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モンステラの剪定方法

モンステラの剪定方法|時期や道具についても解説

実は、モンステラは剪定することができます。一見すべてが葉に見えるので、「切ってしまうと枯れてしまいそう…」と思うかもしれませんが、大丈夫です。

しかし、正しい剪定方法を知らずに切ってしまうと、思いもよらぬ事態になるかもしれません。もしくは、剪定できることを知らずに放置した結果、予想以上に大きくなり樹形が崩れてしまうことも。

そこで、今回はモンステラの剪定について詳しく解説します。剪定時期や使用する道具、剪定方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

モンステラを剪定する際は、植物専用の切れ味のよい剪定バサミを使用してください。安価なハサミだと、モンステラの太い茎を綺麗に切れず、剪定後の見た目に影響するかもしれません。

プロも使用する剪定バサミは下記ページよりお求めください。

[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]

モンステラを剪定する理由

モンステラを剪定する理由には、主に以下4つ理由があります。

  1. 美観を整える
  2. 挿し木で増やす
  3. 病害虫を予防する
  4. 生育不良をリセットする

それぞれの剪定理由を詳しく見ていきましょう。

美観を整える

モンステラの剪定は、美観を整える目的があります。生育期の5月以降は、新芽が出てきたり茎が伸びたりしてモンステラの樹形が崩れやすいためです。

葉が大きなモンステラが茂ると、非常にボリュームのある姿になります。置き場所に対して大きくなりすぎて困る方も多いでしょう。

また、思わぬ方向に茎や気根が伸びたりすることも。飾る場所にあった樹形に剪定してあげると、美しいインテリアグリーンとして長く楽しむことができます。

挿し木で増やす

モンステラは挿し木や茎伏せで増やすことができる植物です。そのため、モンステラを増やしたい時には節のある茎を剪定します。

美観を整えるために剪定した茎を、挿し木や茎伏せに利用すると効率的です。もしモンステラが根腐れをして根元が黒ずんでいる場合は、上部の元気な茎を選んで早めに剪定しましょう。

病害虫を予防する

モンステラの剪定は病害虫を予防する効果があります。茎や葉が密集して風通しが悪くなると、病気や害虫の発生につながるためです。

茎や葉が茂り過ぎたら、密集している部分を優先的に剪定します。全体のバランスを見ながら、美観を損ねないように剪定することがポイントです。

茂った株の中まで風や光がとおるようになると、病気の原因になる菌が滞留することもなく、害虫も発見しやすくなるでしょう。

病害虫は発見が遅くなるほど、症状が深刻になりやすいです。剪定は元気なモンステラを維持するためにも、定期的に行うことが重要です。

生育不良をリセットする

剪定には、生育不良をリセットする役割もあります。モンステラを育てていると、新葉が開かずそのまま枯れたり、葉色が悪くなってきたりすることもあるでしょう。

上記の生育不良が発生したら、その部分を剪定してください。状態の悪い部分をそのままにしておくと、見栄えが悪いだけでなく、株元まで枯れ込むこともあります。

また、剪定した部分の下の茎から新芽が伸びて、元の元気な株になることも多いです。状態が悪い茎や葉は、早めに剪定してリセットすることをおすすめします。

モンステラの剪定時期|5月~9月

モンステラの剪定時期|5月~9月

モンステラの剪定時期は5月~9月の晴れている日です。気温の上がる時期であれば生育が活発なので、すぐに新芽も出てきて剪定の傷みも少なくて済みます。

さらに、晴れた日であれば、空気中の湿度も低く病原菌が切り口に付着することも少ないです。雨が降って湿度の高い時期は、切り口も乾かず病原菌が付着しやすいので剪定後に枯れ込む恐れがあります。

気温が下がり始める10月以降の剪定には注意してください。気温が低いと生育が緩慢になり、剪定してもすぐに新芽が出ずに切り口から枯れる恐れがあるためです。

もし気温の下がる秋以降に剪定する場合は、最低温度が15℃以上をキープした状態にしてください。暖房を付けたり消したりする環境では、剪定を行わない方が安心です。

モンステラの剪定に必要な道具

モンステラの剪定に必要な道具

モンステラの剪定に必要な道具は以下の4つです。

剪定するためには、剪定ハサミが必要ですが、切れ味の良いものを準備してください。切れ味が悪いと、切り口がギザギザになり見た目が悪いだけでなく、病原菌が付着しやすくなります。

剪定後に出てくる樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれています。樹液が皮膚に触れるとかぶれる可能性があるので、安全のため手袋はしておきましょう。特に肌の弱い方は注意が必要です。

癒合剤とは、モンステラの枝を切った後に切り口に塗る薬です。切り口から病原菌を防ぐ役割があります。殺菌効果が含まれている癒合剤がおすすめです。

モンステラから出てくる樹液が止まってから、癒合剤を塗ってください。樹液が止まらないようであれば、ティッシュで塞いで乾いた後に塗ると良いです。

大株のモンステラを剪定する際は、鉢の下に園芸シートや新聞紙、ビニールシートなどを敷いて置くと、床が汚れずに済みます。

モンステラの剪定方法

モンステラの剪定方法

モンステラの剪定に必要なものを準備したら、ぜひ剪定に挑戦してみましょう。剪定方法は以下の通りです。

  1. 成長点の位置を確認する
  2. 成長点の上で剪定する
  3. 切り口に癒合剤を付ける

成長点の位置を確認する

モンステラを剪定する場合は、成長点の位置を確認しておくことがポイントです。モンステラの茎には節があります。節は成長点とも呼ばれ、新芽や気根が出てくる部分です。

そのため、剪定する際は成長点を残しておかないと、新芽が出てこない可能性があります。さらに、理想の樹形がある場合、新芽を出したい位置の成長点を剪定してしまうと、剪定後の樹形に大きく影響するので注意してください。

「大きくなってもスマートなモンステラにしたい」といった理想の樹形がある方は、成長点の位置をしっかり確認しておきましょう。

成長点の上で剪定する

いざ、モンステラを剪定する際は、成長点の上で剪定してください。節ギリギリの部分で切ると、切り口からの枯れ込みの影響で新芽が出ない可能性があります。

成長点が残るように、3~5㎝ほど上を剪定すると安心です。

育て始めたばかりの小さなモンステラの場合、茎が伸びておらず見当たらないこともあります。その場合は、葉の根元(葉柄)部分を剪定してください。

葉の根元部分であれば、どこを切っても大丈夫です。ただし、葉の根元部分から大きな葉をドリルのように巻いた状態の新芽が出ている場合は、傷つけないように気を付けましょう。

切り口に癒合剤を付ける

剪定後は、切り口から枯れ込まないように癒合剤を付けます。剪定後に切り口に病原菌が付着すると、株元に向かって黒く枯れ込むためです。

剪定後に樹液が止まったら、癒合剤を付けて病原菌が侵入しないようにしてください。特に、太い茎には癒合剤を付けましょう。

太い茎ほど、切り口の断面が広いため病原菌は侵入しやすいです。剪定後の樹形や生育のためにも、癒合剤は切り口に付けておいてください。

根上がりに仕立てたいなら下葉だけを剪定

根上がりに仕立てたいなら下葉だけを剪定

モンステラには、「根上がり(ねあがり)」と呼ばれる樹形があります。茎の成長点から伸びた気根が土まで伸びて、モンステラを支えているかのように見える樹形のことです。

根上がりに仕立てるためには、モンステラの株元の下葉だけを剪定してください。株元の茎周囲をスッキリさせて、気根が出やすい環境にします。

成長するに従い、株元の茎が伸びてくると、自然に気根が伸びてきます。その後は、気根を枯らさないように霧吹きで湿度を維持しながら、土の中に気根が伸びるように誘導させてください。

根上がりのモンステラは、自生地に見られるワイルドな株姿と植物の神秘的な生命力を感じさせてくれます。グリーンインテリアとしても非常に見栄えが良いため、人気のある樹形です。

根上がりの樹形は、それぞれ異なっており、一品ものとして楽しめます。時間はかかりますが、ぜひ根上がり樹形を目指して、剪定してみてはいかがでしょうか。

AND PLANTSでは、希少な根上がりモンステラの取り扱いもあります。ワイルドでかっこいい根上がりのモンステラをお部屋に迎えたい方は、ぜひご覧ください。

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モンステラの剪定後の育て方

モンステラの剪定後の育て方

剪定後に新芽が綺麗に出るためには、その後の育て方も重要です。モンステラの剪定後の育て方について以下の4つのポイントに絞って解説します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料

剪定でモンステラを美しい状態にするのも重要ですが、常に元気で綺麗な状態を保つためには、基本の育て方が重要です。育て方に不安を感じている方は、「モンステラの育て方」の記事も、ぜひチェックしてみてください。

置き場所と日当たり

モンステラは日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし、夏の直射日光に当たると葉焼けしやすいので、注意が必要です。

剪定後に出てきた柔らかい新芽に、強い直射日光が当たると葉焼けする可能性があるので気を付けます。直射日光の当たらない明るい室内や、レースカーテンをした窓際に置いて管理すると安心です。

窓際であれば、窓を定期的に開けて風通しを良くしてあげましょう。剪定後は株が弱っていることもあるので、病原菌が株の周囲に滞留しないように気を付けます。

窓を開けられない場合は、エアコンやサーキュレーターで空気を動かしてください。

温度

モンステラは寒さに弱い観葉植物です。最低10℃以上をキープして育てましょう。

もし屋外の明るい日陰で育てている場合は、気温の下がる秋には暖かい室内に移動させます。室内であっても窓際は、屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離しておくと管理が簡単です。

また、冷暖房がモンステラに直接当たると急激な乾燥によって、出てきた新芽が枯れる恐れがあります。そのため、冷暖房を付ける場合は、直風がモンステラに当たらない場所に移動させてください。

水やり

モンステラの水やり頻度は季節によって異なります。剪定した時期で水やりの頻度を確認しておくと安心です。

  1. 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
  2. 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2~3日後

剪定後は葉が減った分だけ蒸散量が減少するので、剪定前よりも水やりは控えめを意識するくらいがちょうどよいです。

春夏は手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをしてください。

しかし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になるので注意が必要です。秋から土の渇き具合を確認しながら、冬は土が乾いてから2~3日後に水やりしてください。

冬は室内の温度がしっかり上がったタイミングで、水やりをします。気温の低い時間帯に水やりや葉水を行うと逆効果になるので気を付けましょう。

水やりの頻度が掴めない方は、下記の水やりチェッカーを使うとパッと一目で水やりタイミングが分かりやすいです。

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肥料

モンステラの新芽を多く出したい場合は、土に混ぜている緩効性肥料とは別に即効性のある液体肥料を水に薄めて水やり代わりに与えてください。また、即効性のある置き肥も効果的です。

置き肥は2か月に1度。液肥は2週間に一度のペースが目安です。肥料は与えすぎると根痛みの原因になるので、適切な量を与えます。

秋の終わりに剪定した場合は、気温が下がり始めるので、肥料は与えません。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料を与えると根傷みによって葉が枯れる恐れもあります。

剪定後に肥料を与えて株姿を整えたい方は、春~夏の間に剪定を行いましょう。

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モンステラの剪定に関するよくある質問

モンステラの剪定に関するよくある質問

最後にモンステラの剪定によくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. モンステラの剪定後、新芽が出てこないのはどうして?
  2. モンステラの切れ目のない葉だけを剪定するのは大丈夫?
  3. モンステラを冬に剪定すると枯れますか?

それでは具体的に見ていきましょう。

モンステラの剪定後、新芽が出てこないのはどうして?

モンステラの剪定後に、新芽が出てこないのは、「日当たり」「温度」「株の成熟具合」などさまざまな要因があります

日当たりが悪かったり温度が低かったりすると、生育が緩慢になるため新芽が出にくいです。剪定後は、明るく温度が15℃以上あるような場所で管理すると新芽が出やすいでしょう。

また、長年育てて大株になっているモンステラと、育て始めたばかりの幼いモンステラでは、新芽の出るスピードが異なります。

大株であるほど、剪定後の茎が古い傾向にあり、新陳代謝が鈍いことで、成長点から新芽が出るまで時間がかかります。若い茎が多いモンステラほど、新陳代謝が活発で、成長点に栄養が溜まりやすいため、すぐに新芽が出てきやすいです。

モンステラの切れ目のない葉だけを剪定するのは大丈夫?

モンステラの切れ目のない葉だけを剪定しても大丈夫です。剪定後の姿や樹形をイメージしながら、理想に近い姿になるように剪定してもらって問題ありません。

切れ目のない葉だけを剪定したからと言って、枯れる心配はないので安心してください。

モンステラを冬に剪定すると枯れますか?

モンステラを冬に剪定するのはおすすめしません。必ず枯れるわけではありませんが、春~夏に比べて剪定後の切り口から枯れ込みやすいです。

新芽も出にくいため、樹形もきれいに戻りにくく、不格好な樹形になる可能性があります。冬は、寒さで枯れた葉や茎を剪定する程度に留めましょう。

まとめ

モンステラの剪定方法についてお話させていただきました。モンステラはプレゼントでいただく機会も多い植物です。

インテリアグリーンにも人気があるので、育てている方は多いかもしれません。育て始めるとぐんぐん成長して、「思いのほか大きくなった」と驚く方もいらっしゃると思います。

モンステラが大きくなりすぎている場合は、この記事で紹介した剪定方法を試してみてください。根上がり樹形に挑戦してみるのもおすすめです。

剪定した茎でモンステラを増やしたり、葉を切り花として花瓶に生けたりする楽しみもありますので、剪定を怖がらずにぜひチャレンジしてみてください。

この機会に植物専用の剪定バサミを準備してみるのも良いでしょう。筆者は園芸店時代から、下記の剪定バサミを使っているので、自信をもっておすすめできます。

気軽に使えるおしゃれな剪定バサミとして、ぜひ使ってみてください。

[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]
田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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