パキラの植え替え

【完全版】パキラの植え替え方法|失敗しない時期・土選び・手順を解説

手のひらをぱっと広げたような葉と膨らんだ根元が特徴的なパキラ。定番の観葉植物で人気があります。

ここではパキラの植え替えについて解説します。植え替えサインや手順、植え替え方法などがわからず、購入した状態のまま育て続ける方も多いと思います。

植え替えは、パキラを元気に育てるためにも大事な作業です。植え替え後の育て方やよくある質問にも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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パキラは植え替えが必要な3つのサイン

パキラを元気に育てるためには、2~3年に一度植え替えが必要です。パキラを植えっぱなしにしていると、鉢の中で根詰まりを起こして水分や養分を吸収できなくなるので注意してください。

また、パキラの植え替えは、年数だけがサインではありません。以下の3つのサインにも気を付けましょう。

  1. 鉢底から根が出ている
  2. 水の染み込みが悪い
  3. 葉が黄色くなったり、落葉が増えたりする
  4. 要注意|買ってすぐのパキラも植え替えが必要?

①鉢底から根が出ている

鉢底からパキラの根が出ている場合は、植え替えのサインです。鉢の底から根が出てきている状況は、生育が順調で土の中で根を伸ばすスペースが減っていることを表しています。

パキラの生育状況によっては、植えて2年経たないうちに鉢底から根が出てくることも。一回り大きな鉢に植え替えることで、根がのびのびと成長して、さらに元気に育ちます。

②水の染み込みが悪い

水やり後に水の染み込みが悪い場合も、植え替えサインです。水の染み込みが悪いとは鉢の表面に水が溜まっていたり、鉢底から水が流れるまでの時間が長かったりする状態です。

同じ土で長年育てていると、鉢の中で土の団粒構造が崩れてしまいます。結果的に、泥のようになり、空気の隙間が無くなるので、水の染み込みが悪くなるので注意が必要です。

また、鉢底で崩れた土が詰まると排水が悪くなり、根腐れの原因になります。そのため、水やり後に水が土の表面に溜まっていたり、鉢底から流れる時間が遅くなったりしたときは、植え替えをしてください。

③葉が黄色くなったり、落葉が増えたりしている

パキラの葉が黄色くなったり、落葉が増えたりしている時も、植え替えサインです。根が傷んでいる可能性が考えられます。

もちろん、病害虫や寒さの影響でも同様の症状は出ますが、どちらも当てはまらない場合は根傷みの可能性が高いです。5月~9月の生育期に鉢から取り出して、根をチェックしてください。

スカスカな根や黒ずんでいる根を取り除き、新しい土に植え替えることで綺麗な葉が出てくるでしょう。黄色くなった葉は、一緒に取り除いておくと見た目や風通しがよくなります。

パキラの葉は5枚1組になっていますが、葉の付け根部分で1枚1枚折り取ることが可能です。5枚のうち1~2枚だけ黄色くなる場合は、その部分だけを折り取ると光合成を効率良く行えます。

要注意|買ってすぐのパキラも植え替えが必要?

パキラを購入して、すぐに植え替えが必要かどうかはパキラの状況によります。購入時点で、前述したような3つのサインがある場合は、植え替えが必要です。

また、3つのサインがなくとも、ピートモスだけ植え付けているようなパキラはすぐに植え替える必要があります。100円均一でよく見られる用土ですが、稀に園芸店でもピートモス単体で植えられている小さなパキラは販売されています。

細長い繊維質が重なるピートモスは、長期的な生育に向いていません。いずれパキラの生育が悪くなるので、購入してすぐに植え替えた方が安心です。

反対に植え替えが必要でない場合のパキラは、園芸店や専門店で植え替えをしている場合です。おしゃれな陶器やプラ鉢に植え替えて、すぐに飾れるようにしているものはそのまま育ててください。

パキラの植え替え時期は「5月~9月」が最適

パキラの植え替え時期|5月~9月

パキラの植え替え時期は、5月~9月です。早春の3月は気温が安定していないので、植え替え後に低い温度に当たると傷む可能性があります。

しっかりと気温と湿度が上がった5月~7月に植え替えると安心です。特に梅雨時期がおすすめのタイミングです。曇りの日が多く湿度も高いので、植え替え後に直射日光に当たったり土が乾燥したりすることが少なくなります。

真夏や冬の植え替えは避けるべき

パキラの植え替えは、真夏の8月~9月や冬の11月~2月は避けてください。

猛暑日に植え替えると、植え替え後に根傷みをして葉がパラパラと落ちる可能性があります。もしどうしても8月~9月に植え替える場合は、猛暑日を避けて植え替えて、冷房の効いた室内で管理しましょう。

気温が下がる秋以降は、基本的に植え替えはしません。暖房で室内が暖かいと言っても、暖房を切った後に急に冷え込みます。パキラは寒さに弱い植物なので、寒暖差によって枯れやすいです。

パキラの植え替えは冬になる前に行っておくことをおすすめします。

パキラの植え替えに必要な道具

パキラの植え替えに必要な道具

パキラの植え替えに必要な道具は上記の通りですが、準備する際に鉢や土の選び方に悩む方も多いと思います。

そのため、以下の2点についても見ていきましょう。

  1. 鉢の選び方|大きくしたいかどうかで変える
  2. 土の選び方|水はけのよいものがおすすめ

鉢の選び方|大きくしたいかどうかで変える

パキラの植え替えで準備する鉢は、パキラを大きくしたいか・したくないかで判断するのがおすすめです。具体的には以下の通りです。

  • パキラを大きくしたい場合|一回り大きい鉢を選ぶ
  • パキラを大きくしたくない場合|同じサイズの鉢に根を整理して植えなおす

パキラは根が細く伸びにくい性質があるので、大きく育てたい場合でも一回り大きいくらいの鉢で十分です。二回りだと大きすぎて根腐れしやすくなるので注意してください。

また、置くスペースの問題からパキラを大きくしたくない方も多いと思います。その場合は、同じ鉢または、同じサイズの鉢に植え替えてください。

古い土を全て入れ替えるイメージです。その際に、状態の悪い根を取り除き、根をスッキリさせておくと植えやすくなります。

同じ鉢に植えなおす場合は、一度鉢を綺麗に水洗いして植え替えると、汚れや雑菌の心配がありません。

土の選び方|水はけのよいものがおすすめ

パキラの土は、水はけのよいものを選んでください。市販の観葉植物の土であれば、水はけが良いように作られているので、安心して使えます。

オリジナルで作る場合の配合は、硬質赤玉土(小粒):硬質鹿沼土(小粒):軽石=6:2:2がおすすめです。しっかりとふるいにかけて砂塵を取り除き、植え替えてください。

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株が安定しやすく植え替えの傷みが少ないようにも設計されているので、初めてパキラを植え替える方にも安心です。これから植え替えを考えている方は、ぜひ使ってみてください。

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パキラの植え替え手順

植え替え手順

植え替えに必要な道具を準備したら、実際にパキラを植え替えましょう。植え替えの手順は以下の5つです。

  1. 鉢底網を敷いて鉢底石を入れる
  2. 新しい土を入れる
  3. パキラを鉢から取り出す
  4. 根鉢をほぐす
  5. 準備した鉢にパキラを植える

それぞれの手順を解説します。

関連記事:観葉植物の植え替え|適切な時期や方法について

パキラの植え替え手順を動画でご覧になりたい方は、植物バイヤーが下記にてわかりやすく実演・解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

①鉢底網を敷いて鉢底石を入れる

①鉢底網を敷いて鉢底石を入れる

作業前に園芸シートを敷いておきましょう。その上に植え替える鉢を準備し、鉢底網を敷きます。

その上から、鉢底網が見えなくなる程度に鉢底石を入れてください。鉢の大きさにもよりますが、鉢の高さの1/5~1/4の量を入れるとちょうどよいです。

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②新しい土を入れる

②新しい土を入れる

鉢底網と鉢底石を入れた鉢に、新しい観葉植物の土を鉢の半分ほど入れてください

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③パキラを鉢から取り出す

植え替えるパキラを、鉢から優しく取り出します。この時に、幹を強く引っ張ると根が切れて傷んでしまうので、気を付けてください。

鉢を逆さまに向けるように持って、パキラの根鉢が落ちてくるように優しく取り出します。しかし、根が張って取り出せない、またはパキラが大きくて逆さまに持てないこともあるかもしれません。

その場合は、鉢の縁をトントンと叩いたり、鉢底穴に棒を差し込んで押し出すように取り出したりしてください。

④根鉢をほぐす

根鉢が固まっている場合は、土と一緒にほぐします。根がスカスカに枯れていたり、根腐れしていたりするときは、ハサミやピンセットを使って取り除いてください。

⑤準備した鉢にパキラを植える

鉢底網、鉢底石、新しい土が入った植木鉢に、根を整理したパキラを入れます。植木鉢のサイズは、現状より一回り大きいものを選ぶといいでしょう。

また、植え替えの際は、鉢の真ん中にパキラを設置すると見た目が良いです。場所が決まったら、スコップで観葉植物の土を入れてください。

ただし、鉢の縁いっぱいまで入れると、水やり時に土がこぼれてしまいます。土がこぼれないように、鉢の縁が1~2㎝程開くようにウォータースペースを取っておきましょう

大株のパキラを植え替える場合は、鉢に植え付けても根が張っていないうちはぐらぐらして倒れることもあります。ぐらつきが気になるようでしたら、土の中に埋める幹部分と鉢の隙間を発泡スチロールで四方から固定してあげるとよいです。

そして、土をスコップで入れた後は、細い棒で土を突いて狭い隙間にも土が入るようにします。その後、鉢の縁をトントンと叩いて土をならせば植え替えが完了です。

パキラを植え替えた直後は、鉢底から水が流れるようにたっぷりと水やりしてください。

植え替え後のパキラの育て方

植え替え後のパキラの育て方

パキラの植え替え直後は、土に根が張っていません。そのため、置き場所や日当たり、温度などの育て方に注意してください。

上手に植え替えができても、その後の育て方によっては枯れる恐れがあるためです。以下の4つのポイントに絞って解説します。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料

置き場所と日当たり

置き場所と日当たり

パキラを植え替えた後は、直射日光の当たらない明るい日陰や室内で2週間ほど管理してください。植え替え直後に、直射日光に当てると葉焼けする恐れがあるため注意が必要です。

室内の窓際に置くと、植え替え直後に日差しが当たる場合があるので、窓際から離しておくとよいでしょう。2週間ほど管理すると新芽が出てきます。

新芽が出てくると、土の中で新しい根が伸びてきている証拠です。このタイミングで、元々パキラを育てていた場所に置くと、順調に育ちます。

温度

温度

パキラの植え替え時期は、生育期の5月~9月です。気温が低いことはないので心配はいりませんが、植え替え直後は15℃以上を保ってください

パキラは10℃以上をキープして育てる観葉植物ですが、植え替え直後は植え傷みによって弱っています。このタイミングで低温に当たると枯れる恐れがあるので、暖かい環境で育てることが重要です。

特に、秋以降は気温が下がり始めるので、植え替えには注意してください。暖房が入っていても、冬に植え替えると調子を崩しやすいため、植え替え時期は守りましょう。

水やりの頻度

水やりの頻度

植え替え後のパキラの水やりは、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりしてください。この時に、発根剤を水に薄めて水やりすると、発根が促進されて生育がよくなります。

特に、根腐れや根傷みが原因で植え替えている場合は、発根剤を与えながら水やりすると効果的です。ただし、受け皿に水を溜めたり土が乾いていないにもかかわらず水やりしたりしないでください。

発根したばかりの根が腐ってしまいます。また発根したばかりの根は、乾燥に弱いので水切れの状態が長く続かないように注意しましょう。

乾燥しないように、植え替え後は今まで通り適切に水やりすることが重要です。

肥料

肥料

根が傷んでいない状態であれば、植え替え後も通常通りに肥料やりしても問題ありません。液肥であれば、2週間に一回水に薄めて与えて、置き肥であれば2か月おきに与えるとよいでしょう。

ただし、根腐れや根焼けによって根が傷んでいる場合は、肥料を与えることは控えてください。根が傷んでいる状態で肥料を与えると、肥料を上手く吸収できないだけでなく、さらに根を傷めてしまうためです。

発根剤を水に薄めて水やりして様子を見ます。パキラから新しい新芽が出始めたら、徐々に肥料を与えてあげてください。

AND PLANTSではオリジナル肥料「アンドプランツ 植物を元気にする固形肥料」の取り扱いがあります。窒素・リン酸・カリの他、マグネシウムや腐食酸、微量要素を配合しており、パキラを植え替え時からサポートしてくれます。

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パキラの植え替えに関するよくある質問

パキラの植え替えに関するよくある質問

最後にパキラの植え替えによくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. パキラの植え替えと一緒に剪定しても大丈夫?
  2. パキラを植え替えて枯れる原因は?
  3. パキラの植え替えに失敗した時はやり直してもいい?
  4. パキラを植え替え後に株がぐらぐらする時の対処法は?

それでは具体的に見ていきましょう。

パキラの植え替えと一緒に剪定しても大丈夫?

パキラの植え替えと剪定は、一緒に行っても大丈夫です。植え替えと剪定は生育期の5月~9月に行えるため、一緒に行った方が植物への負担も少ないでしょう。

特に、根腐れや根傷みなどで調子を崩しているパキラの場合、根や枝葉を整理する必要があります。根だけを整理すると、枝葉の量に比べて根の量が少ないです。

そのため、根の負担が大きく生育に悪影響を与えます。根腐れや根傷みをしている場合は、枝葉は短く剪定して、根の負担をできるだけ少なくしてあげてください。

パキラを植え替えて枯れる原因は?

パキラを植え替えて枯れる原因は、「根が傷んだ」「直射日光に当たっている」「寒さ」が考えられます。植え替え中に太い根が切れたり折れたりすると、根が吸水できずに、葉がしおれることがあるため丁寧に植え替えてください。

植え替え後に直射日光に長時間当たっていると、葉がしおれてしまいます。葉に直射日光が当たると、光合成のために水分を多く必要としますが、根がしっかり土に張っていないため十分に吸水できません。

結果的に、水分が足らずに葉がしおれてしまいます。また、真夏の直射日光の強すぎる日差しでは、葉焼けしたり土の中の根が暖められたりして、枯れることも。

パキラの植え替え時期は5~9月です。気温の低い秋冬に植え替えると、寒さで枯れる可能性があります。植え替え時期を守って、植え替えることが上手に育てるポイントです。

パキラの植え替えに失敗した時はやり直してもいい?

パキラの植え替えに失敗した時はやり直しても大丈夫です。ただし、速やかにやり直してください。

イメージ通りに植え付けられない場合もあると思います。その場合は、植え付け直後の水やり前に、鉢から優しく掘り上げて最初から植え付けてください。

植え替えのやり直しに時間がかかると、根が乾燥して傷んでしまいます。また、植え替えるときにあらかじめ、高さや向き、植える位置は土を入れる前に確認しておきましょう。

パキラを植え替え後に株がぐらぐらする時の対処法は?

パキラを植え替えた後に株がぐらぐらする時は、支柱で支えてください。植え替え直後は、根が張っていないため、安定していません。

植え替え後にぐらぐらさせないポイントは、植え替え中に発泡スチロールで土に埋める幹を四方から固定させることです。発泡スチロールの上から再び土を被せるので、見た目にも気になりません。

この作業をしていない場合は、根が張るまではパキラはぐらぐらします。水やり前であれば、植えなおしてもよいですが、根を傷める可能性があるので注意してください。

水やり後であれば、無理に植え替えるよりも支柱で幹を倒れないように支えて、根が張るのを待ちましょう。ぐらぐらしなくなったら、支柱を外してください。

まとめ

パキラは、手のひらを広げたような葉が特徴的な観葉植物です。初めて植物を育てる方にも人気ですが、適切な植え替えをしていない方は多いかもしれません。

パキラは2~3年に一度、植え替えます。また、鉢底から根が出てきたり水の染み込みが悪かったり、葉がよく落ちたりしているときも植え替えが必要です。

パキラの植え替えサインを見逃さずに植え替えて育てることで、元気に成長し続けます。定期的な植え替えを心がけることで、パキラを一生のパートナーとして育てることもできるでしょう。

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田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。

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