入院や療養していた際のお見舞いに対するお礼が「快気祝い」です。快気祝いに観葉植物を贈りたいと考えている方も多いと思います。
しかし、「快気祝いに贈る観葉植物は何がいいだろうか?」「そもそも観葉植物は快気祝いに贈ってもいいの?」と疑問に思うかもしれません。
そこで、今回は快気祝いに贈る観葉植物のおすすめやマナーについて紹介します。快気祝いに観葉植物を贈ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
快気祝いは退院祝いとは異なるもの
快気祝いと退院祝いは、同じものだと思っている方は多いのではないでしょうか。快気祝いは、退院祝いとは異なります。
退院祝いは、退院と体調の回復をお祝いして「おめでとう、元気になってくれてうれしいよ」と退院した方に贈るお祝いです。
対して快気祝いは、入院や療養をしていた方が、お見舞いをしてくれた方に「心配してくれてありがとう、元気になったよ」と感謝を伝えるお祝いです。
快気祝いと退院祝いでは、お祝いを贈る方・受け取る方が異なります。間違いやすい言葉なので、混同しないように気を付けましょう。
快気祝いにおすすめの観葉植物
ここでは快気祝いに贈るおすすめの観葉植物を5つ紹介します。
- パキラ
- ガジュマル
- モンステラ・デリシオーサ
- カラテア・オービフォリア
- フィカス・ウンベラータ
①パキラ|快活
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間程度あけた後 |
パキラは、手のひらをイメージさせる大きな葉をもつ観葉植物。花言葉は「勝利」「快活」です。
ポジティブな花言葉を持っており、特に「快活」は気力や体力が十分でイキイキしている状態を意味します。元気になったことを伝える快気祝いにぴったりです。
パキラは乾燥に強く、耐陰性も備えています。初心者でも育てやすいので、プレゼントにおすすめです。
一年を通して日当たりのよい置き場所で管理すると新芽がどんどん生長します。大きくさせたい場合は、日中の気温が高い時間に日光浴をさせましょう。
[https://andplants.jp/collections/pachira]②ガジュマル|健康
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低0℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いたら 秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後 |
ガジュマルは、たくましい幹をしているユニークな観葉植物。花言葉は「健康」です。
「おかげさまで健康になったよ」と、お見舞いのお礼をガジュマルを通して伝えることができます。お世話もしやすいので、植物初心者の方に贈っても安心です。
ガジュマルは幹の途中から「気根」と呼ばれる根っこを出しており、空気中の水分を吸収して体内に取り込みます。切っても問題ないですが、そのままにしておくとガジュマルならではのインテリア性を高めてくれるでしょう。
ガジュマルの幹は独特な形をしているので、おしゃれなインテリアとしても人気です。
[https://andplants.jp/collections/chinesebanyan]③モンステラ・デリシオーサ|うれしい便り
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後 |
モンステラ・デリシオーサは、葉っぱに切り込みが入った個性的な観葉植物。花言葉は「うれしい便り」「壮大な計画」「深い関係」です。
元気になったことをうれしい便りとして、感謝を伝えてあげましょう。お見舞いに来てくれるほどの深い関係であるため、きっと喜んでくれます。
色濃く美しい葉をもつため、おしゃれな家具や雑貨と相性の良いモンステラ・デリシオーサ。インテリアにこだわりがある方にもきっと喜ばれるでしょう。
[https://andplants.jp/collections/monstera]④カラテア・オービフォリア|暖かい心
日当たり | 明るい日陰(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後 |
カラテア・オービフォリアは、葉柄が個性的でインテリア性の高い観葉植物。花言葉は「飛躍」「強い気持ち」「暖かい心」です。
ポジティブな花言葉を持っており、「暖かい心」の花言葉は快気祝いにぴったり。お見舞いに来てくれた方の暖かい心遣いに、感謝を伝えることができます。
カラテア属はどれも独特な柄が入っていますが、シルバーの美しい見た目の品種は少なく流通量もそこまで多くありません。珍しいものが好きな方に喜ばれるでしょう。
耐陰性があるので、屋内の日陰で育てやすいです。初めて植物を育てる方にも安心です。
[https://andplants.jp/collections/calatheaorbifolia-tableplants]⑤フィカス・ウンベラータ|健やか
日当たり | 日当たりのよい置き場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)2〜3日後 |
フィカス・ウンベラータはゴムの木の仲間で、ハート型の葉っぱをしている観葉植物。花言葉は「健やか」「永遠の幸せ」「夫婦愛」です。
「健やか」の花言葉は、自身が健康になったことを伝えてくれます。フィカス・ウンベラータは大切な方への贈り物に人気があるので、お見舞いのお礼としてもおすすめです。
ウンベラータは日当たりを好みますが、一枚一枚の葉っぱが薄く強い光が苦手です。日陰の場所から急に窓際などへ移動させると、すぐに葉焼けをするので注意しましょう。
移動させる際は、まずはカーテン越しで1〜2週間ほど環境に適応させて育ててください。
[https://andplants.jp/collections/umbellata]観葉植物だけのグリーンブーケもあり
鉢物を贈るのが気になる場合は、観葉植物だけのグリーンブーケもおすすめです。グリーンブーケであれば、根が付いておらず気兼ねなく渡せるでしょう。
快気祝いに人気の花束ですが、観葉植物にこだわりたい場合は、葉物や枝物だけで花束を作るとおしゃれです。生花には観葉植物の枝葉がたくさんあります。
葉色の違いや濃淡を生かして、おしゃれなグリーンブーケを作ってみませんか。ご自分で花束を作ることが難しい場合は、お花屋さんの方に選んで作ってもらうと安心です。
快気祝いに観葉植物を贈りたい方は、ぜひグリーンブーケも考えてみてください。
快気祝いに観葉植物を贈る際のマナー
快気祝いに観葉植物を贈る際にはマナーに気をつけましょう。
病害虫や枯れがなく、状態の良い観葉植物を贈ることはもちろんですが、そのうえで知っておきたいマナーを5つ見ていきます。
- マナーに厳しい方に観葉植物は贈らない
- ポジティブな花言葉の観葉植物は贈らない
- 明るいラッピングで贈る
- 退院祝いしてから10日~1か月以内に贈る
- お見舞いの1/3~1/2の価格でお返しする
マナーに厳しい方に観葉植物は贈らない
マナーに厳しい方には快気祝いに観葉植物は贈らないよう注意しましょう。快気祝いに贈る品物は「消えるもの」を選ぶのがマナーです。
快気祝いは、病気や怪我が消えてなくなったことをお見舞いの感謝とともに伝えるお祝いの報告。観葉植物は鉢物で根があり、「残るもの」と考えられます。
観葉植物を贈られることで、「まだ病気や怪我から回復していない」と受け取られるかもしれません。そのため、マナーに厳しい方には観葉植物はおすすめできません。
快気祝いに観葉植物を贈りたい場合は、マナーを気にしない方や観葉植物が好きな方、贈っても問題ない間柄である場合に贈るとよいでしょう。
ポジティブな花言葉の観葉植物を贈る
快気祝いに観葉植物を贈るなら、ポジティブな花言葉の観葉植物を贈りましょう。健康になったことを伝えるため、感謝や前向きな意味のある花言葉が喜ばれます。
伝えたい気持ちにふさわしい花言葉を持つ観葉植物を選びましょう。観葉植物を贈る際に、花言葉の意味も併せてお礼を伝えると、より感謝の気持ちが伝わります。
観葉植物にはメガティブに受け取れる花言葉を持つ植物もあるため、注意して贈りましょう。
明るいラッピングで贈る
快気祝いとして観葉植物を贈る場合は、明るいラッピングをして贈ってください。自分自身が元気になったことに対するお祝いでもあるためです。
白いプラスチックの鉢に植えられているのであれば、鉢を覆うようにラッピングすると豪華に見えて喜ばれます。おしゃれな鉢の観葉植物であれば、黄色やピンクなどの明るい色のリボンを付けて贈るとよいでしょう。
暗い色のラッピングやリボンでは、お供えのような雰囲気になるので注意してください。
退院してから10日~1か月以内に贈る
快気祝いを贈るタイミングは、退院してから10日~1か月以内が適しています。お祝いなので、早めに贈りたいと思うかもしれませんが、自分自身の体調を優先してください。
退院しても、数日間は通院したり、体調が不安定だったりするかもしれません。快気祝いは退院後すぐに贈る必要はないので、焦らずゆっくりと体調を良くしましょう。
快気祝いに観葉植物を贈る場合は、直接渡した方が気持ちが伝わります。しかし、簡単に会えない距離の場合は、配送を利用して感謝のお手紙と一緒に贈るのもよいです。
お見舞いの1/3~1/2の価格でお返しする
快気祝いはお見舞いに頂いた品の1/3~1/2の価格でお返しするのが相場です。お見舞いの品が5,000円であれば、1,500円~2,500円程度の観葉植物を選びます。
お見舞いの品以上の価格にならないように注意してください。高価な観葉植物や大きな観葉植物では、相手に気を使わせてしまうかもしれません。
小さめの観葉植物をラッピングして贈るとよいでしょう。お見舞いでいただいた品の価格がわからなくて悩むことも多いと思いますが、大事なのは感謝の気持ちです。
贈る観葉植物と感謝の気持ちを伝えれば、きっと喜んでもらえます。
補足:退院祝いに観葉植物を贈る際の注意点
混同されやすい快気祝いと退院祝い。退院祝いは、病気や怪我から回復して退院した方に贈るお祝いです。
ここでは、補足として退院祝いに観葉植物を贈る際の注意点を3つ紹介します。
- マナーに厳しい方に贈らない
- 大きく重い観葉植物は贈らない
- 葉が落ちやすい観葉植物は贈らない
それぞれ見ていきましょう。
マナーに厳しい方には贈らない
退院祝いでも、観葉植物はマナーの厳しい方には贈らないように注意してください。お見舞いで根のついた鉢物を贈らないように、退院祝いでも鉢物は贈りません。
鉢物である観葉植物は「根付く=寝付く」と、病気や怪我が長引くことを連想させるためです。たとえ、退院していてもネガティブな感情を抱かれてしまう恐れもあるため気を付けましょう。
退院祝いに贈る品物は、お見舞いや快気祝いと同様に「消えもの」が一般的です。
どうしても観葉植物を贈りたい場合は、グリーンブーケを選ぶとよいでしょう。
大きく重い観葉植物は贈らない
退院祝いに、大きく重い観葉植物は贈らないように注意してください。退院しても、一定期間は通院が必要であったり、体力が戻っていなかったりします。
大きく重い観葉植物の移動や手入れは、退院したばかりの方にとって大変な作業になりかねません。負担をかけないためにも、大きく重い観葉植物を贈ることは避けましょう。
もし観葉植物を贈る場合は、移動や手入れが簡単な小さな観葉植物がおすすめです。
葉が落ちやすい観葉植物は贈らない
退院祝いに、葉が落ちやすい観葉植物は贈らないように注意しましょう。葉が落ちやすい植物は、ネガティブなイメージを与えやすいためです。
また、落ち葉を片付ける手間も増えるため、退院したばかりの方にとって負担も大きくなります。葉が小さく薄い観葉植物は、比較的葉が落ちやすいので退院祝いには不向きです。
観葉植物を退院祝いに贈りたい場合は、葉が厚く大きい観葉植物を贈るとよいでしょう。葉が落ちにくい観葉植物がわからない場合は、お店の方に確認すると安心です。
まとめ
観葉植物はさまざまなお祝いで喜ばれますが、快気祝いや退院祝いでは注意が必要です。贈る相手によっては、不信感を抱かれるかもしれません。
快気祝いに贈る相手が観葉植物を好きな方やマナーに寛容な方であるかどうかを確認しておくと安心です。もし観葉植物を贈る場合は、花言葉や縁起の良いものを選んでください。
快気祝いは、お見舞いに来てくれた方に感謝と回復したことを伝えるために行います。相手へ気持ちが伝わるように、素敵な観葉植物を選んで贈ってください。