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多肉植物の植え替え方法

多肉植物の植え替え方法|注意点やその後の管理について

ぷっくりした葉に水分をため込む多肉植物は、育てやすい植物の1つとして人気です。そのため、初めて育てる植物として、お部屋に迎える方も多いと思います。

可愛い多肉植物を育てていくと、「大きくなったから植え替えよう」「お気に入りの鉢に植え替えたい」と考えるかもしれません。しかし、いざ植え替えをしようとすると、準備する道具や植え替え方法に悩むのではないでしょうか。

そこで、今回は多肉植物の植え替えについて詳しく解説します。時期や必要な道具、植え替え方法の注意点やコツまで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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多肉植物の特徴とは

多肉植物は、肉厚な葉を持つ植物の総称です。ぷっくり膨らんだ葉には水分を多く含み、乾燥に強い特徴を持ちます

全世界に15,000種類以上が自生していると言われ、姿かたちや性質などが品種によって異なる植物です。種類の多い多肉植物は、生育型と呼ばれる3タイプに大まかに分けられます。

  1. 春秋型:エケベリア・ハオルチア・セダム・エキノスパキフィツム
  2. 夏型:サンスベリア・アロエ・カランコエ・アガベ・クラッスラ
  3. 冬型:リトープス・コノフィツム・アエオニウム・ダドレア

分類学上の属名で大きく分けていますが、自生地の環境によって同じ属名であっても生育型が異なる場合もあります。多肉植物の寄せ植えに活躍するクラッスラ属は春秋型と冬型の2種類があるため、育て方には注意が必要です。

多肉植物の植え替え時期|春・秋

多肉植物の植え替え時期|春・秋

多肉植物の植え替え時期は、3月~5月の春または10~12月の秋です。1年~2年間隔で植え替えます。

鉢底から根が出てきたり、水やり後に土の吸水が悪かったりする場合も植え替えた時期です。

夏型は夏に、冬型は冬にも植え替えが可能ですが、植え替え後の温度の影響で調子を崩すかもしれません。気温が20℃前後の涼しい春と秋であれば、品種を気にすることなく、初心者も簡単に植え替えができるでしょう。

春や秋は、植え替え直後に水やりしても、高温多湿になることも少なく蒸れによって枯れる心配も少ないです。寒さによって土が凍結することもなく安心して、植え替えができます。

多肉植物の植え替えに必要な道具

多肉植物の植え替えに必要な道具

多肉植物の植え替えに必要な道具は以下の通りです。

  1. 多肉植物
  2. 植え替える鉢
  3. ハサミ
  4. ピンセット
  5. 新しい土
  6. 鉢底ネット
  7. 鉢底石
  8. 細い棒
  9. スコップ
  10. 手袋
  11. 園芸用シート

小さな多肉植物を植え替える場合は、細かい作業になるためピンセットや細い棒が重要な道具になります。

大きな多肉植物を植え替える場合は、ピンセットは必要ないかもしれません。しかし、絡み合った根をほぐしたり、枯れた下葉を取ったりする際に活躍します。

新しい土は、市販の多肉植物の土がおすすめです。オリジナルで作る場合は、硬質赤玉土(小粒):硬質鹿沼土(小粒):軽石(小粒):腐葉土=3:3:2:2の割合で混ぜた土を基本とします。

育てている環境やご自身の水やりサイクルを考えて、それぞれの量を少しずつ変更すると育てやすいオリジナル用土を作れます。

植え替え時に床が汚れないように、園芸用シートがあると作業がしやすいです。園芸用シートは新聞紙やビニールシートでも代用できます。

多肉植物の植え替え方法

多肉植物の植え替え方法

多肉植物の植え替え方法は以下の通りです。

  1. 土を乾かす
  2. 鉢から取り出して根をほぐす
  3. 新しい鉢に鉢底網を敷き鉢底石を入れる
  4. 新しい土を鉢の半分の高さまで入れる
  5. 位置や高さを調節しながら土を入れて植えこむ

それぞれの植え替え作業を詳しく見ていきましょう。

土を乾かす

植え替える多肉植物の土は、しっかりと乾かしておきましょう。土が湿っていると、鉢から根鉢を取り出したり土をほぐしたりする際に、根が切れてしまう恐れがあるためです。

また黒ずんだ根が土汚れなのか根腐れなのか、一目でわかりにくいです。植え替えや根のチェックが難しくなるため、数日前から断水して土を乾かしておいてください。

鉢から取り出して根をほぐす

鉢から取り出した根鉢が固まっている場合は、優しくほぐしてください。土がしっかり乾いていれば、ポロポロと土が落ちて簡単にほぐせます。

長年植え替えていなかったために、太い根が絡まり合っている場合は、ピンセットで丁寧に根を剥がしながら、細い棒でつつくとよいでしょう。根が絡み合っている状態で植え替えると、新しい芽が出にくいため、根詰まりが解消しないかもしれません。

また、黒ずんだ根やスカスカの根は、ほぐすタイミングで一緒にハサミで取り除いておくと安心です。

新しい鉢に鉢底網を敷き鉢底石を入れる

鉢底網を敷いたら、鉢の高さの1/5または親指の第一関節程度の高さまで鉢底石を入れます

作業前に園芸シートや新聞紙などを机や作業台の上に敷いておくと、植え替え作業が行いやすいです。細かい作業になるので、作業しやすい環境作りもポイントです。

寄せ植えをする鉢は、鉢底に穴が開いた鉢を準備します。穴の上に鉢底網を置き、上から網が隠れるくらいに鉢底石を入れてください。

この際に勢いよく鉢底石を入れると網がずれるので、細い棒で網を固定したり優しく入れたりするとよいでしょう。

新しい鉢を鉢の半分の高さまで入れる

鉢底石を入れたら、鉢の半分の高さまで土を入れます。根が埋まるスペースを作る必要があるためです。

土をほぐした際に、どの程度根が伸びているかをチェックしておくと、入れる土の量を調節しやすいでしょう。植え替える鉢に土を入れたら、平らにならします。

鉢底を机や作業台の上でトントンと優しく叩くと鉢底石の間にも土が入り、平らになります。

位置や高さを調節しながら土を入れて植えこむ

多肉植物の位置や高さを調節しながら、土を入れて植え込んでください。鉢の中心に位置するように置き、多肉植物の正面を決めて植え替えると、植え替え後の見栄えが良くなります。

植え込む際は、鉢の縁いっぱいまで土を入れるのではなく、指の第一関節程度のスペースを空けてください。水やりした際に土や水がこぼれないようにウォータースペースを作っておくと、植え替え後に管理がしやすく鉢や床も汚れにくいです。

綺麗に植えられずに悩む方は、あえて多肉植物を深植えしてください。土を入れた後に、片手で多肉植物の根元を優しくつかんで、もう片方の手で鉢を揺らしながら多肉植物を上にゆっくり引っ張ると、地表面にぴったり収まりよく植えられます。

下葉の隙間に入っている土は、ピンセットや細い棒で取り除きましょう。筆者が園芸店時代には、あえて深植えして優しく引っ張る方法で植え替えていました。

お客様も、徐々に土から綺麗に出てきて収まる多肉植物を見て「こんな方法があるなんて」と驚いていましたよ。その後は、鉢の縁沿いに細い棒で土を突いて土をぎゅっぎゅっと押し固めます。

最後に鉢底から水が流れるようにしっかりと水やりして完成です。

多肉植物を植え替える時の注意点やコツ

多肉植物を植え替える時の注意点やコツ

鉢で多肉植物を楽しむ場合は、元気に育てるためにも植え替えは重要な作業です。植え替え後に多肉植物の調子を崩さないための注意点やコツを紹介します。

  1. 太い根を切らないようにする
  2. 枯れた葉や根は取り除く
  3. 病害虫対策を施しておく

太い根を切らないようにする

多肉植物を植え替える際には、太い根を切らないように注意してください。根の太さは品種によって異なりますが、株元に近い根ほど太いです。

太い根を切ってしまうと、水や肥料の吸収に悪影響を与える可能性があります。さらに根の断面が比較的大きいため、病原菌が侵入して枯れる恐れも。

根をほぐすときや細い棒で土を突く際には注意してください。

枯れた葉や根は取り除く

植え替える時に、枯れた葉や根は丁寧に取り除きましょう。枯れた葉や根を付けたまま植え替えると、病害虫の発生につながります

植え替え後の水やりで、枯れた葉の隙間に水が溜まるとカビが発生しやすいので気を付けてください。根腐れした根をそのまま植え替えても、症状はよくなりません。

状態の悪い根は取り除いて、新しい根を出すようにします。細かい葉や根はピンセットを使って取り除いてください。

ちょっとしたことですが、植え替え後の見栄えや生育をよくするコツの一つです。

病害虫対策を施しておく

多肉植物も環境や管理が悪いと病害虫が発生します。そのため、あらかじめ植え替えのタイミングで病害虫対策をしておくと良いかもしれません。

根腐れさせる方は、水はけのよい多肉植物の土にケイ酸塩白土を混ぜ込んでください。ケイ酸塩白土は、土壌改良剤・根腐れ防止剤としても販売されており、不純物や雑菌の吸着、ミネラルの補給などの役割を持っています。

透水性や通気性の改善も期待できるので、根腐れをさせてしまう方は、ぜひ植え替えの際に1割ほど混ぜておきましょう。

アブラムシやカイガラムシが不安な方は、ベニカ粒剤やオルトラン粒剤を土に混ぜておくと効果的です。浸透移行性と言って、殺虫成分を植物が吸収して長く効果を発揮します。

多肉植物の植え替え後の管理方法

多肉植物の植え替え後の管理方法

多肉植物は乾燥に強く育てやすい植物です。しかし生育型によって、水や肥料を求める時期が異なります。

植え替え後の多肉植物を元気に育てるためにも、育て方のポイントを見ていきましょう。

  1. 置き場所と日当たり
  2. 温度
  3. 水やりの頻度
  4. 肥料
  5. 剪定

関連記事:多肉植物の育て方

置き場所と日当たり

植え替え直後は、明るい日陰で1週間ほど様子を見てください。

その後は、春秋型・夏型・冬型いずれも日当たりと風通しがよい環境で育てます。ただし、真夏の直射日光が当たると葉焼けする可能性があるため、注意が必要です。

品種によっては耐陰性を持ちますが、ほとんど日光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。葉色が悪くなったり、徒長してひょろひょろになったりするため、真夏を除いて日当たりの良い場所で育ててください。

室内で管理する場合は、レースカーテン越しの柔らかい光を当ててください。真夏の直射日光が当たらないように管理しましょう。

温度

多肉植物は、生育型によって好む温度が異なります。植え替えした多肉植物がどのタイプに当たるのか、把握しておくことが重要です。

  1. 春秋型:10~25℃
  2. 夏型:20~30℃
  3. 冬型:5~20℃

春秋型は、夏に生育が緩慢になり、冬は休眠。夏型は、春秋は生育が緩慢で冬に休眠して、冬型は夏に休眠します。

生育が緩慢になる時期は、なるべく適温に近くなるような場所に移動させて管理してください。冬型であっても、5℃以下の環境では霜雪によって枯れる恐れがあるため、どの生育型でも冬は室内に入れたりビニールハウスで管理したりするとよいでしょう。

水やりの頻度

植え替え直後は、鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりします。その後は、生育型によって、水やり管理を変えてください。

どのタイプであっても生育期の水やりは、手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)、鉢底から水が流れるくらいにしっかり行うことが基本です。

ただし、生育が緩慢になる時期や休眠期には水やりに注意します。

  1. 春秋型:夏と冬は水を控えて乾燥気味に育てる
  2. 夏型:春秋は乾燥気味に育て冬は断水する
  3. 冬型:春秋は乾燥気味に育て夏は断水する

冬の水やりは、どの生育型であっても温度が十分に上がった晴れた日に行うことが重要です。気温が低いタイミングで水やりすると逆効果になります。

寄せ植えしている生育型によって、水やりタイミングに気を付けてください。もし水やりの頻度に困ったときは、生育期にのみ水やりチェッカーを使うと管理がしやすいかもしれません。

肥料

生育期に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。それぞれ生育が緩慢な時期や休眠期には、肥料は与えません。

多肉植物の多くは、肥料が少なくても十分に育ちますが、葉を大きくしたり発色をよくしたりしたい場合は土に混ぜ込んだ元肥以外にも追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。

剪定

多肉植物の剪定時期は、それぞれの生育期です。枯れた葉や伸びた茎を切り戻します

品種や環境によって茎の伸びやすさは異なりますので、寄せ植えの形が崩れ始めたら形を整えるように剪定してください。剪定した箇所の節目から新芽が出てきます。

ぷっくりした葉が特徴のエケベリアやハオルチアなどは下葉が枯れてきたら、ピンセットで取り除くとよいでしょう。茎が伸びやすいセネキオやセダムなどは好みの長さで剪定してください。

多肉植物を植え替える方からよくある質問

多肉植物を植え替える方からよくある質問

  1. 多肉植物を買ったら、すぐに植え替えた方がいい?
  2. 多肉植物の植え替え後に水をあげてしまったけど大丈夫?
  3. 伸びすぎた多肉植物の植え替え方法は?
  4. 多肉植物が植え替え後に元気がないのはどうして?
  5. 多肉植物は冬に植え替えてもいい?
  6. 多肉植物は鉢底穴が開いていない容器に植え替えしてもいい?

それでは具体的に見ていきましょう。

多肉植物を買ったら、すぐに植え替えたほうがいい?

すぐに植え替えなくても大丈夫です。園芸店やホームセンターで購入できる多肉植物は、生産者が鉢に植えなおした状態で出荷していることが多いためです。

場合によっては、肥料入りの土で丁寧に植え替えている生産者の方もいらっしゃいます。その場合は、そのまま1年ほど育ててあげるとよいでしょう。

お気に入りの鉢に植え替えたい場合は、根詰まりしていない限りほぐさずに植え替えてください。100円均一で手に入る多肉植物の土は状態が悪いことが多いため、すぐに植え替えをした方が安心です。

多肉植物の植え替え後に水をあげてしまったけど大丈夫?

太い根を切っていない限り、植え替え後に水やりしても問題ありません。細い根が切れている程度であれば、水やりしても切り口断面から腐ることは少ないためです。

植え替えの最中に、太い根を切ってしまった場合は、切り口を塞ぐ癒合剤を塗ったり1~2日間隔をあけて水やりしたりすると安心です。

根の太さは多肉植物の種類によって異なりますが、鉛筆の芯よりも細い根は気にしなくても大丈夫です。

伸びすぎた多肉植物の植え替え方法は?

伸びすぎた多肉植物の植え替え方法は、「剪定して植え替える」「挿し木して再スタートする」の2通りがあります。

セダムやセネキオなどのようにぐんぐん伸びる多肉植物は、剪定してもすぐに新芽が出てきて形が元に戻りやすいです。生育旺盛でつるや葉がよく出てくるタイプは、剪定して植え替えてあげてください。

エケベリアやハオルチア、アガベなどは、一度伸びて徒長した姿になると、剪定しても同じような形にはなりにくいです。剪定して取り除いた株や葉を挿し木して小さい姿で再スタートするとよいでしょう。

多肉植物の植え替え後に元気がないのはどうして?

植え替え後に元気がないのは「植え替え時期」「太い根を傷つけた」「直射日光に当てた」が考えられます。

植え替え時期は、3月~5月の春または10月~12月の秋です。真夏や冬に植え替えすると、株が傷みやすいので、適切な時期に植え替えをしてください。

植え替え中に株元の太い根を傷つけた場合、病原菌や根腐れを引き起こして枯れる脳性があります。植え替えの際には、注意して植え替えしましょう。

どの植物にも言えますが、植え替え直着に強い直射日光に当てると葉焼けしたり調子を崩したりします。植え替え後は明るい日陰で根が土に馴染むまで、1週間ほど置いておくと安心です。

多肉植物は冬に植え替えてもいい?

冬型の多肉植物であれば、植え替えは可能です。ただし、気温がしっかり上がった時間帯に植え替えてください。

春秋型や夏型は、冬には植え替えを行いません。多くの多肉植物は冬に生育が緩慢になったり休眠したりします。植え替えで根を傷めると、回復できずに枯れるかもしれません。

また、植え替え後の水やりによって腐る可能性もあります。どの生育型であっても、冬には植え替えず春または秋に植え替えることをおすすめします。

多肉植物は鉢底穴が開いていない容器に植え替えしてもいい?

多肉植物は鉢底穴の開いた鉢に植えてください。アルミ缶やスチール缶などを加工して作るリメ缶鉢の場合も、鉢底穴を作ります。

穴が開いていないと、鉢内に水が溜まって根腐れの原因になるためです。特に夏は容器の中で水や土が温められて多肉植物が溶けるように腐ります。

穴の開いていない鉢カバーや陶磁器などに植える場合は、水はけが良くなるようにキリやドリルを使って穴を開けてください。

まとめ

植え替えは、多肉植物を元気に育てるためにも重要な作業の一つです。お気に入りの多肉植物を元気に大きく育てると、より愛着が生まれるでしょう。

植え替え方法の注意点に気を付ければ、簡単に植え替えができます。長く育てることによって子株が出てきて群生したり増やせたりできるので、楽しみがどんどん増えます。

植え替え時期は生育型に左右されないので、さまざまな多肉植物を育てている方は、まとめて植え替えることも可能です。植え替えの際に行った剪定で生まれたカット苗を寄せ植えするのも面白いかもしれません。

取れた葉や茎は挿し木で増やせます。ぜひ植え替えを通して、多肉植物の魅力や楽しさを見つけてみてください。

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田中 秀和
小さな時から花や観葉植物が好きで、田舎の野山を駆け回っては植物を採集して育てていました。 今でも自宅では多肉植物やサボテン、コーデックスを中心に様々な観葉植物を育てています。 総合園芸店で働いていたこともあり、植え替えやお水やりなどの管理、販売、お客様からのご相談ご依頼を経験。観葉植物の素敵な魅力や育て方を、目の前にいるような感覚でお届けできればと思います。 一緒にかけがえのない一鉢を見つけましょう。