パキラに合う鉢｜選び方や植え替え方法について

手のひらを広げたような葉が特徴的なパキラ。インテリアグリーンに人気の植物ですが、鉢によって飾った時の印象や育ち方に違いがあります。

「パキラと鉢、トータルでおしゃれにしたい」「育てやすいパキラだからこそ、鉢にこだわりたい」と考えている方は多いと思います。

今回は、パキラに合う鉢の選び方や植え替え方法について詳しく解説します。特徴的な葉やすらっとした幹を持つパキラは、鉢によって見栄えが大きく変わる植物です。

魅力が引き立つ鉢に植えて、育ててみましょう。育てやすくおしゃれな鉢に植え替えたパキラを、プレゼントしたいと考えている方も、ぜひ参考にしてください。

パキラに合う鉢はECOPOTSがおすすめ

「ECOPOTS」の特徴は以下の4つです。

ECOPOTSの鉢の特徴が、「なぜパキラにおすすめなのか」を見ていきましょう。

おしゃれ｜植物が引き立つデザイン

ECOPOTSは、植物が引き立つミニマルなデザインとマットな質感が特徴的な植木鉢です。シンプルな色合いと形状をしているため、個性的なモンステラを引き立ててくれます。

北欧スカンジナビアのデザイン哲学に基づき作られたECOPOTSには、模様や絵柄、装飾がありません。トレンドに左右されることなく、親から子へ、子から孫へ引き継がれるように世代を超えて使い続けられます。

曲線から可愛らしさを感じられる「Stockholm」「Oslo」と、直線から力強さを感じられる「Amsterdam」の3種類の鉢に分けられます。幹が太くなく、小さくて可愛らしいパキラには「Stockholm」や「Oslo」がおすすめです。

8号や10号サイズのように大きく、幹姿も目立たせたい場合は、「Stockholm」の鉢に植えると良いでしょう。

サイズ｜12号まで対応可能な大きさ

ECOPOTSには、12号(直径約36㎝)まで対応可能な大きさの鉢があります。12号サイズの鉢は「Oslo」のみですが、大きなパキラを育てていたり購入したりした方も十分に植え替えができる鉢の大きさです。

パキラは、幹を途中で切って枝を出した状態で販売されていることが多い植物です。そのため、幹そのものが伸び続けることは少ないですが、枝は伸びて広がります。

枝葉の広がりを楽しみたい方や種から育てた実生のパキラの大株を育てている方は、ぜひECOPOTS「Oslo」の12号サイズに植え替えてみてください。

[https://andplants.jp/products/oslo35]

素材｜リサイクルプラスチック80％

「ECOPOTS」の鉢は、リサイクルプラスチック80％とナチュラルストーン20％で作られています。環境に配慮した素材で作られているため、植物にも優しいサステナブルな鉢です。

リサイクルプラスチックの割合が大きいため、陶器鉢や素焼き鉢に比べて軽く、持ち運びやすい点はメリットと言えます。さらに、一つ一つハンドメイドで磨き上げられたECOPOTSは、高級感を感じられる美しい仕上がりです。

「リサイクルプラスチックの配合率が多いから、パキラが安っぽく見えないか不安」と考えている方でも、安心して植えできます。

鉢カバーとしてもおすすめ

ECOPOTSは植木鉢としてだけではなく、鉢カバーとしてもおすすめです。すぐに植え替えが出来ない場合は、鉢カバーとしてセットするだけでもおしゃれに見えます。

大きなパキラほど、植え替えに必要な鉢底や土の量は多く、時間も手間もかかります。まとまった時間が作れるまでは、ECOPOTSを鉢カバーとして利用すると良いでしょう。

例えば、5号サイズのECOPOTSに4号サイズのパキラを鉢ごと入れておく感じです。ECOPOTSから見える鉢が気になる場合は、ジュートのような麻布を鉢上部に囲うように敷いておくとインテリア性も高まり、パキラの鉢も気になりません。

パキラに合う鉢の選び方

パキラに合う鉢の選び方は、以下の5点です。

パキラは乾燥に強く、枝葉を多く茂らせる植物です。太い幹に水分を蓄えたり、葉のボリュームが増えたりする性質も考えて鉢選びをしましょう。

関連記事：植木鉢の選び方｜サイズや素材別に紹介

1回り大きな鉢を選ぶ

パキラに合う鉢の選び方は、1回り大きな鉢を選ぶことです。植え替え前のパキラが3号サイズであれば、4号サイズの鉢を選びます。

パキラは乾燥に強い反面、土が常に湿っている状態を嫌います。植え替える株に対して、大きすぎる鉢に植えると根腐れを起こして枯れることも。

幹がブヨブヨになって枯れる状態を防ぐためにも、植え替える鉢は1回り大きな鉢を選んでください。

深さのある鉢を選ぶ

パキラには、深さのある鉢を合わせてください。枝が真上に伸びて葉を広げるため、深さのあるために植えた方が見た目のバランスが良いためです。

株姿が高くなりやすい植物なので、浅い鉢では成長するに従い、重心が上に移動して倒れやすくなります。安全に育て続けるためにも深い鉢がおすすめです。

さらに、植え替え直後の根が張っていないパキラに支柱を添えやすいメリットもあります。深さのある鉢は、パキラの株姿をスマートに魅せる効果もあるので、ぜひ深さのある鉢を選んでみてください。

鉢底穴のある鉢を選ぶ

パキラの鉢を選ぶ場合は、鉢底穴があるかどうかも確認してください。土で育てる場合は鉢底穴がなければ、排水できずに根腐れで枯れる可能性が高いです。

鉢底穴があっても、穴が極端に小さい場合は注意してください。水の排水に時間がかかり、土の中で根が蒸れて黒く腐ることもあります。

鉢底穴が大きかったり、複数あったりする鉢を選んでください。ただし、パキラは水挿しで発根させたり水栽培や水耕栽培でも育てたりすることが可能です。

土を使わずに水だけで育てる場合は、鉢底穴のない花瓶やプラスチック容器を準備して育てましょう。

素材を考えて選ぶ

パキラに合う鉢の選び方には、素材を考えて選ぶことも重要です。植木鉢にはプラスチックやテラコッタ、陶器などさまざまな種類があります。

素材によって、パキラの印象が大きく変わるだけでなく、その後の生育や育て方にも影響を与える可能性が高いです。

プラスチックはテラコッタや陶器に比べ、通気性や排水性が悪く、根が蒸れやすい特徴があります。しかし、テラコッタや陶器はプラスチックに比べ、重く移動させにくいです。

同じ場所に置き続けるのであれば、テラコッタや陶器が良いですが、定期的に移動させる場合は軽いプラスチックがおすすめです。

パキラの育て方や植えた時の見栄えを考えて、適切な素材の植木鉢を選んでください。

お部屋の雰囲気に合わせて選ぶ

パキラの鉢は、飾るお部屋の雰囲気に合わせて選ぶこともポイント。鉢の形状や色合い、装飾は植えつけたパキラの印象を大きく変えるためです。

鉢のデザインは、お部屋の雰囲気を良くも悪くもします。置く場所の雰囲気に合っていない鉢に植えた場合、お部屋に置いた時に「あれ、何か違うな」と違和感を抱きやすいです。

スタイリッシュなお部屋には、シンプルで深さのある鉢がよく似合います。鮮やかなインテリアが多いお部屋や家族集まるリビングに、模様や装飾のある鉢だと雰囲気を明るくしてくれるでしょう。

お部屋の雰囲気に大きく影響しているインテリアや壁色に合わせて、鉢を選ぶとパキラも馴染みやすいです。

パキラを鉢に植え替える方法

お気に入りのパキラや鉢を準備したら、植え替えをしましょう。パキラの植え替えに必要な道具や手順、幹の固定方法を紹介します。

関連記事：観葉植物の植え替え｜適切な時期や方法について 

準備する道具

パキラの植え替えに必要な道具は以下の通りです。

今まで植えていた鉢より1回り大きな鉢を準備してください4号鉢であれば、5号鉢を準備します。

葉や根を切るハサミは清潔で切れ味のよいものを準備しましょう。不清潔で切れ味の悪いハサミは病原菌が入ったり、切り口の組織が潰れたりしてパキラが傷む可能性があります。

新しい観葉植物の土には、「evo 緑が鮮やかになる土」や「INLIVING 観葉植物の土」がおすすめです。虫が苦手な方は、有機物無配合の「INLIVING 観葉植物の土」を使うと虫が発生しにくいため、安心して室内でパキラを育てられます。

植え替え時に床が汚れないように、園芸用シートがあると作業がしやすいです。園芸用シートは、新聞紙やビニールシートでも代用できます。

[https://andplants.jp/collections/ecopots]

植え替え手順

植え替えに必要な道具を準備したら、実際にパキラを植え替えましょう。植え替え手順は以下の5つです。

パキラの植え替え作業に取り掛かる前に、園芸用シートを敷いておくと土がこぼれても安心です。園芸シートの上に鉢を置いて、鉢底網や鉢底石を敷いてください。

鉢底石は鉢底穴が見えなくなる程度で十分です。その後、準備した鉢の半分ぐらいの深さまで新しい観葉植物の土を入れます。

パキラを鉢から取り出し、固まった根鉢をほぐしながら、黒ずんだりスカスカになったりした根をハサミやピンセットで整理してください。整理が終わったら、高さを整えながら、鉢に植え付けます。

スコップで土を入れ終わったら、細い棒で土を優しく突いてください。根と根の隙間に土が入り込みます。土が突き固められるので、表層の減った分の土を少し足して完成です。

幹を固定させる方法

幹が太く背の高かったり複数本を編み込んでいたりするパキラほど、植え替え後にグラグラして安定しません。そのため、パキラの幹を固定させるために、発泡スチロールを使ってみましょう。

植え替えの際に、全体の3/4程度まで土を入れたら、発泡スチロールのブロックで四方から幹が固定されるように隙間に埋め込んでください。上下左右からしっかり固定されれば、パキラがグラグラすることはありません。

その上から、土を被せれば発泡スチロールも気にならないので安心してください。硬めの発泡スチロールを使うと固定しやすいです。

上下左右だけを固定するため、水やりに関しても問題なく鉢底まで染み込みます。筆者が園芸店時代に、背の高いパキラに行っていた植え替え方法で、お客様もグラグラしないと喜ばれていました。

植え替えでパキラがグラグラするのが不安な方は、ぜひチャレンジしてみてください。 

鉢に植え替えたパキラの育て方

新しい鉢に植え替えたばかりのパキラは、根が土にしっかりと張っていません。そのため、植え替え直後は置き場所や日当たり、温度などの育て方に注意してください。

植え替え後のパキラの育て方を、以下の5つのポイントに絞って解説します。

関連記事：パキラの育て方

置き場所と日当たり

パキラを新しい鉢に植え替えた後は、直射日光の当たらない明るい日陰や室内で2週間ほど管理してください。植え替え直後に、直射日光に当てると葉焼けする恐れがあるため注意が必要です。

室内の窓際に置くと、植え替え直後に日差しが当たる可能性があるので、窓際から離しておくとよいでしょう。2週間ほど管理すると新芽が出てきます。

新芽が出てくると、土の中で新しい根が伸びてきている証拠です。このタイミングで、直射日光の当たらない明るい場所に置くと、順調に育ちます。

温度

パキラの植え替え時期は、生育期の5月～10月です。生育期間中の植え替えであれば心配いりませんが、10月末に植え替えた場合は15℃以上を保ってください。

パキラは最低10℃以上をキープして育てる観葉植物です。植え替え直後は植え傷みによって弱っているため、低温に当たると枯れる恐れがあります。

秋以降は気温が下がり始めるので、植え替えには注意してください。暖房が入っていても、冬に植え替えると調子を崩しやすいため、植え替え時期は守りましょう。

水やりの頻度

植え替え後のパキラの水やりは、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりしてください。この時に、発根剤を水に薄めて水やりすると、発根が促進されて生育がよくなります。

特に、根腐れや根傷みが原因で植え替えている場合は、発根剤を与えながら水やりすると効果的です。ただし、受け皿に水を溜めたり土が乾いていないにもかかわらず水やりしたりしないでください。

発根したばかりの根が腐ってしまいます。また発根したばかりの根は、乾燥に弱いので水切れの状態が長く続かないように注意しましょう。

植え替えた鉢の素材や鉢底穴の関係で、今までと土の乾き方が異なることがあります。土の状態をよく見て水やりをしてください。

もし水やりの加減がわからない場合は、ウォーターディスペンサーを使うと、土の乾燥を防ぎやすいです。

[https://andplants.jp/products/twotonewaterdispenser-l-by-1]

肥料

根が傷んでいない状態であれば、植え替え後も通常通りに肥料やりしても問題ありません。液肥であれば、2週間に一回水に薄めて与えて、置き肥であれば2か月おきに与えるとよいでしょう。

ただし、根腐れによって根が傷んでいる場合は、肥料を与えることは控えてください。根が傷んでいる状態で肥料を与えると、肥料を上手く吸収できないだけでなく、さらに根を傷めてしまうためです。

発根剤を水に薄めて水やりして様子を見ます。パキラから新しい新芽が出始めたら、徐々に肥料を与えてあげてください。

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剪定

パキラを新しい鉢に植え替えた時に、剪定している場合は特別な剪定作業は必要ありません。植え替えて数日たって株姿を見た時に、バランスを整える程度です。

もし、新しい鉢に植え替えるタイミングで剪定していない場合は、茂りすぎたり状態が悪かったりした枝葉を早めに剪定ハサミで切ってください。せっかく出てきた新芽が隠れて光が当たらず、綺麗に生育しないかもしれません。

株の内側に光が差し込むように、剪定してあげてください。

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パキラの鉢植えをおしゃれにするコツ

モンステラの鉢植えをおしゃれにするコツは、以下の3つです。

それぞれ解説します。

幹や枝を編み込む

パキラの鉢植えをおしゃれにするコツに、幹や枝を編み込む方法があります。種から育てている実生パキラ同士、または小さな株のパキラ同士を寄せ植えしてください。

幹や枝が伸びたら、優しく編み込んで崩れないように紐で固定します。成長に従って何度も繰り返すと、紐をほどいても幹や枝が編み込まれた状態のまま育ちます。

実際に幹が編み込まれた状態のパキラは販売されていますが、非常に人気です。幹が太く硬くなると編み込みが難しくなるため、小さいパキラで挑戦してみると良いでしょう。

自分自身で編み込んだパキラ鉢植えは、きっとお部屋をおしゃれにしてくれます。

幹を曲げる

パキラは幹を曲げるとおしゃれです。幹が直線的にまっすぐと伸びるので、あえて針金や紐で柔らかい幹を引っ張り曲線を作ることで、異なる魅力を楽しめます。

種から育てたり挿し木で増やしたりしたパキラは、幹を曲げやすいです。木の肌のように木質化した硬く太い幹は曲げられないため注意してください。

細く柔らかい緑色の幹を折れないように優しく、紐で引っ張ったり針金で固定したりしましょう。1年ほど固定させておくと、紐や針金を取り外しても幹は曲がったままです。

ぜひオリジナルの幹が曲がったパキラを作ってみてください。幹を曲げると、植える鉢の合わせ方にもバリエーションが増えて、よりパキラを楽しめるでしょう。

切り株型として育てる

幹を編み込んだり曲げたりするのもおしゃれですが、太い幹を思い切って剪定して、切り口下から新芽を出した切り株型もおしゃれです。パキラは剪定後の萌芽力が強いため、切り株のような姿にしても新芽を出してくれます。

変わった形のパキラを育てたい場合は、大きくなった幹を思い切って剪定してください。枝葉がすべてなくなりますが、健康的な株であれば日差しに当てておくと新芽が出てきます。

素の新芽が伸びてくると、まるで切り株から枝葉が伸びているような姿に。ただし、新芽が出てくるまで時間がかかる点や、木質化した幹からは新芽が出にくい点には注意して剪定してください。

パキラの鉢に関してよくある質問

最後にパキラの鉢に関してよくある質問とその答えを以下にまとめました。

それでは具体的に見ていきましょう。

パキラは穴なしの鉢で育つ？

土栽培の場合は、鉢底穴がない鉢ではパキラは育ちません。鉢底穴がないと、水が溜まって根腐れの原因になるためです。

ただし、パキラは挿し木で発根させたり水耕栽培をしたりして育てることは可能です。水耕栽培では専用のハイドロボールやセラミスなどを使います。

水のみで育てる場合は、穴の開いていないガラスや陶器でも楽しめるでしょう。

パキラの鉢植えからキノコが生えたらどうしたらいい？

パキラに限らず観葉植物の鉢植えからは、キノコが生えることがあります。キノコが直接、パキラを枯らすことはないので、そのままでも大丈夫です。

キノコは菌類に属する生物であるため、菌糸が土に付着して増えて、キノコとして土の上に出てきたのでしょう。見た目が気になる場合は、取り除いてください。

ただし、土の中にキノコの菌が増えているので、湿度が上がると再びキノコが出てくる可能性が高いです。鉢植えの土が常に湿っている状態が長く続かない限りは、頻繁にキノコが出てくることはありません。

パキラを木製の鉢に植えても大丈夫？

パキラを木製の鉢に植えても大丈夫です。ただし、木製の鉢は経年劣化しやすく、湿気によってカビが生えたり腐ったりもします。

カビが生えたり腐ったりすると、虫の発生の原因にもなるので、室内で木製の鉢にパキラを植えることはおすすめできません。もし植える場合は、鉢の状態を確認しながら、新品の木製の鉢に定期的に植え替えしてください。

植え替え方法は、プラスチックや陶器鉢などと同じように植え替えをします。

まとめ

パキラは手のひらを広げたような葉や、太くまっすぐ伸びる幹などの個性的な特徴を持っています。

そのため、パキラ単体も可愛らしくおしゃれですが、鉢のデザインや大きさ、素材などにもこだわると、よりお気に入りのインテリアプランツになるでしょう。

しかし、鉢の選び方を間違えるとパキラがおしゃれに見えないばかりか、生育も悪くなるので注意してください。

筆者がパキラにおすすめする鉢は、観葉植物の特徴を引き立ててくれるECOPOTSです。プラスチックなため軽く女性の方にも持ちやすいのが嬉しいですね。

また、マッドな質感なので、高級感があるように見えますよ。

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