観葉植物は個性的なものが多く、どれもインテリア性に優れています。同じ品種でも生長の仕方によって唯一無二の姿になるので、とても興味深いです。
最近では、家具や雑貨との組み合わせだけではなく「飾り方」を考えて、おしゃれな見せ方を提案しているお店も増えています。
その一つの中に「ハンギング」と呼ばれる方法があるのですが、実は自宅でも簡単に取り入れることが可能なんです。
そこで今回は、ハンギングにおすすめの観葉植物と飾り方・注意点などを解説していきます。
「ハンギングって気になってはいたけど具体的にどうやるの?」「適している植物があれば一緒に教えてほしい」といった方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(すぐに「ハンギングにおすすめの観葉植物」を見たい方はこちらのリンクをクリックいただくと該当部分に移動します)
[https://andplants.jp/collections/plants-hanging]↑こちらではハンギングにおすすめの観葉植物を商品一覧でまとめているので、併せてご覧ください。
観葉植物のおしゃれなハンギング方法
いざハンギングで観葉植物を飾ろうと思っても、どのようにインテリアに取り入れたらいいのかと悩んでしまいますよね。そこでまずは下記4つを紹介しますので、頭の中にイメージ付けをしていきましょう。
工夫次第では、一人暮らしの方やそこまで広くない部屋でも上手にディスプレイできます。
突っ張り棒:ラタンバスケットを使用する

引用:https://www.instagram.com/deers_home/
「ハンギングするにしても部屋から吊るす場所がない」という人もいるでしょう。そういったときは、部屋の角や出窓などに突っ張り棒を使用して吊るすのがいいです。
デットスペースを上手く利用できますし、おしゃれな空間に仕上がります。
突っ張り棒からそのまま吊るしてもいいのですが、少し寂しげに感じるならラタンバスケットを活用するのがおすすめです。暖かみのあるディスプレイが簡単に実現できます。
優しい色合いやナチュラルテイストを好む方は、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
カーテンレール:マクラメハンギングを使用する
引用:https://www.instagram.com/zocha___22/
カーテンレールを利用した飾り方もおすすめです。S字フックをカーテンレールにかけて、マクラメハンガーを吊るします。あまり大きい(重い)サイズは飾れませんが、サイズ感を調整すれば簡単にディスプレイ可能です。
上記のように、小ぶりのモンステラ・デリシオーサなどを吊るしてもいいかもしれません。
特にマクラメハンギングを利用した方法であれば、日光との相性がとても良く、おしゃれな雰囲気を演出できます。 一つだけ飾って周りとの「間」を意識してもいいですし、小さい観葉植物を複数かけるのも効果的でしょう。
天井:ハンギングプランターを使用する
引用:https://www.instagram.com/yoppihome/
天井から大胆にハンギングしてみるのはいかがでしょうか。デットスペースが活用できますし、観葉植物が宙を待っている姿を鑑賞するのも贅沢なひとときです。
紐の長さで高低差をつけられるので、視覚的にも楽しめます。 また、新感覚なディスプレイができるので、人とは違ったオリジナルのインテリアコーディネートが作れるでしょう。
「自分だけのおしゃれな空間を実現したい」という方にはおすすめです。
[https://andplants.jp/products/gray-s-plant-hanger] [https://andplants.jp/products/beige-l-plant-hanger]壁面:壁のスペースを利用する

引用:https://www.instagram.com/and.cil.botanical/
最後は壁面を使ったディスプレイ案を紹介します。ハンギングというと、つい上からの空間を考えますが壁を使うのもアリです。天井は高さがあるので、自宅によっては吊るせないかもしれません。
しかし、壁であれば手の届く範囲から飾れるのでどなたでも採用できます。一つ壁にあるだけでも、いつもとは違った雰囲気が作れて新鮮です。
最近では、インテリアショップなどで「壁につけられる家具」が販売しているので、興味があればぜひ一度試してみるといいでしょう。
ハンギング向きのおすすめ観葉植物5選
それではハンギングに適している観葉植物を下記5つにまとめましたので、ご覧ください。
自分の環境に合うお気に入りのものを探してみましょう。
①ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)|耐陰性がある

日当たり | 明るい日陰 |
温度 | 最低8℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから4〜5日後 |
ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)は、スイカの皮に似たような葉柄が入った観葉植物です。程よく厚みがあり多肉質なことから、お世話がしやすく初心者にも適しています。
耐陰性もあるため、日陰の場所でハンギングするのもおすすめです。大きくなってもスペースを必要としないので、カーテンレールや出窓などにいいかもしれません。
葉っぱと茎の色が異なるので、インテリア性の高い植物を探している方はお迎えしてみてはいかがでしょうか。場所を選ばずに美しい姿を鑑賞できます。
[https://andplants.jp/collections/peperomiaargyreia] ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の育て方はこちら②ピレア・ペペロミオイデス|乾燥に強い

日当たり | レース越しのカーテンの光 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
ピレア・ぺぺロミオイデスは大きな丸い葉っぱから、別名「パンケーキプランツ」とも呼ばれている観葉植物です。多肉質で乾燥に強くお手入れもしやすいので、最初にお迎えする観葉植物としても適しています。
土の乾き具合がそこまで気にならないので、ハンギングでも管理がしやすいです。
置き場所にもよりますが、秋冬であれば1週間に1回程度のお水やりで問題ありません。お水のあげすぎに注意をすれば、基本的に失敗することは少ないです。
「救われる人々」といった花言葉があるように、風水では人間関係を整えたりリラックス効果を与えたりする存在です。目が行き届くような場所から一つ吊るすだけで、心がホッと落ち着くのではないでしょうか。
[https://andplants.jp/collections/peperomioides] ピレア・ペペロミオイデスの育て方はこちら③スキンダプサス|インテリア性が高い
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
スキンダプサスは、シルバーグリーンの斑入りの葉っぱが特徴的な観葉植物です。耐陰性もあるので、光量が少ない屋内でも管理できます。
サトイモ科の植物なので乾燥には強く、冬場は1〜2週間に1回のお水やりでも生育可能です。ただし、空調や日当たりなどの関係で温度が高いままだと冬場でもお水を要すため、土の状態をよく観察するとよいです。
スキンダプサスはつる性植物のため、ハンギングディスプレイに適しています。プランツハンガーを使ってカーテンレールなどから吊り下げると、よりおしゃれなコーディネートができるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/scindapsus] スキンダプサスの育て方はこちら④シマトネリコ|美しい葉をつけている
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | -3℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
シマトネリコは、一年を通して美しい葉を付ける観葉植物です。サイズのバリエーションも豊富なので、デスクやリビングに置きたいと考えている方などさまざまなニーズを満たしてくれます。
小型のものであればマクラメハンガーを活用して上からディスプレイするのも効果的。苔玉仕様にするのもいいですよ。
耐陰性があるため、吊るし場所はどこでも大丈夫ですが日光を好みます。そのため、定期的に日光浴をさせてあげるといいでしょう。
「高潔」「偉大」「荘厳」といった立派な花言葉もあり、良い運気を運んでくれます。シマトネリコが一つあるだけで、気持ちが整えられるかもしれませんね。
もし屋内で管理をする場合は、風通しの悪いところに置かないようにしてください。空気の流れが悪くなると元気がなくなってしまう可能性があるためです。
湿気がこもる時期や夏場は、扇風機やエアコンなどを入れて風通しを作る対策をしてハンギングして楽しんでください。
[https://andplants.jp/collections/shimatonerico] シマトネリコの育て方はこちら⑤パキラ|乾燥・耐陰性に優れている
日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:土の中が乾いてから2〜3日後 |
パキラは、手のひらを広げたように葉っぱをつける観葉植物です。別名「Money Tree(発財樹)」とも呼ばれ、金運アップの効果があるとされています。開店祝いや新築祝いなどの贈り物にも適しています。
プランツハンガーを活用してもいいですが、苔玉仕立てにするのもおしゃれです。スルッと伸びた幹が強調されるので、パキラの良さが際立ちます。
風水では金運アップの効果以外にも、邪気を払ったり健康運をアップさせたりする頼もしい植物です。葉水で葉っぱをきれいに保つと、さらに風水効果が高まるとか。
また一年を通して日当たりのよい置き場所で管理すると、新芽がどんどん成長します。大きくさせたい場合は、日中の気温が高い時間に日光にしっかりと当てましょう。
[https://andplants.jp/products/pachira-tableplants-m] パキラの育て方はこちらハンギングに向いている観葉植物の選び方
実は、ハンギングに適している植物にはある程度の基準があります。具体的には以下3つです。
あらかじめ基準を設けておくことで、ハンギングする植物が健康に生長できます。
耐陰性があるものを選ぶ
耐陰性がある観葉植物を選ぶといいです。「耐陰性」とは、日陰でも生長できる性質のこと。
天井や壁からハンギングするときは、日光と離れてしまう可能性がありますよね。そのため、日差しをそこまで浴びなくても枯れないものを選ぶ必要があるのです。
逆に、カーテンレールや出窓など日差しがきちんと入る場所にディスプレイする際は、強い日差しでも耐えられるものを選びます。
植物によっては強い日差しが苦手なものもいるので、知らずに飾ってしまうと「葉焼け」を起こすかもしれません。 飾る環境と性質を考えなければいけませんが「耐陰性」があるものを選んでおけば、まず間違いないです。
乾燥に強いものを選ぶ
乾燥に強いかどうかも気にしておくと上手に育てられます。ハンギングをすると、空気に触れやすいので水分も蒸発しやすくなるからです。
特に、扇風機やエアコンを使用するならなおさら乾くのが早くなります。 土の湿り気具合が普段よりチェックしにくくなるため、お水やりの作業に気を遣う必要があります。
そこで、乾燥に強いものであればお水やりに対してそこまで注意しなくても大丈夫です。 ハンギングする場所によっても乾き具合は異なります。風通しの良い場所かどうかを事前に確認しておくといいかもしれません。
小型のサイズを選ぶ
ハンギングをする際は大きすぎたり重すぎたりすると、落下する可能性があるため小型のサイズがおすすめ。具体的には、1〜5号サイズ(直径3〜15cm)が安全です。
また、プランツハンガーそのものの大きさや耐久度によって、飾れる観葉植物のサイズも異なります。大きいものはかっこよくて魅力的ですが、飾る場所によって難しい場合もあるので、あらかじめチェックするのがいいです。
慣れてきたらサイズを変えるなど、後から微調整が効くので少しずつチャレンジしていくのがいいかもしれません。
観葉植物をハンギングする際の注意点
ハンギングを初めてやる、といった方は慣れない点もあるかと思います。そこで具体的な注意点を事前に押さえておけば、スムーズに対処ができるでしょう。
しっかり読んでいくと「たしかにそうだな」と納得感をもってもらえるはずです。
お水やりの頻度が増えることもある
ハンギングをすると空気に触れやすくなるので、土が蒸発しやすいです。特に風通しがよかったり、空調が効いていたりするとより乾燥するでしょう。その場合は、お水やりの頻度が通常より増えるので、よく観察しておく必要があります。
なぜなら、土を気軽に触れる場所でないため、目視や指などで乾き具合をチェックできないからです。お水やりを好む観葉植物であれば、水不足になる可能性も。
最初のうちは1週間に数回ほど確認をしてみて「どのくらいの日数で乾くのか」という目安を知っておくのが大切です。いつお水をあげたか、などを紙に書いておくといいかもしれません。ペースを把握できれば次第に感覚的に判断できます。
定期的に日光浴をさせる
観葉植物をハンギングしてディスプレイする際は、定期的に日光浴をさせます。カーテンレールや窓際で管理をするなら特に気にしなくて大丈夫ですが、天井や壁面でディスプレイをしていると適切な光量を確保できません。
耐陰性のある植物を選ぶのも一つの対策ですが、やはり自然の光が一番の栄養です。1週間に1〜3回ほどは外の空気に触れさせるのがおすすめ。
外は風通しもいいですし、水浴びをさせるにもいい環境です。意識しておくと、植物をすこやかな状態でキープできます。
水が垂れないように工夫する
観葉植物の鉢の形状にもよりますが、お水やりをした直後は垂れる可能性があります。鉢底からお水が抜けるタイプなら、しばらくはベランダや洗面所などで切れるのを待つのが得策。
10分程度も待てば次第にお水が垂れなくなるので、ハンギングしていた場所に戻して大丈夫です。 基本的に受け皿があれば大丈夫ですが、鉢底にたまったものがあふれることもあるので、お水はしっかり切っておくのをおすすめします。
観葉植物をハンギングする際のよくある質問
最後に、観葉植物をハンギングする際のよくある質問とその答えをまとめました。
それでは具体的に見ていきましょう。
屋外のハンギングに適した植物は?
リプサリスがおすすめです。
リプサリスはヒモサボテンとも呼ばれ、乾燥に強い特徴があります。育てやすいため、ハンギングにもおすすめの植物です。
屋外でハンギングとして楽しむ場合は、直射日光の当たらない明るい日陰や木陰で楽しんでください。寒さには強くないため、気温が下がる秋には暖かい室内に移動させましょう。
屋外で管理をする際は水分の蒸発スピードが早いので、水切れに注意が必要です。多肉植物なので乾燥に強いですが、他サボテンに比べると水を好みます。
春夏は土の乾燥具合を確認しながら、手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底からあふれるくらいたっぷり水やりしてください。
[https://andplants.jp/products/rhipsrliscassutha-hanging-m]他に屋内のハンギングに適した植物は?
ウスネオイデスというエアープランツがおすすめです。土の要らない植物と呼ばれていて、特にハンギングに適しています。天井から垂らすだけでおしゃれな雰囲気になりますし、壁面を活用するのもいいでしょう。
日常的なお手入れは、葉水を定期的に行い、月に1回お水をためた場所に数時間浸します。蒸れるのが苦手で風通しの良い場所を好むので、扇風機などを活用すると効果的。
インテリアとも相性がいいので、おしゃれなディスプレイを実現するにはピッタリの植物です。
[https://andplants.jp/products/tillandsiausneoides]垂れ下がる植物で丈夫なものは?
エスキナンサスをおすすめします。肉厚な可愛い葉に水分を貯めることができるため、乾燥に強く丈夫です。
耐陰性もあるため、初めて植物を迎える方にも育てやすいでしょう。品種によって、さまざまな葉の形や花色を楽しめます。
開花期は5~8月ですが、明るく暖かい環境であれば季節を問わず年中咲くことも。しなやかに揺れるエスキナンサスは、窓際のハンギングにぴったりです。
[https://andplants.jp/products/aeschynanthusbolero-hanging-l]観葉植物を入れるハンギングプランターはどれがいい?
観葉植物を入れるハンギングプランターは、MOMIGARAハンギングがおすすめです。
もみ殻を配合した生分解性の素材は環境にも優しく、軽くて割れにくいため気軽に吊るして飾ることができます。アクセントのもみ殻がナチュラルな雰囲気を醸し出し、観葉植物の魅力を引き立てます。
「ダークグレー」「ライトグレー」「ネイビー」「ベージュ」の4色展開なので、インテリアや飾る植物に合わせて楽しむとよいでしょう。
[https://andplants.jp/products/hanging-momigara-grey]まとめ
ハンギングでの飾り方は、一度覚えてしまえばさまざまな場所で応用ができます。初めのうちは少々慣れないかもしれませんが、飾れる場所さえあればどなたでも実現することが可能です。
「置く飾り方」から「吊るす飾り方」へと展開することで、人とは違ったオリジナルのインテリアコーディネートが叶えられます。
また、マクラメの色を変えたり個性的な鉢を使ったりするなど、それぞれの工夫で楽しみかたを見出せますので、今回を機にぜひ試してみてくださいね。
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