肉厚な葉が魅力的な多肉植物。乾燥に強く、初めての方にも育てやすいことから人気の植物です。
しかし、いざ多肉植物を手に入れた際に、どんな土で育てればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。「観葉植物や草花の土でもいいかな」と、土を選ばすに鉢に植えている方もいるかもしれません。
多肉植物の育て方において、土は重要なポイントの一つです。今回は、多肉植物の土について詳しく解説します。
多肉植物の土の選び方や作り方がわかると、ご自身の生活スタイルに合った土で育てることが可能です。元気に育てるためにも、ぜひ多肉植物の土にこだわってみてください。
多肉植物の土選びでお悩みの方は「INLIVING 観葉植物の土」がおすすめです。水はけがよく、根腐れの心配を軽減できる土となっています。
[https://andplants.jp/products/inliving-soil-2l]多肉植物を育てるには土が重要
多肉植物を育てるには土が重要です。性質に合った土で植えることで、美しい姿を維持したまま長く育てられます。
水持ちの良い「草花の土」「野菜の土」では、根腐れしやすいため注意してください。また土が長く湿り続けると、徒長につながります。
そのため、初めて多肉植物を育てる方は、水はけのよい多肉植物専用の土で育てると安心です。
サンスベリアやリプサリスなどの大型の多肉植物は、水はけのよい観葉植物の土でも育てられます。エケベリアやハオルチアなどの小さな多肉植物は、より水はけのよい多肉植物の土で育てるとよいでしょう。
AND PLANTSで取り扱う「INLUVING 観葉植物の土」は、多肉植物にも使える水はけのよいものです。有機質無配合で虫が出にくいので、室内でも安心して使っていただけますよ。
多肉植物の土の選び方
一言で多肉植物の土と言っても、さまざまな種類があります。多肉植物の土には「この土であれば、どの季節どの品種にも対応できる」といった正解はありません。
育てる多肉植物の性質に合った土を選ぶことがポイントです。土の選び方のポイントは以下の5つです。
- 水はけ
- 通気性
- 土の粒度
- 硬さ
- 見た目
それぞれ見ていきましょう。
水はけ
多肉植物は乾燥に強い反面、過湿に弱い性質があります。水はけの悪い土で育てると、土が常に湿ってしまい、根腐れをする可能性が高いです。
水はけのよい土を選んでください。多肉植物専用の土は水はけがよく作られているため、多くは心配いりません。
また「サンスベリアの土」「サボテンの土」など、一部の品種に特化した土もあります。もし心配な場合は、品種に特化した土を使うのもよいでしょう。
ただし、サボテンの土は水はけが良すぎるため、生育期に水を好むエケベリアやセダムなどの春秋型の多肉植物に使うと水不足になりやすいので気を付けてください。
観葉植物の土を多肉植物に使う場合は、有機質の少ない水はけのよい土を選ぶと、過湿にならずに水管理がしやすいです。
通気性
通気性は水はけと同じくらい重要なポイントです。植物は葉だけでなく、根も呼吸をしています。
通気性の悪い粘土質の土に多肉植物を植えると、根が呼吸できずに黒ずんで腐る可能性が高いです。また、土中に空気が通らないので、鉢に太陽光が当たると鉢内の温度が高くなり、根が煮だってしまうことも。
専用の多肉植物の土は通気性が良いため、問題になることは少ないでしょう。オリジナルで土を作る方は、土の大きさや多孔質に注目して配合して、通気性の良い土を作ってください。
土の粒度
土の粒度は、水はけや通気性に大きく影響します。土の粒が大きいほど、隙間ができやすく水はけや通気性が良くなるためです。
多肉植物の土によって、土の粒度には違いがあるので、注目してみてください。春と秋に生育するハオルチアやエケベリア、セダムなどは、生育期には水を好む植物です。
春秋型は粒度の小さい多肉植物の土だと効率よく吸水できるでしょう。夏型のサンスベリアやアロエなどは、生育期の夏に水を好みますが、与えすぎるとムレて根腐れしやすいです。
水をたっぷり与えた後は、サッと乾燥する土が理想です。そのため夏型の多肉植物には、粒度の大きな土を使うとより育てやすいでしょう。
冬型のリトープスやコノフィツムなどは、春秋型と同様の粒度で良く育ちます。
硬さ
多肉植物の土を選ぶ際には土の硬さも重要です。硬い土は崩れにくいため、鉢の中で崩れた土が鉢底穴で詰まることがありません。
多くの多肉植物の土には赤玉土や鹿沼土などが使用されています。赤玉土には「硬質」と呼ばれる種類があり、通常の赤玉土より硬く崩れにくいです。鹿沼土にも同様に硬質鹿沼土があります。
多肉植物の土を選ぶ際には、硬質赤玉土や硬質鹿沼土が使用されているかどうかもチェックするとよいでしょう。オリジナルで土を作る方は、ぜひ硬質赤玉土と硬質鹿沼土を準備してください。
見た目
多肉植物の土の選び方には見た目も大事なポイントです。土の粒度や色合いによって、植え替え後の見栄えが異なります。
植え替えた後の姿がパッとしないと、多肉植物に愛着がわきにくく、手入れをこまめに行わなくなるかもしてません。やはり鉢や土、多肉植物すべてでかっこよかったり可愛かったりする姿の方が、手入れも楽しくなると思います。
多肉植物専用の土で迷っている場合は、見た目の良さで決めてもよいでしょう。
AND PLANTSの「INLUVING 観葉植物の土」は全体的に白色の土なので、可愛い多肉植物との相性が良いです。
多肉・観葉植物の土を購入した方からのレビュー
AND PLANTSで植物の土を購入した方からのレビューを下記にまとめました。「水はけのよさとかどうなんだろう?」「いっぱいあって決め手に欠ける…」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
「INLIVING 観葉植物の土」は、水はけがよいので、サンスベリア(多肉植物)にも使っていただけます。植物の根が元気に育つ土構造なため、今後の多肉植物ライフが楽しみになりますよ。
多肉植物の土の作り方
多肉植物を育て慣れてくると、オリジナルの土で育てたいと思う方もいると思います。多肉植物の土の作り方を解説します。
- 配合に必要な土を準備する
- ムラなく混ぜ合わせる
- ふるいにかける
- 元肥を混ぜる
- 市販の多肉植物の土をアレンジするのもアリ
配合に必要な土を準備する
多肉植物に適した水はけや通気性、保水性を持たせるためには、以下の土を準備します。
- 硬質鹿沼土
- 硬質赤玉土
- 軽石
- 腐葉土
鹿沼土や赤玉土は、崩れにくい硬質のものがおすすめです。植え替え後の持続的な水はけのよさや根の生育に影響します。
基本的に小粒を準備しておくと、どの多肉植物にも対応できます。土づくりに慣れてきたら、植える多肉植物の大きさや生育型によって粒度を変えてみましょう。
ふるいにかける
土を準備したら、まずふるいにかけて崩れている粉や混入している屑を取り除いてください。園芸店やホームセンター、通販などで土を準備すると思いますが、流通の過程で少なからず袋の中で土が崩れてしまいます。
崩れている粉状の土も一緒に混ぜ合わせてしまうと、鉢底に粉が溜まって水はけが悪くなる原因に。また、土と土の隙間がなくなり通気性も悪化しやすいです。
腐葉土を除いて、一度ふるいにかけると、水はけや通気性のよい土を作りやすいでしょう。
ムラなく混ぜ合わせる
それぞれの混ぜ合わせる比率は、硬質鹿沼土(小粒):硬質赤玉土(小粒):軽石(小粒):腐葉土=3:3:2:2を基本とします。育てている環境やご自身の水やりサイクルを考えて、それぞれの量を調整すると育てやすいオリジナル用土を作れるでしょう。
比率で分けた土を、ムラなく混ぜてください。十分に混ざり合っていない場合は水はけや通気性、保肥性が均一でないため、生育に悪影響を与えます。
土を潰さないように優しくしっかり混ぜ合わせてください。
元肥を混ぜる
混ぜ合わせた土には、元肥混ぜましょう。多肉植物の多くは、肥料が少なくても十分に育ちますが、元肥を混ぜ込むと葉の色や生育がよくなります。
ただし、根腐れしていたり葉挿しや挿し木をしたりする多肉植物には、元肥は混ぜ込みません。肥料分が発根を阻害するためです。
混ぜ合わせる元肥には「evo みどりがより鮮やかになる肥料」をひとつまみほど混ぜ合わせてください。
市販の多肉植物の土をアレンジするのもアリ
一からオリジナルの多肉植物の土を作る作業は、土を準備して混ぜ合わせるまで時間がかかります。「オリジナルの土を作りたいけど、時間がない」といった方は、市販の多肉植物の土をアレンジするのもアリです。
完成している多肉植物の土に、赤玉土を加えると、水持ちや保肥性が上がります。鹿沼土や軽石を混ぜると水はけが良くなります。
多肉植物の種類によって、市販の土にアレンジを加えて、ご自身が多肉植物をより育てやすい土にしてみてはいかがでしょうか。
多肉植物の土の作り方のコツ
多肉植物の土の作り方のコツを紹介します。
- 多肉植物のタイプを考える
- 生活サイクルに合わせる
それぞれ見ていきましょう。
多肉植物のタイプを考える
多肉植物にはさまざまな種類があります。リプサリスやセダムのように葉が小さかったり薄かったりする品種や、アガベやアロエなど葉が分厚い品種などさまざまです。
葉が薄い多肉植物の多くは、分厚い葉を持つ多肉植物より水分を蓄えられません。そのため、生育期には水が必要です。
土を乾燥させすぎると、葉にしわが寄ってそのまま枯れる可能性があります。つまり、葉が薄い多肉植物の土は水はけも重要ですが、水持ちも重視して作ると育てやすくなるでしょう。
葉が分厚い多肉植物は、水分を葉により多く蓄えることができるため、土の水持ちはあまり重要視する必要はありません。水はけをよくして、夏に蒸れないような土づくりをしてください。
同じ多肉植物でもタイプによって土の配合を考えると、より育てやすいオリジナル用土を作れます。多肉植物の寄せ植えに使う土づくりでもタイプを考えて作るとよいでしょう。
生活サイクルに合わせて作る
植物を育てるうえで、水やりは重要なお世話の一つです。しかし、お仕事や家庭の事情で水やりを上手にできない方も多いのではないでしょうか。
土の配合を変えると、水持ちや水はけを調節できます。水はけが良くなれば、土が乾きやすくなり、水持ちがよくなれば土が乾きにくくなります。
普段の生活が忙しくて、水やり不足で枯らしてしまう方は、赤玉土を加えて土を乾燥しにくくすると良いかもしれません。つい可愛がって水をやりすぎてしまう方は、乾燥しやすいように軽石や鹿沼土を多めに混ぜておくと根腐れしにくいです。
ご自身の生活サイクルに合わせて、土の配合によって乾き方をコントロールするのも土づくりのコツです。
多肉植物の土に関してよくある質問
最後に多肉植物の土に関してよくある質問にお答えします。
- 100円均一の多肉植物の土でも大丈夫?
- 多肉植物は鹿沼土のみで育つ?
- 多肉植物の土にキノコが生えるのはどうして?
- 自分で作った多肉植物の土は作り置きしてもいい?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
100円均一の多肉植物の土でも大丈夫?
100円均一の多肉植物の土でも育ちます。ただし土が崩れやすかったり、水はけが悪かったりするため、おすすめはできません。
また、腐葉土が入っている100円均一の土は、発酵が不十分であることが多く、害虫の卵や雑菌が死滅していない可能性が高いです。筆者も100均一の観葉植物や多肉植物の土を使ったことがありますが、虫が湧いた経験があります。
そのため、100円均一の土でも多肉植物は育ちますが、市販の多肉植物の土に比べると生育はよくありません。
多肉植物は鹿沼土のみで育つ?
多肉植物は鹿沼土のみでも育ちます。ただし鹿沼土単一の場合は水はけが良すぎて、すぐに土が乾きます。
また、肥料分を維持する保肥性に劣るため、肥料の効きも悪いです。水やりの際に肥料分が溶けだす置き肥をして、水やり頻度を多くすると育てやすいでしょう。
鹿沼土に限らず、赤玉土単一の土でも育てることは可能ですが、水はけ・水持ち・保肥性のバランスのとれた多肉植物の土で育てることをおすすめします。
育てている環境や生活サイクルによって鹿沼土のみが育てやすい方もいるかもしれませんが、多くの場合は管理しにくいと思います。
多肉植物の土にキノコが生えるのはどうして?
多肉植物の土にキノコが生えるのは、「水のやりすぎ」「土が古い」「有機質が多すぎる」が考えられます。
キノコ自体が多肉植物に害を与えることは少ないですが、土の状態がよくない証拠です。キノコは湿度のある環境で育つため、土が常に湿っているのかもしれません。
また、植え替えをせずに育て続けると、土が古くなり崩れて水はけが悪くなります。キノコは腐葉土や堆肥などの有機質に菌として付着していることが多いです。
100円均一の土や発酵が不十分な有機質を多く混ぜると、キノコが生えることもあります。キノコが育つ環境は多肉植物にとって適切な環境ではないので、新しい土で植え替えをしてください。
自分で作った多肉植物の土は作り置きしてもいい?
自分で作った多肉植物の土は作り置きしても問題ありません。植え替えのたびに新しくオリジナルの土を作るのは時間がかかるためです。
ただし、腐葉土や堆肥などの有機物は混ぜてはいけません。赤玉土・鹿沼土・軽石の無機物のみを混ぜ合わせて作り置きしてください。
有機物を混ぜた状態で保管しておくと、密閉が不十分な場合、害虫発生の原因になるためです。特に安価な100円均一の腐葉土には気を付けましょう。
多肉植物を植える直前に腐葉土を混ぜると安心です。
まとめ
多肉植物の土の選び方や作り方を解説いたしました。多肉植物は乾燥に強い性質を持っていますが、どの種類も強いわけではありません。
乾燥に強い多肉植物の中でも、特に強い品種もあれば弱い品種もあります。葉の大きさや薄さに注目して、多肉植物の土を選んだり作ったりしてみてください。
筆者がおすすめする多肉植物にあった土は「INLIVING 観葉植物の土」です。水はけ・通気性に優れているため、多肉植物にも安心して使っていただけます。
有機物質無配合なため、虫が出にくいのも特徴です。詳しくは下記ページよりご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/products/inliving-soil-2l]