商品を探す

KEYWORD

キーワード検索

CATEGORY

商品カテゴリー

観葉植物とサーキュレーター|必要性や使い方について

観葉植物とサーキュレーター|必要性や使い方について

観葉植物を育てる際にサーキュレーターが一つあるととても便利。なぜなら、屋内の環境でも風通しが作れるので、自然に近い環境を提供できるからです。

植物がすこやかに生長するために風は欠かせません。むしろ風があるおかげで、屋外でも強くたくましく生きていけるのです。

今回は、観葉植物とサーキュレーターにまつわるトピックを扱っていきます

「風の当て方や置き方」
「扇風機ではダメなのか」
「サーキュレーターがあるとどんなメリットがあるのか」

なども解説していきますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。

観葉植物の生育にサーキュレーターが必要な理由

「そもそもどうしてサーキュレーターが必要なの?」といったところから、まずは解説していきます。

  1. 生長を促進できる
  2. 根腐れが起きにくくなる
  3. 土にカビが発生しにくくなる

風通しをつくることは、植物の住まいを整えるのと同じです。では、具体的に見ていきましょう。

生長を促進できる

観葉植物に風通しをつくってあげると、生長を促進できることが研究でわかっています

具体的には、観葉植物のポトスに風速を与えた場合、水の吸い上げ量はどのように変化するのかというものです。 結果は、風速を1.0〜2.0m/sで当てることで水の吸い上げ量が増加し、さらには生長を確認できました。

もちろん、植物の個体差によっても生長度合いは異なると考えられるため、すべての植物が均等に大きくなるわけではありません。それでも適度な風速は、効果的とされています。

今回の実験で言うと風速は1.0m/sが一番有効で、観葉植物の葉っぱが揺れない程度がいいです。生長を正しく促進するためには、風向・風量を調整する必要があります。

参考記事:機械的刺激が植物の成長に及ぼす影響

根腐れが起きにくくなる

生長が一定のペースで促進できるなら、水の吸い上げ量も一定のペースで増加します。つまり、土の乾くスピードも増えていくのです。そうすれば根腐れが起きにくくなるので、植物が枯れる確率もグッと減るでしょう

屋外を想像してもらえるとわかりやすいですが、日光が当たり風が常に吹いている場所では、当然水の乾くスピードが早いです。

屋内でもサーキュレーターを使用して風通しを確保することで、屋外に近い環境を提供できます。植物にとっても非常に喜ばしいはず。

土にカビが発生しにくくなる

サーキュレーターで風通しをつくってあげると温度・湿度が下がるため、カビが発生しにくくなります。土にカビが発生してしまうのは、湿っている状態がずっと続いているからです。

つまり、なるべく湿っている状態を作らないようにします。 特に梅雨の時期は注意が必要です。カビが増殖する原因の温度・湿度が揃うため、簡単に発生します。

また、土の上にはホコリがついている可能性もあるので、カビの栄養源となりさらに増えやすくなるのです。 カビを発生させないために、風通しをつくり清潔な空間を心がけていきましょう。

観葉植物に適したサーキュレーターの風の当て方

サーキュレーターを回すだけでも効果はありますが、適切な当て方を知っておくと観葉植物を育てる際に役に立ちます。以下をご覧ください。

  1. 夏と冬で当て方を変える
  2. 観葉植物に直接当てない

季節で当て方を工夫するといいかもしれません。では、さっそく見ていきましょう。

夏と冬で当て方を変える

エアコンのある部屋でサーキュレーターを活用する場合と、エアコンのない締め切った部屋で活用する場合の2パターンで考えていきます

夏(冷房) 冬(暖房)
エアコン(有) エアコンを背にして正面方向 エアコンと対角線にする
エアコン(無) 天井に向ける 天井に向ける

夏は冷房を使用することが多いと考えられます。冷たい空気は下に流れていくので、何もしなければ冷気も下に溜まったままです。

そこでサーキュレーターをエアコンを背にして置き、風向を正面のままにすれば下に溜まった冷気が部屋中に流れてくれます。

一方冬場は、エアコンと対角線上にサーキュレーターを設置して、エアコンに向かって風を送るのがおすすめです。

暖かい空気は上に溜まるので、上部を循環してあげる必要があります。そうすれば部屋中にしっかりと行き届くはず。寒さに弱い植物も安心です。

また、エアコンのない部屋に観葉植物を置いている方もいるかと思います。その場合は、サーキュレーターの風向を天井に向けるのがよいです。空気が循環するので、温度も下がります。植物にとっても快適に過ごせるでしょう。

観葉植物に直接当てない

サーキュレーターから出る風を直接当てるのは避けるようにします。適度な風は、観葉植物の生長を促進できますが、強い風はかえって生長をさまたげるからです

強い風とは、葉っぱが揺れ動くほどとされています。直接風を当ててしまうと、たいていは葉っぱがなびくはず。 なるべく直接当てないように、風速・風向を調整しましょう。

葉っぱが揺れ動かない程度の弱い風であれば、生長促進が期待できます。

観葉植物に優しいサーキュレーターの置き方・置き場所

観葉植物に極力ストレスを与えないためには、サーキュレーターを部屋の真ん中に置いて風向を天井に向けるのがおすすめです。風が一度天井にぶつかりクッションとなってくれるので、優しい空気が部屋に流れます。

加えて空気も循環して温度も下がるので、植物や私たちも過ごしやすくなるはずです。ただし、全員が部屋の真ん中に設置できるわけではないので、角や空いている場所でも構いません。風向を天井に向けるのが大切です。

大型の植物を置いている方は、葉っぱに直接風が当たらないように気をつけましょう。

サーキュレーターと扇風機の違いとは

サーキュレーターと扇風機の違いは用途にあります。

  1. サーキュレーター|空気を循環させるのが目的
  2. 扇風機|人へ風を当てて涼をとるのが目的

もう少し詳しく見ていきましょう。

サーキュレーター|空気を循環させるのが目的

サーキュレーターは室内の空気を循環させるのが目的です

扇風機と作りは似ていますが、小さめのファンを使用しているものが多く、直線的な風を送ります。 風量も扇風機よりも強いため、遠くまで風を届けることが可能です。

風向きも真上に向くなど自由度が高いため、あらゆる方向に対応できると言えるでしょう。

扇風機|人へ風を当てて涼をとるのが目的

扇風機は、直接人へ風を当てて涼をとるように設計されています

サーキュレーターよりも広範囲で風を送ることができますが、遠くへ届けることができません。部屋を循環させるには不向きです。

しかし、ファンの音が静かだったり誤って手を入れないようにカバーがしてあったりと、人への配慮があります。エアコンにあるようなタイマー機能を備えている扇風機もあるので、睡眠時にピッタリです。

私たちの生活に寄り添ってくれている頼もしい存在と言えます。

観葉植物を育てる場合はサーキュレーターがおすすめ

観葉植物のある部屋に使用するなら、空気を循環してくれるサーキュレーターがおすすめです。 風が遠くまで行き届くので、部屋全体を快適にしてくれます。風向の自由度も高いので、季節の温度変化にも対応がしやすいです。

また、エアコンを使用すると空気が偏ることがあると思いますが、サーキュレーターであれば均一にしてくれます。エアコンと併用できるのも、サーキュレーターの優れたポイントです。

観葉植物とサーキュレーターに関するよくある質問

最後に観葉植物とサーキュレーターのよくある質問とその答えをまとめました。

  1. サーキュレーターの電気代は1時間どれくらい?
  2. サーキュレーターはつけっぱなしでも大丈夫なの?
  3. 屋内で風通しを作る場合は扇風機とサーキュレーターどっちがいい?

それでは具体的に見ていきましょう。

サーキュレーターの電気代は1時間どれくらい?

1時間あたり約0.5円とされています。1日(8時間)使用しても約4.0円、1ヶ月(30日間)だと約120円なので、費用としてもそこまでかかりません。

また、使用されているモーターによっても電気代は異なります。DCモーター(直流)とACモーター(交流)の2種類があり、DCモーターの方が費用は抑えられるとか。

最近では電気代を節約するモデルなども販売されているため、費用を抑えたい方はあらかじめ調べておきましょう。

サーキュレーターはつけっぱなしでも大丈夫なの?

メーカーや種類によって耐用年数が異なりますが、つけっぱなしにしても直ぐに壊れるといったことはないと考えられます。電気代に関しても、1ヶ月約120円なので、単純計算で1年で約1440円です。費用面でもそこまで負担にならないでしょう。

ただし、屋外の環境でさえずっと風が吹いている状況はないので、植物にとって必ずしも有効であるかはわかりません。風が吹き続けている空間は、温度が下がり乾燥もするため、人によっては体調不良になることも。

観葉植物の生育に適している温室のような場所であれば、常に風通しを確保した方がいいかもしれませんが、屋内であれば常にする必要はないです。

つけっぱなしにすること自体は大丈夫ですが、必要なときに使用する方が、人や植物にとっても好ましいのではないでしょうか。

屋内で風通しを作る場合は扇風機とサーキュレーターどっちがいい?

結論から言うと、サーキュレーターがおすすめです

サーキュレーターは空気を循環させるのが目的なので、屋内で風通しをつくる際に適しています。強い風をつくり出せるので、リビングなどの広い空間でも行き届くでしょう。風向の自由度も高いですし、エアコンとの併用にも向いています。

扇風機でも風通しをつくることは可能ですが、サーキュレーターより風量が弱いため遠くまで届きません。狭い空間での使用がいいかもしれません。

まとめ

サーキュレーターを上手く活用すれば、観葉植物に快適な空間を提供できます。また、部屋の空気を循環させて温度を下げてくれるので、私たちにとっても過ごしやすい空間になります。

扇風機だと当たりすぎて寝冷えしてしまう人などもいるでしょう。

そして、適度な風通しは植物の生長を促進してくれます。屋外であれば自然な風が流れていますが、屋内だと風通しをつくるのが難しいといった方もいるはず。そのようなときに部屋にサーキュレーターが一つあると、植物をたくましく生長させることが可能です。

素敵な植物ライフを送るためにも、今回の記事を参考にしてぜひ検討してみてくださいね。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。