「夏に咲く花って、暑さですぐ枯れちゃいそうで心配…」「ガーデニング初心者だから、どんな花を選んでどう育てたらいいか全然わからない!」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
確かに、日本の夏は高温多湿で、植物にとっては過酷な環境。せっかく植えた花が元気をなくしたり、お手入れ方法が分からず途方に暮れる経験は誰にでもあるかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いと思います。
実は、夏の太陽の下でこそ輝きを増し、初心者でも驚くほど簡単に育てられる魅力的な花がたくさんあります。この記事では、お花のプロが厳選した人気の夏の花30種類を、失敗しない選び方のコツから具体的な育て方まで、どこよりも分かりやすく徹底解説。
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[https://andplants.jp/pages/flowers]夏の花おすすめ30選|ガーデニング初心者に人気
おすすめの夏の花を一挙に30種類紹介します。
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夏の太陽の下で元気に咲き誇る花々は、見ているだけで心が躍りますね。でも「ガーデニングは初めてだし、夏の花って何を植えたらいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ガーデニング初心者の方でも育てやすく、特に人気のある夏の花を厳選してご紹介します。
それぞれの花の特徴や魅力を知って、あなたのお気に入りを見つけてみましょう。
1.ヒマワリ(向日葵)

「夏の花」と聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるのがヒマワリではないでしょうか。太陽に向かって大きな黄色い花を咲かせる姿は、まさに夏の象徴です。
品種によっては背が高く育つものから、プランターでも育てやすいコンパクトなものまで様々。種からでも比較的簡単に育てられるので、お子さんと一緒に成長を楽しむのもおすすめです。
花言葉には「憧れ」「あなただけを見つめる」などがあり、贈り物としても人気です。夏の思い出作りに、ヒマワリ栽培に挑戦してみませんか。
2.アサガオ(朝顔)

夏の早朝、涼やかなラッパ型の花を咲かせるアサガオは、日本人にとって古くから親しまれてきた夏の風物詩です。小学生の頃に育てた経験がある方も多いかもしれません。
つるを伸ばしてぐんぐん成長し、色とりどりの花を次々と咲かせる姿は、日々の観察が楽しくなります。支柱やネットに絡ませてグリーンカーテンを作れば、夏の強い日差しを和らげる効果も期待できるでしょう。
比較的育てやすく、種まきから開花までの期間も短いので、初心者の方にもぴったりです。青、紫、ピンク、白など様々な花色があり、絞り咲きや八重咲きといった変わった品種も楽しめます。
3.ハイビスカス

南国のリゾートを思わせる、鮮やかで大きな花が魅力のハイビスカス。赤やピンク、黄色、オレンジなど、情熱的な花色が夏の日差しによく映えます。
一日花といって、基本的にはその日のうちに花はしぼんでしまいますが、次々と新しい蕾が上がってくるため、夏の間長く楽しむことができるでしょう。
鉢植えで育てられるものが一般的で、日当たりの良い場所を好みます。比較的手入れも簡単で、初心者でも挑戦しやすい熱帯花木のひとつです。
冬越しには少しコツがいりますが、暖かい室内で管理すれば翌年も花を咲かせてくれます。
4.マリーゴールド

鮮やかな黄色やオレンジ色の花を、春から秋まで長く咲かせ続けるマリーゴールドは、花壇やプランターの定番です。
育てやすさに定評があり、病害虫にも比較的強いので、ガーデニング初心者の方には特におすすめ。
独特の香りには、センチュウなどの土壌害虫を遠ざける効果があるとも言われ、コンパニオンプランツとしても人気があります。草丈もコンパクトな品種が多く、寄せ植えの前景にもぴったりでしょう。
花がらをこまめに摘むことで、さらにたくさんの花を楽しむことができます。フレンチ種やアフリカン種など種類も豊富で、花の形や大きさも様々です。
5.ペチュニア

春から秋にかけて、あふれるようにたくさんの花を咲かせるペチュニアは、夏のガーデニングシーンを華やかに彩る代表的な存在です。
赤、ピンク、紫、白、黄色といった多彩な花色に加え、絞り咲きや八重咲き、フリル咲きなど、花の形も非常に豊富。ハンギングバスケットやプランターを彩るのに最適で、初心者でも育てやすいのが魅力です。
日当たりと水はけの良い場所を好み、定期的な切り戻しや花がら摘みを行うことで、より長く美しい花姿を保つことができます。最近では、雨に強い品種や、生育旺盛な「スーパーチュニア」なども人気があります。
6.サルビア

真っ赤な花穂が印象的なサルビア・スプレンデンスが有名ですが、サルビアの仲間は非常に種類が多く、青や紫、ピンク、白など、様々な花色や草姿の品種があります。
夏から秋にかけて長い期間花を咲かせ、比較的育てやすいため、初心者にも人気が高いハーブの一種です。
日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥にも比較的強いのが特徴。花壇のアクセントや寄せ植えにも使いやすく、ミツバチなどの益虫も集まりやすいでしょう。
品種によって耐寒性も異なるため、育てる地域に合わせて選ぶのがポイントです。手軽に育てられる美しい花として、ぜひ取り入れてみてください。
7.ニチニチソウ(日々草)

その名の通り、毎日新しい花を次々と咲かせるニチニチソウ(日々草)は、夏の暑さや乾燥に非常に強く、初心者でも安心して育てられる頼もしい存在です。
白やピンク、赤、紫など可愛らしい花色のものが多く、花壇やプランターを長期間彩ってくれます。草丈もコンパクトでまとまりやすく、手入れも比較的簡単なので、忙しい方にもおすすめ。
日当たりの良い場所を好みますが、多少の日陰でも育ちます。過湿には少し弱いので、水はけの良い土で育てるのがポイントでしょう。真夏の炎天下でも元気に咲き続ける姿は、見る人に元気を与えてくれます。
8.アジサイ(紫陽花)

梅雨時から初夏にかけて、しっとりとした美しい花を咲かせるアジサイ(紫陽花)は、日本の風景に欠かせない存在。
手まり咲きのホンアジサイや、縁にだけ花がつくガクアジサイなど、様々な種類があり、色も土壌の酸度によって青からピンクへと変化するのが特徴的です。
近年では、西洋アジサイやアナベルなど、おしゃれな品種も人気を集めています。比較的日陰にも強く、育てやすい低木ですが、剪定の時期を間違えると翌年花が咲かないことがあるので注意が必要です。
鉢植えでも楽しめ、ドライフラワーにして長く飾ることもできます。
9.ユリ(百合)

大きくて華やかな花姿と、芳しい香りが魅力のユリ(百合)は、古くから世界中で愛されてきた花です。
カサブランカに代表されるオリエンタルリリーや、スカシユリ、テッポウユリなど、種類も豊富で、開花時期や花色、香りも様々。球根植物なので、一度植え付ければ数年間は花を楽しむことができます。
日当たりと水はけの良い場所を好みますが、夏の強い西日は避けた方が良いでしょう。
花壇に植えれば存在感があり、切り花としても非常に人気が高いです。植えっぱなしでも比較的育てやすい品種も多く、初心者でも豪華な花を楽しむことができます。
10.キキョウ(桔梗)

星形をした品のある紫色の花が美しいキキョウ(桔梗)は、秋の七草の一つとしても知られていますが、初夏から夏にかけて開花する多年草です。つぼみが風船のように膨らむ様子も可愛らしく、子どもにも人気があります。
日当たりと水はけの良い場所を好み、比較的育てやすい山野草の一つと言えるでしょう。一度植えれば毎年花を咲かせてくれる宿根草なので、手間もかかりません。紫のほか、白やピンクの花を咲かせる品種もあります。
清楚で涼しげな佇まいは、夏の庭に落ち着いた雰囲気を与えてくれます。和風のお庭だけでなく、洋風のガーデンにもよく合うでしょう。
[https://andplants.jp/pages/flowers]11.ジニア(百日草)

その名の通り、開花期間が非常に長く、初夏から秋まで次々と花を咲かせるジニアは、「百日草(ヒャクニチソウ)」という和名でも親しまれています。鮮やかな花色が豊富で、一重咲きから豪華な八重咲きまで、花の形も多様です。
草丈も高性種から矮性種まであり、花壇の後方から手前、プランターまで幅広く活用できます。とても丈夫で育てやすく、病害虫にも比較的強いため、ガーデニング初心者の方には心強い味方でしょう。
日当たりの良い場所を好み、乾燥にもある程度耐えます。花がらをこまめに摘むことで、さらにたくさんの花を楽しむことが可能です。
12.ポーチュラカ

夏の強い日差しや乾燥にも負けず、地面を這うように広がって可愛らしい花をたくさん咲かせるポーチュラカ。その丈夫さから「ハナスベリヒユ」とも呼ばれています。
赤、ピンク、オレンジ、黄色、白など、鮮やかな花色が特徴で、日中によく日が当たると花を開き、夕方には閉じる性質があります。多肉質の葉を持ち、乾燥に非常に強いため、水やりの手間も少なく、初心者でも育てやすいのが魅力です。
花壇の縁取りやグランドカバー、ハンギングバスケットなどに向いています。夏の暑い時期でも元気に育ち、次々と花を咲かせる姿は頼もしい限りでしょう。
13.メランポジウム

小さな黄色い花を株いっぱいに、まるで黄色いカーペットのように咲かせるメランポジウム。夏の暑さや乾燥に強く、春から秋まで途切れることなく花を咲かせ続ける非常に丈夫な植物です。
特別な手入れをしなくても、自然とこんもりとした美しい草姿にまとまり、花がら摘みもほとんど必要ないため、「ほったらかしでも育つ」と言われるほど手間がかかりません。ガーデニング初心者の方や、忙しくてなかなか手入れができない方にもおすすめです。
日当たりの良い場所を好み、花壇の前面やプランター植えに適しています。その明るい黄色の花は、他の花との相性も抜群でしょう。
14.ケイトウ(鶏頭)

ニワトリのトサカのようなユニークな形の花穂が特徴的なケイトウ(鶏頭)。そのユニークな見た目から、夏の終わりから秋にかけて花壇やアレンジメントで存在感を放ちます。
花の色は赤、ピンク、黄色、オレンジなど鮮やかで、ドライフラワーにしても色あせにくいのが特徴です。トサカゲイトウのほか、羽毛のようなフサフサとした花穂をつけるウモウゲイトウ、細長いヤリゲイトウなど、様々な種類があります。
日当たりと水はけの良い場所を好み、比較的育てやすい植物です。高温多湿にはやや弱い面もありますが、日本の夏でも元気に育つ品種が多くあります。
15.バーベナ

小さな可愛らしい花が傘状に集まって咲くバーベナは、春から秋まで長い期間花を楽しめる人気の草花です。赤、ピンク、紫、白など花色が豊富で、匍匐性の品種はグランドカバーやハンギングに、立性の品種は花壇や寄せ植えのアクセントに適しています。
比較的丈夫で育てやすく、乾燥にも強いですが、過湿を嫌うため水はけの良い土で育てることが大切です。日当たりの良い場所を好み、定期的に切り戻しを行うことで、株が蒸れるのを防ぎ、長く花を咲かせることができます。近年では、うどんこ病に強い品種も多く登場しています。
16.ランタナ

小さな花が集まって半球状に咲き、咲き進むにつれて花の色が変化していくのが特徴的なランタナ。
「シチヘンゲ(七変化)」という和名も、この性質に由来します。黄色からオレンジ、ピンクから赤へと変わるなど、色の組み合わせも多様で、見ていて飽きない魅力があります。夏の暑さや乾燥に非常に強く、丈夫で育てやすいため、初心者にもおすすめです。
低木状に育ち、花壇のアクセントや生垣、プランター植えなど幅広く利用できます。生育旺盛なので、定期的な剪定で形を整えると良いでしょう。
ただし、種類によっては実や葉に毒性があるため、小さなお子さんやペットがいるご家庭では注意が必要です。
17.サンパラソル(マンデビラ)

鮮やかな赤やピンク、白の大きなラッパ状の花を咲かせるサンパラソルは、マンデビラ属の園芸品種の総称です。つる性で、支柱やフェンスに絡ませて立体的に楽しむことができ、夏のグリーンカーテンとしても人気があります。
日当たりを好み、夏の暑さにも比較的強いですが、乾燥させすぎないように水やりには注意が必要です。春から秋まで次々と花を咲かせ、その華やかな姿はトロピカルな雰囲気を演出してくれるでしょう。
冬越しには5℃以上の温度が必要なので、鉢植えにして冬は室内に取り込むのが一般的です。
18.トレニア

スミレに似た可愛らしい小花をたくさん咲かせるトレニアは、夏の暑さに強く、日陰にも比較的耐えるため、シェードガーデンでも活躍する貴重な存在です。「ナツスミレ(夏菫)」や「ハナウリクサ(花瓜草)」とも呼ばれます。
花色は紫、青、ピンク、白、黄色などがあり、中心に入る黄色い斑点がアクセントになっています。生育旺盛で、こんもりとした草姿に育ち、春から秋まで長く花を楽しめるでしょう。花がら摘みをすると、さらに花つきが良くなります。
ハンギングバスケットやプランター、花壇の縁取りなどに向いています。比較的育てやすく、初心者にもおすすめです。
19.ベゴニア

ベゴニアには非常に多くの種類がありますが、夏の花壇でよく見かけるのは「センパフローレンス」という四季咲き性の品種です。肉厚で光沢のある葉と、赤、ピンク、白の可愛らしい花が特徴で、春から秋まで途切れることなく咲き続けます。
日当たりを好みますが、半日陰でも比較的よく育ち、病害虫にも強く丈夫なので、初心者でも育てやすいのが魅力です。
草丈もコンパクトでまとまりやすく、花壇の縁取りやプランター、ハンギングなど幅広く利用できます。水はけの良い土壌を好むので、過湿には注意しましょう。
20.インパチェンス

日陰でもたくさんの花を咲かせてくれるインパチェンスは、夏のシェードガーデンを明るく彩る代表的な花です。「アフリカホウセンカ」とも呼ばれます。赤、ピンク、オレンジ、紫、白など花色が豊富で、一重咲きのほか八重咲きの品種もあります。
日差しが強すぎると葉焼けを起こすことがあるため、明るい日陰や半日陰で育てるのが適しています。夏の暑さには比較的強いですが、乾燥に弱いので水切れに注意が必要です。
こんもりとした草姿に育ち、春から秋まで長く花を楽しめます。ハンギングバスケットやプランター、花壇の日陰部分に最適でしょう。
21.エキナセア

花びらがやや下向きに反り返り、中心部が大きく盛り上がったユニークな花姿が特徴的なエキナセア。ハーブとしても知られ、「パープルコーンフラワー」とも呼ばれます。
夏の暑さや乾燥に非常に強く、丈夫で育てやすい宿根草なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。一度植えれば毎年花を咲かせ、年々株が充実していきます。
花色は紫やピンク、白、黄色、オレンジなど豊富で、近年では八重咲きやポンポン咲きなど、華やかな園芸品種も多く登場しています。
日当たりの良い場所を好み、水はけの良い土壌で育てると良いでしょう。切り花としても楽しめ、ナチュラルな雰囲気の庭によく合います。
22.ルドベキア

黄色やオレンジ色の花びらに、中心が濃い茶色や黒になるのが特徴的なルドベキア。
ヒマワリを小さくしたような、明るく元気な印象の花を夏から秋にかけてたくさん咲かせます。非常に丈夫で育てやすく、暑さ寒さにも強いため、手間をかけずに楽しみたい初心者の方にもぴったりです。
様々な品種があり、一年草タイプと宿根草タイプがあります。代表的な「グロリオサデージー」は、大輪で存在感があり、花壇の主役にもなれるでしょう。日当たりの良い場所を好み、水はけの良い土壌であれば特に土質を選びません。
切り花としても人気があり、夏の庭を明るく彩ってくれます。
23.ガザニア

太陽の光を浴びてキラキラと輝くような、鮮やかな花を咲かせるガザニア。「クンショウギク(勲章菊)」という和名も、その華やかな花姿に由来します。オレンジ、黄色、赤、ピンク、白など、多彩な花色があり、花びらに入る模様も個性的です。
日中に花を開き、夕方や曇りの日には花を閉じる性質があります。乾燥に非常に強く、夏の暑さにも負けないため、ロックガーデンや乾燥しやすい斜面などにも適しています。日当たりの良い場所を好み、水はけの良い土壌で育てることが大切です。
匍匐性で横に広がるように育つため、グランドカバーとしても利用できます。
24.ノウゼンカズラ

夏空に向かって、鮮やかなオレンジ色や赤色のラッパ状の花をたくさん咲かせるノウゼンカズラ。つる性の落葉低木で、気根を出して壁やフェンスなどに吸着しながら登はんしていきます。非常に生育旺盛で、夏の暑さにも強く、丈夫で育てやすいのが特徴です。
アーチやパーゴラに絡ませたり、垣根に仕立てたりすると、夏らしい華やかな景観を作り出すことができるでしょう。
日当たりの良い場所を好み、比較的どんな土壌でも育ちます。ただし、生育が旺盛すぎるため、植える場所や管理には注意が必要です。剪定によって樹形を整え、花つきを良くすることができます。
25.ブーゲンビリア

鮮やかなピンクや紫、赤、オレンジ、白などの花のように見える部分は、実は「苞(ほう)」と呼ばれる葉が変化したもので、実際の花はその中心にある小さな白い部分です。
この苞が非常に美しく、熱帯地方を代表する花木として人気があります。つる性で、フェンスやアーチに絡ませて楽しむことができます。
日当たりが大好きで、夏の暑さにも強いですが、寒さには弱いため、日本では鉢植えにして冬は室内に取り込むのが一般的です。
乾燥気味に管理することで花つきが良くなると言われています。その華やかな姿は、南国のリゾートを思わせ、見る人の心を明るくしてくれるでしょう。
26.ギボウシ(ホスタ)

美しい葉を観賞するカラーリーフプランツとして人気のギボウシ(ホスタ)ですが、初夏から夏にかけて、涼しげなラベンダー色や白色の花を咲かせます。葉の色や形、大きさ、斑の入り方など、非常に多様な品種があり、コレクションする楽しみもあります。
日陰や半日陰でもよく育つため、シェードガーデンには欠かせない存在です。丈夫で育てやすく、一度植えれば何年も楽しめる宿根草なので、初心者にもおすすめ。株分けで簡単に増やすこともできます。
和風の庭にも洋風の庭にもよく合い、落ち着いた雰囲気と清涼感を演出してくれます。
27.アスチルベ

フワフワとした泡立つような、美しい穂状の花を咲かせるアスチルベ。ピンク、赤、紫、白など、優しい色合いの花が多く、シェードガーデンを明るく彩ってくれます。
耐陰性があり、湿り気のある半日陰を好むため、ギボウシなどと組み合わせて植えるのもおすすめです。比較的育てやすく、丈夫な宿根草で、毎年花を咲かせてくれます。乾燥には弱いので、夏場は水切れに注意が必要です。
切り花としても利用でき、ナチュラルで優しい雰囲気のアレンジメントに合います。和名は「アワモリショウマ(泡盛升麻)」です。
28.ヤブラン

光沢のある細長い葉が美しく、グランドカバーや花壇の縁取りとして人気のヤブラン。夏から秋にかけて、紫や白色の小さな花を穂状にたくさん咲かせます。
非常に丈夫で育てやすく、日なたから日陰まで幅広い環境に適応するため、初心者でも安心して育てることができます。常緑性なので、冬でも緑の葉を保ち、庭の景観を保ってくれるのも魅力です。
斑入りの品種は葉の色も楽しめ、寄せ植えのアクセントにもなります。手間がかからず、植えっぱなしでもよく育つため、ローメンテナンスな庭づくりにも貢献してくれるでしょう。
29.アガパンサス

すらりと伸びた花茎の先に、涼しげな青や紫、白色の小さな花を放射状にたくさん咲かせるアガパンサス。初夏から夏にかけて開花し、その爽やかな花姿は夏の庭に清涼感を与えてくれます。
丈夫で育てやすく、暑さにも比較的強いため、初心者にもおすすめの宿根草です。一度植え付ければ、数年間は植えっぱなしで楽しむことができます。日当たりの良い場所を好みますが、多少の日陰でも育ってくれるはず。
葉も美しく、花がない時期でも楽しめます。切り花としても人気があり、存在感のあるアレンジメントになるでしょう。
30.クレマチス

「つる植物の女王」とも呼ばれるクレマチスは、その多様な花形と花色で多くのガーデナーを魅了しています。早咲き大輪系、遅咲き大輪系、フロリダ系、テキセンシス・ヴィオルナ系など、系統によって開花時期や花の大きさが異なり、夏に花を咲かせる品種も豊富です。
フェンスやアーチ、オベリスクなどに絡ませて立体的に楽しむことができ、庭を華やかに演出します。日当たりと水はけの良い場所を好み、根元に直射日光が当たるのを嫌うため、株元をマルチングしたり、他の植物で覆ったりすると良いでしょう。
剪定が少し複雑な品種もありますが、育てやすい品種を選べば初心者でも挑戦できます。
夏の花の選び方

夏の花の選び方は、以下の3つです。
- 暑さに強い花を選ぶ
- 育てたい場所に合う性質を持った花を選ぶ
- ガーデニング初心者向けの花を選ぶ
たくさんの魅力的な夏の花の中から、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
いくつかのポイントを押さえるだけで、あなたのガーデニングライフにぴったりの花がきっと見つかります。
この章では、夏の花選びで失敗しないための大切な3つの視点をご紹介します。
暑さに強い花を選ぶ
日本の夏は、想像以上に高温多湿になることがあります。せっかく植えたお花が、暑さですぐに元気をなくしてしまったら悲しいですよね。そのため、夏の花を選ぶ上で最も重要なポイントの一つが「耐暑性」、つまり暑さに強い性質を持っているかどうかです。
特に日差しが強く、気温が上がりやすい場所で育てる場合は、炎天下でも元気に育つ花を選ぶことが大切になります。例えば、ヒマワリやポーチュラカ、ジニア、マリーゴールドなどは、代表的な暑さに強い花と言えるでしょう。
また、乾燥に強い性質も併せ持っていると、水やりの負担も軽減されます。お店で苗を選ぶ際には、ラベルに「耐暑性あり」「夏に強い」といった表記があるか確認したり、店員さんに相談してみるのも良い方法です。
暑さに負けないタフな花を選んで、長く夏のお庭を楽しみましょう。
育てたい場所に合う性質を持った花を選ぶ
お花には、それぞれ好む環境があります。「日当たりが大好き!」という花もあれば、「少し日陰の方が過ごしやすい」という花もあるのです。あなたが花を植えたい場所の日当たりの状況をまず確認してみましょう。
一日中よく日が当たる場所なのか、午前中だけ日が当たる半日陰なのか、それともほとんど日が当たらない日陰なのか。この環境に合わせて花を選ぶことが、元気に育てるための重要なコツです。
以下に、日照条件ごとにおすすめの花のタイプの例を挙げます。
-
日向(ひなた)が好きな花
- ヒマワリ、マリーゴールド、ペチュニア、サルビア、ジニアなど
- 多くの夏の花は日当たりを好みます
-
半日陰でも育つ花
- インパチェンス、ベゴニア、アジサイ、ギボウシ、アスチルベなど
- 強い直射日光を避けた明るい日陰を好む傾向があります
-
日陰に強い花
- ヤブランや一部のシダ類など
- 日陰でも比較的元気に育つ植物もあります
また、草丈も考慮したいポイントです。
花壇の手前に植えるなら背の低いものを、奥に植えるなら背の高いものを選ぶと、バランスの取れた美しい花壇になります。プランターで育てる場合は、あまり大きく育ちすぎないコンパクトな品種が扱いやすいでしょう。
ガーデニング初心者向けの花を選ぶ
「ガーデニングは初めてで、ちゃんと育てられるか心配…」という方もいらっしゃるでしょう。そんな初心者の方には、まず「育てやすい」と評判の花から始めるのがおすすめです。
病害虫に強く、特別な手入れがあまり必要なく、環境の変化にも比較的強い花を選ぶと、失敗が少なくガーデニングの楽しさを実感しやすいです。
例えば、ニチニチソウやメランポジウム、ポーチュラカなどは、非常に丈夫で手間がかからないため、初心者の方に人気があります。
また、種から育てるよりも、ある程度育った苗から始める方が管理が楽な場合が多いです。園芸店のラベルには「初心者向け」「育てやすい」といった表記があることもありますので、参考にしてみてください。
夏の花の育て方

夏の花を育てる際は、以下表のポイントを押さえておくといいでしょう。
項目 | 具体的なコツ | 覚えておきたい注意点 |
日当たり | ・日向好き:直射日光5〜6h以上 ・半日陰好き:午前中だけ日差し or 木漏れ日 |
強烈な西日は避け、風通しを確保 |
水やり | ・朝の涼しい時間に鉢底から流れるまで ・土が乾いたら再度給水 |
日中は水がお湯化、夜は葉濡れで病気リスク |
肥料 | ・薄めた液体肥料を週1回 ・緩効性肥料は月1回株元から少し離して |
真夏の猛暑日・弱った株への追肥はNG |
手入れ | ・花がらをこまめに摘む ・姿が乱れたら切り戻しで脇芽促進 |
清潔なハサミを使用し、株の蒸れを防ぐ |
病害虫対策 | ・葉裏を毎日チェック ・発生初期に患部除去や軽い薬剤散布 |
うどんこ病・アブラムシ・ハダニは早期対応が鍵 |
夏の花は強い日差しと高温で体力を消耗しがちです。まず、種類に合った日当たりに置き、風通しを確保しましょう。水やりは朝一番にたっぷり、土の乾き具合を触って確認する習慣が大切です。
薄めた液体肥料や緩効性肥料で栄養を補いながら、咲き終わった花を摘み、切り戻しで株をリフレッシュすれば花数が途切れません。毎日の観察で病害虫を早期発見し、軽症のうちに対処すれば真夏でも色鮮やかな花壇を長く楽しめます。
まとめ
今回は、プロが厳選した人気の夏の花30選に加え、初心者の方でも失敗しない選び方や育て方のコツを詳しくご紹介しました。夏の暑さに負けずに咲き誇る花々は、私たちの心に元気と癒やしを与えてくれます。
ヒマワリやアサガオといった定番の花から、個性豊かな花々まで、それぞれに魅力があり、育てる楽しみがあります。大切なのは、まず「育ててみたい!」という気持ちと、その花に合った環境を整えてあげること。
この記事でご紹介したポイントを参考に、水やりや肥料、花がら摘みなど、ちょっとしたお手入れを心がければ、きっと美しい花を長く楽しむことができるでしょう。
お気に入りの夏の花を見つけて、あなたの暮らしに彩りを添え、素敵なガーデニングライフを満喫してください。
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