植物名 | 多肉植物 |
学名 | 種類によって異なる |
英名 | Succulents |
科目/属性 | 種類によって異なる |
原産地 | 種類によって異なる |
日当たり | 日当たりの良い置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープ |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 生育期:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 生育緩慢期・休眠期:手で土を触って水分を感じなくなって(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)一週間後または断水 |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5月~9月 |
AND PLANTSでは、個性的な色や形の多肉植物をたくさんご用意しています。ぜひ、お気に入りを見つけて楽しんでください。
[https://andplants.jp/collections/punipuni-plants]多肉植物の特徴
多肉植物とは、肉厚な葉を持つ植物の総称です。ぷっくり膨らんだ葉には水分を多く含み、乾燥に強い性質を持ちます。
そのため、乾燥した環境に適応するために進化してきたため、砂漠や乾燥地帯など、水分の少ない場所でも生き残ることが可能です。
多肉植物と聞くと「エケベリア」「セダム」などの可愛らしい植物を思い浮かべるかもしれません。しかし、サボテンやサンスベリア、などのたくましい品種も多肉植物のです。
いずれの多肉植物も乾燥に強いため、初めて育てる方でもお世話が楽でしょう。
また、種類が多い多肉植物は、個性的な形や色、花を咲かせるので、ついコレクションしたくなる方も多いそうですよ。
多肉植物の種類
多肉植物は、世界中に自生しており、15,000種類以上あるとされています。さらに園芸品種を合わせると数万品種を超えるそうです。
非常に種類の多い多肉植物は生育する季節によって、大まかに「春秋型」「夏型」「冬型」の3タイプに分けられます。ここでは代表的な多肉植物を生育型別に見ていきましょう。
分類学上の属名で大きく分けていますが、自生地の環境によって同じ属名であっても生育型が異なる場合もあります。
例えば、寄せ植えに活躍するクラッスラ属は春秋型と冬型の2種類があるため、育て方には注意が必要です。
育てている多肉植物が、どの生育型の種類なのか知ると育て方の指針や寄せ植えの組み合わせが考えやすくなります。
多肉植物の花言葉
多肉植物とは、肉厚な葉を持つ植物の総称であるため、総称そのものに花言葉はありません。多肉植物の代表的な品種の花言葉を紹介します。
- エケベリア:「優美」「たくましさ」「風雅」
- ハオルチア:「小さな愛」
- アロエ:「健康」「万能」
- サボテン:「枯れない愛」「情熱」「燃える心」
- アガベ:「気高い貴婦人」「繊細」
多肉植物は品種によって、それぞれ個性的な花言葉を持っています。自生地での環境や姿かたちなどが由来として名付けられているためです。
多くの多肉植物が乾燥に強い性質を持ち合わせています。そのため「たくましい」「枯れない」「強い」など、辛い環境でも耐えて生き抜く強さをイメージできる花言葉を持つ品種が多いです。
困難に立ち向かって挑戦している方へのプレゼントとして、多肉植物を贈ると喜ばれるかもしれません。贈る多肉植物の種類がわかる場合は、一度調べてからシーンや贈る相手に合わせてプレゼントすると安心です。
多肉植物の風水
多肉植物の風水効果は、品種の姿によって異なります。葉先が尖っているアガベやアロエなどには「邪気払い」の風水効果があるとされています。
そのため、葉先が尖った多肉植物は気の入り口である玄関や窓際に置くと、悪い気を払ってくれるでしょう。また風水では葉が丸い植物は「調和」の象徴とされ、人間関係運や健康運を高めるそうです。
丸い葉を持つエケベリアやハオルチアを飾ると、仕事での人間関係や日々の健康に良い影響があるかもしれません。葉が垂れさがるリプサリスは、気を静めてくれるため、リラックスに効果的とされます。
ただし、置くだけでは十分な風水効果は得られません。置く場所を整理整頓して、多肉植物をこまめに手入れして元気に育てることが重要です。
多肉植物の育て方
多肉植物は、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方にはポイントがあります。
ここでは、多肉植物全体に共通する育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
置き場所と日当たり
多肉植物は日当たりと風通しのよい環境を好みます。ただし、真夏の直射日光に当たると葉焼けする可能性があるため、注意が必要です。
品種によって耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。葉色が悪くなったり葉が薄くなったり、徒長してひょろひょろになったりするため、真夏を除いて日当たりの良い場所で管理してください。
室内で管理する場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。特に夏の直射日光には当たらないように育ててください。
温度
多肉植物は、生育型によって好む温度が異なります。寄せ植えした多肉植物がどのタイプに当たるのか、把握しておくことが重要です。
- 春秋型:10~25℃
- 夏型:20~30℃
- 冬型:5~20℃
春秋型は、夏に生育が緩慢になり、冬は休眠。夏型は、春秋は生育が緩慢で冬に休眠して、冬型は夏に休眠します。
生育が緩慢になる時期は、なるべく適温に近くなるような場所に移動させて管理してください。冬型であっても、5℃以下の環境では霜雪によって枯れる恐れがあるため、どの生育型でも冬は室内に入れたりビニールハウスで管理したりするとよいでしょう。
水やりの頻度
どのタイプであっても生育期の水やりは、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底から水が流れるくらいにしっかり行うことが基本です。
もし生育期の水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーを使うと管理がしやすいでしょう。しかし、生育が緩慢な時期や休眠期は生育型によって、水やりの頻度が異なります。
- 春秋型
- 夏型
- 冬型
生育型別に季節の水やり頻度を見ていきましょう。
春秋型
- 春秋:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 夏:手で土を触って水分を感じなくなって1週間後
- 冬:手で土を触って水分を感じなくなって1週間後
春秋型の多肉植物は、梅雨が明けて気温が高くなるタイミングで徐々に水やりを控えてください。夏にたっぷり水やりすると、過湿によって腐る恐れがあります。
思い切って断水すると、葉は薄くなりますが根腐れ防止に効果的です。気温の低い冬は暖房が効いている部屋に置いていない限りは、休眠しています。
夏同様に乾燥気味に水やりして、気温が高い時間帯に霧吹きする程度で管理してください。
夏型
- 春秋:手で土を触って水分を感じなくなって2~3日後
- 夏:手で土を触って水分を感じなくなったら
- 冬:断水する
夏型の多肉植物は、春に気温が上がり始めたら徐々に水やりを開始してください。秋は気温が下がるにつれて、水やりを控えて乾燥気味にします。
夏型の多肉植物は、夏の成長期に水を好む一方、過湿を嫌います。夏の水やりは涼しい朝や夕方に行い、風通しを良くしておくことがポイントです。
冬に水やりすると根腐れしやすいので、断水します。葉にしわが寄るまで水やりは控えた方が安心です。
冬型
- 春秋:手で土を触って水分を感じなくなって2~3日後
- 夏:断水
- 冬:手で土に触って水分を感じなくなったら
冬型の多肉植物は、春秋の生育が緩慢です。手で土を触って水分を感じなくなって2~3日後に水やりします。
夏は休眠するため、基本的には断水してください。与えるとしても、霧吹きで表面の水を湿らせる程度で十分です。冬型の多肉植物は、夏に水やりしすぎると株が溶けるように腐るので注意してください。
生育期の冬の水やりは、温度がしっかり上がったタイミングで行います。気温が下がる夕方や夜に水やりすると逆効果なので気を付けましょう。
肥料
生育期に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。それぞれ生育が緩慢な時期や休眠期には、肥料は与えません。
多肉植物の多くは、肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を大きくしたり発色をよくしたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外にも追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
多肉植物の剪定時期は、それぞれの生育期です。枯れた葉や伸びた茎を切り戻します。
品種や環境によって茎の伸びやすさは異なりますので、多肉植物が徒長したら形を整えるように剪定してください。剪定した箇所の節目から新芽が出てきます。
ぷっくりした葉が特徴のエケベリアやハオルチアなどは下葉が枯れてきたら、ピンセットで取り除くとよいでしょう。茎が伸びやすいセネキオやセダムなどは好みの長さで剪定してください。
多肉植物のよくあるトラブルと対処法
ぷっくり膨らんだ葉が特徴的な多肉植物ですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
葉先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると枝が垂れ、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうと多肉植物に悪影響です。
対処法は多肉植物の植え替えをすること。
多肉植物を現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介
多肉植物の害虫トラブルと対処法
肉厚な葉を持つ多肉植物にも害虫トラブルは存在します。
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色がかすれたように薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
放っておくと多肉植物の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくと多肉植物の生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 土上2~3㎝を取り除き、新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。
コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。
多肉植物のよくある質問
最後に多肉植物のよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 多肉植物は屋外室内どちらを好む?
- 多肉植物は初心者でも育てやすい?
- 多肉植物の冬の育て方は?
- 多肉植物に適した土は?
- 多肉植物が伸びすぎたらどうしたらいい?
- 多肉植物は雨ざらしで育てても大丈夫?
それでは具体的に見ていきましょう。
多肉植物は屋外室内どちらを好む?
多肉植物は日当たりと風通しがよい室内を好みます。ただし、種類によっては屋外を好む品種も多いです。
室内屋外どちらを好むとしても、真夏の直射日光は葉焼けの原因になるので注意してください。0℃以下の寒さに当たり続けると葉が傷み枯れる恐れもあるので、小さな多肉植物ほど冬は室内で管理した方が安心です。
もし一年を通して室内で育てる場合は、日当たりの良い窓際で管理しましょう。日当たりが確保できない場合は、植物育成LEDライトを使用して光を補うと形よく育てられます。
多肉植物は初心者でも育てやすい?
多肉植物は初心者でも育てやすいです。乾燥に強いため、忙しい方でも管理がしやすいでしょう。
生育型によって水やりの頻度が異なる点には注意が必要ですが、日当たりの良い窓際であれば元気に育ちます。もし屋外で育てている場合は、気温が下がり始める秋には暖かい室内に移動してください。
地植えしている場合は、天気予報に注意して強い霜や大雪に気を付けましょう。ビニールや不識布を被せて霜雪に当たらないように管理すると冬越しさせやすいです。
多肉植物の冬の育て方は?
生育型によって寒さの強さや冬の育て方は異なりますが、最低10℃以上をキープして室内で管理すると、安心して冬越しできます。
冬型の多肉植物であれば、比較的寒さに強いですが、霜雪に当たると枯れる恐れがあります。そのため、どの生育型であっても、気温の下がる秋以降は室内の明るい窓際に移動させておきましょう。
一部、大株のアガベやエケベリアなどは強い霜や大雪を避ければ、屋外で冬越し可能です。
詳しくは「多肉植物の冬管理|育て方や冬越しについて」で解説しているので参考にしてみてください。
多肉植物に適した土は?
多肉植物に適した土は水はけのよい土です。ANDPLANTSの「evo 緑が鮮やかになる土」「INLIVING 観葉植物の土」は水はけがよいため、安心して多肉植物に使用できます。
もし水持ちがよすぎる土に植えると、多肉植物が根腐れして枯れる恐れがあるので注意してください。もしオリジナルで土を作る場合はオリジナルで作る場合は、硬質赤玉土(小粒):硬質鹿沼土(小粒):軽石(小粒):腐葉土=3:3:2:2の割合で混ぜた土を基本とします。
育てている環境やご自身の水やりサイクルを考えて、それぞれの量を少しずつ変更すると育てやすいオリジナル用土を作れます。
関連記事:多肉植物の土|選び方と作り方について
多肉植物が伸びすぎたらどうしたらいい?
多肉植物が伸びすぎたら、茎や葉を剪定して形を整えてください。多肉植物の多くは、剪定した箇所から新芽が出てきます。
また伸びすぎる原因は、「日当たり不足」「水のやりすぎ」が考えられます。環境や水やりの頻度を見直して、日当たりのよい場所で育てましょう。
剪定した枝や葉は挿し木で増やすことが可能です。また剪定したエケベリアやセダムなどは、カット苗として色鮮やかな多肉植物の寄せ植え作りにも活躍します。
多肉植物は雨ざらしで育てても大丈夫?
屋外の雨ざらしで育てても大丈夫です。ただし、強い雨が何日も続くようでしたら、軒下や室内に移動させてください。
多肉植物は過湿を嫌いますが、屋外であれば風通しがよいため、1日程度の雨であれば雨ざらしでも問題ありません。しかし、梅雨や真夏に降る雨に当たると腐りやすいため、気温の高い時期には注意しましょう。
多肉植物のまとめ
多肉植物は日当たりと風通しのよい環境であれば、一年を通して簡単に育てることができます。ぷくぷくとした肉厚な葉は、おしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
劣悪な環境でも強く生き延びる姿が由来の花言葉を持つことが多い多肉植物。目標に向かって頑張っている方へのプレゼントに最適です。
葉の形によって風水効果が異なるため、ご自身やプレゼントしたい相手の状況を考えて選ぶのも良いかもしれません
葉色や形、品種によって、さまざまな表情を楽しめるインテリアグリーンとして多肉植物を育ててみてはいかがですか。
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