ご両親や祖父母様の結婚60周年、ダイヤモンド婚、誠におめでとうございます。これまでの感謝を込めて、最高の形でお祝いしたい。そのお気持ちは、とても尊いものです。
しかし同時に、「一生に一度だから失敗できない」「どんなプレゼントが本当に喜ばれるのだろう?」という大きなプレッシャーや不安を感じてはいませんか。
単なるお祝いではなく、60年という偉大な歴史に敬意を表す、心に残る一日をプロデュースしたい。この記事は、そんな方のための完全ガイドです。プレゼント選びからお祝いの仕方、メッセージまでをご紹介します。
そもそもダイヤモンド婚とは?
ダイヤモンド婚式とは、結婚60周年を祝う記念式のことです。長い年月を経ても輝きを失わないダイヤモンドは、固い絆と永遠の愛の象徴とされています。
夫婦が揃って60周年を迎えられるのは、非常に尊く奇跡的なことです。英語では「Diamond Jubilee」や「Diamond Anniversary」と呼ばれ、シンボルカラーには純粋無垢な「白」や、上品な輝きを持つ「シルバー」が用いられることが多いでしょう。
この記念すべき日を、心からの祝福と感謝と共に、最高の形でお祝いしてはいかがでしょうか。ご夫婦が歩んできた60年という輝かしい歴史に、改めて敬意を表する素晴らしい機会です。
ダイヤモンド婚に贈るプレゼントの選び方

ダイヤモンド婚のプレゼント選びで後悔しないためには、単に人気の品を選ぶのではなく、ご夫婦に寄り添った視点で考えることが大切です。ここでは、心から喜ばれる贈り物を見つけるための3つの選び方を解説します。
- 夫婦の今後のライフスタイルに合うものを選ぶ
- 伝えたい「感謝の想い」の形で選ぶ
- 「予算と贈り主」の関係性で選ぶ
夫婦の今後のライフスタイルに合うものを選ぶ
これからの二人の時間を、より豊かで快適にするという視点でプレゼントを選びましょう。例えば、ご夫婦の現在の暮らしや健康状態、趣味などを思い浮かべることが、喜ばれる贈り物への近道です。
お家で過ごすことが多いご夫婦なら、上質なペア食器や座り心地のいい椅子はいかがでしょうか。旅行や散歩など、アクティブなご夫婦には、お揃いのウェアや歩きやすい靴も素敵です。
大切なのは、これからの毎日が少しでも楽しく、快適になるような贈り物を選ぶという視点です。日常に寄り添うプレゼントは、使うたびに家族の温かさを感じさせてくれるでしょう。
伝えたい「感謝の想い」の形で選ぶ
プレゼントを「感謝を伝えるメッセージ」と捉え、どんな想いを届けたいかに合わせて選ぶ方法もおすすめです。60年という偉大な歴史への敬意、家族の絆への感謝など、あなたの気持ちを形にしてくれる贈り物を探してみましょう。
例えば、「60年の歴史を称えたい」なら、ご夫婦が結婚した日の記念日新聞や、家族の歴史をまとめたフォトアルバムが感動を呼びます。
「これからも元気でいてほしい」という願いを込めるなら、旅行券やマッサージ機器も良い選択です。言葉では照れくさくて伝えきれない感謝の気持ちを、プレゼントという形に乗せて届けてみてください。
「予算と贈り主」の関係性で選ぶ
ダイヤモンド婚のお祝いでは、誰がどのような形で贈るかによって、予算の相場や選ぶべき品物も変わってきます。大切なのは金額の大小ではなく、それぞれの立場から心を込めてお祝いする気持ちです。
子供一同から贈る場合は、食事会や旅行といった特別な体験を企画するのも素敵ですし、孫からであれば、手作りの品や似顔絵なども大変喜ばれるでしょう。以下に、一般的な相場の目安をまとめました。
贈り主 | 金額相場 |
子供一同から | 50,000円~100,000円以上 |
子供個人から | 20,000円~50,000円 |
孫一同・個人から | 10,000円~30,000円 |
ご夫婦に気を遣わせすぎず、かつお祝いの気持ちがしっかりと伝わる予算のバランスを、兄弟姉妹や家族と相談しながら決めるのが良いでしょう。
ダイヤモンド婚に喜ばれるプレゼント

60周年という特別な記念日には、心からの祝福が伝わる贈り物を選びたいものです。ここでは、ダイヤモンド婚のお祝いとして実際に人気があり、ご夫婦に喜ばれやすいプレゼントを厳選してご紹介します。
- 季節の花束
- ガジュマル
- 胡蝶蘭
- 名前詩や似顔絵
- 高級レストランの食事券
- 上質なペア食器
- 生まれ年のワイン
季節の花束

お祝いの気持ちを華やかに伝える贈り物として、お花のギフトはいつの時代も喜ばれます。特に、経験豊富なフローリストが旬のお花を厳選して束ねた花束は、世界に一つだけの特別なプレゼントになるでしょう。
ダイヤモンド婚のテーマカラーである白やグリーンを基調としたアレンジメントは、上品でナチュラルな雰囲気を演出します。
大切なのは、ご夫婦の好きな色や雰囲気を想像しながら、感謝の気持ちを込めて選ぶことです。お祝いの食卓やリビングがぱっと明るくなり、記念撮影にも華を添えてくれる、間違いのない贈り物です。
[https://andplants.jp/products/custom-flower-green-medium]ガジュマル

「多幸の木」として知られるガジュマルは、これからのご夫婦の人生を祝う贈り物として最適です。乾燥に強く、初心者でも育てやすいため、お手入れの負担になる心配も少ないでしょう。
ガジュマルが持つ花言葉は「健康」や「長寿」。まさに「これからも二人で元気に、幸せな時間を重ねていってほしい」という、家族からの温かい願いを託すことができます。
日々の成長を楽しみながら、記念の品として長くお部屋に飾っていただける、生命力に溢れたプレゼントです。見るたびに、お祝いの日の感動を思い出させてくれます。
[https://andplants.jp/collections/chinesebanyan]胡蝶蘭

「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持つ胡蝶蘭は、結婚60周年という偉大な節目にふさわしい、品格と高級感を備えた贈り物です。その気品あふれる美しい佇まいは、お祝いの場をより一層格調高いものにしてくれるでしょう。
農林水産大臣賞を受賞した生産者から産地直送される胡蝶蘭は、品質も確かで、長く美しい花を楽しめるのが魅力です。
ご夫婦が歩んできた60年という輝かしい歴史への敬意と、これからの末永い幸せを願う気持ちを表現するのに、これほど最適な花はありません。特別なお祝いに、最上級の祝福を届けます。
[https://andplants.jp/pages/phalaenopsis]「名前詩(ネームインポエム)や似顔絵」
ご夫婦の名前を織り込んだ感謝の詩や、プロが描く温かいタッチの似顔絵は、世界に一つだけの特別な記念品になります。既製品にはないオーダーメイドの贈り物は、家族の愛情や感謝の気持ちを形として表現するのに最適です。
満面の笑みを浮かべるご夫婦の似顔絵は、見るたびにお祝いの日の幸せな気持ちを思い出させてくれるでしょう。
モノとしての価値以上に、家族からの「大好き」という気持ちが伝わる、心温まるエモーショナルな贈り物です。リビングのよく見える場所に飾っていただければ、ご夫婦にとって一生の宝物になります。
高級レストランの食事券
「欲しいものは特にない」とおっしゃるご夫婦には、モノではなく「特別な時間」を贈るという選択はいかがでしょうか。普段は行かないような、景色の良い高級レストランでの食事は、心に深く刻まれる素敵な思い出になります。
ご夫婦水入らずでゆっくりと過ごしてもらうのも良いですし、子供や孫たちと集まって賑やかなお祝いの席を設けるのも素晴らしい時間です。
形には残らないからこそ価値がある、贅沢な「体験」と「会話」のプレゼントは、ご夫婦の新たな1ページを彩ってくれるでしょう。バリアフリーや個室の有無なども確認して、最適な場所を選んであげてください。
上質なペア食器
これからの毎日が、より豊かで楽しいものになるようにという願いを込めて、上質なペア食器を贈るのも素敵です。例えば、有田焼や輪島塗といった伝統工芸品の夫婦茶碗や夫婦箸は、日々の食卓に彩りと高級感を添えてくれます。
実用的でありながら、記念品としての特別感も兼ね備えているのが魅力です。「これからも二人で、元気に美味しいものをたくさん食べてね」という、家族からの温かいメッセージを込めることができます。使うたびに家族の顔が思い浮かぶような、心のこもった贈り物です。
生まれ年のワイン
ご夫婦が結婚された60年前、つまり生まれ年(ヴィンテージ)のワインを贈るという、非常にロマンチックなプレゼントです。これは単なるお酒ではなく、60年という「時間」そのものを贈ることに他なりません。
ワインのラベルに刻まれた年号を目にした瞬間、ご夫婦の脳裏には結婚した当時の思い出が鮮やかに蘇ることでしょう。
60年の歳月を経て熟成されたワインを共に味わいながら、歩んでこられた歴史を二人でゆっくりと振り返る、そんな贅沢な時間を提供します。ワイン好きのご夫婦であれば、これ以上ない感動的な贈り物になります。
ダイヤモンド婚の祝い方

ダイヤモンド婚のお祝いに、決まった形式はありません。
一番大切なのは、主役であるご夫婦の気持ちや体調に寄り添うことです。盛大なお祝いを好まれるか、身内だけで静かに過ごしたいかなど、事前に意向を尋ねておくと良いでしょう。
例えば、子供や孫、親戚一同が集まってレストランや自宅で食事会を開けば、賑やかで思い出深い一日になります。
一方で、ご夫婦水入らずでゆっくり過ごせるよう、温泉旅行をプレゼントするのも素敵なアイデアです。どのような形であれ、家族からの「おめでとう」の気持ちが伝わることが、ご夫婦にとって最高の贈り物となるでしょう。
ダイヤモンド婚のお祝いに添えるメッセージの書き方(文例付き)

心のこもったメッセージは、どんな高価なプレゼントにも勝る贈り物になります。改まって手紙を書くのは照れくさいかもしれませんが、ぜひこの機会に、普段は言えない感謝の気持ちを言葉にして伝えてみてください。
メッセージには、「①60周年を迎えたことへの祝福、②これまでの人生への尊敬と感謝、③これからの二人の健康と幸せを願う言葉」の3つの要素を盛り込むのがおすすめです。
以下に、子供から両親へ贈るメッセージの文例をご紹介します。
【文例:子供から両親へ】
お父さん、お母さんへ
結婚60周年、ダイヤモンド婚おめでとう。
60年という長い道のりを二人で支え合ってきたことを、心から尊敬しています。
私たちが今日あるのは、二人が築いてくれた温かい家庭のおかげです。本当にありがとう。
これからも体に気をつけて、二人仲良く、穏やかな毎日を過ごしてください。
ダイヤモンド婚に関するよくある質問

ここでは、ダイヤモンド婚のお祝いを検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。プレゼント選びや記念日の知識として、ぜひ参考にしてください。
- ダイヤモンド婚の次は、何という結婚記念日?
- ダイヤモンド婚のお祝いで避けるべきプレゼントはある?
ダイヤモンド婚の次は、何という結婚記念日?
ダイヤモンド婚の後にも、ご夫婦の長寿と変わらぬ愛を祝う、輝かしい記念日が続きます。結婚65周年は「ブルースターサファイア婚」、そして70周年は「プラチナ婚」と呼ばれています。
プラチナは、その希少性と不変の輝きから、奇跡的な夫婦の絆を象徴します。シンボルカラーも、純粋さや誠実さを表すプラチナ(銀白色)です。
その先には、75周年の「ダイヤモンド金婚式」もあり、ダイヤモンドとゴールドが象徴するように、最高の敬意と祝福が贈られます。これからの記念日も、家族みんなで大切にお祝いしていきたいですね。
ダイヤモンド婚のお祝いで避けるべきプレゼントはある?
お祝いの品として一般的にタブーとされるものは避けるのが無難です。
「縁が切れる」を連想させる刃物や、「苦」や「死」を連想させる櫛(くし)などがそれに当たります。また、お悔やみの際に使われることの多い日本茶も、気にする方がいるかもしれません。
それ以上に大切なのは、ご高齢のご夫婦への配慮です。お手入れが大変なペットや植物、操作が複雑な家電など、かえって相手の負担になってしまう可能性のあるものは避けましょう。
相手の暮らしや価値観を思いやることが、最高のプレゼント選びにつながります。
まとめ
ダイヤモンド婚は、ご夫婦が60年という奇跡的な歳月を共に歩んでこられた証。高価な品物以上に、家族からの「おめでとう」という温かい気持ちと、共に過ごす時間こそが、ご夫婦にとって最高の贈り物になるでしょう。
プレゼントは、その大切な想いを伝えるための一つの手段にすぎません。この記事が、あなたの家族にとって忘れられない、素晴らしい一日を創り上げる一助となれば幸いです。