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花束をもらった後|注意点と飾り方

花束(切り花)をもらった後|やるべきことやきれいに保存するコツ

花束をもらう機会は人生の中でもそう多くありません。そのため、プレゼントでいただくと嬉しいですよね。

しかし、花束をもらった後の管理がわからず困った経験がある方もいるのではないでしょうか。せっかくの花束を長く楽しみたくても、管理方法がわからないために枯らしてしまうことも。

そこで今回は花束をもらった後の注意点・保存するコツ・飾り方などを解説します。

「花束をもらった後に何をやるべきなのか」「どうすればきれいに保存できるか」といったポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AND PLANTSでは、お友達、恋人、お世話になった方々への贈り物として季節のおまかせブーケをご用意しています。

届いたときに感じる新鮮なお花の香りも楽しみのひとつです。日頃の感謝を込めて、お花を贈ってみてはいかがでしょうか。

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花束(切り花)をもらった直後の注意点

花束(切り花)をきれいに楽しむためには、花束を受け取った直後から適切な管理をすることが大切です。具体的には、以下3つのポイントがあります。

  • 逆さにしない
  • 暑い場所に置かない
  • 早く水に生ける 

逆さにしない

花束は保水のために水や保水ゼリーを使っています。切り口部分をビニール袋などで保護しているとはいえ、逆さに持つと水や保水ゼリーがこぼれてしまいます

水がこぼれてしまうと美しいラッピングが汚れて台無しになることも。それだけでなく、花や葉が水に濡れてしまうと蒸れて傷んだり、保水が足らなくなりしおれたりします。

もらった花束は、逆さにせずに真っすぐ持ってください。いったん置く場合も花が下にならないように、立てかけましょう。

暑い場所に置かない

切り花は暑い環境を嫌います。切り花を束ねている花束は、暑い場所では蒸れたり、保水のための水分を吸いきってしまったりしてしおれてしまいます

そのため、なるべく涼しい場所に置くことが重要です。保存に適している温度は5~10℃ほど。

秋~冬は問題ないですが、夏にもらった花束の場合は冷房の効いた部屋に置いておきましょう。

早く水に生ける

花束は保水されているとは言え、ラッピングの状態では水を加えることができません。さらに、通常の花束の保水期間は1日ほど

花束をもらった後は、早く水に生けることが重要です。保水が切れてしまうと花がしおれてしまい、その後の管理に悪影響が出てしまいます。

もらった花束を当日に持ち替えられない場合は、ラッピングを丁寧に解いて水を溜めたバケツなどに一時的に浸けておくと良いでしょう。

花束(切り花)をもらった後にすること

花束をもらった後にすること

もらった後の花束は、購入してから渡すまでに時間が経過している可能性があるので、水不足だったり風通しが悪かったりします

そのため、花束をもらったら以下3つのことを早急に行いましょう。

  1. ラッピングをほどく
  2. 花瓶を用意する
  3. 葉や茎を切って水に生ける

花束をそのままにしておくと、花色が悪くなり枯れる原因になるため、放置は厳禁です。

①ラッピングをほどく

ラッピングしたままだと、風通しが悪く蒸れたり保水が切れたりしてしおれる恐れがあります。持ち帰ったら、素早くラッピングをほどいてください。

最初にリボンをほどきます。ラッピングのセロハンや包装紙はテープなどで止められているので、丁寧に取り外していきましょう。

ハサミでラッピングを切って取り出すこともできますが、花を切らないように注意してくださいね。最後に切り口を保水しているビニールを取り外します。 

②花瓶を用意する

花瓶は生ける花束の茎が入るサイズを用意します。花瓶の口が束ねられた茎よりも広いと、水替えが簡単です。

花瓶の口が小さい場合は、固定している輪ゴムや麻ひもを取り外し、花束を分けましょう。一本一本にしてお気に入りの花だけを飾ったり、複数の花瓶に飾ったりしてください。

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③葉や茎を切って水に生ける

ラッピングをほどいた花束を花瓶に飾り付ける前に、水切りをします。水を溜めたバケツやボールの中で、茎を切り口から2~3㎝ほどの高さで切ってください。

花束の茎の切り口は空気に触れているので、水の吸い上げがよくありません。そのため、一度水の中で茎を切ってあげるとその後の吸水が良くなります。

切れ味のよいハサミで切ってあげると、切り口の組織が潰れず長持ちしやすいですよ。ボリュームのある葉や咲きそうにない小さな蕾は取り除くと、咲いている花が長持ちします。

葉や茎を切ったら、用意した花瓶に生けて水を入れて飾りましょう。茎が長すぎる場合は、花瓶に合わせて茎を切ることも美しく飾るためには重要なポイントですよ。

もらった花束(切り花)を長持ちさせるコツ

もらった花束を長持ちさせたい場合は、以下5つのステップを行うことが大切です。

  1. 茎を先端から3cm程切る
  2. 枯れ葉や小さい蕾も切断する
  3. 清潔な花瓶に花束と水を入れる
  4. 直射日光を避けた涼しい場所で管理をする
  5. 水替えを毎日行う

ポイントは、花瓶を常に清潔に保ち、新鮮な水を入れること。

細菌が繁殖しにくい環境を整えてあげれば、より長く鑑賞できます。一方、水替えを怠り、花瓶のヌメリを洗わなければ花束はすぐに枯れてしまうでしょう。

最初は慣れない作業かもしれませんが、難しい工程ではないので、普段から意識してみてください。

もらった花束(切り花)を残したい方|きれいに保存する方法

もらった花束を長く保存して楽しむ方法

もらった花束を残したい方は、以下3つの加工方法を試してみてください。

  1. プリザーブドフラワー
  2. ドライフラワー
  3. 押し花

プリザーブドフラワーは開花前の花が必要な点や薬品を使う点から、初めての方にとっては難しいかもしれません。綺麗に残したい場合は専門知識を持っている方に依頼しましょう。

ドライフラワーを作るためには、逆さまに吊るしたりシリカゲルを使ったりして乾燥させます。日光に当たってしまうと色が落ちてしまうので注意してください。

最後に押し花は、切り取った花や葉を紙で挟み、重石で均等に平らにして乾燥させると完成します。

関連記事:花束の保存方法|コツや注意点

花瓶がなくても花束(切り花)をおしゃれに飾る方法

花束をおしゃれに飾る方法

花束を花瓶に生けるだけでも、お部屋の中が明るくなると思います。ただ、せっかくのお花をおしゃれに楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。

花束の飾り方は、花瓶に生けるだけではありません。ティーカップやグラスに生けたり、お風呂や水盤に浮かべたりするともっとおしゃれになります。

いつもと違う飾り方をすることで、花を見る角度が変わり新しい魅力に気づくかもしれませんね。

  1. ティーカップやグラスに生ける
  2. お風呂やお皿に浮かべる
  3. ペットボトルを活用する

ティーカップやグラスに生ける

大きな花瓶よりも、ティーカップやグラスは食卓のテーブルにも自然と馴染みます。そのため、ティーカップやグラスに花を飾り付けると雰囲気が良くおしゃれです。

ただし、花瓶ほどの深さがないため、短く切ったお気に入りの花を数本生けるようにしてください。気温の高い夏は、水量が少ないので水の交換に注意が必要です。

花柄のティーカップやグラスを選ぶなど工夫をすると、よりおしゃれな雰囲気を演出できます。

お風呂やお皿に浮かべる

バラなどの香りがよい花は、お風呂に浮かべてもおしゃれです。花首を切ったり、花弁一枚一枚に千切ったりして浮かべることができます。

入浴剤も合わせて使うと、よりおしゃれな空間を演出してリラックスすることが可能です。ただし、花はお風呂に入れる前に水で流すなど綺麗にしておきましょう。

おしゃれに浮かべる方法は、なにもお風呂だけではありません。深めのお皿に、花首を切った花を綺麗に敷き詰めてみてください。

神社の花手水のようなおしゃれな姿になります。花を敷き詰めたお皿は、見ているだけで癒しになるでしょう。

ペットボトルを活用する

花瓶やティーカップ、グラスなどもない場合はペットボトルを利用します。ペットボトルをカッターやハサミなどで切ることで、花瓶を作ることが可能です。

2Lのペットボトルであれば、花束を組んだまま入れられるかもしれません。しかし、そのままだとおしゃれさを感じないことでしょう。

そこで花束に使用されていた包装紙やリボンを使って、ペットボトルをアレンジしてみてはいかがでしょうか。ペットボトルを包装紙やリボンで包むだけでも、おしゃれな花瓶になるはずです。

花束をもらった後によくある質問

花束をもらった後によくある質問

最後に花束をもらった後によくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. そのままだと花束は何日くらい持つの?
  2. 花束の適切な花瓶のサイズは?

それでは具体的に見ていきましょう。

そのままだと花束は何日くらい持つの?

ラッピングされたままの花束は、2~3日ほどしか持ちません。ラッピング状態では、風通しが悪いため蒸れたり保水が切れたりして枯れてしまいます。

そのため、花束をもらった後はなるべく早くラッピングをほどき、水切りして吸水させましょう。適切に花瓶に生けて、こまめに水替えをすることで7~10日ほど花を楽しめます。

さらに長く楽しみたい場合は、ドライフラワーや押し花などに加工すると良いでしょう。

花束の適切な花瓶のサイズは?

花束の茎がすべて入り、花瓶の口に余裕ができるサイズが適切です。しかし、花束の花材や大きさによって茎の大きさはさまざま。

花瓶に対して茎が長い場合は、倒れる恐れがあります。そのため、水切りの際に花瓶の長さに合わせて切ってください。

組んだ状態で花束が花瓶に入らなければ、一本一本に分けてお気に入りの花や種類別に生けて楽しみましょう。

まとめ

お祝いや感謝の気持ちでもらうことの多い花束。もらった直後の持ち方や置き方に注意するだけでも、お花を長持ちさせることが可能です。

もらった花束を適切に花瓶に生けることで、より長く綺麗にお花を楽しめます。お部屋で綺麗に咲いている生花は、忙しい毎日に癒しを与えてくれるでしょう。

花束はティーカップやグラスに飾ったり、お風呂や水盤に浮かべたりして楽しむこともできます。また、加工して生花以上に長く保存することも可能です。

もらった後の花束を適切に取り扱い、生花を楽しんでくださいね。

田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。