観葉植物の受け皿|選び方や水を捨てる方法について

観葉植物の受け皿|選び方や水を捨てる方法について

観葉植物の鉢についている受け皿の用途はご存じでしょうか。

お水やりをした際、床などにこぼれないようにするためのものでもありますが、実は用途は他にもあります。受け皿の役割をきちんと知ると、観葉植物の理解もさらに深まるかもしれません。

そこで今回は、観葉植物の受け皿についてまとめました。具体的には、選び方や買えるお店を紹介しつつ、受け皿に溜まった水を捨てる方法なども詳しく解説します。

「受け皿ってどうやって選んだらいいんだろう」「せっかくなら受け皿もこだわりたい」といった方にもおすすめの内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

観葉植物に受け皿が必要な理由

「そもそも観葉植物になんで受け皿っているんだろう?」と気になった経験はないでしょうか。具体的には以下3つの理由が考えられます。

  1. 床が汚れるのを防げる
  2. 水やりの代わりになる
  3. 底冷え対策につながる

受け皿の用途を理解しておくだけで、植物ライフがより充実していくはずです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

床が汚れるのを防げる

観葉植物の鉢は底に穴が空いているので、水だけではなく土や汚れなども一緒に流れてくることがあります。出てくる量としてはそこまで多くないですが、受け皿が無ければ置き場所がそのまま汚れるでしょう。最悪の場合、カビなどが発生することも。

特に屋内で管理をする場合は、受け皿があると汚れないで済むため安心です。

また、お水やりに慣れていない方だと「どのくらいの量で受け皿に水が溜まるのか」といった目安がわかりません。時間差によって水が流れるときもあるので、受け皿を置いておくほうが無難です。

つまり、受け皿があると汚れやカビなどの心配をする必要がなくなります。

水やりの代わりになる

観葉植物は「毛細管現象」があるので、受け皿の水を吸い上げることができます

「毛細管現象」とは、細い管を液体の中に入れた際に「管内の液体」が「外の液体」より上がったり下がったりする現象のこと。

受け皿に水を溜めておくといつの間にか無くなっていることがありますが、蒸発したのではなく「毛細管現象」によって、植物が吸い上げたのです。

たとえば、自宅を留守にしてしまう際、受け皿に水を溜めておけば水切れを防ぐことも可能になります。1日空ける程度なら、受け皿の水を有効活用できるでしょう。

底冷え対策につながる

気温が下がる時期に受け皿があると、底冷え対策につながります。観葉植物にとって冷気は大敵とも言える存在。植物の多くは暖かい地域で生長したものが多いので、寒さで枯れてしまうものが多いからです。

冷たい空気は下の空間に溜まるので、受け皿を鉢の下に置けば直接冷気が伝わるのを防げます。 玄関・水回り・窓際などは、他の場所より気温が低くなりやすいため受け皿を敷いて管理をするのがいいでしょう。

屋外でも受け皿があると冬越しがしやすいです。

観葉植物の受け皿の選び方

受け皿の選び方をまとめましたので、下記4つのポイントに沿って見ていきましょう。

  1. 素材
  2. 機能
  3. 大きさ
  4. デザイン

住まいの環境やインテリアとの相性を考えながら選んでみてください。

素材|プラスチック・テラコッタ・陶器

受け皿に使用されている素材は、大きくわけると以下の3つがあります

  1. プラスチック
  2. テラコッタ
  3. 陶器

「プラスチック」は軽量で洗いやすく、落としても割れにくいので扱いやすいです。雨風で汚れやすい屋外にも適しています。お値段はリーズナブルですが、人によっては安っぽく感じるかもしれません。高級感を意識したい場合は、黒で統一するのがおすすめです。

「テラコッタ」は粘土を高温で焼いて作られたもので、自然なヒビが入った見た目をしています。水を吸収しやすく通気性にも優れているため、観葉植物の鉢として利用されることが多いです。多少割れやすいので、優しく扱ってください。

「陶器」は、デザインが豊富で高級感もあります。屋内で鑑賞したい方、お店で使用したい方は、陶器の受け皿がいいです。ただし、3つの中では一番割れやすい素材なので、テーブルや棚などに飾る場合は丁寧に置きましょう。

簡易的に揃えたいのか、インテリアとして使用したいのかで選ぶものが変わるので、用途に合わせて選んでいきます。

機能|キャスター付き

最近では受け皿にキャスターが付いているものが存在します。キャスターが付いていれば移動させる手間がかかりませんし、女性の方でも大型の植物を運ぶことが可能です

「一人で移動させるのが難しい」「屋内の観葉植物を日光浴させたい」といったときに、キャスター付きの受け皿があるととても役に立ちます。

植物を購入する前にあらかじめ検討しておけるといいかもしれません。

大きさ|鉢底の直径より1cm大きいサイズ

受け皿だけを別で購入しなければならない際は、鉢底の直径より1cm大きいものを選ぶのがおすすめです。受け皿が大きい分には、鉢も置けるし水を受け止めてくれるので機能としては十分ですが、見た目がアンバランスになります。

インテリアとの相性を考えるなら、大き過ぎず小さ過ぎないのが嬉しいのではないでしょうか。鉢底より1cm大きいものであれば、見た目もバランスが良くちょうどいいです。

購入の際には、合わせたい鉢の直径を測るのを忘れないようにしましょう。

デザイン|色と形が合うもの

鉢と受け皿はなるべく同じものを選ぶ方が、統一感も出ておしゃれに見えます。「機能として使えればなんでもいい」といった方もいるかもしれませんが、デザインにもこだわりたいなら統一感を考えるのがおすすめです。

ただし、中には個性的な柄の鉢もあるので、合わせようと思うと難しいことも。そういった場合は、同系色を意識して組み合わせます。異なる柄でも、色が同じであれば統一感は作れるからです。

万が一同じデザインの受け皿が見つからない場合は「色」を考えて選んでみてください。

観葉植物のおしゃれな受け皿が買えるお店

受け皿をどこで買えばいいか迷ったら、以下3つのお店を参考にしてみるといいかもしれません。

  1. 100円均一ショップ
  2. ホームセンター
  3. 専門店

どのような受け皿を求めているか目星がついたら、さっそく探しに行ってみましょう。

100円均一ショップ|プラスチック・テラコッタ系が多い

100円ショップには、プラスチックやテラコッタなどの比較的リーズナブルなものが多いです。小型サイズのものが中心で、大型サイズはほとんどありません。

とはいっても、100円ショップであればほとんどの地域にあるので、わざわざ遠くに行かなくて済みます。機能として揃えたいのであれば100円ショップはいいですが、こだわりたいなら他のお店に行くのがおすすめです。

ホームセンター|定番ものが一通り揃っている

ホームセンターは店舗の広さもあるので幅広く扱っています。個性的で珍しいものはあまりないですが、プラスチック、テラコッタ素材のものが中心です。無色の陶器製なら置いているかもしれません。定番ものを揃えたい際にはおすすめです。

また、受け皿以外にも植物にまつわる備品もあるため、不足しているものをセットで補えます。観葉植物を含めて一式揃えたいときに行くと、効率良く見つけることができるでしょう。

専門店|個性的なものがある

専門店であれば幅広く扱っているだけではなく、柄入りの珍しい受け皿もあります。鉢と受け皿は揃っている方が統一感がありますが、受け皿だけあえて違う配色にするのもおしゃれです。

鉢との組み合わせに迷ったら、専門スタッフのアドバイスを聞くことができるので、その場で疑問を解消できます。植物初心者や組み合わせに自信がない方には嬉しいポイント。

専門店は地域によって扱っているものが異なるので、いくつかお店を巡ってみると新しい発見ができて面白いですよ。

観葉植物の受け皿に溜まった水を捨てる方法

受け皿に溜まった水はふつうに流していいですが、サイズによって捨てる方法を調整するとよいです。

  1. 小型・中型|鉢を持ち上げる
  2. 大型|スポイトやスポンジで吸い上げる

では、詳しく見ていきましょう。

小型・中型|鉢を持ち上げる

6号(直径:18cm)サイズまでであれば、鉢を持ち上げることで受け皿の水を捨てるのが可能です

お水やりをしてから鉢を持ち上げるのではなく、お水やりをする前に鉢を移動させておくのをおすすめします。 6号サイズとなると、お水をあげると重さが増すので女性の方でも労力がかかるからです。

また、お水の加減がつかめない段階だと、勢い余って受け皿から水があふれる可能性もあるでしょう。あらかじめ水が流れてもいい場所(洗面所やベランダなど)に運んでおくのが無難です。 5〜10分ほど経つと鉢から水が流れなくなるので、再び受け皿に乗せます。

大型|スポイトやスポンジで吸い上げる

大型の観葉植物は持ち運びが難しいため、スポイトやスポンジを使用して水を吸い上げるのがおすすめです

受け皿に溜まった水は、多少であれば吸い上げることが可能ですが、あまりに量が多いと根腐れになることも。 そのため、お水やりをしてしばらく経っても水が溜まっているなら吸い上げてしまいましょう。

少々手間がかかるかもしれませんが、こまめなケアをすることで植物がいつまでも健康でいられるのです。

観葉植物の受け皿に水を放置すると発生するトラブル

適切な処理をしなかったらどんなことが起きるのかを下記にまとめましたので、ご覧ください。

  1. 虫が発生する
  2. 根腐れする
  3. カビが発生する

観葉植物は過湿や不衛生な環境が苦手なので、なるべく清潔な状態をキープしていきましょう。

虫が発生する

受け皿に水が溜まっていると、虫が発生することがあります。特に、気温の高い春夏は注意が必要。溜まった水に卵を産み、そこから害虫が発生するからです。

屋内だと卵が生まれるケースは少ないですが、屋外だとよく起きます。観葉植物を外で管理をしていると、蚊やこばえが飛んでいることもありますが、植物が一つの原因です。

対策としては、受け皿に水を溜めないようにします。お水やりをした後に水が溜まっていないかどうかをチェックする心がけが大切です。

根腐れする

受け皿に水を溜めてしまうと、根腐れを起こす可能性があります。観葉植物は「毛細管現象」によって水分を吸い上げることが可能ですが、水分量が多ければ当然時間もかかるでしょう。

水が受け皿にずっと溜まっている状態は、いわゆる呼吸ができない状態に近いです。すぐに腐るわけではないですが、放置をするのはおすすめできません。

お水やりをしてしばらく経ってからまだ受け皿に水があるなら、処理をするのが得策です。水を溜めておくことで得られるメリットもありますが、デメリットの方が大きいため、見つけ次第対処をしてください。

カビが発生する

水がずっと溜まっていると、受け皿の湿度も高いままになります。すると、見た目ではわかりにくいですが、受け皿をどかすとカビが発生していることがあるのです。特に、天然素材の家具は湿気を吸いやすいので気をつけましょう。

また、カビは人体にも悪影響があるので放置をすると被害が出ることも。具体的には、喘息やアレルギー性鼻炎などです。

対策としては、風通しを良くしたり除湿機を使用したりするとカビが発生しにくくなります。観葉植物を定期的に日光浴させるのも効果的でしょう。普段からお手入れをしておけば大丈夫です。

参考記事:作業環境中におけるカビと健康影響

観葉植物の受け皿に関するよくある質問

最後に観葉植物の受け皿に関するよくある質問とその答えをまとめました。

  1. 受け皿がない場合の代用はどうすればいい?
  2. 屋外で育てる場合も受け皿はあったほうがいいの?

それでは具体的に見ていきましょう。

受け皿がない場合の代用はどうすればいい?

受け皿がどうしてもない場合は、使用しないお皿で代用するのも一つの手です。見た目的には不揃い感が出てしまいますが、お水を受け止めるなら十分でしょう。

屋外であればコンクリートやすのこを使用するのもおすすめです。床と距離が作れるので、風通しを確保できます。

屋内・屋外のどちらにせよ、水が吸収しにくいもので代用するのがいいです。水が吸収するとカビが発生しやすくなるため、衛生面や健康面においてよくありません。

屋外で育てる場合も受け皿はあったほうがいいの?

屋外で育てる場合も受け皿がある方がいいです。汚れが流れるのを防げますし、冬であれば底冷え対策にもつながります。無くても観葉植物は健康に生長しますが、ある方が無難です。

どうしてもない場合はそのまま管理していいですが、清潔な状態をキープするよう心がけてください。不潔な状態だと、害虫などが寄ってきてしまうからです。

植物にとって過ごしやすい環境作りを意識しましょう。

まとめ

受け皿は、観葉植物全体で見ると小さな部分かもしれませんが、役割がきちんとあります。屋内に植物を置く場合は、役割以上に見た目の印象にも大きく関わります。おしゃれなインテリアコーディネートを目指したいなら、受け皿の存在も大切です。

また、受け皿に溜まった水の扱い方に関しては、知らない方もいたのではないでしょうか?賢く利用できれば、貯水の役割も担う優れもの。 受け皿が無くても困ることはないですが「受け皿があることの意味」を考えていきたいです。

そうすることで、植物をより深く知ることができるのではないでしょうか。

馬淵 大
観葉や多肉植物が昔から好きで、今は自宅でコウモリランをメインに育てています。 前職で、仕入れ、植え替え、販売などを経験。育てているうちに、まるで我が子のように愛着を感じてお持ち帰りしてしまう日も。 同じように…とまではいかなくても、そんな風に愛着をもって育ててもらえれば嬉しいです。 ぜひ一緒にお気に入りの植物を探すお手伝いをさせてください。