シェフレラベイビーの育て方｜増やし方やトラブルについて

シェフレラベイビーをすぐにチェックしたい方は、下記をクリックすると商品一覧に移ります。

シェフレラベイビーの特徴

シェフレラベイビーは、手を広げたような葉が可愛らしい植物です。「シェフレラベイビー」は、AND PLANTSが取り扱う土を使わずに育てられる【クリアプランツ】シリーズでの商品名です。

植物としては、通常の「シェフレラ」であり、シェフレラベイビーといった品種ではありませんので注意してください。

クリアプランツシリーズは、植物育成用のスポンジ素材に植えられているため、土由来の虫や菌の発生リスクが少ない特徴があります。スポンジを手で触り、水分が少なくなってきたら水を含ませるように水やりしてください。

明るい環境を好みますので、真夏を除いて明るい窓際で管理します。

シェフレラベイビーの育て方

シェフレラベイビーは、土を使わずに育てられるミニサイズのシェフレラとして人気があります。

ここでは、シェフレラベイビーの基本の育て方を5つのポイントに分けて紹介します。

それぞれのポイントを守って育てれば、可愛らしいシェフレラはぐんぐんと元気に育つはずです。育て方の確認前に、シェフレラベイビーの可愛い姿が気になる方は以下をクリックしてみてください。

置き場所と日当たり

シェフレラベイビーは日当たりのよい屋内を好む植物です。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けしやすい点には注意してください。

日当たりが不足する環境では、葉色が薄くなったり、茎が伸びたりして見栄えが悪くなります。一年中、綺麗な姿を楽しむためにも、真夏以外は日当たりの良い窓際で管理しましょう。

もし、真夏の直射日光が当たっている場合はレースカーテンをして光を和らげてください。直射日光を避けるために窓際から離して置くのもおすすめです。

温度

シェフレラベイビーは寒さに弱いので、最低10℃以上をキープして育ててください。室内で15℃以上を維持できると、より安心して冬越しできます。

暑さには比較的強いですが、30～35℃以上の高温には注意してください。高温時に水やりすると、蒸れて根傷みすることがあります。

冬は10℃以上、夏は30℃以下の環境で管理すると上手に育てられるでしょう。

水やりの頻度

シェフレラベイビーの水やり頻度は、季節問わず手でスポンジを触って水分が少なくなってきたタイミングです。基本的に受け皿には水を溜めない方が良いですが、土ではなくスポンジ素材なので、少し水が張っている程度であれば問題ありません。

30～35℃を超えるような真夏は、シェフレラベイビーの生育が緩慢になります。真夏の暑い時期に水をやりすぎると、蒸れによって根傷みして葉がポロポロと落ちたりしやすいです。

気温の低い冬に一度水やりすると、湿ったスポンジは乾くのが遅いです。スポンジ内の水分が少なくなっているのを手で触って確認してから、水やりしましょう。

寒い冬に水やりしすぎると根腐れしやすいです。通気性の良いスポンジ素材であるため、すぐに根傷みや根腐れするわけではありませんが、水やりのし過ぎには注意してください。

肥料

シェフレラベイビーには、生育期の5月～7月、9月～11月それぞれに1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。真夏と冬は生育が緩慢なので、肥料は与えません。

与える肥料は、化学肥料のものを与えましょう。土由来の虫や菌が発生しにくいスポンジに、有機肥料を与えると虫や菌の発生に繋がります。

有機の匂いや成分に虫が引き寄せられたり、菌が発生したりするためです。スポンジのメリットが少なくなります。

シェフレラは生育旺盛な植物です。生育期に肥料成分が少ないと、葉色が薄くなりやすいので、ぜひ化学肥料を与えて育てましょう。

AND PLANTSでは、オリジナル肥料「アンドプランツ 植物を元気にする固形肥料」を取り扱っています。用土の上に置くだけで化学肥料成分が水に溶けだすので、クリアプランツシリーズにもおすすめです。

剪定方法

シェフレラベイビーの剪定は、伸びた幹や枝、枯れた葉を切る程度です。枯れた葉を剪定する際は、葉柄が残らないように、幹に近い部分で切りましょう。

もし葉柄が少し残っても、自然とポロリと落ちるので安心してください。完全に枯れている葉であれば、下に引っ張るように力を加えると手で簡単に取り除けます。

掌状に葉っぱが1枚1枚付くので、日当たり不足や根傷みで1～2枚だけ黄色くなることもよくあります。1～2枚だけ黄色い場合は、黄色い葉だけを取り除きます。

また、シェフレラベイビーの幹を枝分かれさせたい場合は、幹を剪定してください。剪定口に近い葉の脇から新芽が伸びます。

元気な株であれば、剪定口から2つ下の葉の脇からも新芽が伸びてくることも。2つの新芽をそのまま育てると、幹は綺麗に枝分かれした状態になります。

AND PLANTSでは皇室献上品でもある、新潟県三条市の100年企業・株式会社坂源のハサミ「Sakagen Flower Shears」を取り扱っています。剪定に失敗しないためには、切れ味の良いハサミが欠かせません。

ぜひSakagen Flower Shearsをシェフレラベイビーの剪定に役立ててください。

シェフレラベイビーの増やし方

シェフレラベイビーは、5月～10月に挿し木で増やします。簡単な手順は以下の通りです。

土に挿し木する方法以外に、容器に溜めた水に浸けたままにする水挿しでも増やせます。水挿しの場合は、そのまま水の中で茎から発根し始めたら、土に植え替えます。

シェフレラベイビーのよくあるトラブルと対処法

生育旺盛で育てやすいシェフレラベイビーですが、トラブルが発生する場合もあります。ここではよくあるトラブルと対処法を解説していきます。

シェフレラベイビーによくあるトラブルは以下の4つです。

対処法を知っておくと、いざトラブルが起きても安心して対処できます。それぞれ見ていきましょう。

根腐れ

シェフレラベイビーの根腐れでは、以下の症状が見られます。

根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土壌環境が悪くなることで発症します。また、土が常に湿っていると、根は呼吸できずに枯れてしまい、根自らが腐る症状でもあります。

シェフレラベイビーは土植えではありませんが、常に水やりしていると根腐れを引き起こすので注意しましょう。

根腐れの対処法は以下の通りです。

シェフレラベイビーが根腐れした場合は、植え替えをしてスポンジ素材を入れ替えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な根が伸びる状態にしてください。

AND PLANTSでは、クリアプランツシリーズに使用されているスポンジは、「パフカルチップ」として取り扱っています。細かく砕いたチップ状となっているので、植え替えの際に使いやすいです。

生育が順調で大きく育った時の植え替えにも便利なので、ぜひセットで購入しておくとすぐに利用できます。

根詰まり

根詰まりとは、鉢の中が根でいっぱいになることで起きる症状のことです。

シェフレラベイビーが根詰まりすると、以下のような症状が見られます。

すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうと生育が悪くなるので注意してください。

対処法は、植え替えです。

5月～7月、または9月～11月に、スポンジ素材と根を軽くほぐして植え替えます。現在の鉢より1回り大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。

葉焼け

シェフレラベイビーが葉焼けすると、以下の症状が出てきます。

強い日差しを浴びすぎると、葉が傷んで「葉焼け」のトラブルが発生します。葉焼けの症状に気がついたら、直射日光を避けるように対策してください。

対処法は以下の通りです。

葉焼けのトラブルが起きる場合、強い直射日光が当たりすぎている可能性が高いです。直射日光を弱めたり、置き場所を移動したりしてください。

株全体が強い直射日光で枯れていなければ、日差しの対処だけで自然と新芽が出てきます。葉焼けした葉は、元には戻らないので、株全体のバランスを見ながら切り取ってください。

葉が落ちる

シェフレラベイビーを育てていると、葉が落ちるトラブルを経験するかもしれません。葉が落ちるのは、以下のような原因が考えられます。

植物育成用のスポンジ素材は、スポンジ内の水分を均等にする性質があるため、水をやりすぎても、すぐには根腐れしにくいです。しかし、常に水をちょこちょことやり続けると、スポンジ内の水分が過剰になってしまい、根腐れを引き起こすかもしれません。

やらなすぎも葉が落ちる原因になりますが、水のやりすぎには注意してください。

葉が落ちる対処法は、以下の通りです。

根傷みは、水のやりすぎ(やらなすぎ)や蒸れ、温度によって生じます。新芽が出てきてもすぐに茶色になって枯れるようであれば、土の中の根が傷んでいる可能性が高いです。

5月～7月、9月～10月の間であれば安心して植え替えできるので、根鉢を取り出して根のチェックをしてください。その上でスカスカになった根や黒ずんだ根は取り除き、発根剤を与えながら育てましょう。

健康的な白い根が少ない場合は、一回り小さな鉢に植え替えて発根を促すと回復しやすいです。

シェフレラベイビーの害虫トラブルと対処法

シェフレラベイビーに発生しやすい害虫は以下の4つです。

それぞれ見ていきましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つ厄介な害虫です。

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤（ベニカXファインスプレー・オルトランなど）の使用が効果的です。ハダニは一度では駆除しきれないことがほとんどなので、状態を見ながら、定期的に噴霧してください。

2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方は水で洗い流す方法がおすすめです。

シェフレラベイビーにハダニが現れたら、こまめに殺虫剤を吹きかけたり、ホースシャワーで株全体を水で洗い流したりすると良いでしょう。

ハダニは非常に小さいため、姿を確認しにくい害虫です。葉を触ってザラザラした感触がある場合はハダニがいるかもしれません。

ハダニがいるサインや対処法については、「観葉植物に発生するハダニ」の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

カイガラムシ

カイガラムシの症状は以下の通りです。

カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。

風通しの悪い環境で育てていると、葉と葉の隙間や株元の付け根にカイガラムシが発生しやすいです。そのままにしていると、大発生してすす病を併発させたり株が弱々しくなったりするので注意してください。

見つけ次第、早めに対処しましょう。対処法は以下の通りです。

シェフレラベイビーにカイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤（ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど）の使用が効果的です。

しかし、カイガラムシは殺虫剤が効きにくい害虫です。そのため、殺虫剤使用と布・ブラシでの拭き取りを合わせて行うと効率的に駆除できます。

予防や駆除に悩んでいる方は「観葉植物の白い虫はコナカイガラムシ」の記事の内容を参考にしてシェフレラベイビーに付いたカイガラムシを駆除しましょう。

アブラムシ

シェフレラベイビーの葉を徒長させると、アブラムシが増えやすくなります。徒長した葉や生育不良の新芽は柔らかく、アブラムシが集まりやすいためです。

アブラムシが発生した際の症状は、以下の通りです。

アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。

脱皮を繰り返して短期間で成虫になるので、アブラムシが増えると、葉に白～茶色の小さなチリのようなものが目立ち始めます。このチリのようなものは、脱皮殻です。

脱皮殻を見つけた際は、近くにアブラムシがいますので、注意深く観察して見つけてください。放っておくと生育が弱まり綺麗な新芽が出てこなくなるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

アブラムシを見つけたら、市販の殺虫剤（ベニカXファインスプレー・オルトランなど）の使用がおすすめです。殺虫剤が効きやすい害虫なので、すぐに対処すれば被害は大きくなりません。

アブラムシが観葉植物にもたらす被害には、モザイク病やすす病、アリの誘因などもあります。その他の原因や対処法、予防法などが気になる方は、「観葉植物のアブラムシ」の記事もチェックしてみてください。

コバエ

コバエの症状は以下の通りです。

コバエ自体は植物に無害ですが、シェフレラベイビーを育てるうえでの不快害虫です。

放っておくとコバエはどんどん増えていくので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

コバエが発生したら、市販の殺虫剤（ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど）の使用が効果的です。しかし、飛び回るコバエにスプレーするのは難しく、土にかけても飛んでいるコバエには効果がありません。

スプレーでうまく対処できない場合は、トラップを仕掛けて数を減らしましょう。コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。

植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるはずです。コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。

土ではなく無機質のスポンジで育つシェフレラベイビーにコバエが発生する場合、根腐れやスポンジの上に落ちた枯葉が腐っている可能性があります。

まずはスポンジの上に枯れ葉が落ちていないかをチェックして、根腐れしていないか根鉢を取り出してください。根腐れしているようであれば、新しいパフカルチップで植え替えをします。

パフカルチップであっても土であってもコバエが出てくる原因は同じです。コバエに悩んでいる方は、「観葉植物に発生するコバエ」の記事を、ぜひ確認して対策しましょう。

まとめ

シェフレラベイビーは、植物育成用のスポンジ素材に植えられたシェフレラです。土由来の虫や菌が発生しにくいメリットがあります。

日当たりや水やり、温度などの基本の育て方ポイントを守れば、土栽培にも負けない立派なシェフレラとして育てられるでしょう。土で育てるよりも、ずっと虫が発生するリスクは低いので、初めて植物を育てる方にも安心です。

小さくて可愛らしいシェフレラベイビーを、窓際の棚や机などに可愛らしく飾ってみませんか。