させましょう。

大きくなってくると、葉っぱがボリューミーになってくるので適宜剪定をします。そのまま放置すると風通しが悪くなり蒸れやすくなるため、葉っぱを落とすかもしれません。一年を通して蒸れさせないのが上手く育てるコツです。

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②エバーフレッシュ|環境に適応できる

エバーフレッシュ
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いたら
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

エバーフレッシュは、涼しげな葉姿が特徴的な観葉植物です。環境に順応する能力が非常に高いので、日当たりを好みますがある程度の日陰でも育てられます。

冬は苦手と言われていますが、耐性を身につけることが可能なので関東甲信越であれば冬越しが可能です。日中に日当たりを確保できるなら、窓際でも育てられます。屋外で冬越しは難しいため、屋内での管理がおすすめ。

またエバーフレッシュは、日中に葉っぱを開いて夜は閉じる「睡眠運動」と呼ばれるユニークな特徴をもっています。諸説ありますが、余分な水分の蒸発を防ぐためにあるそうです。

1日を通してエバーフレッシュの動きの変化を見られるので、あらためて観葉植物が「生き物」であるのを実感できるでしょう。

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③コルジリネ・レッドスター|インテリア性が高い

コルジリネ・レッドスター
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 -5℃くらいまで耐えられる
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
水やり 春夏:土の表面が乾いたら(屋外であればほぼ毎日)
秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後

コルジリネ・レッドスターは、モダンな雰囲気があるインテリア性の高い観葉植物です。リビングや書斎・寝室などどこに置いても絵になるので、おしゃれが好きな方にも適しています。

耐寒性があるので、関東甲信越であれば地植えで育てても冬越しが可能です。品の良いカラーリーフが、存在感を放つでしょう。鉢植えならベランダで育ててみるのはいかがでしょうか。または、窓際に飾るのもいいかもしれませんね。

また、葉っぱが鋭いことから風水では邪気を払う効果も。玄関の外などに置いておけば、悪い気を断ち良い気を私たちにもたらしてくれます。運気を一新したい際に、一つあると心強いかもしれません。

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④ユッカ・エレファンティペス|乾燥に強い

ユッカ・エレファンティペス
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 最低0℃以上をキープする
耐寒性 強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の中が乾いてから2〜3日後
秋冬:土の中が乾いてから4〜5日後

ユッカ・エレファンティペスは、象の足のような幹と剣のような葉っぱをもっている観葉植物です。その姿から別名「青年の木」と呼ばれています。

乾燥や冬に強いことから、初心者でも育てやすいです。置き場所によっては、お水やりは1〜2週間に1回でもいいですし、秋冬はもう少し間隔が空いても問題ありません。

加えて、日当たりと風通しが確保できれば上手く育ちますので、定期的に日光浴をさせてあげるとよいです。

「初心者でも育てられる植物がほしい」「簡単に冬越しができる植物を探している」という方には、まさにうってつけと言えます。存在感もあるので、インテリア性を求めている方にもおすすめです。

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⑤オリーブ|庭木にも適している

オリーブ
日当たり 日当たりのよい置き場所
温度 マイナス3〜5℃まで耐えられる
耐寒性 強い
耐暑性 強い
水やり 春夏:土の表面が乾いたら
秋冬:土の中が乾いてから5日後

オリーブは「平和の象徴」とも呼ばれる幸せを運んでくれる観葉植物です。乾燥にも強いため初心者でも管理ができます。

ただし、日当たりをとても好む品種であるため屋外や庭木としての管理がおすすめです

屋内だと、日照不足により枯れる可能性もあります。日当たりをいかに確保できるかがポイントです。寒さはとても強いので心配はいりません。

また、湿気が続く状態が苦手なのでお水のあげすぎには気をつけます。土の中が完全に乾くまでは与えなくて大丈夫です。一年を通して乾湿のメリハリを意識しましょう。

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観葉植物を冬に育てる際の注意点

以下3つのポイントを意識して観葉植物を育てていきます。

  1. 肥料や栄養剤は与えない
  2. 植え替えはなるべく避ける
  3. エアコンの風が当たらないようにする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

肥料や栄養剤は与えない

肥料や栄養剤を与えるタイミングは、春夏が一番いいです。観葉植物の生長期であるため、上手く体内に吸収してくれます。

しかし、秋冬の時期だと休眠期なので肥料や栄養剤を与えても吸い上げてくれません

不適切な使用は「肥料焼け」といって、葉っぱが急激にしおれたり焼けるように枯れたりするので注意が必要です。肥料を与えて数日後に観葉植物の状態が悪くなったら「肥料焼け」を疑うといいでしょう。冬場は肥料などを与えないのが無難です。

植え替えはなるべく避ける

冬場の植え替えも避けるようにします。植え替えによって観葉植物の根っこが傷ついてしまうからです

春夏は生長期であるためダメージを受けても新しい根っこが生えて回復しますが、秋冬は休眠期なので時間がかかります。植物によっては最悪の場合、冬場の植え替えで枯れてしまうことも。

冬に植え替えても必ず枯れるわけではないですが、育てるのに慣れていない方は植え替えをしない方が得策です。翌年の暖かい季節になるまで待つのをおすすめします。

エアコンの風が当たらないようにする

冬越しをさせるために暖房を入れることがあると思いますが、エアコンの風を直接当てないようにします。直接当てると乾燥しやすくなるだけではなく、生長がさまたげられるからです。

直接枯れる原因にはなりにくいものの、植物にとってはストレスになります。 風量を弱めたり風よけカバーをしたりして、過ごしやすい環境づくりを心がけていきましょう。

少しの工夫をするだけで、冬越しが容易になります。

関連記事:観葉植物とエアコン|選び方と注意点について

観葉植物の冬の対策に関するよくある質問

最後に、観葉植物の冬の対策に関するよくある質問とその答えをまとめました。

  1. 冬に葉が落ちる場合の対策は?
  2. 観葉植物の防寒グッズはどんなのがある?
  3. 外で冬越しさせるためにはどうすればいい?
  4. 冬越しにダンボールやビニールを使用する方法はどうやるの?

それでは具体的に見ていきましょう。

冬に葉が落ちる場合の対策は?

置き場所が他と比べて寒いかどうかを確認しましょう。寒ければ場所を変えるのがいいです。そうでない場合は様子を見てもいいかもしれません

観葉植物には環境へ適応するものがいるので、場所を移動させなくても次第に落とさなくなるからです。むしろ、場所を二転三転させる方がかえってストレスになり、葉が落ちるのが止まらない可能性もあります。

「寒さで葉が落ちるのか」「場所を変えたことによるストレスで葉が落ちるのか」を見極める必要があるのです。

観葉植物の防寒グッズはどんなのがある?

防寒グッズはたとえば以下のようなものがあります。

  1. ダンボール
  2. ビニール温室
  3. 発泡スチロール

観葉植物を冷気から守るには、周りを囲むのが大切です。

ダンボールや発泡スチロールであれば、すぐに手に入りますしコストもそこまでかかりません。 ビニール温室はサイズや作りもさまざまであるため、費用もピンキリですが効果が高いです。

ただし、簡易的なビニール温室は屋外に設置すると雨風で劣化するので、どこに置きたいのかをよく考えておきます。置くスペースもそれなりに必要なので、購入の際は仕様を把握しておきましょう。

外で冬越しさせるためにはどうすればいい?

観葉植物を外で冬越しさせたいなら、夏の終わり頃から外で管理するようにします。冬場にいきなり外に出してしまうと、耐性がないものはそのまま枯れるからです。

耐性を身につけるためには、寒くなる前から外で管理をして徐々に適応させます。そうすることで次第に外でも冬越しできるようになるのです。

ただし、すべての観葉植物が外で冬越しできるわけではありません。冬が苦手とされているものは、耐性を身につけても枯れる可能性もあります。

きちんと性質を調べて、難しいものは無理に外で冬越しさせないのが無難です。

冬越しにダンボールやビニールを使用する方法はどうやるの?

やり方はとても簡単で、ダンボールであれば中に観葉植物を入れればいいですし、ビニールであれば上から被せるといいです

冷気から身を守ることが目的なので「直接触れさせないためにはどうすればいいのか」を考えていきます。ビニールであれば多少葉っぱが擦れても、傷がつく可能性は低いので、きれいに収まらなくても心配はいりません。

また、冬越し対策をすると日常のお手入れが少し手間になります。特に、ビニールを被せるとお水やりの際に毎回外さなければいけません。

冷気が強い場所で管理をするならダンボールやビニールは有効ですが、そこまで冷えないなら使用しなくても冬越しはできるでしょう。

まとめ

観葉植物をきちんと冬越しできれば、いつまでもすこやかに育てていくことが可能です。

初めて育てる方は「枯れないで育ってくれるだろうか」と不安になるかもしれませんが、単純に正しい情報を知らないだけで、知って行動してみると意外と上手くできます。

また、冬越しのコツを心得ておくと、他の観葉植物や多肉植物を育てる際にも役立つはずです。一度ですべてを覚えるのは少々大変かもしれませんが、何度もチェックしていくことで自分のものにできます。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。