クリスマスの花といえば、ポインセチア、シクラメン、赤いバラなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
クリスマスを象徴するような赤い花を飾れば、お家の中のクリスマスムードが一気に高まります。クリスマスには、花はもちろんですが、リースやスワッグに使用するユーカリやスギなどのグリーンの種類も豊富です。
今回はクリスマスにおすすめの花や鉢物を紹介します。クリスマスの花は、大切な人に贈ったり、お家の飾りつけに使ったりするなどそれぞれの楽しみ方があります。ぜひ今年のクリスマスは、花を飾って素敵な時間を過ごしてくださいね。
クリスマスにお花をプレゼントしたい方にとっておきのフラワーギフトをご用意いたしました。詳しくは下記のページにまとめていますので、ご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/christmas-gift]クリスマスにおすすめの花|鉢植え
クリスマスにおすすめの鉢植えの花を紹介します。定番で人気の高いポインセチア、シクラメンからクリスマスローズなど、クリスマスシーズンは鉢植えの出回りが盛んになる時期です。
冬の時期をを彩ってくれる鉢物には、それぞれの特徴があります。プレゼントに贈る際は、特徴やお手入れ方法を少しでも伝えられると、長く花を楽しんでもらうことができるので、ぜひチェックしてみてください。
- ポインセチア
- シクラメン
- プリンセチア
- クリスマスローズ
- ヒイラギ
ポインセチア
クリスマスシーズンになるとよく見かけるポインセチア。鮮やかな赤が特徴的で、多くの人に親しまれている鉢物です。
原産国はメキシコで、クリスマスに用いられるようになったのは、ポインセチアがクリスマスカラーをすべて含む色だったからといわれています。
クリスマスカラーは一般的に、赤、緑、白の3色で、葉のように見える苞(ほう)が赤、葉が緑、樹液が白で3色となります。
各色「赤=キリストの血・神の愛」「緑=冬でも繁る常緑樹から転じて永遠の命・愛」「白=純潔」の意味を持つといわれているのです。クリスマスはキリスト教との歴史が深いイベントです。
ポインセチアは「短日植物」に分類され、徐々に日が短くなり、暗い時間が長くなることで花をつけるため、秋頃から栽培が始まります。冬に出回る鉢物ですが、寒さには弱いため、室内で管理することがおすすめです。
ポインセチアの花言葉|色別
プレゼントで贈ることも多いポインセチアは花言葉が気になる方も多いはず。
ポインセチアは赤のイメージが強いですが、他にもピンク、白、黄色など色のバリエーションがあり、ポインセチアの色別の花言葉は以下のようになります。
赤のポインセチア | 「聖夜」「祝福」「幸運を祈る」 |
ピンクのポインセチア | 「思いやり」「清純」 |
白のポインセチア | 「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」 |
黄色のポインセチア | 「あなたの幸せ」 |
それぞれクリスマスのイメージにぴったりの花言葉で、プレゼントに最適といえるでしょう。
実は人気の高い白のポインセチアには「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」の意味があり、尊敬する人へ贈りたくなるような花言葉があります。
黄色のポインセチアは珍しいですが、オレンジやゴールドのものもあり、「あなたの幸せ」といった素敵な花言葉があります。大切な人へのプレゼントに最適な花言葉であり、黄色ならではの特別な存在感があるのでおすすめです。
シクラメン
ポインセチアと同様に定番で人気があるシクラメンは、品種改良により様々な種類が誕生しています。カラーバリエーションが豊富で、赤、ピンク、白はもちろん、紫、黄色やバイカラーのものなどがあります。
花びらの形も、フリル状になって華やかなもの、小型でコンパクトに飾れるものなどバリエーションが増えており、色々な種類が楽しめるのもシクラメンの良いところです。
うつむくように咲くことから「はにかみ」の花言葉をもちます。寒さに強く、冬にもたくさんの花を咲かせるため、クリスマスシーズンを過ぎても花を楽しめます。
プリンセチア
プリンセチアはポインセチアの一種で、品種改良によって2009年に発表されました。プリンセスのような華やかな印象とポインセチアを組み合わせて「プリンセチア」と名付けられました。
花型はポインセチアと同じで、ピンクの花色が中心ですが、赤や白の品種もあります。
ピンクもはっきりとした鮮やかなものから、優しいパステルカラー、白とピンクが混ざったマーブルカラーのものなどもあり、ピンクだけでもたくさんの種類が楽しめます。
基本的な育て方やお手入れはポインセチアと同じです。寒さは苦手なので、気温が低くなる場所には置かないようにしましょう。
クリスマスローズ
クリスマスローズは、花が少ない冬の時期に花を咲かせるキンポウゲ科の植物です。花型は一重咲きのバラによく似ています。
花色は、白、グリーン、ピンク、赤、紫系などの色が中心で、品種改良により色のバリエーションも広がっています。アンティークな落ち着いた風合いの色が魅力です。
咲き方は主に3種類に分類され、一重咲き、八重咲き、半八重咲きに分かれます。それぞれ花びらの枚数が異なり、八重咲きは花びらの枚数が多いため、ボリューム感のある花付きになります。
クリスマスローズは、中世のヨーロッパで戦場に旅立つ兵士が恋人にクリスマスローズを贈った逸話が残っており、ロマンチックで、なかなか奥深い雰囲気を持つ花です。
ヒイラギ
ヒイラギはクリスマスを象徴する意味が込められている植物です。ヒイラギの尖った葉は、イエス・キリストが十字架に処された際に、かぶっていたイバラの冠を象徴しているといわれています。
そのため、キリスト教がヨーロッパ全土に広がる以前から、人々にとって特別な存在でした。正式には「セイヨウヒイラギ」と呼ばれるものがクリスマスを象徴する赤い実をつけるヒイラギです。
また、ヒイラギは常緑樹で、冬でも青々とした葉が茂るため、永遠の命や繁栄を表すものとされてきました。尖った葉は悪いものを寄せ付けない、魔除けの効果もあるとされています。
クリスマスにおすすめの花|切花
クリスマスにおすすめの花を紹介します。冬の時期は一般的に花が少ない時期ではありますが、クリスマスの雰囲気に合った花材が出回ります。
クリスマスカラーの花や冬が旬の花、クリスマスのムードを盛り上げてくれる花など筆者がおすすめの花を4つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
- バラ
- アマリリス
- ウィンターベリー
- コットンツリー
バラ
クリスマスにはロマンチックな赤のバラを大切な人に贈りたいと思う方もいるでしょう。「情熱」「愛情」の花言葉がある赤のバラは、大切な人に気持ちを伝えるのにぴったりの花です。
筆者が以前花屋に勤めていた際、一年で一番赤のバラが売れるのはクリスマスでした。それは、クリスマスにプロポーズをする人が多いからです。
クリスマスに赤のバラを贈ってプロポーズしたいと考える男性が多く、毎年とても需要がありました。プロポーズに贈るとされている12本の花束を贈る方が多かったです。
バラには、本数によっての花言葉もあるので、伝えたい気持ちに合わせて選ぶのも良いでしょう。
[https://andplants.jp/products/12-red-rose-series-bouquet-large]アマリリス
アマリリスは、花の大きさが直径10cm~20cmもあるユリに似た存在感のある花です。真っすぐに伸びる太い茎も特徴的で、球根植物らしい少し柔らかさのある黄緑色の茎をしています。
花色は赤、白、赤と白の複色となっているものが中心です。絶妙な色の出方が美しい品種がたくさんあり、色の風合いが魅力です。
鉢物では初夏に花を咲かせますが、切花では冬に出回るため、花屋さんでは冬に販売されています。
クリスマスの雰囲気にぴったりの花なので、自宅に飾ってクリスマスムードを高めたり、インパクトのある花束にしてプレゼントするのもおすすめです。
ウィンターベリー
ツヤのある木肌に赤い実をたくさんつけるウィンターベリーは、クリスマスにはもちろん、お正月に飾るのもおすすめです。
70㎝前後の長さで売られていることが多く、枝分かれした枝に実がついており、葉はありません。クリスマスの雰囲気のあるグリーンと組み合わせて飾るのがおすすめで、クリスマスに飾るスワッグにもよく使われます。
和名では「西洋ウメモドキ」といいます。ウメモドキは赤い実をつけ、葉の形が梅の葉に似ている植物のことですが、ウメモドキよりも一回り実が大きいのも特徴です。
コットンツリー
コットンツリーはその名の通り、綿の木で、いくつかのふわふわの丸いコットンの実をつけています。愛らしいフォルムが人気で、花屋さんや雑貨屋さんでもよく販売されている花材です。
コットンは白が一般的ですが茶色もあり、少し落ち着いた雰囲気で赤・ゴールド系との相性が良く、テディベアカラーといわれます。
リース、スワッグの飾りに使われ、ドライフラワーとの相性が抜群でよく使用されています。
クリスマスにおすすめのグリーン
冬の時期はクリスマスにぴったりのグリーンの種類が豊富で、選ぶのが楽しい季節です。クリスマスの雰囲気を演出してくれるグリーンの中でもおすすめのものを3つ紹介します。
グリーンを組み合わせてシンプルに飾ったり、リースやスワッグの材料として作ったりなど楽しみ方も色々です。この時期のグリーンは香りを楽しめるところも魅力です。
- ユーカリ
- ヒムロスギ
- コニファー
ユーカリ
秋冬のシーズンに出回りが多くなるユーカリは、鼻に抜けるスッキリとした香りとスモーキーな緑色が魅力のグリーンです。葉の形も種類によって異なり、色々な表情が楽しめます。
ドライフラワーにすることもできるので、部屋のインテリアとして楽しむ方が多く、ドライフラワーの花束の花材としても人気です。
ユーカリは手作りのリースやスワッグの花材としてよく使用され、花束にも組み合わせてよく使われます。ユーカリの落ち着いた色の風合いは、他のグリーンではなかなか楽しむことができない色なので、とても貴重な存在です。
ヒムロスギ
クリスマスの雰囲気を演出した花束を作りたいときにおすすめのグリーンがヒムロスギです。少し銀色を帯びたもこもことした葉が特徴で、ボリューム感があります。ドライになるとより銀色の色味が強くなります。
リースやスワッグの土台のグリーンによく使用されていて、クリスマスグリーンには欠かせない存在です。
クリスマスの装飾で使う松ぼっくり、コットン、姫リンゴなどの商材とも相性抜群で、他の葉物とも組み合わせがしやすい万能なグリーンです。
コニファー
コニファーは円錐型に整えられた形で、鉢物で出回っていることも多いグリーンです。針葉樹の種類で、品種がとても多く、葉色は黄緑色のものから濃い緑のものと様々な種類があります。
クリスマスシーズンに花屋さんで切花として販売されているもので人気の種類が「ブルーアイス」です。シルバーリーフと呼ばれる青く輝く銀色を帯びた葉色が美しい品種です。
ブルーアイスはリースやスワッグに使用すると葉の形や色がアクセントになり、作品の完成度がぐっと高まります。
お家で飾るクリスマスの装飾品
クリスマスはお家の装飾を楽しめるイベントであり、毎年の飾りつけを楽しみにしている人も多いかもしれません。
定番のリースやクリスマスツリーから、吊り下げて飾るスワッグなどを紹介します。それぞれのアイテムには込められている意味があります。
- クリスマスリース
- スワッグ
- クリスマスツリー
クリスマスリース
クリスマスリースは、輪の形をしているため、終わりがなく「永遠」のシンボルとされています。ヨーロッパでは、幸運のお守りとして飾られています。地域によっては「魔除け」「豊作祈願」の意味もあるようです。
また、クリスマスはキリスト教の行事として広まったため、リースはキリストに対する「終わりのない永遠の神の愛」という意味も込められています。
クリスマスリースはお店で様々な種類のものが販売されていますが、フレッシュなクリスマスグリーンを買って、手作りするのもおすすめです。
グリーン本来の香りを楽しみながら、ドライになっていく様子を楽しめます。大きさやデザインを自分好みにカスタマイズできるのも良いところです。
スワッグ
スワッグはヨーロッパの伝統的なクリスマス飾りで、リースと同様に定着しています。ドイツ語で「壁に飾るもの」という意味があり、束ねたグリーンや花を逆さまに吊り下げて飾ります。
玄関やリビングなどに気軽に吊り下げて飾ることができ、おしゃれなインテリアになるアイテムです。近頃ドライフラワーの人気が高まっているので、プレゼントに喜ばれるでしょう。
スワッグはリースよりも手作りしやすいので、クリスマス飾りの手作りに挑戦したい方にはおすすめです。
クリスマスツリー
お家に飾るクリスマスの装飾といえば、クリスマスツリーという方が多いでしょう。
クリスマスツリーは元々、モミの木のような常緑樹が使われます。冬の間も青々と茂る常緑樹は「永遠」を象徴する存在です。「永遠に枯れることのない命」を表すとされています。
ツリーの頂点に飾る星は、キリストの降誕を表す「ベツレヘムの星」が由来といわれています。飾りには、イバラの冠を意味するヒイラギ、祝福を表すベル、羊飼いの杖であるキャンディーケーンが元々飾られていたようです。
現在では、様々なオーナメントがあるので、飾りを選ぶのも楽しいですよね。それぞれの家庭で飾り方を楽しめるのも良いところです。
クリスマスにおすすめの花ギフト
クリスマスに花をプレゼントする際のおすすめのギフトを紹介します。花束とアレンジメントではどのような違いがあるのか、それぞれの特徴について解説していきます。
大切な人へのクリスマスプレゼントを花にしようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 花束
- アレンジメント
花束
クリスマスの花ギフトで人気なのは花束です。赤のバラとクリスマスグリーンを使ったブーケが定番で、クリスマスらしい雰囲気のあるものが人気です。
花束の形は、縦長のタイプと、丈を短めに作るブーケ風のものがあります。
縦長のものは長さがある分大きな花束となるので、存在感があり、長さのある花やグリーンを生かした豪華な花束となります。
長さが短く、丸いフォルムのブーケは、可愛らしい印象でかさばらず、ギフトに渡しやすいのが特徴です。
筆者が以前花屋に勤めていた際、クリスマスに人気があったのはブーケ風のタイプでした。気軽に渡しやすいサイズ感が、普段花を贈り慣れていない人にでも手に取ってもらいやすい印象がありました。
[https://andplants.jp/products/custom-flower-red-medium]アレンジメント
アレンジメントは器もセットになっているので、花瓶を必要とせず、家でそのまま置いて飾ることができます。
花瓶を持っているか分からない場合や、なるべく手間がかからないものを贈りたいと思う場合におすすめのギフトです。
クリスマスシーズンの花屋さんでは、クリスマス用のアレンジメントを展開しているお店は多く、可愛らしく食卓に飾れるようなものや、キャンドルがセットになっているものなどお店によって様々なものがあります。
希望のイメージがある場合には、オーダーしてオリジナルのものを作ってもらうこともできるので、相談してみましょう。
[https://andplants.jp/products/flower-arrange-yellow-medium]人気のクリスマスカラーは赤と白
人気のクリスマスカラーは、赤派と白派に分かれることが多いです。
やはり定番は赤ですが、「毎年赤を飾っていると飽きてくる」という方もおり、リースや飾り物を白にする方も多いです。
筆者が以前花屋に勤めていた際、クリスマスの装飾品も多く扱っており、赤の商品よりも白の商品の方が売れ行きが良い年がありました。
毎年の売れ行きの傾向はなかなか読めないものですが、「今年は少し違うものを選びたい」と思う方が、白を選ぶことが多かったようです。
白はグリーンとの相性も良く、冬の森や雪が連想され、上品でありながらロマンチックな雰囲気があるのも魅力です。
まとめ
クリスマスにおすすめの花について解説しました。クリスマスの定番の鉢物はポインセチア、シクラメンです。切花では、赤のバラが人気があり、クリスマスらしい雰囲気を演出できます。
クリスマスのプレゼントを花ギフトで贈るのも素敵です。大切な人への粋なプレゼントになります。ポインセチアのような鉢物、生花、リースやスワッグなどの装飾品など幅が広いので、相手に合わせて選ぶと良いでしょう。
クリスマスは家々で好きなように飾りつけを楽しめるイベントでもあるので、リースやスワッグ、花やグリーンを飾って、わくわくするような空間作りをぜひ楽しんでみてください。