観葉植物は葉っぱの形や樹形が異なるだけではなく、手乗りサイズから大型のものまで幅広くあります。大型のものは迫力があり、存在感もありますが「ちょっとまだ手を出すには勇気がいる…」という方もいるのではないでしょうか。それならまずは小さい植物から始めてみるといいかもしれません。
そこで今回は、おすすめの小さい観葉植物を紹介していきます。 また、選び方や育て方も解説していくので「種類があって選び切れないからおすすめが知りたい」「そもそもどうやって管理をすればいいの?」といったことを考えている方にもピッタリの内容です。
小さい観葉植物を探す方からよくある質問もまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
記事内では複数の植物を紹介していますが、もし迷ったら筆者的にはシマトネリコがおすすめです。寒さや暑さにも強く育てやすいですし、一年を通して艶やかな葉っぱを付けるので、どこに置いても明るい雰囲気に変えてくれますよ。
初心者におすすめな観葉植物10選|育てるコツや注意点について
小さい観葉植物のおすすめ5選
ここでは5つの観葉植物を紹介します。どれも程よいサイズ感でありながら存在感があるため、インテリアとしてもよく映えるでしょう。
- ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)
- シマトネリコ
- アグラオネマ・マリア
- カラテア・オービフォリア
- ユーカリグニー
それでは順に見ていきます。
①ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)|多肉質で乾燥に強い

日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低8℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の表面が乾いてから4〜5日後 |
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は、スイカの皮に似たような葉柄が入った観葉植物です。程よく厚みがあり多肉質なことから、お世話がしやすく初心者にも適しています。
大きくなってもスペースを必要としないので、デスク周りに置いても邪魔になりません。加えて、置き場所を選ばないため、お好きなところに飾ることができます。
風水ではリラックス効果を与えてくれるため、一つあると気持ちがどこかホッと安らぎます。身体と心をリセットできる寝室に置いてもいいかもしれません。すっきりとした朝を迎えることができるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/peperomiaargyreia] ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の育て方はこちら②シマトネリコ|悪い気を断つ

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -3℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
シマトネリコは、一年を通して艶やかな葉っぱを付ける観葉植物です。
サイズのバリエーションも豊富なので、デスクやリビングに置きたいと考えている方などさまざまなニーズを満たしてくれます。 小さいサイズであれば、キッチンカウンターや棚の上にいかがでしょうか。
また、風水では悪い気を断つとされているため、シマトネリコがあるおかげで気持ちがグッと引き締まります。小型サイズでも風水効果は発揮されるので、整えたい場所にぜひ一つ置いてみてください。
[https://andplants.jp/collections/shimatonerico] シマトネリコの育て方はこちら③アグラオネマ・マリア|金運を引き寄せる

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低15℃以上 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや強い(25度くらいが適温) |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
アグラオネマ・マリアは、まだらな葉っぱが特徴的な観葉植物。白鉢に植え替えると葉っぱとのコントラストが大変美しいです。おしゃれなインテリアとディスプレイすれば、一層映えるでしょう。
風水では金運を引き寄せます。オフィス・デスク・書斎などに飾れば、さらに運気が高まるそうです。グリーンがあればさらに仕事も捗るかもしれません。 また、耐陰性があるので日陰にも置くのもおすすめです。
ただし、日陰の場所にずっと放置していると株に悪影響を与えます。1週間に2〜3日ほど日光浴をさせると健康を維持できるので、意識していきます。春夏の成長期は伸びるスピードも早いので、大きくさせたい方は日当たりに置くとよいです。
[https://andplants.jp/collections/agraonema] アグラオネマ・マリアの育て方はこちら④カラテア・オービフォリア|存在感がある

日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
カラテア・オービフォリアは、葉柄が個性的な観葉植物です。小型でありながら存在感があるため、単体でそのまま飾ってもおしゃれに映えます。耐陰性は比較的ある方なので、屋内の日陰にも適しています。日当たりを十分確保できない部屋でも安心です。
カラテア属はどれも独特な柄が入っていますが、シルバーの美しい見た目の品種は少なく流通量もそこまで多くありません。珍しいものが好きな方にもおすすめです。
風水では、リラックス効果や人間関係を調和してくれるため、気を整えたい場所に飾るとよいでしょう。寝室に一つあると、いつもとは違った贅沢な時間を過ごせるかもしれません。
[https://andplants.jp/collections/calatheaorbifolia-tableplants] カラテア・オービフォリアの育て方はこちら⑤ユーカリグニー|恋愛運を引き寄せる

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -15℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
ユーカリグニーは、シルバーがかった葉っぱをもつ美しい観葉植物です。寒さへの耐性が優れているので、屋外の管理にも適しています。小型でも雰囲気のある植物なため、玄関に置いてあると品よく映えるかもしれません。
風水では恋愛運によい影響を与えると言われています。新しい出会いを引き寄せたい方、恋人との関係をさらに深めたい方におすすめ。
ユーカリ属は全般的に湿った環境が苦手です。成長期の春夏だからといって乾いてからすぐにお水をあげると、根腐れを起こす可能性もあります。なるべく乾かし気味で育てるようにしましょう。特に株が小さいときは、大型と比べても体力が少ないため、丁寧に管理します。
[https://andplants.jp/collections/cidergum] ユーカリ・グニーの育て方はこちらAND PLANTSが扱う小さい観葉植物の一覧

AND PLANTSでは「テーブルプランツ」と称して、小さい観葉植物をまとめたページを用意しています。一覧を眺めた方が単体同士を比較しやすいため、視覚で判断したいときに便利なはずです。
どれも手乗りサイズ(高さ:15〜25cm)ほどなので、お好きな場所で鑑賞できます。 また、友達や大切な人へのプレゼントを選ぶ際に活用するのもいいかもしれません。
一覧ページの中には、土が不要の観葉植物「エアプランツ」もあるので、興味がある方はぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/collections/table-plants]小さい観葉植物の基本的な育て方
植物の育て方はどのサイズのものでも共通していますが、サイズ感ごとで配慮するポイントが微妙に変わってきます。以下の項目を解説していきますので、それぞれしっかりチェックしていきましょう。
- 土が完全に乾いたらお水をあげる
- こまめに葉水をしてあげる
- たまには日光浴をさせてあげる
- 2〜3年に1回は植え替えをする
土が完全に乾いたらお水をあげる
お水やりは土が完全に乾いてからおこないます。湿った状態であるにもかかわらずお水を与えてしまうと、根腐れを起こす可能性があるので注意が必要です。
土の乾き具合を正しく判別するためには、土を指で触るとよくわかります。土がまだ湿っていると指に土がつきますが、土が乾いていると指に土がつきません。しっかり触ってからお水やりをおこないましょう。
また、小さい観葉植物は土の量も少ないため、土が乾きやすいです。特に夏場は水切れを起こすかもしれないため「乾きすぎていないか」を見てあげてください。乾燥しているのに気づかないと、一日で葉がパリパリになることもあるからです。
こまめに葉水をしてあげる
小さい観葉植物はどこでも置ける反面、置き場所によってはホコリを被ったり乾燥しすぎたりする可能性があります。そこでこまめに葉水をおこなえば、ホコリを洗い流せるだけではなく湿度をキープすることが可能です。
特に空調を効かせている部屋だと、乾燥しすぎて葉っぱがポロッと落ちることもあるので、葉水は毎日おこなうのをおすすめします。 害虫や病気対策にもなるため、日頃から葉水をするのが効果的です。
たまには日光浴をさせてあげる
もし日当たりの悪いところで管理をしていたら、定期的に日光浴をさせてあげるのがよいです。小さい観葉植物は置き場所の自由度が高いとはいえど、日当たりの悪いところにずっと置いていると株が弱ってしまいます。
いつまでも健康を維持するためにも、自然の光と風を浴びさせるのが大切です。具体的な頻度は、1週間に1〜3回ほどおこなうといいでしょう。
2〜3年に1回は植え替えをする
観葉植物は、基本的に2〜3年に1回のペースで植え替えをします。植え替えをしないと鉢のなかが根でいっぱいになり、植物が成長しにくい状態になってしまうからです。
そのまま放置すると根詰まりや根腐れが起こり、株が枯れてしまうことも。植物を長く楽しむためにも、購入から2年ほど経ったころには植え替えする必要があることを知っておきましょう。
小さい観葉植物の選び方
どんなポイントを意識したらよいのかと迷ってしまったら、下記2つを基準にして選ぶのがおすすめです。
- 乾燥や日陰に強いものを選ぶ
- 風水効果のあるものを選ぶ
植物の管理にまだ慣れていない方でしたら、初心者におすすめなものから試してみるといいかもしれません。では、具体的に見ていきましょう。
乾燥や日陰に強いものを選ぶ
小さい観葉植物は置き場所を選ばないため、日当たりが悪い場所などに置かれがち。そのため、なるべく乾燥や日陰に強いものを選ぶのをおすすめします。乾燥や日陰に強ければ、ある程度日当たりが悪くても生長するからです。
購入の際は「葉っぱが肉厚なもの」「樹形が太いもの」に着目します。乾燥や日陰に耐性がある植物は、他の植物と比べて内部に水分を蓄えられるからです。
とはいっても、ずっと日陰の場所に放置されているのはよくありません。植物の健康を維持するためにも、定期的に日光浴をさせてあげるとよいです。
風水効果のあるものを選ぶ
観葉植物には風水効果が備わっているのをご存じでしょうか。
たとえば、デスクや書斎に植物を置くと仕事運や金運アップ、キッチンやトイレに置くと健康運が高まると言われています。 植物の大小で効果に差があるわけではないため、小さい観葉植物でも素敵な運気を運んでくれるはずです。
「今の自分や家族にはどんな運気があると喜んでくれるだろうか」と考えて選んでみるといいでしょう。後ほど紹介する植物にも風水効果があるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
インテリア例|小さい観葉植物が映える置き場所
「観葉植物が小さいとインテリアとして映えづらいのでは?」と気になる方がいると思い、以下におすすめの置き場所をまとめました。
- デスク:机の空きスペースに置く
- リビング:華やかさが不足した空間に置く
- カーテンレールや壁面:ハンギングで飾る
上記ポイントを意識して飾れば、おしゃれに映えるでしょう。
デスク:机の空きスペースに置く
https://www.instagram.com/yonpei_henteko/
デスク周りはすっきりしている分には問題ないですが、どこか寂しげな印象に見えることもあるかと思います。
もし空きスペースがあるなら、そこに小さい観葉植物を置くのがおすすめです。 コンパクトなサイズであるため、植物があっても仕事や作業などの邪魔にはなりません。
そればかりか、植物があることでちょうどよく空間を埋められるため、バランスの取れたデスク環境が整います。いつも以上に集中できるのではないでしょうか。
関連記事:デスクに置ける観葉植物のおすすめ5選!選び方とメリットも解説
リビング:華やかさが不足した空間に置く
引用:https://www.instagram.com/zocha___22/
小さい観葉植物はスペースを広く取らないため、華やかさが足りない場所、何かもう一つほしい、といった際に実はピッタリなのです。
たとえば「テーブルの上」「テレビ横」「出窓」などにもいいでしょう。一旦置いてみてしっくりこなければ再検討できるのも小さい観葉植物のメリットです。
また、大型の観葉植物ですと複数置くのは難しいかもしれませんが、小型であればいくつか並べてもよく映えます。リビングのスペースにまだ余裕があるようでしたら、複数置いてみてもいいかもしれません。
関連記事:リビングに置く観葉植物|インテリア例や育てるコツについて
カーテンレールや壁面:ハンギングで飾る

引用:https://www.instagram.com/and.cil.botanical/
小さい観葉植物でしたら、ハンギングで飾る方法もおすすめです。具体的にはカーテンレールや壁面を活用します。カーテンレールであればS字フックと麻紐などを活用して垂らすのがよいです。壁面であれば、ピンなどで固定するといいかもしれません。
いつもとは違ったディスプレイを楽しめますし、デッドスペースを有効活用できるため無駄がありません。小さい観葉植物は植物自体の自重が軽いため、重さで落ちてくる心配もないです。
吊るしのディスプレイを取り入れるだけで、グリーンライフに一層奥行きが生まれるでしょう。
関連記事:ハンギングにおすすめの観葉植物|飾り方と注意点について
小さい観葉植物を探す方からよくある質問
最後に小さい観葉植物を探す方からのよくある質問とその答えをまとめました。
- サボテンや多肉植物はどう?
- デスクに置ける水不要の観葉植物はある?
- 小さいままで育てたい場合はどうすればいい?
- 虫が出てしまったときはどうすればいい?
- 初心者でも育てやすい小さい観葉植物は?
- 小さい観葉植物にも風水効果はある?
では、それぞれ見ていきましょう。
サボテンや多肉植物はどう?
サボテンを含めた多肉植物も管理がしやすいため、初心者から上級者の方に人気があります。葉っぱが肉厚で内側に水分を含んでいるので、お水やりの頻度が少なくて済むからです。
品種にもよりますが春夏は月に1〜4回、秋冬は月に1回のお水やりで生長します。
「日中は留守にしているけど、夜や休日は植物に癒されたい」という忙しい方にも適しています。 多肉植物も観葉植物と同様に種類が非常に豊富なので、詳しくは個別で育て方を調べるのが良さそうです。
デスクに置ける水不要の観葉植物はある?
観葉植物ではないですが、造花・ドライフラワー・フェイクグリーンであれば水不要で楽しめます。インテリアとしての機能が高いので、そのまま何もせずに置くだけでいいです。
または「エアープランツ」と呼ばれる「土が要らない観葉植物」はどうでしょうか。
土が要らないため鉢入れなどもないですし、汚れる心配もありません。定期的に霧吹きやソーキングと呼ばれる方法でお水をあげますが、比較的お手入れはしやすいでしょう。
[https://andplants.jp/collections/xerographica]小さいままで育てたい場合はどうすればいい?
春夏の生長期に剪定をして、背丈を整えるのがおすすめです。生長期であれば回復スピードも早いため、剪定をしてもあまりダメージにはなりません。
また、観葉植物は生き物ですので日に日に大きくなります。人によっては「あまり大きくなられても困る」という方もいるでしょう。
日陰に移動させて大きくさせない方法もありますが、植物の健康を考えると良い方法と言えません。
であるならば、しっかりと生長させて時期がきたタイミングで剪定をするのがいいです。 剪定をすれば高さもキープできますし、樹形も整えられます。
小さいままかつ健康な状態で、いつまでも鑑賞していけるはずです。
虫が出てしまったときはどうすればいい?
虫が出てしまったときは以下3つの対処法を検討してみるといいです。
- 市販の薬を使用する
- ハイドロカルチャーで育てる
- 風通しの良い置き場所で管理をする
市販の薬には、葉っぱに直接振りかけたり土に浸透させたりするものもあるので、即効性があります。何より観葉植物のことを考えられた薬なので、安全に使用できるでしょう。
ハイドロカルチャーの育成方法も効果的です。「ハイドロボール」と呼ばれる高温で作られた人工土を使ったもので、虫も発生しません。透明なグラスで管理をすれば水の減り具合もわかるので、初心者にも嬉しいです。
最後は、観葉植物を育てるうえでの基本的なことになりますが、風通しの良い置き場所で管理をします。空気の流れが良ければ、湿度も下がりますし土も乾きやすいです。つまり、虫が発生しにくい環境が作れます。
どうしても原因がわからない場合は、AND PLANTSの方まで気軽にご相談ください。
初心者でも育てやすい小さい観葉植物は?
定番ではありますが、ガジュマルはいかがでしょうか。
おしゃれなインテリアグリーンとしてお好きなところで鑑賞ができます。筆者も初めて購入した観葉植物がガジュマルでした。
日陰でも育てることができますし、乾燥にも強いためお世話が楽です。 数年経った現在でも自宅のベランダで育てていますが、耐性をつければ真冬も外で管理ができます。
一年を通して育てやすいので「どの観葉植物にしようかな…」と迷った際にはおすすめです。
[https://andplants.jp/collections/chinesebanyan]小さい観葉植物にも風水効果はある?
風水効果は観葉植物の大小にかかわらず備わっているもの。小さい観葉植物でも私たちの暮らしに彩りを与えてくれるのです。
ただし、大型と小型の植物とでは見たときの「感じ方」が異なるので、人によっては「大型の方がなんだか良い効果がある気がする」と捉えるかもしれません。
サイズ感の違いで効果に差は生まれないとされていますが「自分の感じ方」を優先して、生活に植物を取り入れてみてください。小さい植物でも「1つあるより2つある方が気持ちが穏やかになる」といったことなら、数を増やすのもいいでしょう。
まとめ
観葉植物のお迎えを検討している方には、まずは片手で持てるほどの小さい植物から始めるのがおすすめです。小さな植物でお手入れに慣れてきたら、大型のものに挑戦してみるのもいいかもしれません。
もしもどの植物を選ぶか迷ったら、個人的にはシマトネリコがおすすめです。涼しげな見た目でどんな空間も明るい雰囲気にしてくれますし、育てやすさも抜群なので初心者の方にも適しています。
小さな植物であれば、お手入れのハードルも決して高くありません。すでに植物を育てている方はもちろん、初心者の方もぜひお迎えを検討してみてくださいね。