グズマニアの育て方

グズマニアの育て方

植物名 グズマニア
学名 Guzmania
英名 Guzmania
科目/属性 パイナップル科グズマニア属
原産地 熱帯アメリカ
この記事を監修した人佐藤桃子
ハウスメーカーで造園・観葉植物などに携わったのち、観葉植物専門店の店長としてトータルでプロデュースを手掛ける。2022年よりAND PLANTSに所属。著書に『INTERIOR GREEN 観葉植物と日常』(ブティック社)。他、監修本多数。

グズマニアの特徴

グズマニアは、艶のある細長い葉が四方に広がる トロピカルな植物です。花苞(かほう)と呼ばれる鮮やかに色づく葉を持ちます。

花と間違えられるほど花苞は美しいため、インテリアグリーンとしてもおすすめです。実際の花は、花苞の頂点部分に小さく咲きます。

花や花苞だけでなく、葉や成長も特徴的です。重なり合って筒状に広がる葉に水を溜めて成長するので、根はほとんど吸水機能を持っていません。

原産地では、樹木の幹や岩肌に着生して自生しています。そのため、水やりに注意して育ててあげてください。

グズマニアの花言葉

グズマニアの花言葉は「いつまでも健康で幸せ」「理想の夫婦」「情熱」です。数か月間色褪せずに美しい状態を維持する花苞から、「いつまでも健康で幸せ」という花言葉が名付けられています。

「理想の夫婦」は子株ができる様子が由来で、「情熱」は鮮やかな花苞から付けられています。グズマニアは素敵な花言葉を持っているので、プレゼントに喜ばれるでしょう。

特に、子供から親へ感謝を伝える敬老の日やいい夫婦の日での贈り物に最適です。花言葉を添えてプレゼントしてみてくださいね。

グズマニアの風水

グズマニアには「邪気払い」の風水効果があります。四方に細長く伸びる葉は悪い気の侵入を防いでくれるので、気の入り口である玄関や窓際に置くと効果的です。

種類によって黄色や赤色、オレンジなど花苞を持つグズマニア。風水では黄色を西に置くと金運と子宝運に、赤色を西に置くと勝負運に効果があります。

花苞が色づいたときは、その色に合わせて置く場所を変えると十分な風水効果を得られるでしょう。

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グズマニアの育て方

グズマニアの育て方

日当たり 直射日光の当たらない明るい場所
温度 最低10℃以上をキープする
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
水やり 春夏:1週間に1度、筒に溜めた水を入れ替える
冬:1週間に1度、筒に水を溜めて、夕方には筒の水を捨てる
肥料 緩効性肥料、液体肥料
剪定時期 5~10月

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置き場所と日当たり

グズマニアは直射日光の当たらない明るい環境を好みます。直射日光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。

明るい日陰であるほど生育は良いですが、ほとんど日差しが入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。葉色が薄くなり軟弱に育つので、明るい窓際に置いてください。

直射日光が差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にすることが重要です。

また、1年を通して風通しの良い環境に置きましょう。風通りがないと筒に溜まった水が蒸れて、葉が傷む原因となります。

温度

グズマニアは寒さに弱い植物です。最低10℃以上をキープして育ててください。

寒さに当たり続けると、枯れてしまいます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。

冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によって葉が傷んでしまうので注意が必要です。

暖房の風が当たらないように気を付けてください。5℃付近でも耐える種類もありますが、10℃を基準として冬越しをすると安心でしょう。

水やりの頻度

  1. 春夏:1週間に1度、筒に溜めた水を入れ替える
  2. 秋:2週間に1度、筒に1/3溜めた水を入れ替える
  3. 冬:1週間に1度、筒に水を溜めて夕方には筒の水を捨てる

春夏の生育期には、1週間に1度筒に溜めた水を入れ替えるように、株の上からしっかり水やりしてください。グズマニアは特殊な吸水機能を持っており、筒状になった葉の付け根に溜まった水を吸収して生育します。

生育期は筒に常に水が溜まっている状態にしてください。溜めた水が腐らないように、1週間に1度水を入れ替えましょう。

秋から徐々に頻度を減らし、2週間に1度ほど水やりを行います。冬は1週間に1度、筒に水を入れ、夕方には溜めた水を捨ててください。

加えて、冬はグズマニアを傾け、筒の1/3ほどの僅かな水が溜まるように調節します。多湿環境を好むため、水やりと一緒に葉水も与えると、イキイキとした元気な葉を維持しやすいです。

肥料

グズマニアには、生育期の5~10月に水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに筒の中に与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。

生育にあまり肥料を必要としない植物です。大きく育てたり葉数を増やしたりしたい場合のみ、肥料を与えてください。

グズマニアは着生植物であり、根は水や栄養分の吸収よりも体を支えるための機能です。土や水苔に肥料を置き肥しても、あまり効果がないので気を付けましょう。

剪定方法

グズマニアの剪定時期は5~10月です。枯れたり茂ったりした葉を剪定します。

葉は四方に長く伸びますが、コンパクトに切っても問題はありません。枯れた葉は根元を押さえて、下向きに剥ぎ取るように取り除いてください。

枯葉をそのままにしておくと、風通しが悪くなったり溜まった水が腐りやすくなるので注意しましょう。花苞が伸びて花が咲き終わると、子株ができます。

子株を確認できたら、根元の茎から花が咲き終わった株を切り取ってください。花苞は色褪せず楽しめますが、親株を付けたままでは子株の生育が遅くなるので、切り取ったほうがよいでしょう。

グズマニアのよくあるトラブルと対処法

グズマニアのよくあるトラブルと対処法

トロピカルな雰囲気を持つグズマニアですが、トラブルも存在します。

ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。

関連記事:観葉植物のトラブル|主な症状と対処法まとめ

根腐れ

根腐れでは、以下の症状が発生します。

  1. 葉の付け根が黒ずんでいる
  2. 葉全体が黒ずんでいる
  3. 腐ったような匂いがする
  4. 全体が垂れたように元気がない
  5. 途中で首が折れるように垂れる

グズマニアは、葉の付け根に水を溜めて育てる品種です。しかし、風通りが悪かったり、水をずっと溜めたままにしておくと水が腐ったりするので、蒸れて株が傷んでしまいます

また、冬の寒い時期に水を溜めたままにすると朝晩の冷え込む時間帯に水が冷えるため、葉が焼けて傷んでしまう可能性が高いです。

対処法としては以下の通り。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 風通りを良くする
  3. 水を溜めっぱなしにしておかない

葉焼け

葉焼けでは、以下の症状が起きます。

  1. 葉の色素が抜けて白くなっている
  2. 葉の一部が茶色く枯れている

強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します

葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。

対処法は以下の通り。

  1. 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
  2. 葉焼けした部分はカットする

葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。

また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。

ハダニ

ハダニの症状は以下の通りです。

  1. 葉にクモの巣のような糸がついている
  2. 葉の裏に小さな虫がついている
  3. 葉に斑点や傷がある
  4. 葉の色が薄くなり枯れている

ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です

放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。

対処法は以下の通りです。

  1. 傷んだ葉はカットする
  2. 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
  3. ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)

ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。

そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。

常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。

グズマニアのよくある質問

グズマニアのよくある質問

最後にグズマニアのよくある質問とその答えを以下にまとめました。

  1. グズマニアを育てるのに適した土は?
  2. グズマニアの色が付かないのはどうして?
  3. グズマニアの花が咲かないのはなぜ?
  4. グズマニアの適切な増やし方は?
  5. グズマニアの植え替え時期/植え替えの方法は?
  6. グズマニアは水栽培(ハイドロカルチャー)できる?
  7. グズマニアの花が終わったらどうする?

それでは具体的に見ていきましょう。 

グズマニアを育てるのに適した土は?

育てるのに適した土は、水苔や軽石、ベラボン(ヤシ殻チップ)です。グズマニアは着生植物なので、養分のある土ではなく根が活着しやすいものを好みます。

肥料分の多い土や水持ちが良すぎる土に植えると、根腐れするので気を付けてください。初めて育てる方は、水はけのよい軽石や水苔を使うと管理がしやすいでしょう。

グズマニアの色が付かないのはどうして?

グズマニアの色が付かないのは、葉の枚数が少ないからです。花苞は非常に鮮やかで美しいですが、花が咲く大きさに育てなければなりません。

花苞は花を咲かせるために、葉の中心から伸びてくるからです。小さな株では花が咲かないため、美しい花苞も伸びず色付きません。

葉が10~20枚ほど付くと花苞が生育期の5~10月に自然と伸びてきます。そのため、適切な環境でじっくり育てて葉の枚数を増やすことが重要です。

グズマニアの花が咲かないのはなぜ?

花が咲かないのは、葉の枚数が足りない可能性があります。葉の枚数が10~20枚あれば、生育期に花苞を伸ばして花を咲かせるでしょう。

ただし、葉が10枚あれば必ず咲くというわけではありません。株の生育次第では20枚でなければ、花が咲かないこともあります。

もし早く花を咲かせたい場合は、葉が10枚以上になった時点でリンゴと一緒に袋などで5日間ほど密閉させると良いでしょう。リンゴが発生させるエチレンガスに反応して、数か月後には花苞が伸びて花が咲きます。

また、1つの株につき花は1回しか咲きません。咲き終わった株が終わると下から子株が出るので、新しく子株を育てて楽しみましょう。

グズマニアの適切な増やし方は?

グズマニアの増やし方は株分けです。花が咲き終わると、根元の茎から子株が出てきます。

この子株の葉が10枚程度になったら、5~10月の生育期に株分けしてください。よく切れるハサミやナイフで根元の茎部分を綺麗に切り取ります。

この時、筒部分ではなく、さらに根元の茎部分を切り取ることが重要です。その後、湿らせた水苔で茎部分を包み、倒れないように鉢に植え替えます。

筒の中に水を溜めながら、明るい日陰で管理して発根させて増やしてください。

グズマニアの植え替え時期/植え替えの方法は?

植え替え時期は、5~10月の開花後です。開花後のグズマニアの株は、1年ほどで枯れてしまいます。

完全に枯れる前に子株が根元からできるので、その子株を植え替える形になります。枯れた親株は根元から切り、風通しを良くしてください。

鉢から優しく引き抜き、水苔を取り外します。湿らせた新しい水苔で根を包み、一回り大きな鉢に植えてください。

この時に、鉢には大粒の底石を入れて底上げしておくと植え替えしやすいです。水苔をしっかり詰めて、株が倒れないようにすることも大切です。

植え替え後は明るい日陰で、筒に水を溜めて管理しましょう。

グズマニアは水栽培(ハイドロカルチャー)できる?

グズマニアを水栽培で育てることは難しいです。根からの水分吸収能力が乏しい着生植物は、水栽培に向いていません。

グズマニアは葉の筒に水を溜めて、吸水する植物であり根は体を支えるためにあります。水栽培では、大きな体を根が支えることができず倒れてしまうかもしれません。

さらに、給水能力が乏しい根がずっと水に浸っていると、根腐れする恐れがあります。そのため、グズマニアは水栽培には不向きです。

グズマニアの花が終わったらどうする?

グズマニアの花が終わったら、花苞を根元から切り取ります。しかしながら、花苞は花と違い数か月間は美しい状態が続くので、そのまま楽しむことも可能です。

花が咲き終わったグズマニアは子株が根元から出てきます。その子株が確認できるまでは、花苞を楽しむと良いでしょう。

葉が5~6枚になったら、子株の生育のために親株を根元から剪定します。その後、葉が10枚ほどになったら植え替えたり株分けして増やしたりしてください。

グズマニアのまとめ

グズマニアのまとめ

グズマニアは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。鮮やかな花苞のある姿は、個性的でおしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。

「理想の夫婦」という花言葉は、子供から親へのプレゼントにも最適です。悪い気を寄せ付けない邪気払いの風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。

ぜひ、南国の雰囲気を持つインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。

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