緑あるお部屋で、可愛い猫と暮らす生活は、猫が好きな方にとっては憧れの1つかもしれません。猫がおしゃれな観葉植物の近くでお昼寝している姿は、私たちにとって癒しになるでしょう。
しかし、観葉植物の種類によって、猫に危険なものもあります。そこで、今回は猫にとって安全・危険な観葉植物について詳しく解説します。
猫が観葉植物にイタズラしないための対策や、観葉植物を食べてしまった時の対処法についても紹介します。家族である猫を守るためにも、観葉植物との関係性を見直して、安らぎある生活を過ごしてください。
猫に安全な観葉植物は複数紹介しているので、「どれがいいのかな」と悩む方は、パキラがおすすめ。パキラは手に入りやすく、管理も簡単です。
大きさや樹形にこだわれば、猫と一緒に過ごす空間をグッとおしゃれにしてくれます。詳しくは下記ページより確認できます。
[/collections/pachira]猫に安全な観葉植物
猫が葉や花などを食べても安全な観葉植物を6種類紹介します。
- パキラ
- カラテア
- サンスベリア
- エケベリア
- オリーブの木
- 胡蝶蘭
ここで紹介する観葉植物は、お花屋さんやホームセンターでも手に入れやすい種類です。緑ある空間で猫と一緒に過ごしたい方は、ぜひ参考にして飾ってみてください。
①パキラ

日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間程度あけた後 |
パキラは、手のひらをイメージさせる大きな葉をもつ観葉植物です。別名「Money Tree(発財樹)」とも呼ばれ、金運を引き寄せます。
柔らかい葉と力強い幹を持つパキラは、お部屋の印象を崩さず、よりおしゃれな雰囲気を作ってくれます。
乾燥に強く、耐陰性も備えているため、初心者が育てても失敗しにくい観葉植物です。猫を飼っていて、観葉植物を初めて育てる方はパキラがよいかもしれません。
万が一、猫がパキラの柔らかい葉を食べてしまっても、害はありません。
ただし、猫が大株のパキラをイタズラして転倒させると、猫や人がケガをするおそれがありますのでご注意ください。
[https://andplants.jp/collections/pachira]②カラテア

日当たり | 日当たりのよい置き場所(直射日光は避ける) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
葉にユニークな模様が入る種類が多いカラテア。インテリア性が高く、お部屋のアイポイントにもなります。
日陰に耐性があるので、日当たりがあまり良くない場所でも生長します。多湿な環境を好むので、土の乾燥具合を確認してこまめに水やりしましょう。
ただし、冬は生長が緩やかになるため、土は乾かし気味で育てることがポイントです。カラテアは、気温が急激に下がったり周囲の環境が暗くなったりすると、葉を立てて閉じる就眠運動をします。
動きのあるカラテアには、猫も驚くかもしれません。不思議なカラテアを猫と一緒に楽しんでください。
[https://andplants.jp/collections/calathea]③サンスベリア

日当たり | 太陽の薄日で4時間以上(室内)/電気が付いている時間が長い部屋 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(10月以降はほぼ断水) |
サンスベリアは観葉植物ではあるものの、多肉植物のような扱いをされるほど乾燥に強い植物です。お水やりの頻度は少なくてお世話が簡単なので、初心者にも適しています。
サンスベリアは種類によって、個性的な姿をしているため、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。寒さには弱いので、冬は窓際から20~30㎝離して、冷気の影響がないように管理してください。
光合成による空気清浄化効果が高いとされるため、猫と一緒に心地よい空間を過ごすことができます。ぜひ素敵なお部屋作りに役立ててください。
[https://andplants.jp/collections/sansevieria]④エケベリア

日当たり | 日当たりの良い場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
エケベリアは、冬~春にかけて紅葉する多肉植物として人気があります。ただし、すべてのエケベリアが紅葉するわけではありませんので、その点には注意してください。
エケベリアは春秋型の多肉植物です。冬は最低10℃以上をキープした状態で管理してください。
気温や水やり、霜雪に注意すれば、屋外でも管理は可能です。より気温が低く日当たりの良い環境であるほど、美しい紅葉を楽しめます。
エケベリアは、他の観葉植物に比べて小さいので、猫がイタズラしやすいです。鉢を倒しさないように、置き場所に気を付けると良いでしょう。
[https://andplants.jp/collections/echeveria]⑤オリーブの木

日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | マイナス3〜5℃まで耐えられる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてからたっぷりと 秋冬:土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷりと |
オリーブの木は乾燥に強く育てやすい植物で、原産地である地中海地方では樹齢1000年を超える樹が現在も実をつけています。日本ではシンボルツリーとして庭木にしているご家庭も多いようです。
「オリーブグリーン」と呼ばれる光沢のある葉が大変美しく、遠くから見ると銀色に輝きます。屋外に置けば、周囲を明るく照らしてくれるでしょう。
オリーブの木は屋外用の植物です。室内では健康的に育ちませんので、日当たりの良いベランダやテラス、お庭などで育ててください。
旧約聖書にあるノアの方舟のエピソードから「平和」といった縁起のよい花言葉が与えられています。オリーブの木の下で猫がお昼寝している姿は、まさに平和といえるかもしれませんね。
[https://andplants.jp/collections/olive]⑥胡蝶蘭

日当たり | 日当たりのよい置き場所(レース越しのカーテンでもOK) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:水苔やバークチップが完全に乾いたら 秋冬:水苔やバークチップが完全に乾いて2〜3日後 |
開店祝いや新築祝いなどお祝いのシーンで活躍する胡蝶蘭。華やかで高級感のある花姿は、多くの方に人気があります。
花言葉にも「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」といった素敵な言葉があるため、さまざまなギフトにおすすめです。
また、胡蝶蘭は色や種類が豊富で、相手の好みやインテリアに合わせて選ぶことができます。お花が終わっても、分厚くしっかりした葉はインテリアにも最適です。
濃いグリーンは、お部屋の雰囲気を和らげてくれるでしょう。しっかり管理を続ければ、再び美しい花を咲かせてくれます。
[https://andplants.jp/collections/phalaenopsis]猫に危険な観葉植物一覧

猫に安全な観葉植物もあれば、危険な観葉植物もあります。ここでは猫にとって危険な観葉植物の代表を5種類紹介します。
- モンステラ
- ゴムの木
- ドラセナ
- アロエ
- ユリ科の植物
上記で紹介している観葉植物はお花屋さんやホームセンターでも手に入りやすい観葉植物です。猫が葉や花などを口にすると、中毒症状を起こす可能性があります。
猫に危険な観葉植物を判断するには、植物の「科目/属性」にも注目してください。
例えば、モンステラはサトイモ科の植物です。サトイモ科植物の多くはシュウ酸カルシウムを持つため、猫が口にすると健康を害します。
ゴムの木はラテックスを含むので、クワ科フィカス属の植物全般は猫にとって危険です。ドラセナの仲間は、サポニンと呼ばれる成分が猫にとって有毒です。
猫に健康上のトラブルが起きないように、育てる観葉植物の有毒性には注意してください。
観葉植物にイタズラする猫対策

猫は気ままに生活する動物です。観葉植物の葉を齧ったり、鉢を倒したり、株を踏みつけたりします。猫のイタズラが原因で観葉植物が枯れることも。
また、観葉植物の有毒性や大きさによっては、猫自身にも被害があるかもしれません。
観葉植物にイタズラする猫対策として、以下の5つが有効です。
- 鉢カバーをする
- 木酢液をスプレーする
- 猫よけトゲトゲシートを活用する
- ハンギングとして吊るす
- 猫の生活圏と分ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
鉢カバーをする
猫のイタズラには、観葉植物に鉢カバーをする対策が有効です。
猫は観葉植物の鉢土の上でお昼寝したり、土を掘ったりします。大きな物音に驚いた際に、勢いよく観葉植物にぶつかり倒してしまうこともあるでしょう。
観葉植物に重さのある鉢カバーをすると、観葉植物の安定性が増して倒れにくくなります。土いじりをする猫の場合は、鉢カバーと一緒に組み合わせられるプランターテーブルで対策すると安心です。
木酢液をスプレーする
猫は嗅覚が鋭く、木酢液が持つ独特な焦げ臭く酸っぱい香りを嫌います。そのため、猫がイタズラする観葉植物にスプレーしておくだけで効果があります。
木酢液は、木材が炭化する際に発生する煙を冷却して作る水溶液です。自然由来であり、猫にも観葉植物にも害はありません。
観葉植物にとっては、成長促進や防虫対策などに効果があるので、一石二鳥と言えるでしょう。園芸店やホームセンターで簡単に手に入れることができるので、10倍程度に水で薄めて、霧吹きしてください。
猫よけトゲトゲシートを活用する
観葉植物にイタズラする猫対策としては、猫よけのトゲトゲシートも有効です。ホームセンターや100均一ショップで簡単に手に入ります。
猫がイタズラする観葉植物の周囲にトゲトゲシートを敷いたり、土の上に置いたりすると良いでしょう。
ただし、インテリアグリーンとして観葉植物を楽しんでいる場合、お部屋の雰囲気や見栄えが悪くなる可能性が高い点には注意してください。
製品によってトゲトゲシートの色には種類があるので、お部屋の雰囲気に合わせて目立たないものを利用するとよいかもしれません。
ハンギングとして吊るす
小さな観葉植物であれば、ハンギングで空中に吊るすと猫のイタズラを阻止できます。物理的に猫が届かない位置に飾ると、安心して観葉植物を楽しめるでしょう。
ただし、猫は助走なしで1~2mほどジャンプできるとされています。また、周囲に足場となる机や棚があると、飛び掛かるかもしれません。
ハンギングで吊るして猫対策する場合は、猫のジャンプ力やインテリアの配置を考えて飾ってください。
猫の生活圏と分ける
猫のイタズラ対策として、観葉植物を楽しむ場所と猫の生活圏を分ける考え方もあります。つまり、観葉植物を楽しむお部屋には、猫を入れないようにします。
猫用の侵入・脱走防止柵を利用すると良いでしょう。観葉植物を置いているお部屋やスペースに設置しておくと安心です。
ただし、猫の生活圏に今まで置いていた複数の観葉植物を急に移動させることは避けてください。猫の性格によっては、機嫌が悪くなったり不安に感じたりします。
様子を見ながら、少しずつ移動させてください。
猫が観葉植物を食べてしまった時の対処法

猫が観葉植物を食べてしまった時の対処法は、以下の2つです。
- 観葉植物の有毒性を調べる
- 動物病院へ猫を連れて行く
それぞれの対象を見ていきましょう。
観葉植物の有毒性を調べる
猫が観葉植物を食べないように気を付けていても、「目を離したすきに食べていた」といったことはあります。まずは、どの観葉植物を食べたのかを確認して、食べた観葉植物の有毒性を調べてください。
インターネットで調べても、有毒性についてはっきりわからない場合は、かかりつけの動物病院に電話で確認すると安心です。
食べたばかりで何も症状が出ていなくても、時間が経過したり食べ続けたりすることで危険な症状が出ることもあります。
「何も症状が出ていないから大丈夫」と思わずに、まず有毒性や危険性について調べましょう。
動物病院へ猫を連れて行く
猫が観葉植物を食べてしまい、ぐったりしていたり、呼吸が早くなっていたり、明らかに体調に変化がある場合は、すぐに動物病院へ猫を連れて行ってください。
観葉植物自体に毒性がないと分かっていても、安心できません。種類によっては、葉が硬く尖っていたり枝にトゲがあったりするためです。
猫が葉を食べた際に、口腔内を傷つけているかもしれません。猫が観葉植物を食べた際に、普段と様子がおかしい場合は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
まとめ
猫にとって安全・危険な観葉植物についてお話ししました。観葉植物も猫も、私たちに豊かさや癒しを与えてくれる大切な存在です。
どちらにも被害が及ばないように、観葉植物選びや過ごす環境作りが重要なポイント。猫にとって安全で、最初の一鉢としておすすめの観葉植物はパキラです。
パキラは葉が柔らかいので、猫が葉を食べても口腔内を怪我することもありません。パキラ自身も、生育期は萌芽力が強いため、すぐに新芽が出てきて元に戻ります。
詳しくは、下記ページより確認できます。
[/collections/pachira]