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シャクヤク(芍薬)の花言葉

シャクヤク(芍薬)の花言葉|色別の花言葉や誕生花、名前の由来

鮮やかで豪華な雰囲気のシャクヤク(芍薬)の花。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美女の代名詞にも使われています。

そんなシャクヤク(芍薬)の花言葉や誕生花、名前の由来についてご紹介します。

シャクヤク(芍薬)の特徴

植物名 シャクヤク(芍薬)
学名 Paeonia lactiflora
英名 Peony
科名 ボタン科
属名 ボタン属
原産地 中国北部、シベリア、モンゴル
開花期 5月~6月

シャクヤク(芍薬)はボタン科ボタン属の植物です。中国北部からシベリア、モンゴルにかけての寒い地域が原産。

5月~6月、初夏にかけて咲き誇ります。すっと伸びた茎は約60センチほど高くなり、その先に直径10~15㎝ほどの大輪の花を咲かせます。

花の色も赤やピンクの他に白、黄色とバリエーションが豊かです。バラのようなほのかに甘い良い香りがします。

またシャクヤク(芍薬)は、原産地の中国では漢方薬としても使われることで有名です。血液の滋養に効くとされ、月経不順や生理痛、冷え性など婦人科系の効能があるとされています。

シャクヤク(芍薬)花言葉|恥じらい、はにかみ

シャクヤク(芍薬)花言葉|恥じらい、はにかみ

シャクヤク(芍薬)の花言葉は「恥じらい」や「はにかみ」、「誠実」などがあります。「恥じらい」や「はにかみ」は、夕方になると花が閉じてしまう性質があることからついた言葉だといわれています。

シャクヤク(芍薬)の色別花言葉

シャクヤク(芍薬)の色別花言葉

シャクヤクは赤、白、ピンク、紫、黄色など色のバリエーションが豊富です。黄色のシャクヤクも人気がありますが、新しい品種のため花言葉はまだついていません。そのほかの色の花言葉をご紹介します。

赤のシャクヤク(芍薬) 誠実
白のシャクヤク(芍薬) 幸せな結婚
ピンクのシャクヤク(芍薬) はにかみ
紫のシャクヤク(芍薬) 怒り、憤怒

シャクヤク(芍薬)の誕生花

シャクヤク(芍薬)の誕生花は2月8日5月14日7月24日です。5月の開花時期に合わせて誕生日のプレゼントにするのもよいですね。

シャクヤク(芍薬)の名前の由来

シャクヤク(芍薬)の名前の由来

シャクヤク(芍薬)という名前の由来は、姿がしなやかで優しい様子という意味の「綽約(しゃくやく)」からついたといわれています。

また、シャクヤク(芍薬)の「芍」という字は「抜きんでて美しい」という意味があり、「抜きんでて美しい薬」ということからついたという説もあります。シャクヤクの根は婦人科の漢方薬として古来より女性を救ってきたのですね。

シャクヤク(芍薬)の別名|「貌佳草(カオヨグサ)」

シャクヤク(芍薬)の別名は「貌佳草(カオヨグサ)」といいます。「顔貌(がんぼう)=顔かたちが良い」という意味からつきました。

シャクヤク(芍薬)は平安時代日本に渡来し、室町時代には茶花などに使われ親しまれてきました。18世紀には改良が進み、700種類も品種がつくられたといわれます。

日本で改良されたシャクヤクは「和シャクヤク」と呼ばれ、海外で改良された「洋シャクヤク」と区別されました。

シャクヤク(芍薬)の育て方

シャクヤク(芍薬)の育て方

シャクヤク(芍薬)は日当たりが良く風通しの良い場所を好み、秋に植え付けをします。5月~6月に花を咲かせたあと、秋から冬にかけて地上部は枯れたようになりますが、土の中では生きていて春先にまた芽を出します。

根はとても強く横に張り葉も大きく茂るので、周囲の植物と喧嘩しないよう、なるべくスペースのある場所に植えるようにします。湿潤を好むので、地面が乾燥しないように根元をマルチングをするとよいでしょう。

シャクヤク(芍薬)の種類

シャクヤクには多くの園芸品種があり、大きく「和シャクヤク」と「洋シャクヤク」に分かれます。「和シャクヤク」はシンプルな一重咲きや、雄しべが花のように咲く扇咲きといった花の咲き方をします。「洋シャクヤク」は八重咲きや手毬咲きといった豪華な印象です。

シャクヤク(芍薬)の花言葉によくある質問

シャクヤク(芍薬)の花言葉によくある質問

シャクヤクの花言葉によくある質問をまとめました。

  • シャクヤク(芍薬)に怖い花言葉はある?
  • シャクヤク(芍薬)とボタンの違いは?

シャクヤク(芍薬)に怖い花言葉はある?

シャクヤク(芍薬)の花言葉は「はじらい」や「誠実」「幸せな結婚」といった良い意味のものもありますが、紫色のシャクヤクには「怒り」「憤怒」というちょっと怖い意味の花言葉があります。

誤解を招かないように、紫色のシャクヤクをプレゼントするときは注意した方がよいかもしれませんね。

怖い花言葉が気になる方は、怖い意味を持つ花言葉一覧の記事で紹介しています。

シャクヤク(芍薬)とボタンの違いは?

シャクヤク(芍薬)もボタンも同じボタン科ボタン属の植物なので、似ているのは当然です。

英語圏ではいずれも「ピオニー」と呼ばれ区別をしないこともあります。見分けるには次の違いに注目してみましょう。

シャクヤク(芍薬)は草本で茎が細くスッとしている印象があり、冬に地上部は枯れてしまいます。ボタンは落葉低木なので、冬も枯れずに枝が残ります。

また葉の形もシャクヤク(芍薬)は丸みを帯びていて光沢がありますが、ボタンの葉は光沢がなくギザギザがあることが特徴です。

まとめ

シャクヤク(芍薬)の花はとても豪華なので、一輪でもお庭やお部屋がぱっと明るくなります。

咲いている姿はもちろん美しいのですが、蕾の時のきゅっと丸まった様子もとてもかわいらしく、アレンジなどでもアクセントとして使うことがあります。

ゆっくりと蕾からだんだん開いていく姿は息をのむほどの美しさです。この美しい花が女性のための婦人科の漢方薬として使われているということがうなずけます。

ほのかな香りもとても芳しいので、ぜひお部屋に置いて癒されてみてはいかがでしょうか。

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森野陽子(morino yoko)
小さなころからの動植物好きが高じて、大学で庭の設計、庭園学などを学びました。 卒業後は住宅・ガーデンエクステリア系の編集部でライター・エディターとして仕事をし、お庭や植物の知識を増やしてきました。 今はファーマーズマーケットのお花屋さんでお手伝いをしながらフリーライターをしています。 お花や植物、樹木の面白さや植物と一緒に暮らすことの楽しさをお伝えしていけたらと思っています。

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