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葬儀に贈る供花とは|贈り方や相場とマナー

葬儀に贈る供花とは|贈り方や相場とマナー

故人や遺族へのお悔やみの気持ちを込めて、葬儀に飾ってもらえるよう贈るお花が供花です。

しかし、お悔やみの場はひんぱんにあるものではなく、突然の訃報にどうしたらよいのか慌てることも多いはず。

そこで今回は、葬儀に贈る供花について解説していきます。供花とは何かという基本から、贈り方や相場、マナーまで詳しく紹介していくので、ぜひ最後までお読みください。

葬儀に贈るお花は胡蝶蘭がおすすめです。故人の死を弔う気持ちを示すために贈るとされているからです。

胡蝶蘭のサイズや値段は、下記ページから確認できます。

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葬儀に贈る供花(きょうか・くげ)とは

供花は「きょうか」や「くげ」と読み、葬儀で祭壇の周りに飾ってもらうお花のことです。まずは、供花の基本について解説していきます。

  • 供花の種類
  • 香典との違い
  • 宗教や地域による違い

詳しく見ていきましょう。

供花の種類

供花には、「スタンド花」「花籠」「盛籠」の3種類があります。

スタンド花
  • アレンジメントを足付きのスタンド台に飾ったもの
  • アレンジメントを上段と中段の2段に飾る場合もある
  • 供花と言えばスタンド花のことを表すことが多い
花籠(はなかご)
  • かごや器にアレンジしたもの
  • 祭壇のステージ上に並べて置く
  • スタンド花よりも小ぶりになるイメージ
盛籠(もりかご)
  • 果物や缶詰などをかごに盛り、造花で飾ったもの
  • 親族がスタンド花や花籠と一緒に出すことが多い

供花の数え方は以下の通りです。

  • 供花の単位は「基(き)」
  • 一基(いっき)、二基(にき)と数える
  • ふたつ出すときは、一対(いっつい)と数える

かつては、祭壇に左右対称で飾れるように、一対(二基)で出すのがマナーでした。最近では家族葬も増え、葬儀場の大きさなどの事情もあって、一基で出しても失礼になりません。

香典との違い

葬儀に出すものには香典もありますが、どちらも故人の冥福を祈り贈るものです。

香典
  • 不祝儀袋にお金を包み遺族に渡す
  • 故人へお供えするお線香代のこと
  • 遺族への金銭的な援助の意味もある
供花
  • 祭壇の横に飾ってもらうお花
  • 故人への弔意や遺族への慰めの気持ちを込めて贈る
  • お花を贈る代わりに供花代としてお金を包むこともある

香典だけ包む場合もあれば、香典と供花の両方を贈るケースもあります。

どちらがよいというわけではなく、故人や遺族との関係性が深い場合は、香典と供花の両方を用意するとお悔やみの気持ちがより伝わるでしょう。

宗教や地域による違い

供花の贈り方やスタイルは、宗教や地域による違いもあります

仏式(仏教)
  • 白を基調にした優しい色合いのお花を使う
  • 菊やユリがメインの落ち着いた雰囲気が多い
  • 名札を立てる
神式(神道)
  • 榊を贈る慣習があるが、最近はお花が主流
  • 仏教と同様にスタンド花や籠花を贈る
  • 菊やユリなどの白い花を基調にする
  • 淡い色を加えてもよい
  • 名札を立てる
キリスト式(キリスト教)
  • かごや花器を使ったアレンジを自宅に贈る
  • 教会には直接贈らない
  • 白を基調にユリやバラ、カーネーションなどの洋花を使う
  • 名札は立てない
地域
  • 関西や中部の一部の地域では、花ではなく樒(しきみ)を飾る慣習がある

葬儀のスタイルが分からない場合は、葬儀会場や葬儀社に確認してから手配しましょう。

供花以外の葬儀に贈る花

葬儀では、供花以外にも贈る花があります。

  • 枕花(まくらばな)
  • 花輪・花環(はなわ)
  • 献花(けんか)

供花との違いも含めて、解説していきます。

枕花(まくらばな)

枕花は、供花と同じく故人への哀惜の気持ちを込めて贈るもの。葬儀の祭壇に飾ることが目的ではなく、お通夜までの間、故人の枕元に飾ってもらうために贈るお花です。

基本的には、親族や故人と関係の深い方が贈ります。相場は5,000~20,000円くらいで、白を基調にしたアレンジメントが定番です。

枕花は、棺が祭壇に安置されたら一緒に飾ることもあります。また、葬儀後の後飾りにすることも多いです。

贈るタイミングは具体的に決まってはいませんが、亡くなってすぐだと待っていたと思われてしまうのでよくないとされています。

花輪・花環(はなわ)

花輪は、葬儀会場の入り口や外に飾るお花です。丸い形に作られたアレンジを、足付きのスタンド台に飾るスタイルになります。

相場は10,000~20,000円くらいで、造花でのレンタルが多いです。

故人と関係性の深い親族や企業、団体が主に贈りますが、十分なスペースがないと飾れないため、都市部では見かけなくなってきました。

また、花輪を出すと目立つため、ひっそりとやる傾向になってきたのも、減ってきた理由のひとつでしょう。

献花(けんか)

献花は、お焼香の代わりに捧げるお花のことです。セレモニーの途中で、一人一輪ずつを献花台に供えていきます。

故人への弔意を表す供花とは違い、献花はお別れの気持ちを伝えるお花です。セレモニーの流れに組み込まれているので、献花は会場(喪主側)が用意します。

葬儀の最後に、供花や祭壇から取ったお花を棺に入れていく、お別れ花とは異なります。

葬儀に贈る供花の相場

葬儀に贈る供花の相場

供花の相場は、親族か親族以外かで異なります。

  • 親族|15,000~30,000円
  • 親族以外|10,000~20,000円

親族|15,000~30,000円

親族が贈る供花の相場は、一基あたり15,000~30,000円くらいです。ごく小規模な家族葬の場合は、7,000~15,000円くらいになることもあります。

一対で出すのが基本でしたが、最近では一基で出すケースも少なくありません。葬儀の規模や会場の広さで決めてもよいでしょう。

また、相場の金額の中で、スタンド花と籠盛を併せて出すこともあります。

親族以外|10,000~20,000円

親族以外が出す供花の相場は、一基あたり10,000~20,000円くらいです。

親族以上に豪華な供花を贈ると、恐縮させてしまうかもしれないので、相場を外れないようにした方がよいでしょう。

職場や友人同士でまとめて供花を出す場合は、一人当たりは人数で割った金額になります。

葬儀の供花を手配する前の確認事項

葬儀の供花を手配する前の確認事項

葬儀にはさまざまなマナーやルールがあるだけでなく、短い期間ですべて用意しなければなりません。

供花の手配をするにあたっても、スムーズに行うために確認しておくべきことがいくつかあります。

  • 葬儀会館・葬儀社に供花を贈ってもよいか確認する
  • 手配するための必要事項を確認する
  • 取りまとめている人がいるか確認する

詳しく解説していきます。

葬儀会館・葬儀社に供花を贈ってもよいか確認する

供花を手配する前に、贈ってもよいかどうかを、葬儀会館や葬儀社に必ず確認しましょう。

遺族によっては、香典や供花を辞退しているケースもあるからです。通常の祭壇ではなく、供花も一体にした花祭壇を計画しているかもしれません。

遺族に直接聞いても問題ありませんが、葬儀の準備に慌ただしくしている中で連絡してもいいか迷うようなら、葬儀会館や葬儀社に聞くのが無難です。

手配するための必要事項を確認する

供花を贈ってもいいとなったら、次は手配するための必要事項を確認します。

主な確認事項

  • お通夜と葬儀の日時
  • 葬儀場所
  • 故人と喪主の名前
  • 宗派などの葬儀の情報
  • 花の種類や色、供花のタイプに指定があるか

供花の手配を葬儀会館や葬儀社にお願いする場合は、そこまで詳しく確認する必要はありません。

しかし、ほかの花屋やインターネット等で注文するなら、なるべく詳しい情報を聞いておいた方が手配しやすいです。

取りまとめている人がいるか確認する

供花の手配を取りまとめている人がいるかどうかも確認しましょう。

親族の場合、遺族や親族の誰かが代表して、取りまとめをしているケースが多いです。

筆者も、遺族や親族の立場で取りまとめ役をやったことがあります。葬儀社からパンフレットをもらって、指定の日時までに種類や数、それぞれの名札の書き方を決めて注文する方法と似ています。

親族以外でも、仲のよい友人同士や所属部署の有志で供花を出すときは、誰かが取りまとめているはず。連絡が行き違いになると二度手間になってしまうので、まずは周囲に確認してみるとよいでしょう。

葬儀に贈る供花の購入方法

葬儀に贈る供花の購入方法

葬儀に贈る供花の購入方法は、3パターンあります。

  • 葬儀会場・葬儀社で手配してもらう
  • 花屋に依頼する
  • インターネットで注文する

それぞれの注意点も含めて解説していきます。

葬儀会場・葬儀社で手配してもらう

葬儀社はどこも提携や直営の花屋があり、葬儀の予約が入ったらすぐに対応できるようになっています。そのため、葬儀会場や葬儀社で手配してもらう方法が一番安心です。

まずは、供花を注文したい旨を伝えて、教えてもらった種類や金額から選んで依頼します。その際、必ず伝えなければならないのが、故人や遺族との関係性です。

供花は、故人や遺族と近い方から順に並べていきますが、葬儀社では判断できません。順番を決めるのは喪主や遺族なので、分かりやすいように伝えましょう。

また、料金は現地で支払ったり振込だったり、状況によって異なります。親族だと、遺族が葬儀社にまとめて払うのであれば、現金で渡して払ってもらうかたちになるでしょう。

花屋に依頼する

外部の花屋に依頼して、配達してもらう方法もあります。

まずは、供花の対応をしてもらえるか確認をしましょう。葬儀用のお花が必要なことと、配達と回収をしなければならないため、対応していない花屋もあるからです。

葬儀社にも、外部からの搬入を受けてもらえるか確認する必要があります。持ち込みNGの会場もあれば、持ち込み料が発生する場合もあるからです。

外部の花屋に依頼するときは、日時や葬儀の場所、故人や喪主の名前、配達時間等々、あらかじめ確認しておいた必要事項をすべて伝えて、間違いのないようにしましょう。

インターネットで注文する

弔電と供花をネットで受け付けているサービスもあります。イメージ写真が掲載されているので、希望の商品を選んで必要事項を入力し、注文する流れです。

最近では、葬儀会場とのやり取りを、サービス会社が代行してくれるところもあります。また、注文する時間帯を気にしなくていいのも、ネット注文のメリットです。

ただし、外部の花屋に注文するのと同様に、持ち込みNGや持ち込み料が掛かる場合があるので、葬儀社への事前確認はしておきましょう。

アンドプランツのお供え・お悔やみの花はこちら

葬儀の供花に立てる名札の書き方

葬儀の供花に立てる名札の書き方

供花は、誰から贈られたのか分かるように名札を付けるのがマナーです。ここでは、ケースごとの名札の書き方を解説します。

  • 個人で出す場合
  • 夫婦で出す場合
  • 複数人で出す場合
  • 会社や法人で出す場合

それぞれ見ていきましょう。

個人で出す場合

個人で出す場合は、名前をフルネームで記載します。ただし、遺族や親族が名前だけでは誰か分からないかもしれないときは、会社名や所属団体などを記載してもかまいません。

遺族の上司など、会社関係で役職がある方が出す場合は「会社名・部署・役職や肩書き・氏名」を記載しましょう。

夫婦で出す場合

夫婦や家族で供花を出す場合は、基本的には夫(世帯主)の名前のみを記載します。妻の方が深い関わりがあるという場合は、妻の名前のみで出しても問題はありません。

家族全員の名前を記載する書き方もあります。連名の場合は、右に夫のフルネームを記載し、妻や子どもは名前だけを左に横並びで記載しましょう。

複数人で出す場合

複数人で出す場合は、全員の名前を連名にするか、カテゴリーやグループ名で記載します。

  • 兄弟で出す場合:兄弟一同
  • 一家で出す場合:〇〇家一同
  • 同窓生で出す場合:〇〇中学 同窓生一同

連名は4人までとして、それ以上の人数の場合はカテゴリーやグループでまとめましょう。

会社や法人で出す場合

会社や法人で出す場合は、会社や法人名のみ記載するケースと、代表者の名前まで記載するケースがあります。どちらがよいということはありませんが、代表者の名前まで記載するケースの方が多いでしょう。

〇〇株式会社

 代表取締役 〇〇 〇〇

また、会社全体ではなく部署で出す場合は、会社名と部署名のみを記載します。

〇〇株式会社 営業部一同

所属する人数が少ない場合は、部署名の後に個人名を記載してもかまいません。

葬儀に供花を贈るときのマナー

葬儀に供花を贈るときのマナー

葬儀の供花は、遺族に失礼にならないように、マナーを守って贈ることが大切です。

  • お通夜が始まる前に届くよう手配する
  • 遺族の意向を優先する
  • 金額は相場に合わせる

それぞれ詳しく解説します。

お通夜が始まる前に届くよう手配する

供花は、お通夜が始まる前までに届くよう手配しましょう。具体的には、お通夜の2~3時間前までに届くと、先方も慌てずに準備ができます

供花は届いた順番ではなく、故人や遺族に近い方から並べていきます。届くのが遅いと、並べ替えが発生したり会場の準備が出来なかったりと、余計な手間を掛けさせてしまうかもしれません。

遺族の意向を優先する

供花を贈るときは、遺族の意向を優先しましょう。遺族が供花を辞退していても、自分の気がすまないからと供花を贈ってしまうと、先方に迷惑をかけてしまいます。

故人を悼む気持ちも大切ですが、悲しみに暮れている遺族の気持ちを慮ることも大切です。

金額は相場に合わせる

供花の金額は、相場に合わせて越えすぎないようにしましょう。豪華なお花で送ってあげたいと思ったとしても、高額だと遺族を困らせてしまいます

お返しはいらないと言っても、遺族としてはそういうわけにもいかないもの。

葬儀では遺族や親族を立てて、控えめにするのがマナーです。

葬儀に出す供花についてのよくある質問

葬儀に出す供花についてのよくある質問

最後に、葬儀に出す供花についてのよくある質問を3つ紹介します。

  • 家族葬でも供花を贈る?
  • 葬儀に手配が間に合わなかった場合は?
  • 故人の好きな花を贈ってもいい?

供花を贈る際の参考にしてください。

家族葬でも供花を贈る?

家族葬でも一般葬でも、遺族が辞退していなければ供花を贈ってもかまいません

ただし、家族葬は会場の広さがコンパクトなところも多く、供花を置くスペースが限られています。葬儀会場や葬儀社に確認して、金額やボリュームともにふさわしい供花を手配しましょう。

葬儀に手配が間に合わなかった場合は?

葬儀に供花の手配が間に合わなかった場合は、後日自宅にお花を贈るか、香典と一緒にお花代を渡すとよいでしょう。

後日お花を贈る場合は、仏壇の前に供えられるように、5,000~10,000円くらいのアレンジメント胡蝶蘭がおすすめです。葬儀後すぐに贈るのであれば、白を基調としたお花にしましょう。

四十九日後に贈るのであれば、ピンクや紫などの淡い色を加えてもかまいません。

香典と一緒に出す場合は、お花の代金の一部にしてくださいという意味で、「御花代」と書いた不祝儀袋に相場の金額を入れて渡します。

故人の好きな花を贈ってもいい?

故人の好きな花が、マナーとして葬儀にふさわしい花であれば、贈っても差し支えありません。ただし、宗教的にあまり選ばなかったり派手すぎたりするような花は、避けた方がよいでしょう。

葬儀に贈る供花には、故人への弔意を表すだけでなく、遺族の心を慰める意味もあります。故人が好きだったからと自分本位で贈ると、列席者からよく思われないかもしれません。

まとめ

供花は葬儀の祭壇の周りに飾るお花で、親族や友人、仕事関係など、個人や遺族と関係の深い方が贈ります。

贈る花はどんなものでもいいわけではなく、葬儀に合う花や形、相場などがある程度決まっているため、それに倣って手配するのがマナーです。

最近では、家族葬だからと供花を辞退するケースも聞くようになりました。故人を豪華な花で見送りたいと思っても、葬儀では故人や遺族の意向に沿うことが大切です。

今回は供花の基本について解説してきましたが、供花を贈るときは事前確認をしっかり行い、ふさわしいお花を贈りましょう。

葬儀後の仏前にお花を贈りたいときは、胡蝶蘭はいかがでしょうか。生産者こだわりの美しい胡蝶蘭が、故人をしのぶ気持ちに優しく寄り添ってくれるでしょう。

詳しくは、下記ページより確認できます。

[https://andplants.jp/pages/phalaenopsis]
河合直美(kawai naomi)
最初はフラワーアレンジメントを趣味で習っていました。あるとき、花の仕事をしてみたいと事務職から花屋に転職し、店頭での接客からスタート。その後、結婚式場の専属フラワーコーディネーターとして、たくさんの方の幸せのお手伝いをさせていただきました。今は、自宅で花を飾ったり植物を育てたりして、日常を楽しんでいます。ライターとして花や植物の記事を届けながら、日常や特別な日の花選び、植物選びのお手伝いができれば嬉しいです。

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