「多肉植物が増えて置き場所に困っている」
「おしゃれに多肉植物を飾りたいけれど、どんな棚を選べばいいか分からない」
と、悩んでいませんか。多肉植物の棚は、単に植物を置くためだけの場所ではなく、日当たりや風通しなどの生育環境を改善する役割もあります。
そこで、今回は多肉植物の棚の選び方とおすすめを詳しく解説します。棚選びで失敗しないポイントや設置する際のポイント、管理方法などを見ていきましょう。
最後まで読めば、現在育てている多肉植物たちにぴったりの素敵な棚が見つかるはずです。
[https://andplants.jp/products/drawaline-allset]多肉植物の棚選びで失敗しない3つのポイント
多肉植物の棚選びで失敗しないポイントは、以下の3つです。
- 設置場所と素材の相性
- 光と風を考慮した設計
- 管理のしやすさ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①設置場所と素材の相性
多肉植物の棚は、商品によってさまざまな素材で作られています。そのため、棚を設置する場所によって素材を正しく選ばなければ、長くおしゃれに楽しめないだけでなく、錆びや傾きなどの影響で多肉植物が美しく育たない可能性があります。
ベランダやお庭などの屋外であれば、スチールやアルミ、防腐処理された木材を選びましょう。屋外は雨風に晒されるので、錆びにくい素材の多肉植物棚と相性が良いです。
室内では、木製やアイアン、プラスチックを選んでください。木製やアイアンの多肉植物棚はインテリア性が高く、お部屋の雰囲気を高めてくれます。
②光と風を考慮した設計
多肉植物を元気に育てるためには、日光と風通しが重要です。多肉植物棚を選ぶ際は、これら2つの要素を考えて選んでください。
例えば、棚板がメッシュ状になっていたり、細い棒で構成されていたりするデザインは、光と風が棚の最下段や最奥まで届きやすいです。そのため、徒長や蒸れ、病害虫発生を防ぎやすいでしょう。
反対に、棚板や側面が完全に塞がれていると、それぞれの段や棚奥で日当たり不足や空気の滞留が生じます。結果、多肉植物が育ちにくくなるので、注意してください。
③管理のしやすさ
棚の高さや段数、奥行きは、日々の観察や水やりといった管理のしやすさに繋がります。筆者もそうですが、植物を取り出しや水やりがしにくいと徐々に管理が杜撰になってしまう可能性があります。
棚の高さは、身長に合わせて多肉植物が手に取りやすい棚を選びましょう。段の高さ間隔が調整できるタイプを選ぶと、植木鉢や多肉植物の高さで悩むことが少なく、効率的に飾ることができます。
棚の奥行きは、飾る鉢サイズにもよりますが、5号鉢が置ける幅(約15㎝)を確保できると安心です。つまり、奥行き20~30㎝あれば十分で、奥行きがありすぎると手に取りにくく水やりもしにくくなります。
多肉植物棚によっては、キャスターが付いている商品もあります。キャスターが付いていると、棚自体の移動が簡単なので、掃除や日当たり管理の際に非常に助かるはずです。
種類別のおすすめ多肉植物棚

ここでは、種類別におすすめの多肉植物棚を紹介します。置き場所や機能性、デザイン、予算などを総合的に考えて、どの種類の素材で作られた多肉植物棚が良いか考えてみましょう。
- スチール・メタルラック
- 木製シェルフ・ガーデンラック
- 階段型・折り畳み式
- 吊り下げ・壁掛け
- 室内に飾るなら「DRAW A LINE」も◎
- DIYで作ることも可能
一例として商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スチール・メタルラック
多くの多肉植物愛好家の方が使っており、多肉植物の育成にも向いています。筆者も多肉植物にかかわらず、植物を置く棚として利用しています。
耐久性が高く、錆び防止加工済や棚の高さ調整可能なものが多い点が特徴です。棚板がメッシュや幅広い格子状のものを選べば、日当たりや風通しに悩むことが少ないでしょう。
多肉植物を美しく育てたい方や、機能性重視の棚を探している方におすすめです。

木製シェルフ・ガーデンラック
木製シェルフやガーデンラックは、温かみのあるおしゃれな雰囲気で多肉植物を楽しめます。ナチュラルな雰囲気にぴったりで可愛らしく飾りたい方におすすめです。
屋外で使用する場合は、防腐処理や防水処理をしている棚を選びましょう。もし処理が施されていない棚を屋外で使用する場合は、市販の防腐・防水処理剤の利用をおすすめします。

階段型・折り畳み式
階段式や折り畳み式の多肉植物棚は、限られたスペースを有効的に活用できます。階段状になっているため、下段にも光が届きやすく、立体的なディスプレイが可能です。
折り畳み式は、一時的に使用しない場合に収納がしやすく置き場所に困ることが少ないでしょう。狭いスペースで立体的に飾りたい方におすすめです。
ただし、植物棚としての利用を想定していない階段型や折り畳み式の棚を使用する場合は、耐久性や錆びなどに十分に注意してください。

吊り下げ・壁掛け
吊り下げ・壁掛け式の多肉植物棚は、窓際や壁の高い位置に設置するため、日当たりや風通しを確保しやすいメリットがあります。さらに空間を有効的に活用でき、おしゃれなインテリアとしても楽しめるでしょう。
垂れ下がる多肉植物を飾りたい方や、壁面のデッドスペースを有効活用したい方におすすめです。

室内に飾るなら「DRAW A LINE」も◎
室内のインテリア性を重視するなら、突っ張り棒を利用した「DRAW A LINE(ドローアライン)」もおすすめです。
天井と床で突っ張り固定するため、設置場所に制限が少ないです。専用のトレイやフックを組み合わせて、多肉植物を立体的に、かつおしゃれにディスプレイできます。
突っ張り固定のため、壁に穴を開ける必要がありません。リビングや玄関などのインテリアにこだわりたい方におすすめです。
[https://andplants.jp/products/drawaline-allset]DIYで作ることも可能
多肉植物棚はDIYで作ることも可能です。予算を抑えたい、またはオリジナルで置き場所にぴったりの棚を設置したい方におすすめと言えます。
ただし、オリジナルで作る場合は、器用さや工具、防腐剤の準備など求められる難易度が高いです。筆者はDIYで作った経験がありますが、綺麗に棚を平行にすることができず、うまく作ることができませんでした。
もし、DIYに自信がないまたは時間をかけたくない方は、あらかじめ完成形のある作成キットを利用すると良いでしょう。
多肉植物棚を設置する際のポイント

多肉植物を飾る棚を選んだら、棚を設置する際に気を付けたいポイントが3つあります。
- 日光量
- 風通し
- 周囲とのバランス
棚の種類によっては、一度設置すると再び移動させることが難しい場合もあります。多肉植物を元気に育て続けるためにも、設置前に確認しておきましょう。
日光量
多肉植物は日当たりを好む植物です。日光不足になると、多くの品種が徒長してしまい、だらしない姿になってしまいます。
屋外であれば、午前中から午後までしっかりと日当たりが確保できる南向きや東向きの場所に設置しましょう。ただし、夏の直射日光が当たる場合は、遮光シートで光を和らげたり、棚の場所を移動させたりすることが重要です。
屋内であれば、一日を通して最も明るい窓際の近くに多肉植物棚を置いてください。
室内では、一方向からの光しか入ってこない場合が多いです。定期的に、棚に飾った多肉植物は向きや上下段の位置を変えて、まんべんなく光が当たるようにすると形よく育ちます。
風通し
多肉植物にとって蒸れは、枯れに直結する大きな問題です。棚の周辺に空気が流れるスペースを確保してください。
多肉植物棚を壁際にぴったりとくっつけずに、5㎝程度の少しの隙間を開けるだけで、棚周囲の風通しがよくなります。
室内では梅雨や夏時期に特に蒸れが発生しやすいので、棚自体にサーキュレーターをクリップで設置するのがおすすめです。お部屋全体の空気を動かすように扇風機を回のも良いでしょう。
また、棚に多肉植物をギュウギュウに詰めずに、適度な間隔で飾ることも重要です。
周囲とのバランス
多肉植物をよりおしゃれに魅せるためには、棚を設置する周囲の色彩やインテリアにも気を付けてください。
シンプルで淡い色彩の壁際に設置したり、周囲のインテリアに合わせた棚を選んだりすると多肉植物の特徴的なフォルムや色合いが引き立ちます。動物のフィギュアや天然石などは、植物と相性が良いので、棚に一緒に飾るとおしゃれです。
多肉植物棚に飾る際は、鉢のテイストを棚や周囲のインテリアに合わせて統一すると、まとまりが生まれ洗練されたイメージになります。筆者はなるべく、同色の鉢をまとめて棚に置いています。
鉢の種類まで統一すると、多肉植物がより高見えするので、ぜひ試してみてください。
屋外の多肉植物棚におすすめの品種

ここでは、屋外の多肉植物棚におすすめの品種を3種類紹介します。
- エケベリア
- カランコエ
- クラッスラ
日当たりと風通しがよい屋外であれば、多くの多肉植物は健康的に育ちます。その中でも、比較的寒さにも強く育てやすい種類であれば、より安心して生育を楽しめるでしょう。
エケベリア

バラのようなロゼット型の株姿が美しいエケベリア。品種も多く、コレクション性が高いので、さまざまなエケベリアを棚に並べると、よりフィルムや色合いの違いを楽しめます。
夏の直射日光には注意が必要ですが、春秋にしっかりと日に当てて株を引き締めながら育てると、冬に非常に美しく紅葉します。5℃以下の寒い冬は屋外に出せませんが、冬は屋外の寒さに当てつつ、紅葉を多肉植物棚で楽しんでみてください。
[https://andplants.jp/collections/echeveria]カランコエ

多肉植物の中でも、丈夫で初心者向きのカランコエ。種類も多く、ユニークな形や毛が生えた葉を持つタイプも多いです。
暑さ・寒さにも比較的強いので、屋外に置く多肉植物棚で一年を通して活躍してくれるでしょう。ただし、霜雪が降ったり、5℃以下の寒さが続いたりする場合は、寒さをしのげる軒下や室内に移動した方が安心です。
[https://andplants.jp/collections/kalanchoe]クラッスラ

大小さまざまな葉を持つ品種が多いクラッスラ。いづれもぷっくりとしたユニークな葉の形をしていて、人気のある多肉植物です。
比較的赤く紅葉するタイプが多いのも特徴と言えるでしょう。生育旺盛なので、屋外の多肉植物棚で大きく成長する過程を楽しみたい方におすすめです。
寄せ植えにも向いているので、ぜひ寄せ植えにして棚に飾ってみてください。
[https://andplants.jp/collections/crassula]冬の多肉植物棚の管理方法

多肉植物の多くは寒さに弱く、5℃以下の気温には特に注意が必要です。冬の多肉植物棚の管理方法のポイントを3つ紹介します。
- 水やりを控える
- 室内への取り込み
- 防寒対策
冬は生育が緩慢なので、基本的に水やりは控えてください。月に1回程度で十分で、与えすぎると凍結や根腐れの原因になります。
最低温度が10℃以下になり始めたら、室内への取り込みを考えましょう。品種にもよりますが、基本的に5℃以下になり始めたら、急いで明るい室内に移動させます。
室内への移動が難しい場合は、多肉植物棚全体をビニールで覆い、簡易的な温室状態にするのもおすすめです。霜雪や寒風から多肉植物を守れます。
ただし、「日差しのある日中の急激な温度上昇」「強風で棚ごと倒れる心配」の2点には注意が必要です。晴れた日には、ビニールを開けて通気を確保しつつ、強風で倒れないように棚の最下段に重しをしたり、棚自体をロープで固定したりしてください。
まとめ
多肉植物の棚は、生育環境を整える機能性と、美しく魅せるためのデザイン性のバランスが重要です。「設置場所と素材の相性」「光と風を考慮した設計」「管理のしやすさ」を考えて、選んでください。
多肉植物は非常にコレクション欲を掻き立てられる植物なので、一鉢育て始めると、気づいたら10鉢、20鉢と増えやすいです。置き場所に困った際は、ぜひこの記事の内容を参考にして、多肉植物をより楽しめる棚を見つけてみてください。
棚に飾ることで、多肉植物の新しい魅力にも気づけるかもしれません。ぜひ素敵な多肉植物ライフを楽しみましょう。
AND PLANTSでは、多肉植物をおしゃれに飾れる「DRAW A LINE」を取り扱っています。お部屋で多肉植物をよりおしゃれに楽しみたい方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。
[https://andplants.jp/products/drawaline-allset]