ドラセナ・コンシンネの挿し木|時期とやり方

ドラセナ・コンシンネの挿し木|時期とやり方

シュッとした鋭い葉がスタイリッシュなドラセナ・コンシンネ。成長が早く、育てやすい観葉植物ですが、長く育てていると「背が高くなりすぎてバランスが悪くなった」といった悩みも出てきます。

そんな時にぜひ挑戦してほしいのが「挿し木」です。挿し木を行えば、剪定した枝を捨てずに新しい株として増やすことができ、お気に入りのコンシンネをさらに楽しむことができます。

そこで、今回はドラセナ・コンシンネの挿し木の手順と管理のコツを徹底解説します。コンシンネを増やしたい方にもおすすめの内容なので、ぜひ最後まで一読してみてください。

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ドラセナ・コンシンネの挿し木時期は「5月~9月」

ドラセナ・コンシンネの挿し木に適した時期は、生育期にあたる5月~9月です。この期間は植物自体のエネルギーが非常に強く、細胞の分裂が活発なため、切った断面からの発根がスムーズに行われます

特に、梅雨時期の6月~7月にかけては湿度が自然と高くなるため、挿し木苗や土が乾燥しにくく、特におすすめの時期です。

逆に、10月以降の気温が下がる時期からは生育が緩やかになるため、発根する前に枝が腐ってしまうリスクが高まります。真夏の猛暑日も、鉢内の温度が上がりすぎて「蒸れ」による失敗が増えるため、できれば本格的な夏が来る前に挿し木をするのが理想です。

ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要な道具

ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要な道具

ここでは、挿し木に必要な道具を紹介します。

清潔で切れ味のよい剪定ハサミを準備してください。断面が潰れてしまうと導管が詰まり、水の吸い上げが悪くなるため、刃をアルコール消毒したものを用意しましょう。

挿し木する土は、「INLIING 観葉植物の土」がおすすめです。国内産の土を熱処理で硬質化しており、水はけ・通気性がよく、雑菌の繁殖を抑える水質浄化効果を強化しています。

有機物無配合なので、肥料分による発根阻害の影響もありません。通常の観葉植物の土としても利用できるので、発根後は肥料を与えながらそのまま育てることができます。

さらに発根を促進させる「アンドプランツ 微生物の力で植物を元気にする水」のような活力剤・発根促進剤があると、より確実に増やすことができます。

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ドラセナ・コンシンネの挿し木のやり方

挿し木のために水に挿している様子

ドラセナ・コンシンネの挿し木に必要なものを準備したら、実際に挿し木に挑戦してみましょう。挿し木のやり方は以下の5つの手順で行います。

  1. 挿し穂を作る
  2. 挿し穂の葉を半分の長さにカットする
  3. 1時間ほど吸水させる
  4. 挿し木用の土に植える
  5. 明るい日陰で管理する

それぞれの手順を解説します。

①挿し穂を作る

まずは元となる株から、挿し木に使うための枝(挿し穂)を切り取ります。枝の先端から10〜15cm程度の長さで、元気の良い部分を選びましょう

切り取る際は、断面が斜めになるようにスパッと切るのがポイントです。こうすることで、水を吸い上げる断面積が広くなり、発根しやすくなります。

もし背が高くなりすぎた幹を整理したい場合は、葉のない「茎」だけの部分を5〜10cmほどにカットして挿す「茎伏せ(天挿し)」という方法も可能です。しかし、初めての方は葉がついている先端部分を使うほうが、光合成によるエネルギーを得やすいため成功率が高まります。

②挿し穂の葉を半分の長さにカットする

切り取ったばかりの挿し穂には、まだ根がありません。しかし、葉からはどんどん水分が空気中に逃げていく「蒸散」という現象が起きています。

葉がたくさん残ったままだと、吸い上げる水よりも蒸散される水が多くなり、発根する前に挿し穂がシワシワに枯れてしまいます。これを防ぐために葉をハサミで半分の長さにカットしましょう。

ドラセナ・コンシンネのように細長い葉が多く付いている植物では、この作業が非常に有効です。葉の面積を物理的に減らすことで、水分の蒸発を劇的に抑えつつ、光合成に必要な最低限の機能を維持させることができます

見た目は少し不格好になりますが、これは発根を最優先させるためのテクニックです。この一手間を加えるだけで、挿し木成功の確率はぐんと高まります。

③1時間ほど吸水させる

挿し穂の準備ができたら、すぐに土に植えるのではなく、まずは1時間ほど吸水させます。バケツやコップに水を溜め、挿し穂の切り口を浸けておきましょう

この時、水の中にメネデールのような植物活力剤を規定量混ぜておくと、細胞が活性化され、その後の発根がよりスムーズになります。水に浸けすぎると逆に断面が腐る原因になることもあるため、1〜2時間を目安に引き上げてください。

④挿し木用の土に植える

吸水が終わったら、いよいよ土に植え付けます。あらかじめ育苗用のポットや鉢に入れて湿らせておいた「挿し木用の土」に、細い棒で小さな穴を開けます。

直接挿し穂を土に突き刺すと、デリケートな断面が傷んだりルートンのような粉状の発根剤が剥がれたりしてしまうため、必ず先に穴を開けておくのがコツです。

挿し穂を3〜5cmほどの深さに差し込み、周りの土を軽く押さえてグラつかないように固定します。コンシンネの枝は細いので、深く挿しすぎないよう注意しましょう。

植え付けが終わったら、再度たっぷりと水を与えて、土と茎を密着させます。

⑤明るい日陰で管理する

植え付け後は、直射日光の当たらない明るい日陰で管理してください。直射日光に当ててしまうと、まだ根がない挿し穂は急激な乾燥に耐えきれず、すぐに干からびてしまいます。

風通しが良く、カーテン越しの柔らかい光が入る室内や屋外の軒下などが最適です。また、発根には適度な湿度も必要なため、特に乾燥しやすい時期は霧吹きで葉水を与えてあげると良いでしょう。

この期間は、静かに見守ることが重要です。置き場所を頻繁に変えたり、根の様子を見るために抜いてみたりするのは避けてください。

水挿しでも増やせる

土に植える方法以外に、水を入れた容器に挿しておくだけの水挿しでも増やすことができます。

透明な容器を使えば、白い根が伸びてくる様子を観察できるため、初心者の方でも安心感があります。水挿しの場合は、毎日水を交換して清潔に保つことがポイントです。

水が腐ると切り口から細菌が入ってしまうため注意しましょう。根が数センチ伸びてきたら、土植えに切り替えます。

水挿しの根は「水専用の根」になっており、土に植え替えた直後は馴染みにくいため、しばらくは土を常に湿らせて環境の変化を和らげてください。

ドラセナ・コンシンネの挿し木を失敗させないポイント

発根剤を水で薄めている様子

ドラセナ・コンシンネの挿し木を失敗させないポイントを紹介します。

  1. 発根剤を使用する
  2. 環境を整える
  3. 土を乾かさない
  4. 新芽が出るまで触らない

それぞれ詳しく解説するので、ぜひ挿し木成功率100%を目指してみましょう。

発根剤を使用する

挿し木をより確実に成功させたいなら、発根促進剤「ルートン」の使用をおすすめします。挿し穂の切り口に薄く粉末状の薬をつけるだけで、植物ホルモンの働きにより、通常よりも早く、そしてたくさんの根が出てきます

根が出るのが早ければ早いほど、枝が腐るリスクを減らすことができるため、保険として用意しておくと安心です。その他、吸水させる際や水やり時に活力剤の「メネデール」を水に薄めて与えるのもおすすめです。

AND PLANTSでは光合成細菌を主成分とした発根促進効果のある「微生物の力で植物を元気にする水」の取り扱いがあります。活力剤をお持ちでない場合は、ぜひこちらを水に薄めて使用してみてください。

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環境を整える

挿し木を成功させるには、温度と湿度が重要です。20℃〜25℃程度の安定した気温を保てる場所を選びましょう。

エアコンの風が直接当たる場所は、挿し穂が急激に乾燥してしまうため避けてください。屋外で管理する場合は、冷え込む夜間だけ取り込むなどの工夫をすると、植物が体力を温存でき、発根にエネルギーを集中させることができます。

空気が乾燥する場合は、定期的に土を湿らせるように株全体に細かな水滴がつくような形で霧吹きしてください。

土を乾かさない

発根するまでの間、土は常に湿った状態をキープする必要があります。一度でも完全に乾燥させてしまうと、せっかく出始めたばかりの繊細な根が枯れてしまい、取り返しがつかなくなります。

指で土を触ってみて、湿り気が足りないと感じたらすぐに水を与えてください。ただし、受け皿に水を溜めっぱなしにすると、今度は出始めたばかりの細根が根腐れする可能性があります。

受け皿に溜まった水は、こまめに捨てるようにしましょう。毎日が忙しく、土の乾燥具合を細かく確認できない場合は、「水やりチェッカー SUSTEE」がおすすめです。

パッと一目で土の乾き具合が確認できるので、挿し木の失敗を防ぐのに役立つはずです。

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新芽が出るまで触らない

挿し木が成功したかどうか気になって、つい茎を揺らしたり抜いたりして確認したくなると思います。しかし、これは絶対にやめてください。

出始めの根は非常に弱く、少しの振動でも簡単に折れてしまいます。発根が進むと、植物の先端から新しい芽が動き出したり、葉にハリが出てきたりします。

目に見える変化が現れるまでは1ヶ月ほどかかることもありますが、じっと我慢して見守ることが、結果として成功への最短ルートとなります。

筆者も挿し木をした際は、無事に発根しているかどうか気になりますが、「新芽が出て成功」または「枯れて失敗」のどちらかまでは、いっさい触りません。つい気になって挿し穂を土から抜いてしまった時は、細い根が出ていてもその後に調子を崩す経験を何度もしてきました。

そのため、基本的には新芽が出るまでは挿し穂には触れないようにしましょう。

ドラセナ・コンシンネの挿し木発根後の育て方

ドラセナ・コンシンネの育て方

無事に新しい芽が伸びてきたら、発根に成功したサインです。いきなり強い光に当てると驚いてしまうため、数日かけて徐々に明るい場所へと慣らしていきましょう。

挿し木発根後の育て方ポイントは以下の通りです。

管理 ポイント
日当たり 直射日光の当たらない明るい室内
温度 20~25℃を維持
水やり 土の表面が乾いてから
肥料 規定量より少なめの固形肥料、または液体肥料
剪定 枯葉を取り除く程度

新芽が安定して成長し始めたら、一度ゆっくり効くタイプの固形肥料を少量与え、栄養を補給します。鉢底から根が見えるくらいまで成長したら、観葉植物用の土を使って、ひと回り大きな鉢へ植え替えを行いましょう。

ここからは通常のコンシンネと同じ育て方になりますが、まだ若い苗なので、水切れや激しい寒さには成木よりも注意して管理してください。

挿し木で発根したばかりの苗がしっかり成長したら、「ドラセナ・コンシンネの育て方」の記事を参考してみてください。よくあるトラブルを回避しつつ、立派な姿へ育てられるはずです。

関連記事:ドラセナ・コンシンネの育て方

ドラセナ・コンシンネの挿し木に関するよくある質問

よくある質問

最後にドラセナ・コンシンネの挿し木によくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. 挿し木苗を植え替えるタイミングは?
  2. 挿し木から大きく育てられる?
  3. 挿し木以外の増やし方はある?

それでは具体的に見ていきましょう。

挿し木苗を植え替えるタイミングは?

挿し木を開始して新芽が数センチ伸び、根がポットの底から見えるようになった頃が目安です。挿し木を始めた季節や温度、湿度、挿し木に使用した枝などの条件によって期間は異なりますが、およそ2~3カ月と考えておくとよいかもしれません。

ただし、長く小さなポットで育て続けると根詰まりを起こし、その後の成長が鈍くなってしまいます。植え替え時は根を傷めないよう、ポットから優しく引き抜き、土をあまり崩さずに新しい鉢へ移してあげましょう。

挿し木から大きく育てられる?

10cm程度の小さな挿し木からでも、数年かければ立派なシンボルツリーサイズまで育てることが可能です。

コンシンネは成長が比較的早いため、樹高だけなら十分に大きくなります。ただし、幹の太さを出すには、毎年の植え替えと適切な肥料やり、適温管理の維持が必要です。

ぜひ挿し木から大事に育てて、どんどん幹を太くして、ダイナミックな樹形へ育ててください。「自分で増やして大きくした」という喜びは、購入した植物を育てるのとはまた違った格別の愛着を生んでくれます。

挿し木以外の増やし方はある?

挿し木以外には「取り木」という方法があります。これは、枝の皮を一周剥いてそこに湿らせた水苔を巻き付け、枝がついたままの状態で発根させてから切り離す方法です。

挿し木よりも手間はかかりますが、親株から栄養をもらいながら発根させるため、失敗が少なく、最初からある程度の大きさがある株を作れるメリットがあります。大きな株を確実に更新したい場合には、取り木も有力な選択肢となります。

まとめ

ドラセナ・コンシンネの挿し木は、適切な時期を選び、水分の管理を丁寧に行えば、初心者の方でも十分に成功させることができる増やし方の1つです。お気に入りの株から枝を切り取り、新しい命を芽吹かせる体験は、観葉植物を育てる上での醍醐味といえるでしょう。

背が高くなりすぎたコンシンネを仕立て直すついでに、ぜひ今回の方法で挿し木に挑戦してみてください。数年後には、あなたが手塩にかけて増やしたコンシンネが、お部屋をより鮮やかに彩ってくれているはずです。

ぜひお気に入りのドラセナ・コンシンネを増やしてみましょう。

[https://andplants.jp/collections/doracaenaconsinna]
田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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