お葬式のお花は、故人を偲ぶ気持ちやご遺族への心遣いを表す大切な贈り物です。
しかし、お葬式には特有のマナーや風習があります。そのため、「失礼のないように贈りたいがマナーが分からない」「そもそも何を贈ればいいのか分からない」と悩む人も多いかもしれません。
今回は、お葬式に飾るお花の種類や贈る際のマナーを解説します。
お葬式のお花に関して喪主が行うことや、参列者がお花を贈る際の注意点もまとめています。
故人を想う気持ちをふさわしい形で届けられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
AND PLANTSでは、お供えやお悔やみのお花をご用意しています。故人への想いが伝わるよう、心を込めてお作りいたします。
葬儀や法事、命日に贈るお花をお探しの方は、以下のページをご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/offering-flower]お葬式に飾るお花の種類|供花・枕花・花輪・花祭壇
お葬式に飾るお花の種類は、主に以下の4種類があります。
- 供花(きょうか・くげ)
- 枕花(まくらばな)
- 花輪(はなわ)
- 花祭壇(はなさいだん)
それぞれの飾る場所や贈る日、贈り主を解説していきます。
①供花(きょうか・くげ)
供花(きょうか・くげ)は、祭壇の脇に供物などと一緒に供えるお花です。
飾る場所 | 祭壇やその周辺 |
飾る日 | 通夜、告別式 |
贈り主 | 故人の近親者、式に参列できない人 |
形式 | アレンジメントまたはスタンド花/1基もしくは一対 |
お花の種類 | 白を基調とした生花 |
地域の風習や、参列者の少ない家族葬においては、喪主が供花を出すこともあります。
また、家族葬や小規模の斎場では2基一対ではなく1基のみを贈ることも多いです。アレンジメントの籠花や、スタンド花で贈ります。
通常はキクやユリ、ランをメインに、白のみもしくは白を基調とした淡い色合いで作られます。
②枕花(まくらばな)
枕花(まくらばな)とは、故人の訃報からお通夜までの間、故人の枕元に供えるためのお花です。
飾る場所 | 故人の枕元 |
飾る日 | 通夜までの間 |
贈り主 | 親族、故人と特別親しい友人など |
形式 | 主にアレンジメント/1基もしくは一対 |
お花の種類 | 白を基調とした生花 |
近親者や特に親しかった人が、故人の自宅に贈るのが一般的です。
お花はキクやユリ、ランをメインに、白のみもしくは白を基調とした淡い色合いで作られます。故人の好きなお花を入れてもよいとされていますが、なるべく優しい色合いで仕上げましょう。
自宅に飾るため、大きすぎないアレンジメントが主流です。
③花輪(はなわ)
花輪(はなわ)は、通夜やお葬式の際、斎場の外や入り口に飾る花飾りです。
飾る場所 | 斎場の外や入り口 |
飾る日 | 通夜、告別式 |
贈り主 | 会社、町内会などの団体 |
形式 | スタンドタイプ/1基 |
お花の種類 | 白や寒色を基調とした造花 |
地域によって風習は異なりますが、花輪は主に個人ではなく団体で贈ります。
屋外に飾るため、造花で作られることがほとんどです。また、基本は1基で飾ります。
なお、近年は小規模の斎場が多く、飾るスペースがないことから花輪を遠慮している場合もあります。
またキリスト教では造花を使わないことから、キリスト教式のお葬式に花輪を贈ることはあまりないでしょう。
④花祭壇(はなさいだん)
花祭壇(はなさいだん)とは、通夜や告別式の際、遺影を飾る祭壇を彩る花飾りです。
飾る場所 | 祭壇 |
飾る日 | 通夜、告別式 |
贈り主 | 喪主 |
形式 | 要望に合わせたデザイン |
お花の種類 | 白を基調とした生花 |
花祭壇は基本的に喪主が用意するもので、葬儀社との打ち合わせの際に内容を決めます。
かつては木で組まれた白木祭壇が主流でしたが、近年はお花で彩る花祭壇を選ぶ人が多くなっています。
故人らしさを尊重したデザインが人気です。故人の好きなお花を入れたり、故人を象徴する職業や趣味をモチーフにしたり、さまざまな花祭壇が見られます。
お葬式にふさわしいお花
では次に、供花や枕花にはどんな種類のお花が使われるか見ていきましょう。
主なお花の種類は、次の通りです。
- キク
- ユリ
- カーネーション
- 胡蝶蘭
- 故人にゆかりのあるお花ならOK
なお、使うお花の種類は宗教や宗派によっても違いがあります。故人が喜ぶお花を考えながら、葬儀社に相談してみましょう。
ではひとつずつ解説していきます。
キク
キクの美しい姿や清々しい香りは、邪気を払うと考えられてきました。
不老長寿や無病息災の象徴とも言われ、縁起がよいとされるお花です。皇室の紋章にも使われており、高貴なお花としても知られています。
やがてキクは、一年中安定した品質で出荷できる点や長持ちする点から、お葬式によく使われるようになりました。
仏教や神道のお葬式では、ほとんどの宗派がキクをお供えに使います。一方で、キリスト教のお葬式ではキクはあまり使われません。
ユリ
「高貴」や「純白」の意味を持つユリは、仏教・神道・キリスト教のいずれのお葬式にもよく使われるお花です。
特にキリスト教においては、ユリは聖母マリアを象徴するお花と言われています。そのため、お葬式だけでなくお祝いなどさまざまなシーンで使われてきました。
仏教においても、ユリの品のある姿がお供えにふさわしいお花と考えられています。
ただし、カサブランカのように香りが強い種類を好まない人もいます。気になる場合は、スカシユリのような香りの少ないユリを選ぶといいでしょう。
カーネーション
カーネーションは、仏教・神道・キリスト教いずれのお葬式にもふさわしいお花です。
年中安定した品質で出荷されること、長持ちしやすいことなどからよく使われます。また、花びらが散りにくく花粉が飛び出ないため、祭壇や式場を汚さない点は、メリットと言えるでしょう。
キリスト教では、カーネーションは聖母マリアの涙から生まれたお花とも言われています。特に白いカーネーションには、亡くなった母親を偲ぶ意味合いが込められています。
胡蝶蘭
上品な印象の胡蝶蘭も、お葬式によく選ばれるお花です。
純白の色合いとよく長持ちする性質が、お葬式にふさわしいと言われています。高級感のある肉質なお花が、故人を偲ぶ気持ちによく合うでしょう。
仏教、神道、キリスト教のいずれのお葬式に贈っても問題ありません。
[https://andplants.jp/pages/phalaenopsis]故人にゆかりのあるお花ならOK
故人や遺族の考えに沿うのであれば、故人にゆかりのあるお花や白以外のお花を使ってもよいでしょう。
近年は、従来の形式やルールに囚われすぎず、故人や遺族の要望や個性を重視する風潮が主流になってきています。
故人が好きだったバラやヒマワリを使ったり、好きだったピンク系で供花を統一したりするなど、故人らしさを演出したお葬式も多いようです。
ただし参列者が贈る場合は、必ず遺族の意向を確認することが大切です。従来の形式ではない供花を突然贈ることは避けましょう。
お葬式にふさわしくないお花
お葬式にはふさわしくないと言われるお花もあります。主な種類は次の4つです。
- トゲがあるお花
- 毒があるお花
- つる性のお花
- 香りが強いお花
通常、上記のお花を供花や枕花に使うことはあまりありません。
特に指定がなければ、ふさわしくないお花を避けて作られるでしょう。
ただし、個人でお花屋さんに注文する際には注意が必要です。
中には、お葬式のお花に慣れていないお花屋さんもいます。もし斎場の提携外のお花屋さんにお花を頼む際は、贈る前にお花の内容を確認してから贈ると安心です。
では、ふさわしくないと言われる理由をひとつずつ見ていきましょう。
トゲがあるお花
トゲは殺生や血を連想させるため、お葬式には不向きと考えられています。
トゲのあるお花は、バラやアザミが挙げられます。また、実際にトゲがあるお花だけでなく、エリンジウムのような鋭いフォルムのお花もあまり使われません。
しかし、故人が生前好きだったお花であれば、使用してよいとされる場合もあります。もしトゲのあるお花を入れたい場合は、葬儀社に相談してみましょう。
毒があるお花
毒があるお花も殺生のイメージが強いため、お葬式には向きません。
有毒成分を含むお花は、スズランやスイセン、チューリップ、アジサイなどが代表的です。
しかし、チューリップやアジサイは季節感もあり、好む人が多いお花でもあります。「故人が生前好きだったから」「春らしい明るいお葬式にしたい」などの理由でお葬式に使われることも多いです。
供花に使用してよいか分からない時は、葬儀社に相談してみましょう。
つる性のお花
つるが絡みつく様子が「不幸が絡みつく」「つるが絡んで成仏できなくなる」などと考えられるため、お葬式には使われません。
つる性の植物は、クレマチスやジャスミン、トケイソウ、サマースイートピーなどが挙げられます。また、アイビーやリキュウソウ、ワイヤープランツなどのグリーンも避けるといいでしょう。
飾りたいと希望があった場合、つるの部分を切り取って使われることもあります。
香りが強いお花
カサブランカやスイセンのような香りが強いお花も、お葬式にはふさわしくありません。
理由は、お線香の香りを消してしまうからと言われています。また、強すぎる香りで体調が悪くなったり、気分を害してしまったりする参列者もいるかもしれません。
1本ではほのかに香る程度でも、10本集まれば香りも強くなります。香りの感じ方は人によって異なるため、できるだけ香りのないお花を選びましょう。
ユリを使いたい場合は、香りの少ないスカシユリがおすすめです。また、バラも品種によって香りの強さがさまざまです。バラを選ぶ時は、香りが控えめな品種を選ぶといいでしょう。
お葬式に飾るお花の値段相場
ここからは、お葬式に飾るお花の値段相場を見ていきましょう。一般的な値段相場は、以下のように言われています。
- 供花の値段相場|故人との関係性で異なる
- 枕花の値段相場|5000円〜2万円
- 花輪の値段相場|1万円〜2万円
- 花祭壇の値段相場|10万円〜80万円
値段相場は宗派や地域、風習によって異なることがあります。
またお葬式によっては、飾るお花の種類や金額が統一されていることもあります。理由は、複数の供花を並べた時のバランス感や、控えめにお葬式を行いたい遺族の意向などさまざまです。
お花を依頼する際は必ずお葬式の案内状に記載してある葬儀社に相談をして、遺族の意向を確認してからにしましょう。
供花の値段相場|故人との関係性で異なる
供花の値段相場は、1基7500円~15000円です。一対で贈る場合は、2基分となる15000円~30000円が相場です。
また、故人との関係性で異なります。主な関係性と相場をまとめてみました。
両親へ | 1万5000円〜5万円 |
兄弟姉妹へ | 1万5000円〜3万円 |
叔父・叔母へ | 7500円〜3万円 |
友人・知人へ | 7500円〜1万5000円 |
宗派や地域によって値段相場は異なります。
供花を贈る際は、あらかじめ決められた種類や金額の中から選ぶ形式が増えています。1人1基のみに限定されている場合も多いです。
「気持ちを伝えたいから」と、相場を超える高額なお花を贈ることは避けましょう。遺族の意向を尊重し、葬儀社に確認してから手配するのがマナーです。
枕花の値段相場|5000円〜2万円
枕花の値段相場は、5000円~2万円が相場です。1基の相場が5000円〜1万円程度で、1基もしくは一対で贈ります。
故人の枕元に飾るため、大きすぎるお花を贈るのは避けましょう。
枕花は、お通夜までの間に故人の自宅に贈るのが一般的です。
大きさや金額が決まっている場合や、宗派によってはシキミのみを使う場合もあります。贈る前に一度、葬儀社に問い合わせてみるといいでしょう。
花輪の値段相場|1万円〜2万円
花輪の値段相場は、1万円~2万円です。
一般的に、花輪は1基で贈ります。会社や団体など複数人から贈ることが多いですが、個人で贈ることもできます。
近年は、スペースの関係から花輪は受け付けていない斎場もあります。斎場や遺族に負担をかけないよう、葬儀社に確認してから手配してください。
また、花輪のデザインは地域や宗派によって異なります。ほかの花輪とかけ離れたデザインにならないよう、注文の際にはよく確認しましょう。
花祭壇の値段相場|10万円〜80万円
花祭壇の値段相場は10万円~80万円です。
お葬式の内容を決める際に、喪主がプランの中から選びます。値段は、お花の内容やデザイン、祭壇の大きさによって異なります。
参列者は花祭壇に関して行うことは特にありません。お葬式によっては、花祭壇の中に参列者からの供花を組み込むこともあります。
お葬式のお花の贈り方
実際に訃報を受けたら、どのようにお花を手配したらよいのでしょうか。
喪主や参列者など立場別にご紹介します。
- 喪主|葬儀社と相談する
- 参列者|受け取り可否を確認して注文する
- 参列できない場合|受け取り可否を確認して注文する
順番に見ていきましょう。
喪主|葬儀社と相談する
喪主は、まず葬儀社に相談してみましょう。
通常は、お葬式の内容を決める打ち合わせでお花の内容を決めます。祭壇を花祭壇にするか、供花を祭壇の中に飾る組祭壇にするかなども提案されるでしょう。
家族葬では、喪主も供花を出すことが多いようです。宗派や地域の風習によっても異なるので、お葬式を行う地域にふさわしい方法を相談してみてください。
打ち合わせの際、参列者から贈られる供花の受け取りの可否についても決めておきます。
参列者|受け取り可否を確認して注文する
参列者が供花や枕花、花輪を贈る場合、お通夜までに間に合うように注文します。
主な手順を以下にまとめました。
- お花を注文する前に、受け取り可否を必ず確認
- 葬儀社にお花を贈りたい旨を連絡
- お葬式の内容に沿ったお花を注文する
お花を注文する前に、必ずお花の受け取り可否を確認してください。
案内状にお花の受け取り可否について記載がないか確認し、分からない場合は葬儀社に聞いてみましょう。
注文は、葬儀社やお花屋さんで行います。
供花の大きさや色を統一させるため、提携外のお花屋さんからのお花は受け付けていない場合も多いです。
筆者が花屋に勤務していた頃、注文を受けて斎場に確認すると、他社のお花は受け取れないと言われたことが数回ありました。お花屋さんによっては斎場に確認せずにお花を持って行き、当日に断られて飾れなかったケースもあるようです。
「注文したのに贈れなかった」といった事態にならないよう、必ず確認してください。
参列できない場合|受け取り可否を確認して注文する
お葬式に参列できない場合も、お花の受け取り可否を確認してから注文してください。
まずは案内状にお花の受け取りに関する記載がないか確認し、案内に沿ってお花を注文します。記載がない場合や分からない場合は葬儀社に確認し、お葬式の内容に合ったお花を贈りましょう。
参列できない時にお花を贈る際には、お悔やみ状を添えるのが通例です。白地の封筒と便箋に、お悔やみの言葉と参列できないお詫びを書いて添えます。
贈り方や贈るお花の内容など、宗派や地域によって風習が異なります。葬儀社に聞いてから用意すると確実です。
お葬式のお花に関して喪主が行う3つのこと
お葬式に飾るお花に関して、喪主や遺族は具体的に何をしたらいいのでしょうか。
主なやるべきことと流れは、以下の通りです。
- お花の受け取り可否について連絡する
- 届いたお花を並べる
- 後日お礼をする
順番に解説していきます。
①お花の受け取り可否について連絡する
まずは、参列者からお花を受け取るかどうかを決めます。
「参列者の負担を減らしたい」「お返しや準備など遺族側の負担を減らしたい」などの理由から、供花を辞退するケースは珍しくありません。
お花を辞退する場合は、訃報の連絡をする際に伝えます。「故人の遺志によるもの」と伝えると角が立ちにくいでしょう。
訃報が届いてすぐにお花を注文する人もいるため、早めに連絡します。お葬式の案内状にも記載し、葬儀社にも辞退する旨を伝えます。
②届いたお花を並べる
当日、届いたお花の並べ方を決めます。
供花は、中央から外側へ、故人に近い関係の方から順に並べます。中央に近い場所に喪主、家族、親族、友人や知人の順番に並べるのが一般的です。
会社関係者や友人など関係の深さが分かりにくい場合は、一人で判断せず、家族とも相談しながら決めましょう。
また、自宅に届いた枕花を、お通夜や告別式に並べることもあります。枕花はごく近しい人から贈られることが多いので、中央に近い場所に飾ることが多いです。
③お返しをするか決める
供花や枕花、花輪へのお礼は、原則不要と言われています。お花は、故人へのお供えと考えられているためです。
しかし、地域の風習や関係性などによっては、お花へのお返しを贈ることもあります。また、お葬式の欠席者からお花をいただいた場合は、後日お礼の品とお礼状を贈るケースも多いようです。
地域や宗派によっても異なるため、葬儀社や家族と相談しながら決めるといいでしょう。
参列者がお花を贈る際の注意点
参列者がお花を贈る際は、故人や遺族の気持ちを尊重する配慮が必要です。
注意点を3つ挙げてみました。
- お花の受け取りを確認する
- 注文や確認は喪主ではなく葬儀社に行う
- 供花を贈る代わりに供花料を贈る場合もある
詳しく解説していきます。
お花の受け取りを確認する
お花を手配する前に、必ずお花の受け取り可否を確認しましょう。
特に家族葬においては、お花を辞退しているケースも多いです。また、スペースの問題から、斎場が大きな供花や花輪を断っている場合があります。
故人や遺族が受け取りを辞退しているのに、連絡なく贈ることは避けましょう。感謝の気持ちを表すつもりが、かえって遺族の負担を増やしてしまうかもしれません。
遺族の気持ちを思いやることが大切です。後日自宅へお花を持参したり、郵送で送ったりするなど、別の形で気持ちを示すといいですね。
AND PLANTSでは、お供えやお悔やみのお花をご用意しています。
故人を偲び、遺族の気持ちを癒すお花を贈ってみませんか。
[https://andplants.jp/collections/offering-flower]注文や確認は喪主ではなく葬儀社に行う
お花の注文や確認は、喪主ではなく葬儀社にしましょう。
喪主や遺族はお葬式の準備で忙しく、負担をかけてしまう可能性があります。
つい喪主に連絡したくなってしまいますが、分からない点は葬儀社に問い合わせましょう。
喪主や遺族は、お葬式までは落ち着く暇もなく、気持ちの整理もできていないかもしれません。思いやる気持ちを忘れずに、落ち着いた頃にゆっくり時間をとってお悔やみに行くといいでしょう。
供花を贈る代わりに供花料を贈る場合もある
供花を贈る代わりに、供花料を贈る場合もあります。
もし遺族が供花をまとめて手配していた場合、供花料として遺族に直接渡します。葬儀社に注文した場合は、後日振り込みか当日斎場で供花の料金を支払います。
参列できない人が、現金書留を利用して供花料を郵送する地域もあるようです。
参列する場合でも、お通夜までにお花の注文が間に合わなかった時は、供花料として当日受付に渡すこともあります。
金額の相場は、5000円~3万円程度です。
なお、供花料の風習は地域によって大きく異なる場合があります。不明な点は葬儀社に問い合わせてみましょう。
お葬式のお花の種類に関してよくある質問
お葬式のお花の種類に関して、よくある質問をまとめてみました。
- 供花と献花の違いは?
- 神式やキリスト教のお葬式にはどんなお花を贈る?
順番に見ていきましょう。
供花と献花の違いは?
献花とは、お葬式で参列者が祭壇に供える花、または花を供える行為です。
主に、キリスト教式や無宗教式のお葬式で行われます。お別れ会や社葬などで行われるケースもあるでしょう。
献花は、仏教式で行うお焼香に近い意味合いがあります。お焼香と同じように、一人ずつ前に出て祭壇にお花をお供えします。
一方供花は、祭壇やその周りを華やかに飾るためのお花です。仏教や神道、キリスト教、無宗教いずれのお葬式にも供花が飾られます。
神道やキリスト教のお葬式にはどんなお花を贈る?
神道やキリスト教のお葬式にも、仏教と同じように供花を贈ります。
神道のお葬式は、仏教と同じ斎場か自宅で行います。供花は葬儀社やお花屋さんに依頼し、斎場に届くように贈るのが一般的です。
神道の供花はスタンド花や籠花で、キクやユリを使って白ベースで仕上げます。
キリスト教のお葬式にも供花を贈りますが、お葬式を行う教会ではなく、自宅に贈ることが多いです。
飾りやすい籠花で、白いユリやカーネーションをメインに作ります。キリスト教の供花には、キクはあまり使われません。
まとめ
供花や枕花は、故人への弔意を形にする大切な方法です。遺族の気持ちを思いやり、悼み慰める気持ちを表すものでもあります。
故人の遺向や遺族の考えを尊重し、マナーに配慮して贈りましょう。
宗派や地域によって風習が異なるため、分からないことは葬儀社に問い合わせるのが確実です。
また、お葬式後に遺族を思いやる気持ちを込めて、ご自宅にお花を贈るのもいいでしょう。四十九日まで飾れる白を基調としたアレンジメントや、胡蝶蘭がおすすめです。
美しいお花が、遺族の気持ちを癒してくれるかもしれません。故人へのこれまでの感謝の気持ちを、美しいお花に込めて贈ってみてください。
AND PLANTSでは、お供えやお悔やみのお花をご用意しています。
故人を偲び、遺族を想う気持ちにふさわしいお花をお届けします。後飾りや法事の際のお花をお探しの方は、以下のページをご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/offering-flower]