カラーはシンプルで優雅なフォルムが印象的な花です。その特徴的な形状からアレンジメントのアクセントとしてもよく使われます。
切り花だけでなく、地植えや鉢植えとしても楽しめます。カラーの花言葉や誕生花、育て方などについて説明します。
カラーの花言葉
カラーの花言葉には「華麗なる美」や「乙女のしなやかさ」、「清浄」などがあります。「華麗なる美」はギリシャ語のカロス「究極の美」から。
また「乙女のしとやかさ」「清浄」は、ギリシャ神話の結婚や母性の女神ヘラが、子供に母乳を与えていた時に零れ落ちた場所にカラーが咲いたという伝説があり、それが起源といわれています。
カラーの色別花言葉
カラーの色別の花言葉には以下のようなものがあります。結婚式のブーケに使われることが多いのも納得の花言葉です。
紫 | 夢見る美しさ |
白 | 清純 |
オレンジ | 熱血、歓喜 |
黄色 | 壮大な美 |
ピンク | 情熱 |
黒のカラーには怖い花言葉の意味がある?
カラーの色には花には珍しく黒色の品種もあります。
黒というと怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、黒のカラーの花言葉は「贅沢な美」。珍しい色合いという意味からも贅沢という言葉がつけられたのかもしれません。
実際、黒いカラーを見てみると本当に吸い込まれるような美しさもあり、そういう意味では怖いといえるかもしれませんね。
カラーの特徴
植物名 | カラー |
科名 | サトイモ科 |
属名 | オランダカイウ属 |
学名 | Zantedeschia aethiopica |
原産地 | 南アフリカ |
開花期 | 6月~7月 |
カラーはサトイモ科のオランダカイウ属の植物です。
江戸時代にオランダ船によって運ばれてきました。和名は「阿蘭陀海芋(オランダカイウ)」といい、サトイモによく似た根をもつ花という意味からついたといわれています。
そんなカラーの花に見える部分は、実は花ではなく萼が変化したもの。中心にある黄色い部分が花となります。萼の色は白、ピンク、黄色、濃い紫など様々で、それぞれ印象が違います。
カラーは花だけでなく葉にも特徴があります。カラーの品種には湿地性と畑地性の2種類があり、湿地性の葉はかわいいハート形、畑地性の葉はシュッととがったスマートな形をしています。
そのほか水玉模様のような斑入りなどもあり、観葉植物としても楽しむことができます。草丈は30~100㎝くらいと比較的低く、グランドカバーにもなる植物です。
カラーの誕生花|6月27日
カラーの誕生花は6月27日です。他に10月30日、11月26日の誕生花がカラーとされています。
カラーの名前の由来
カラーの名前はギリシャ語で美しいという意味の「カロス」からついたといわれています。
また、カトリックの尼がつける襟の形状と似ていることからという説もあります。英語ではユリのように白いことからカラーリリーと呼ばれています。
カラーの育て方
カラーは切り花として見かけることが多いと思いますが、鉢植えや庭などで地植えとして育てることもできます。
球根植物なので、冬は枯れたようになりますが春になるとまた新芽が出て毎年楽しむことができます。植える場所は湿地を好む「湿地性」と乾燥地を好む「畑地性」があるので、購入する際には確認をして育てる場所を決めましょう。
鉢植えや地植えの場合、切り花では流通しない葉も楽しめることが利点です。
まとめ
波打つようなきれいなフォルムがとても美しいカラー。眺めているだけでも癒されます。とくに夏のお部屋に飾ると清涼さも感じられておすすめです。花持ちがよいので長く楽しめますよ。茎は傷みやすいので水切りはこまめにしてくださいね。
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