お部屋や庭のアクセントとして、パッと目を引く「赤い葉」の植物は非常に人気があります。その中でも「赤いドラセナ」を探していると、見た目がそっくりな「コルジリネ」という植物に出会うことが多いのではないでしょうか。
実は、園芸店やホームセンターでもこの2つは混同されて販売されていることがよくありますが、性質や適した環境には明確な違いがあります。
そこで、今回は赤い葉が美しいドラセナとコルジリネの違いと人気品種を厳選して紹介します。さらに、その鮮やかな赤色を長く維持するための育て方のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
[https://andplants.jp/collections/doracaena]赤いドラセナとコルジリネの違い
見た目が非常によく似ている赤いドラセナとコルジリネですが、大きな違いは「葉柄」「根」「耐寒性」にあります。
| 赤いドラセナ | コルジリネ | |
| 葉柄 | ほとんどない | 葉柄が目立つものが多い |
| 根 | 根は細い | 肉質根(太い根茎)を作る |
| 耐寒性 | 弱い | 強い |
コルジリネには「肉質根(にくしつこん)」と呼ばれる、栄養や水分を蓄えるための太い根茎が特徴です。ドラセナにはこの多肉質な太い根茎がありません。
もし植え替えの際に、ごぼうのような太い根が見えたらそれはコルジリネです。また、耐寒性においても大きな差があります。
赤い葉を持つコルジリネの多くは比較的寒さに強く、関東以南の温暖な地域であれば地植えで冬を越せるものもあります。一方で、ドラセナは熱帯原産のため寒さに極めて弱く、冬場は必ず室内の暖かい場所で管理する必要があります。
赤いドラセナの種類

赤いドラセナの人気種類を厳選して、3種類紹介します。
- ドラセナ・コンシンネ・トリカラー
- ドラセナ・コンシンネ・レインボー
- ドラセナ・コンシンネ・スカーレットアイビス
ドラセナ・コンシンネ・トリカラー
トリカラーは、緑色の葉に赤とクリーム色のストライプが入る華やかな色彩が特徴のドラセナ・コンシンネです。その名の通り「三色」が織りなすグラデーションが美しく、シャープな葉が放射状に広がる姿は、一鉢置くだけで空間を明るくモダンな雰囲気にしてくれます。
赤みの入り方は個体差がありますが、光が不足すると赤い発色が鈍くなり、緑色の割合が増えてしまいます。赤いトリカラーとして楽しむためには、年間を通して日当たりが良く明るい窓際での管理がコツです。
ドラセナ・コンシンネ・レインボー
レインボーは、トリカラーよりもさらに赤みが強く、葉全体が赤やピンク色に染まって見える情熱的な品種です。緑色の部分がほとんど見えないほど濃い赤が入るため、遠目から見るとまさに「赤いドラセナ」の代表格といえる存在感を放ちます。
新芽の時期は特に鮮やかなピンク色をしており、成長とともに深みのある赤へと変化していく過程も楽しめます。コンシンネ系の中でも特に色彩が目を引くため、モノトーンのシンプルな鉢に植えて、スタイリッシュなインテリアの主役として飾るのがおすすめです。
トリカラー同様に、日当たりが悪いと赤色が綺麗に発色しないため、日当たりの良い窓際で管理しつつ、日当たり不足になりやすい冬は植物育成LEDライトで補光をしましょう。
ドラセナ・コンシンネ・スカーレットアイビス

スカーレットアイビスは、コンシンネの中でも比較的新しい品種で、燃えるような濃い赤色が特徴です。レインボーよりもさらに深いワインレッドに近い発色を持ち、葉の光沢感も相まって非常に高級感があります。
名前の由来となった「トキ(Scarlet Ibis)」の羽のような美しい赤は、他の観葉植物にはない圧倒的な個性を持っています。性質は他のコンシンネと同様に丈夫ですが、スカーレットアイビス特有の深い赤を維持するにはしっかりとした日光浴が欠かせません。
大株になると幹が曲がったり枝分かれしたりして、より芸術的な樹形を楽しむことができます。
[https://andplants.jp/collections/doracaenaconsinnascarletibis]赤いコルジリネの品種

赤いコルジリネの人気種類を厳選して、5種類紹介します。
- コルジリネ・オーストラリス・レッドスター
- コルジリネ・オーストラリス・エレクトリックピンク
- コルジリネ・フルティコサ
- コルジリネ・フルティコサ・アイチアカ
- コルジリネ・フルティコサ・ドリーミー
コルジリネ・オーストラリス・レッドスター

レッドスターは、細長い剣のような葉が放射状に伸び、深いブロンズがかった赤色が落ち着いた印象与えるコルジリネです。
非常に耐寒性が高く、-5℃程度まで耐えられるため、お庭や玄関先の寄せ植えの主役として重宝されます。地植えにすると数メートルまで大きく育つこともありますが、鉢植えではコンパクトに管理することも可能です。
スタイリッシュな見た目と育てやすさを兼ね備えた、赤い葉を代表する人気のコルジリネです。
[https://andplants.jp/collections/cordylineaustralis]コルジリネ・オーストラリス・エレクトリックピンク
エレクトリックピンクは、その名の通り、衝撃を受けるような鮮やかなショッキングピンクの縁取りが入るコルジリネです。
レッドスターに比べて明るくポップな印象で、お庭やベランダをパッと華やかに演出してくれます。ダークな葉色と蛍光ピンクのコントラストは、寄せ植えのアクセントとして抜群の効果を発揮します。
日光を浴びることでピンク色がより鮮明になるため、屋外の日当たりの良い場所での管理が最適です。寒さにも比較的強く、冬のお庭を彩る貴重なカラーリーフとして重宝されます。
コルジリネ・フルティコサ
フルティコサ系は、オーストラリス系よりも葉の幅が広く、熱帯植物らしいエキゾチックな雰囲気を持っています。ハワイでは「ティーリーフ」と呼ばれ、厄除けの力がある神聖な植物として大切にされています。
葉は艶やかで、赤、ピンク、紫、茶色が複雑に混じり合う芸術的な模様が入るものが多く、インテリア性が非常に高い点が特徴です。
ただし、オーストラリス系に比べると寒さに弱いため、冬場は室内の暖かい場所で管理してください。観葉植物として、室内で優雅な赤い葉を楽しみたい方に最適なグループのコルジリネです。
コルジリネ・フルティコサ・アイチアカ
「愛知赤」の名で親しまれるアイチアカは、フルティコサ系の中でも特に日本で広く流通しているコルジリネ・フルティコサです。
新芽が鮮やかな濃いピンク色をしており、成長するにつれて深い紫がかった赤色へと落ち着いていくドラマチックな色彩の変化が魅力です。葉の幅が広く存在感があるため、一鉢置くだけでお部屋の雰囲気が一気にトロピカルで豪華になります。
湿度を好む性質があるため、こまめに霧吹きで葉水を与えてあげると、美しいツヤと鮮やかな発色を長く保つことができます。
コルジリネ・フルティコサ・ドリーミー
ドリーミーは、その名の通り、夢のように幻想的なパステルカラーの斑が入るコルジリネ・フルティコサです。
濃い緑や茶色のベースに、ピンクやクリーム色の斑が複雑に混ざり合い、一枚一枚の葉が異なる表情を見せてくれます。フルティコサ系の中でも特に繊細な美しさを持っており、インテリアにこだわりたい方から大きな支持を受けています。
直射日光が強すぎると斑の部分が葉焼けしやすく、逆に暗すぎると色が退色してしまう点には注意してください。レースのカーテン越しの柔らかい光が入る場所が、ドリーミーの色彩を綺麗に保てる置き場所です。
赤いドラセナの育て方

赤いドラセナであっても、基本は通常のドラセナと同様の育て方です。「葉が赤いから、育て方が難しい」といったことは特にありません。
| 管理 | ポイント |
| 日当たり | 直射日光の当たらない明るい室内 |
| 温度 | 最低10℃以上をキープ |
| 水やり | 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後 |
| 肥料 | 緩効性肥料、液体肥料を4月~10月に与える |
| 剪定 | 4月~7月 |
赤い葉を持つドラセナを育てる上で、重要なポイントは「日当たり」です。赤い色は、十分な光を浴びることで鮮やかに発色します。
光が足りないと、生存のために光合成を効率化しようと緑色の色素であるクロロフィルが増えてしまい、せっかくの赤色が色褪せて緑っぽくなってしまいます。春から秋にかけては、できるだけ日光が当たる場所で管理しましょう。
ただし、真夏の猛暑日の直射日光は、葉焼けを起こすことがあるため、適度な遮光が必要です。冬は曇天によって日光不足になりやすいため、植物育成LEDを活用して光合成を促進させると、冬でも美しい赤色を維持してくれます。
関連記事:ドラセナの育て方
まとめ
赤いドラセナは、圧倒的な色彩でお部屋に彩りを与えてくれる素晴らしい植物です。ドラセナとコルジリネは非常に姿形が似ており、初心者の方は間違って購入することが多くあります。
どちらも素敵な赤色を持つ品種がある植物ですが、耐寒性に違いがある点は管理方法や楽しむ方に大きな違いをもたらします。この記事で紹介したドラセナとコルジリネの違いに注目して、お気に入りの一鉢を選んでください。
仮に、間違えて購入してしまっても、それぞれの種類が持つ性質を理解し、たっぷりの光と適切な温度管理を心がけることで、燃えるような美しい赤色を長く楽しむことができます。ぜひあなたの生活に赤い差し色を加えて、楽しい植物ライフを過ごしてください。