エキゾチックで存在感のある葉が魅力のモンステラは、インテリアグリーンとして絶大な人気を誇ります。しかし、大型の観葉植物を専門店で探すと意外と高価で、初心者がいきなり購入するには少しハードルが高く感じられることも少なくありません。
「まずは小さめの株から、手軽に育ててみたい」「身近な場所で、安く手に入るチャンスはないかな?」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、 今回はダイソーのような100均一ショップでモンステラは手に入るかどうか、そして選び方や育て方などを詳しく解説していきます。
[https://andplants.jp/collections/monstera]100均(ダイソー)でモンステラは手に入る
100均でモンステラは手に入ります。 季節や店舗の在庫状況によりますが、春から秋にかけての生長期には、330円(税込)などの価格帯で見かけることができます。
100均のモンステラは「ヒメモンステラ」として販売していることもあれば、通常のモンステラの幼苗として販売していることもあります。サイズは小さめですが、生命力が強いため、初心者でも育てやすいのが魅力です。
100均でモンステラを見つけた際は、以下2つに注意しましょう。
- 状態の良いモンステラの選び方
- モンステラじゃない植物に要注意
状態の良いモンステラの選び方
100均で状態の良いモンステラを選ぶためのポイントは以下の3点です。
- 葉の色とツヤ
- 茎の太さと安定感
- 病害虫の有無
ツヤのある濃い緑色の葉をしていて、葉先が枯れていないものを選びましょう。また、茎が太く、株がグラグラしていないものがより安心です。
株がグラグラしている場合は、根腐れや根傷みなどで弱っている可能性があります。病害虫の有無のチェックも重要です。
葉の裏や付け根、株元などに白い粉や小さな虫などがいないか確認してください。観葉植物を取り扱う専門店でないため、入荷後の管理や環境によって病害虫発生や生育不良になりやすい点には注意が必要です。
モンステラじゃない植物に要注意|似ている品種の見分け方

100均の観葉植物コーナーには、一見モンステラと見間違えてしまうほど、姿が似ている観葉植物も一緒に販売されています。
主に間違えやすい植物は、以下の2品種です。
- ヒメモンステラ(ラフィドフォラ・テトラスペルマ)
- マドカズラ
ヒメモンステラは、名前に「モンステラ」とありますが、別属の異なる植物です。

モンステラに非常に似ていますが、「葉に入る切れ込みが左右均一でなく互い違いであること」「葉が小ぶりで茎も細い」「つるが横へ横へ伸びる」などの違いがあります。
マドカズラはモンステラの仲間ですが、葉の縁に切れ込みが入りません。

葉の中央付近に窓のような穴が開くのが特徴です。幼苗のうちはモンステラの穴あきと混同しやすいため、注意してください。
モンステラは「マドカズラよりも葉がやや厚い」「葉の縁まで切れ込みが入る」に違いがあります。ラベルの名称をよく確認するとともに、茎にモンステラ特有の厚みや光沢があるかをチェックして判断しましょう。
100均モンステラはすぐに植え替える

100均で販売されているモンステラの多くは、小さなビニールポットや簡易的なプラスチック鉢に入っており、土の量が少ない場合が多く、さらに質も良くありません。
もし植え替えをせずに放置してしまうと、以下のようなリスクが高まります。
- 根詰まり
- 根腐れ
- 栄養不足
購入時のままでは「現状維持」が精一杯であり、モンステラを大きく健康に育て上げるためには、適切な土への植え替えが最初の重要なステップとなります。
植え替えの手順
モンステラの植え替えは生育期の5月~7月がベストです。植え替えは以下の手順を参考にしてみてください。
- 一回り大きな鉢と新しい土を用意する
- 苗を鉢から抜く
- 根を整理する
- 鉢に鉢底石を入れる
- モンステラを植え付ける
- 水やりをする
一回り大きな鉢は、100均の園芸コーナーで手に入りますが、土だけはホームセンターや園芸店で専用土を購入してください。100均で販売されている園芸用の土では、植物は十分に育ちません。
消毒や発酵が不十分であることが多く、水はけも良くないことがほとんど。筆者は何度も試してみましたが、コバエが出てきたり植物が枯れたりした経験ばかりあります。
大事に育てたい方は、専門店で水はけの良い観葉植物用土を使って植え替えてください。
詳しい植え替え作業や注意点については、以下の関連記事でわかりやすく解説しています。
関連記事:【初心者も安心】モンステラの植え替え方法|サインや失敗しないコツを紹介
100均モンステラの育て方

モンステラは育てやすい植物ですが、以下の基本を守ることでより元気に育てられます。
| 育て方 | 内容 |
| 日当たりと置き場所 | 直射日光が当たらない明るい室内に置く |
| 温度 | 15℃~25℃程度の温度を維持する |
| 水やり頻度 | 手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
| 肥料 | 根を切っている場合は、新芽が出てくるまで与えない |
植え替えの際に根傷みがなく、まったく根を切っていない場合は、肥料を与えても問題ありません。
しかし、少なからず植え替えストレスを感じているので、根を切っていなくても、1週間は肥料を与えないように育てると安心です。
元気に育てられるか不安な方は、以下の関連記事で、安心して育てられるポイントを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:モンステラの育て方|初心者でも簡単!よくあるトラブルや対処法も解説
100均モンステラをおしゃれする方法

100均で購入したモンステラでも、以下のような工夫をするだけでおしゃれなインテリアグリーンに変わります。
- 鉢カバーを利用する
- マクラメハンガーで吊り下げる
- 水耕栽培にする
鉢カバーを利用する
プラスチック鉢のままでは生活感が出てしまいます。陶器製やブリキ製、または自然素材のラタンなどの鉢カバーに入れるだけで、一気に高級感が増します。
100均の園芸コーナーにもおしゃれな鉢カバーが充実しているので、併せてチェックしましょう。
マクラメハンガーで吊り下げる
空間を有効活用できる「吊るす収納」もおすすめです。100均で手に入るコットン紐を使ってマクラメハンガーを自作したり、既製品を活用したりしてカーテンレールなどに吊るしてみてください。
カフェのようなおしゃれな雰囲気を作ることができ、よりモンステラを楽しく育てられるはずです。
水耕栽培にする
土を使わず、ガラス容器に水を入れて育てる「ハイドロカルチャー(水耕栽培)」も人気です。根の様子が見えるため清潔感があり、キッチンや洗面所などの水回りにも馴染みます。
100均のカラーゼリーやハイドロボールを使えば、よりモダンな印象になります。
関連記事:モンステラの水挿し|手順と成功させるコツ
まとめ
100均のモンステラは、安価ながらもしっかりと育てれば立派な大株に生長するポテンシャルを持っています。購入直後の植え替えと、適切な光・水管理を行うことで、長く楽しむことができるでしょう。
鉢カバーやハンギングなど、100均にある他のアイテムを組み合わせれば、数百円とは思えないおしゃれな空間が手に入ります。ぜひ、お近くの100円均一ショップであなただけの一鉢を見つけてみてはいかがでしょうか。
購入後してすぐの植え替えが必要なく、より大きなモンステラをお求めの場合は、AND PLANTSが取り扱うモンステラもチェックしてみてください。きっと素敵な一鉢に巡り合えるはずです。
[https://andplants.jp/collections/monstera]