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シマトネリコが枯れる原因と復活方法を解説

【疑問解決】シマトネリコが枯れる原因と復活方法を解説

艶のある美しい葉が人気のシマトネリコ。小さな株であれば、室内でも育てられるため、観葉植物としてお部屋で育てている方も多いかもしれません。

室内・屋外関係なく、シマトネリコが枯れることに悩んでいませんか。「順調だったはずなのに、急に枯れた」という方も多いと思います。

そこで、今回はシマトネリコが枯れる原因や復活方法について紹介します。完全に枯れたかどうかの確認方法や枯れそうなサインについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

最後まで一読すれば、シマトネリコが枯れそうなサインに気づくようになり、完全に枯れる前に復活させることができるようになるでしょう。

シマトネリコが完全に枯れたかどうかの確認方法

シマトネリコが完全に枯れたかどうかの確認には、以下の2つの方法を試してみてください。

  1. 枝や幹のしなりを確認する
  2. 枝や幹の切断面の色を確認する

シマトネリコが完全に枯れている場合、枝や幹を曲げると弾力を感じることなく、ポキッと折れてしまいます。枝や幹が簡単に折れずにしなる場合は、その枝や幹は生きている可能性が高いです。

また、筆者おすすめの確認方法は「切断面の色の確認」です。枝や幹がイキイキとしている場合は、剪定した際の切断面が瑞々しい緑色をしています。

完全に枯れている場合は、茶色になっています。そのため、先端から株元に向かって剪定をしながら切断面の色を確認してください。

途中から切断面が緑色になる場合は、その部分から下の幹は生きている証拠です。シマトネリコは生命力が強いため、枯れたと思っても、株元は生きていることがよくあります。

枯れている枝や幹だけを剪定して取り除けば、枯れ込みを抑えることができて復活もしやすくなります。枯れたかどうかの確認には、ぜひ上記2つの方法で判断してみてください。

シマトネリコが枯れる原因

シマトネリコが枯れる原因

シマトネリコが枯れる主な原因には、以下の6つがあります。

  1. 水のやりすぎ(やらなすぎ)
  2. 日当たり不足
  3. ‐5℃以下のの低温
  4. 肥料の与え過ぎ
  5. 病害虫
  6. 屋内から直射日光の当たる屋外への移動

それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。

①水のやりすぎ(やらなすぎ)

シマトネリコが枯れる原因の1つに水のやりすぎ(やらなすぎ)があります。特に、小さな株ほど水やり加減で枯れやすいので注意してください。

鉢植えの場合、水のやりすぎや受け皿に水を溜めていると根腐れしやすいです。根腐れしたシマトネリコは、葉をポロポロと落として枯れます。

長期的な水切れも同様の症状が現れて、枯れやすいので注意しましょう。季節に応じて、土の乾燥具合を確認しながら水やりを行うことが重要です。

②日当たり不足

シマトネリコの小株(およそ3~5号鉢に植えられるサイズ)は、室内の明るさでも育てられます。しかし、本来は屋外向きの植物なので、大株になるほど室内では日当たり不足になりがちです。

シマトネリコは日当たり不足の環境で育て続けると、葉をポロポロと落とし始めて軟弱に育ちます。結果的に病害虫や根腐れの影響で枯れやすくなります。

枯らさずに育てるためにも、大きなシマトネリコは室内ではなく、屋外の日当たりの良い場所で育ててください。

③‐5℃以下の低温

シマトネリコは、他の観葉植物に比べ耐寒性を持ちますが、‐5℃以下の低温に当たり続けると枯れます。本来は熱帯・亜熱帯地域原産の植物であるため、凍結するほどの寒さには耐えられません

小さな株ほど、低温の影響で枯れやすく、すぐに葉を落とします。大株であるほど、根や幹は凍結しにくいため、完全に枯れる心配は少ないでしょう。

しかし、大きなダメージを受けるので、春以降の生育が悪くなりやすいです。冬は、なるべく暖かい環境で育ててください。地植えの場合は、株元の幹や根が凍結しないように敷き藁や腐葉土などのマルチング材を敷いて保護すると安心です。

④肥料の与え過ぎ

シマトネリコが枯れる原因に、肥料の与え過ぎがあります。固形肥料・液体肥料ともに与えすぎると、根傷みして枯れる原因になりやすいです。

特に小さなシマトネリコほど、過剰な肥料分を与えると根傷みしやすいので注意してください。目安として置き肥であれば、生育期の5月~7月、9月~10月にそれぞれ1回置くくらいで十分です。

液肥であれば、それぞれの時期に2週間に1度水で薄めて与えます。量や濃度は、与える肥料によって異なるので、規定量を守って与えてください。

⑤病害虫

シマトネリコには以下の病害虫が発生します。本来は屋外向きの植物なので、比較的病害虫の被害は多い点には注意してください。

  1. うどんこ病
  2. 炭疽病
  3. ハダニ
  4. カイガラムシ
  5. アブラムシ
  6. カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)
  7. ケムシ類

カミキリムシの幼虫やケムシ類は、屋外管理している大株のシマトネリコに発生しやすいです。特にカミキリムシの幼虫は、幹内部を食害して完全に枯らしてしまう害虫です。

それぞれの病害虫を見つけた際は、被害を受けている枝葉を切り落として、殺虫殺菌剤を散布してください。

⑥屋内から直射日光の当たる屋外への移動

シマトネリコは日当たりの良い環境を好む植物ですが、屋内から急に直射日光の当たる屋外へ移動させると葉焼けで葉がポロポロと枯れ落ちることがあります。急な環境変化は、植物に大きなストレスがかかるためです。

「たまには屋外で日光浴でもさせようかな」と、直射日光の当たるベランダにシマトネリコを出すと、葉焼けしやすいので注意してください。小さいシマトネリコであれば、普段から日当たりの良い窓際で管理しましょう。

大株のシマトネリコは、普段から屋外で管理しておくと安心です。

もし、室内管理のシマトネリコが6号鉢に収まらないほど大きくなったため、屋外に移動させる場合は、屋外の明るい日陰で環境に慣らすことがポイント。その後、徐々に日が当たる場所へ移動させます。

シマトネリコの枯れそうなサイン

シマトネリコの枯れそうなサイン

シマトネリコが枯れそうなサインは、以下の4つです。

  1. 葉がパリパリになる
  2. 葉がボロボロ落ちる
  3. 葉が変色する
  4. 幹から木くずが出ている

枯れそうなサインを把握しておくと、症状を発見しやすく、落ち着いて対処がしやすくなります。枯らさずに復活させるためにも、ぜひ確認しておきましょう。

葉がパリパリになる

シマトネリコが枯れそうなサインに「葉がパリパリ」があります。原因は、以下の4つです。

  1. 水切れ
  2. 葉焼け
  3. 寒さ
  4. 空気の乾燥

葉がパリパリになる症状は、葉から水分がなくなって乾燥している証拠です。シマトネリコの葉の隅々までに水分が供給されていない、または急に乾燥して症状が現れています。

いずれも、すぐに枯れる原因にはなりませんが、そのまま放っておくと葉が落ちて復活しにくくなるかもしれません。葉がパリパリになったら、上記4つの原因を考えて、それぞれ対処してください。

葉がボロボロ落ちる

シマトネリコの葉がボロボロと落ちる場合は、枯れそうなサインです。株が傷んでいる証拠であり、幹の負担を減らすための生理現象の1つです。

葉がパリパリになった後に現れる症状でもあるので、パリパリになった原因をそのままにしておくと一気に葉がボロボロと落ち始めます。

シマトネリコに大きなダメージが蓄積されている状態なので、復活に時間がかかることが多いので注意してください。復活方法を間違うと、そのまま枯れる恐れもあります。

葉がボロボロ落ち始めたら、危険なサインだと考えておきましょう。

葉が変色する

シマトネリコの葉の変色にも注意が必要です。葉が赤紫色や茶色になっている場合は、葉焼けしているかもしれません。

また、病気に罹患するとうどんこ病の症状は葉が白っぽく、炭疽病の症状は葉に黒い斑点が入り始めます。

葉の変色は、シマトネリコの生育が悪くなり始めるサインなので、見逃さないようにしてください。そのままにしていると、ある日急に枯れ込む恐れがあります。

葉焼けであれば、置き場所を移動させます。病気であれば、殺菌剤の散布や育てている環境の見直しをしてください。

幹から木くずが出ている

屋外で大株のシマトネリコを育てている場合、幹から木くずが出ていると枯れそうなサインです。幹の中にカミキリムシの幼虫がいます

カミキリムシは樹木に卵を産み付ける性質があり、シマトネリコも被害に遭いやすい樹木です。卵から孵化した幼虫は、幹内部を食害します。

幹内部を食害されたシマトネリコは、水分や養分を移動・供給させることができないため、枯れる可能性が高いです。木くずを確認した場合、すぐに殺虫剤での対処をおすすめします。

筆者が園芸店に勤めていた際に、地植えや鉢植えともに屋外で育てている場合に、カミキリムシの幼虫で枯れていく相談が多かったです。屋外管理の方は、特に気を付けましょう。

枯れそうなシマトネリコの復活方法

枯れそうなシマトネリコの復活方法

枯れそうなシマトネリコの復活方法は、以下の5つです。

  1. 植え替える
  2. 明るく風通しの良い屋外に移動させる
  3. 発根剤を与える
  4. 状態の悪い枝葉を剪定
  5. 殺虫殺菌剤の散布

シマトネリコは生育旺盛な植物です。完全に枯れていない場合は復活しやすいので、ぜひ紹介する方法を試してみてください。

それでは詳しく見ていきましょう。

植え替える

シマトネリコが枯れそうな場合は、生育期の春夏(5月~7月)または、秋(9月~10月)に植え替えてみてください。植え替えの際に、根の状態も一緒に確認しましょう。

根腐れや根傷みであれば、黒く溶けたような根やスカスカの根を取り除き、1回り小さい鉢に植え替えてください。植え替え後は、しっかりと水やりして、直射日光の当たらない明るい場所で管理します。

根詰まりしている場合は、土と根を軽くほぐして1~2回り大きな鉢に植え替えるだけで、復活するでしょう。

AND PLANTSでは、オリジナル用土「AND PLANTS SOIL 観葉植物の土」の取り扱いがあります。株が安定しやすく植え替えの傷みが少なくなる特徴があるので、ぜひシマトネリコの植え替えに使ってみてください。

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明るく風通しの良い屋外に移動させる

生育が悪くなって枯れそうなシマトネリコは、明るく風通しの良い屋外に移動させましょう。特に風通しのない室内で育てているシマトネリコに効果があります。

元気のない葉や枯れかけた葉は、一度全部落ちますが、その後に新芽が出てきて元気になりやすいです。ただし、室内の明るさに慣れているシマトネリコに直射日光を当てると逆効果になることも。

直射日光の当たらない明るい屋外に置くことがポイントです。日差しの傾きで、直射日光が当たらないようにも気を付けてください。

発根剤を与える

発根剤を与える

枯れそうなシマトネリコには、まずは発根剤を与えるのもおすすめです。根傷みや根腐れの初期、植え替え後は発根剤を与えて、発根を促します。

元気な根が伸びれば、自然と新芽も出てきて復活します。ただし、土が湿っているのにも関わらず何度も、薄めた発根剤を与えるのは避けてください。

根が呼吸できずに、発根剤を与えているにもかかわらず、根腐れを促進させてしまう可能性があります。土の乾燥具合を確認しながら、水に薄めた発根剤を与えて様子を見てください。

AND PLANTSでは「微生物の力で植物を元気にする水」を取り扱っています。光合成細菌の働きによって、弱った植物を元気にする効果もあるので、ぜひ一度使ってみてください。

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状態の悪い枝葉を剪定

シマトネリコが枯れそうな場合は、状態の悪い枝葉を剪定してください。枝葉を剪定して、株の中心にしっかりと光や風が通るようになると、蒸れや病害虫の改善に効果があります

また、剪定前と比べて根から吸収した水分や栄養も、一枝一枝に多く行き渡るため、新芽が出やすいです。病害虫や葉焼けの初期症状であれば、状態の悪い枝葉を剪定するだけでも復活します。

AND PLANTSでは、新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源の剪定ハサミを取り扱っています。軽く抜群の切れ味なので、シマトネリコの細枝を傷めることなく剪定できるはずです。

ぜひテーブルサイズのシマトネリコの剪定に役立ててください。

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殺虫殺菌剤の散布

病害虫でシマトネリコが枯れそうな場合は、殺虫殺菌剤を散布して復活させましょう。まずは、病気の完治や害虫の駆除が重要です。

病害虫は、育てている環境が原因で発生している場合もあります。置き場所や育て方の見直しも併せて行うと、より復活しやすいでしょう。

病気には殺菌剤を使用し、害虫には殺虫剤を使用します。それぞれ病害虫によって、効果のある薬剤が異なる場合も多いので、使用する際は注意してください。

シマトネリコを枯らさない育て方

シマトネリコを枯らさない育て方

シマトネリコを枯らさないためには、基本的な育て方をしっかり守ることが重要です。ここでは、項目別に基本の育て方を表にまとめて簡単に紹介します。

項目 育て方
日当たり 日当たりの良い場所に置く
温度 最低‐5℃まで耐えられる
水やり 春夏:土の表面が乾いてから
秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後
肥料 生育期の5月~7月、9月~10月に置き肥・液体肥料
剪定時期 生育期の3月~7月、9月~12月

シマトネリコを育てる際に起きるトラブルやよくある質問については、「シマトネリコの育て方」の記事で詳しく解説しています。育てているシマトネリコの調子が悪い場合は、ぜひ基本を見直してみましょう。

まとめ

シマトネリコの美しいツヤツヤの葉は、インテリアグリーンとして多くの方に好まれます。しかし、大株に限って言えば室内では日照不足により枯れやすいので注意が必要です。

室内で育てたい方は、テーブルサイズの小さなシマトネリコを室内で楽しみましょう。もし、室内でシマトネリコが枯れそうな場合は、植え替え・日当たり・水やり・病害虫に原因がないか確認してください。

この記事で紹介した枯れそうなサインを見逃さずに、復活方法を一つずつ試していくことをおすすめします。枯れる原因を知っておくと、落ち着いて「どうして枯れ始めているのか」と考えられるはずです。

冷静に判断できるようになるので、枯れそうなシマトネリコの復活方法を間違えることもなくなるでしょう。ぜひ素敵なシマトネリコを長く楽しんでください。

田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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