植物名 | マダガスカルジャスミン |
学名 | Stephanotis floribunda |
英名 | Madagascar jasmine |
科目/属性 | キョウチクトウ科シタキソウ属 |
原産地 | マダガスカル |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]マダガスカルジャスミンの特徴
マダガスカルジャスミンは、香りのよい白い小花を咲かせる常緑性ツル植物です。ジャスミンと名前にありますが、ハーブとして利用されるジャスミンとは別科の違う植物になります。
香りが似ているために名付けられており、ハーブとしては利用できません。毒性を持っているので、口にしないように気を付けてください。
可愛い楕円形の葉が一年中ついているため、観葉植物としても人気があります。寒さに弱い特徴があるので、冬の育て方には注意しましょう。
マダガスカルジャスミンの花言葉
マダガスカルジャスミンの花言葉は「清らかな祈り」「愛される花嫁」「二人で遠くへ旅を」です。
純白の美しい花が、白いドレスを身にまとった花嫁の姿を連想させることから名付けられています。爽やかな印象を持つ花にぴったりの花言葉です。
大切なパートナーへの誕生日プレゼントや記念日の贈り物にいかがでしょうか。一緒に育ててたくさんの花を咲かせることで、二人だけの思い出を育むことができます。
マダガスカルジャスミンの風水
マダガスカルジャスミンには、「金運」を上げる風水効果があります。小判型の葉をたくさん付けるほど金運上昇に効果的です。
また、風水では白色は幸運を包み込む力があるとされています。純白の花をたくさん咲かせるほど、幸運を呼び込むかもしれません。
気の入り口である玄関や窓際に花の咲いたマダガスカルジャスミンを置くと、金運や幸運を運んでくれるでしょう。結婚祝いや開業祝いなどのプレゼントにもおすすめです。
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マダガスカルジャスミンの育て方
日当たり | 日当たりのよい場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 3~10月 |
置き場所と日当たり
マダガスカルジャスミンは日当たりのよい環境を好みます。ただし夏の直射日光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。屋外室内どちらも夏を除いて、日当たりのよい環境で育てることが重要です。
ただし、屋外と室内に出したり入れたりすると紫外線量が変化して、植物の生育に悪影響です。育てる場合は、一つの場所に固定して育てましょう。
屋外で育てる場合は、気温が下がり始める秋以降に室内へ入れることが重要です。
温度
マダガスカルジャスミンは寒さに弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。
熱帯気候のマダガスカル原産なので、5℃以下の環境では葉が落ちて枯れる恐れがあります。屋外で育てている場合は、秋以降に室内の直射日光の当たる窓際に移動させることが重要です。
ただし、冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込みます。冷え込む夜から朝は窓から離した明るい場所に置き、暖房の風が当たらないように管理してください。
水やりの頻度
- 春夏:土の表面が乾いてから
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりしてください。乾燥気味に管理すると根腐れ防止だけでなく、植物体内の水分含量を減らし凍傷を防ぐことができます。
空気が乾燥する時期でもあるので、こまめに葉水を行うと美しい葉を維持することが可能です。冬の水やりや葉水は、室温を十分に上げてから行ってください。
もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
花を咲かせたい場合は、植え替え時の元肥だけでなく追肥を定期的に与えてください。ただし、花の栄養素であるリンを多く含んだ花用の肥料を与えます。
観葉植物用の肥料は葉の栄養素であるチッソが多くリンは少ないため、花が咲きにくいためです。しかし肥料を与えすぎると根を傷めるため、肥料の与える量とペースは守りましょう。
剪定方法
剪定時期は3~10月です。傷んだり伸びすぎたりしたツルや葉を剪定します。
特に3~4月に前年に伸びたツルを切ることが重要です。マダガスカルジャスミンは新しいツルに花を付ける性質があります。
つまり、一度花が咲いたツルには花が咲きません。前年のツルを切って、新しいツルを毎年伸ばすことで花が咲きやすくなります。
適期であれば、どの場所を剪定しても切り口下の節目から新芽が出てくるので安心してください。剪定後の姿を想像しながら、込み合ったツルや葉、咲き終わった花を剪定して風通しをよくしましょう。
マダガスカルジャスミンのよくあるトラブルと対処法
生育旺盛なマダガスカルジャスミンですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとマダガスカルジャスミンに悪影響です。
対処法はマダガスカルジャスミンの植え替えをすること。
マダガスカルジャスミンを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
マダガスカルジャスミンのよくある質問
最後にマダガスカルジャスミンのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- マダガスカルジャスミンは室内屋外のどちらを好むの?
- マダガスカルジャスミンに毒性はある?
- マダガスカルジャスミンは地植えができる?
- マダガスカルジャスミンの適切な増やし方は?
- マダガスカルジャスミンの仕立て方/支柱の使い方は?
- マダガスカルジャスミンの花が咲かないのはどうして?
- マダガスカルジャスミンの冬越し方法は?
- マダガスカルジャスミンの植え替え時期/植え替え方法は?
それでは具体的に見ていきましょう。
マダガスカルジャスミンは室内屋外どちらを好む?
本来は屋外で日光と風が当たる環境を好みますが、日本の環境では直射日光の当たる室内の窓際で管理します。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースカーテンで光を和らげてください。
春秋は屋外の日当たりのよい環境で生育できますが、屋外と室内を出したり入れたりすると紫外線量が変わり植物の生育に悪影響です。一つの場所に固定して管理しましょう。
屋外で育てる場合は、夏の直射日光と冬の寒さに気を付けなければなりません。夏は明るい日陰に置き、冬は直射日光の当たる室内の窓際で育ててください。
マダガスカルジャスミンに毒性はある?
マダガスカルジャスミンには毒性があります。アルカロイド系の毒を持っており、剪定したときに出てくる白い樹液に含まれているので注意が必要です。
触れると肌が荒れる恐れがあるため、手袋やエプロンなどをして剪定してください。樹液に触れた場合は、流水でしっかり洗い流しましょう。
また、小さなお子さんやペットが間違って口にしないように気を付けてください。
マダガスカルジャスミンは地植えができる?
関東以西で霜雪の心配がなく、冬の最低温度が5℃以上の地域であれば地植えができます。しかし、急な寒波によって0℃以下になると枯れる恐れがあるので、鉢植えで管理したほうが安心です。
屋外で育てる場合は日当たりのよい環境に置き、夏は明るい日陰で育ててください。気温の下がる秋ごろから鉢を室内へ移動させ、暖かく明るい環境で冬越しさせます。
その後、遅霜の影響がない3~4月に屋外に移動させてください。
マダガスカルジャスミンの適切な増やし方は?
マダガスカルジャスミンは「挿し木」「種まき」で増やすことが可能です。
節を含めて10~15㎝の長さでツルを斜めに切り、葉を1~2枚にします。この時に葉を半分切ると、蒸散が抑えられて発根しやすいです。
その後1~2時間吸水させたら、土に優しく5~10㎝の深さに植えてください。直射日光に当たらない明るい日陰で、土が乾かないように1~2か月管理すると新芽が出てくるでしょう。
また開花後にできる実が熟すと、綿毛に包まれた種を採取できます。その種を春に撒くことで増やすことが可能です。
しかし、開花後に実を付けると株が弱るので注意してください。
マダガスカルジャスミンの仕立て方/支柱の使い方は?
マダガスカルジャスミンはツル植物です。ツルが伸びるので支柱で仕立てる必要があります。
支柱がないとツル同士で絡まり生育に悪影響です。支柱を一本立てて這わせるだけでも生育がよくなります。
支柱を円錐状に固定して、伸びたツルを回してコンパクトにすることも可能です。市販の行灯支柱を利用すると、さらに簡単に仕立てることができます。
鉢用のトレリスを使用してもおしゃれです。ツル同士が絡まないように上手に仕立ててみてください。
マダガスカルジャスミンの花が咲かないのはどうして?
花が咲かないのは、「剪定」「日当たり」「肥料」に原因があります。
マダガスカルジャスミンは一度咲いたツルには花が付きません。3~4月に前年に咲いたツルは剪定して、新しいツルを伸ばすことが花を咲かせる重要なポイントです。
日当たりを好む植物なので、室内の環境では花が咲きにくいでしょう。花を咲かせるためには、夏を除いて直射日光の当たる窓際や屋外に置いてください。
観葉植物用の肥料は、葉を茂らせるチッソが多く含まれています。チッソばかりでは花が咲きにくいので、花の栄養素であるリンが多い花の用の肥料を与えると効果的です。
マダガスカルジャスミンの冬越し方法は?
マダガスカルジャスミンの冬越し方法は、最低5℃以上をキープして管理することです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離して管理してください。また、暖房が直接当たると葉の乾燥が進み、マダガスカルジャスミンの生育が悪くなります。
暖房の当たらない窓から離した明るい場所で育てましょう。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、水やりと一緒に葉水を行うと葉がきれいな状態を維持できます。
ただし、低温状態で葉水をすると葉に残った水で葉が冷えて逆効果です。冬に葉水をする際は、室温を十分に上げてから霧吹きしてください。
マダガスカルジャスミンの植え替え時期/植え替え方法は?
植え替え時期は、3~10月です。7月以降に植え替える場合は、猛暑日を避けて植え替えしてください。
およそ1~2年おきに植え替えます。鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えが必要です。
マダガスカルジャスミンは、早ければ4~5月頃から花が咲き始めます。開花中に植え替えると花が落ちる原因になるので、3~4月に植え替えると安心です。
支柱やトレリスなどで仕立てている場合は、前年のツルを剪定すると植え替えが簡単になります。剪定せずに植え替える場合は、丁寧にツルをほどいてください。
鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたら土と一緒にほぐして、一回り大きな鉢に植えてください。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、明るい日陰で様子を見ます。その後、元に戻して管理しましょう。
マダガスカルジャスミンのまとめ
マダガスカルジャスミンは日当たりのよい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。香りのよい美しい花を咲かせるため、花も楽しめるインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「清らかな香り」「愛される花嫁」という花言葉は、パートナーとの記念日プレゼントに最適です。金運や幸運を引き寄せる風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、おしゃれなインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。