多肉植物を育てている方は冬の管理に悩んでいませんか。多肉植物にはさまざまな種類があるため、冬の管理方法によって枯れたり枯れなかったりする品種があります。
一部の多肉植物は、気温が下がることで美しく紅葉するタイプもあります。しかし、管理によっては、紅葉が醒める場合も。
そこで、今回は多肉植物の冬管理について詳しく解説します。生育型の違いによる冬の温度管理や育て方、冬越しについて見ていきましょう。
冬管理に起きやすいトラブルと対処法にも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
AND PLANTSでは、個性的な色や形の多肉植物をたくさんご用意しています。ぜひ、お気に入りを見つけて楽しんでください。
[https://andplants.jp/collections/punipuni-plants]多肉植物の冬管理は生育型がポイント
多肉植物の冬管理は生育型がポイントです。「春秋型」「夏型」「冬型」の3タイプは、それぞれ冬の寒さに対する耐性が異なります。
そのため、育てている多肉植物が「どの生育型に当てはまるのか」を、知っておくことが冬管理において重要です。生育型別の耐えられる最低温度の目安は以下の通りになります。
- 春秋型:最低10℃以上
- 夏型:最低15℃以上
- 冬型:最低5℃以上
「春秋型」「夏型」「冬型」に、どの多肉植物が当てはまるのかも含めて冬管理のポイントを紹介します。
「生育型って何だろう」と気になる方は、「多肉植物の育て方」で生育型について詳しく解説しているので、ぜひ確認してみてください。
春秋型|最低10℃以上
春秋型の多肉植物は、最低10℃以上をキープした冬管理がポイントです。春秋型の多肉植物は、主に以下の種類が含まれます。
分類学上の属名で大きく分けていますが、自生地の環境によって同じ属名であっても、冬型や夏型に分類される種類もある点には注意してください。
春秋型の多肉植物は、冬の水やりを控えれば5~10℃程度まで耐えられる品種が多いです。しかし、凍結するほどの寒さや霜雪には耐えられません。
また、紅葉する多肉植物として人気のあるエケベリアは、暖かい室内で管理すると綺麗に紅葉しない点に注意してください。エケベリアの紅葉を楽しみたい方は、なるべく最低温度に近い環境で管理すると良いでしょう。
夏型|最低15℃以上
夏型の多肉植物は、最低15℃をキープした冬管理がポイントです。夏型の多肉植物は、主に以下の種類が含まれます。
夏型の多肉植物は、暑さに強い反面、寒さには非常に弱い性質があります。水やりを控えることで10℃程度の寒さまで耐える品種もありますが、基本的には15℃をキープしていた方が安心です。
また、冬に水をやりすぎると根腐れして枯れやすいので、水管理にも注意して育ててください。生育期に屋外で管理している方は、気温が下がり始める秋には室内に入れましょう。
冬型|最低5℃以上
冬型の多肉植物は、最低5℃をキープした冬管理がポイントです。冬型の多肉植物は、主に以下の種類が含まれます。
- リトープス
- コノフィツム
- アエオニウム
- ダドレア
冬型の多肉植物は、春秋型や夏型に比べ、寒さに強い性質があります。しかし、凍結するほどの寒さや強い霜雪には耐えられないので、注意してください。
水やりを控えることで0~5℃程度の寒さまで耐える品種もあります。しかし、凍結や霜雪には注意して育てましょう。
多肉植物の冬の育て方|生育型共通
それぞれの生育型に共通した温度以外の多肉植物の育て方を解説します。温度以外で重要なポイントは以下の通りです。
- 日当たり
- 水やりの頻度
- 肥料
- 剪定
- 植え替え
それぞれ見ていきましょう。
「春秋型」「夏型」「冬型」別の詳しい育て方について気になりませんか。「多肉植物の育て方」で生育型別に紹介しています。
日当たり
多肉植物は日当たりのよい環境を好みます。冬は他の季節に比べ、日照量が落ちるので、特に日当たりに注意してください。
品種によって耐陰性はありますが、ほとんど日光の光が入らないような暗すぎる場所ではうまく生育できません。葉色が悪くなったり葉が薄くなったり、徒長してひょろひょろになったりします。
冬の天候は、日本海側と太平洋側の地域で大きく異なる点にも注意してください。太平洋側の地域は快晴が続きますが、日本海側の地域は曇天が続きます。
筆者は日本海側の地域に住んでいますので、冬の多くは曇天であり、多肉植物が徒長しやすい環境です。曇天が続く地域では、日当たり不足を補うために植物育成ライトで補光するとよいでしょう。
水やりの頻度
多肉植物の冬の水やりの頻度は、「手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)」が基本です。しかし、夏型の多肉植物のみ、より厳しく、1週間後または断水を考慮して水管理をしてあげましょう。
夏型の多肉植物の多くは耐寒性が低いので、安全に冬越しさせるために「厳しめの水やり」を心がけると安心です。また、気温が低い早朝や夜に水やりすると、根が凍結する恐れがあります。
水やりは、温度が十分に上がったタイミングで行ってください。
肥料
どの生育型でも、基本的には肥料は与えません。生育型が冬型であってもです。
生育型が冬型である多肉植物であっても、5℃以下になりやすい日本の冬は寒すぎるため、生育が緩慢になります。緩慢な時期に肥料を与えると根傷みの原因になるので注意してください。
冬型の多肉植物には、春と秋にすぐに取り除ける置き肥や、与えたタイミングで吸収される液体肥料を春と秋に与えると効果的です。
剪定
冬の多肉植物の剪定は、枯れた葉を取り除く程度です。気温が低い冬は生育が緩慢な多肉植物ほど、伸びた茎を剪定しないでください。
新芽が出らずに、そのまま枯れ込む可能性があるためです。葉が小さく密集しているエケベリアやセダム、ハオルチアなどの下葉が枯れている場合は、ピンセットを使うと取り除きやすいでしょう。
植え替え
冬の植え替えは控えてください。冬型であっても春や秋に植え替えをします。夏型は気温が下がる秋までに行いましょう。
夏型の多肉植物であるサンスベリアは、特に冬の植え替えを嫌います。もし冬に根腐れをさせた場合は、症状の進み具合を見て対処することが重要です。
サンスベリアを冬に根腐れさせて、植え替えるかどうかを悩んでいる場合は、「サンスベリアの根腐れ」の記事を参考にしてください。
場所別|多肉植物の冬越し方法
育てる場所別の多肉植物の冬越し方法を紹介します。
- 室内|日当たりの確保をする
- 屋外|霜雪を避ける
- ビニールハウス|風通しを良くする
多肉植物は生育型によって耐寒性が異なります。そのため、生育型や育てる地域によっては、冬でも屋外で育てることは可能です。
また、多くの多肉植物を育てている方の中には、お庭や畑にビニールハウスを作る方もいます。以下の場所別に多肉植物の冬越し方法のポイントを見ていきましょう。
室内|日当たりの確保をする
多肉植物を冬に室内で育てる方は、日当たりを確保してください。冬は日照時間が少ないため、日当たり不足になりやすいためです。
室内であれば、温度はキープしやすいですが、日当たりを確保できない方が多くいらっしゃいます。筆者が園芸店時代の時のお客様には、「冬に温度ばかり気にしていたら、日当たり不足でエケベリアを徒長させてしまった」といった悩みを持つ方が多かったです。
冬に日当たりが確保できない場合は、植物用LEDで補光してください。日当たりは心配ないが、室内温度が確保できない場合は、段ボールや発泡スチロールで保温をすると良いでしょう。
屋外|霜雪を避ける
屋外で寒さに強い冬型の多肉植物や一部のエケベリア、セダムなどを管理している場合は、霜雪を避けることが重要です。
寒風や霜雪が当たって、葉が傷んだり凍結させないように気を付けてください。地植えしている場合は、夜に不識布をしておくと寒風や霜をよけることができます。
鉢植えの場合は、天気予報によっては、室内に移動させることも考えて管理しましょう。屋外で冬型の多肉植物やエケベリア、セダムなどを育てたい方は、寒風や霜雪が当たりにくい日当たりの良い軒下で管理してください。
ビニールハウス|風通しを良くする
もし多肉植物をビニールハウスで育てている方は、冬は風通しに注意してください。冬にビニールハウスで多肉植物を育てる場合、温度維持のためにハウス内を締めっぱなしにしがちです。
気温の低い冬でも、お昼の時間に直射日光が差し込むと、ビニールハウス内の温度や湿度は上昇します。その結果、ハウス内で蒸れて枯れることも。
冬であっても、日が差し込むお昼の時間は、ドアを開けて風通しを作ったり、扇風機やサーキュレーターを入れて換気させると安心です。
ビニールハウスで多肉植物を育てる際には、温度や湿度を記録できる温湿度計を設置しておくと、風通しの管理がしやすくなります。
寒冷地では多肉植物は室内管理
東京以北の雪が積もる寒冷地では、多肉植物は室内管理が基本です。大雪が積もりやすい寒冷地では、比較的寒さに強い冬型の多肉植物でも、凍結する可能性が高いためです。
最低温度が0℃以下になり、雪が積もる地域では、ほとんどの多肉植物が葉が黒くなる冷害や凍結によって枯れるでしょう。東京以西であっても、標高が高い地域は気温が低く雪が積もりやすいため、同様の注意が必要です。
室内に移動させても、外気の影響を受けやすい窓際には置かないように気を付けてください。冬の窓際は温度が低いため、室内でも寒さの影響を受けやすいです。
冬に多肉植物を室内管理する場合は、窓際から離れた明るい場所に置きましょう。
多肉植物の冬管理で起きやすいトラブルと対処法
多肉植物の冬管理で起きやすいトラブルには、以下の4つがあります。
- 凍結
- 徒長
- 紅葉が醒める
- 蒸れ
対処法も含めて見ていきましょう。
凍結
多肉植物の冬管理では、凍結のトラブルがあります。0℃以下の環境の場合、葉や茎、根に多くの水分を含んでいる多肉植物は、凍りやすいです。
株がカチコチに凍った状態を凍結と呼びます。一度、凍結すると暖かい場所に移動させても、細胞が死んでいるので、葉や茎、根から水分が吹き出るように溶けて茶色く枯れます。
一度、凍結すると枯れてしまうので、凍結させないことが重要です。対処法には、以下のような方法があります。
- 暖かい室内やビニールハウス内で管理する
- 鉢に緩衝材を巻く
- 二重鉢にする
- 暖かい時間帯に水やりする
凍結を防ぐに簡単な方法は、室内で管理することです。暖房を入れていない室内でも0℃以下になることは少ないので、凍結は防げるでしょう。ただし、窓際に近い場所は、外気と変わらないくらいに温度が下がるので、窓から離れた場所に置いてください。
多肉植物の種類によっては、地上部の葉や茎が凍結しても、地下部の根が生きていれば、再び新芽を出すタイプもあります。そのため、根を守るために、鉢に緩衝材を巻いたり、二重鉢にしたりして冷たい寒風が直接当たらないようにするのも効果的です。
室内であっても、気温が下がりやすい夜から早朝にかけて、水やりすると根が凍結する可能性があります。冬の水やりは暖かい時間帯や室温が十分に上がったタイミングで行ってください。
徒長
多肉植物の冬管理で起きやすいトラブルには、「徒長」もあります。暖かい室内であれば、冬でもゆっくりと成長するためです。
冬は、日照時間が限られるので、室内だと日当たり不足になりやすく徒長しやすい傾向にあります。特に冬型多肉植物やエケベリアなどは、冬に日当たりが不足すると、形が崩れやすいです。
室内ではなるべく日差しが入る場所に置いたり、植物用LEDで補光したりしてください。
紅葉が醒める
冬に暖かい室内で、エケベリアやアエオニウムなどの紅葉する多肉植物を育てていると、紅葉が醒めることがあります。多肉植物の紅葉には日当たりと温度が関係しているためです。
紅葉を楽しみたい方は、暖かい室内には置かないように注意してください。冬は日当たり不足にもなりやすいので、紅葉が醒めるだけでなく徒長して形が崩れることもあります。
紅葉した多肉植物を楽しみたい方は、最低温度を下回らない程度の低温を維持して明るい場所で育てましょう。霜雪や寒風が当たらない屋外で、凍結に注意しながら管理してください。
天気予報をチェックしながら、寒波が来る日だけ室内に入れるといった管理をすると安心です。
蒸れ
冬にビニールハウス内で多肉植物を育てている場合は、「蒸れ」のトラブルがあります。多肉植物は蒸れると、株元が黒くなったり病害虫が発生したりしやすくなるので、注意が必要です。
気温が低い冬は、ビニールハウスを閉め切っていることが多くなります。冬でも日差しがある時間帯は、ビニールハウス内は高温・高湿度になりやすいです。
特に水やり後のビニールハウス内は、蒸れやすいので、扇風機やサーキュレーターなどで空気を動かしてあげましょう。ハウス外の気温次第ですが、ドアを開けて換気するのもよいかもしれません。
冬の寒さに強い多肉植物の種類
ここでは冬の寒さに強い多肉植物の種類を紹介します。
- エケベリア
- グラプトベリア
- カランコエ
- リプサリス
- サンスベリア
紹介している多肉植物には、室内管理を前提とした多肉植物を含んでいます。そのため、屋外の冬の寒さには耐えられない品種もある点には注意してください。
エケベリア
日当たり | 日当たりの良い場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
エケベリアは、冬~春にかけて紅葉する多肉植物として人気があります。ただし、すべてのエケベリアが紅葉するわけではありませんので、その点には注意してください。
エケベリアは春秋型の多肉植物です。冬は最低10℃以上をキープした状態で管理してください。
気温や水やり、霜雪に注意すれば、屋外でも管理は可能です。より気温が低く日当たりの良い環境であるほど、美しい紅葉を楽しめます。
ここで紹介しているエケベリアの写真は、「エケベリア・コロラータ」です。エケベリア・コロラータの育て方の基本は、どのエケベリアにも共通します。
エケベリアの育て方が、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
[https://andplants.jp/collections/echeveria]グラプトベリア
日当たり | 日当たりの良い場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
グラプトベリアとは、グラプトペタルムとエケベリアを掛け合わせて生まれた多肉植物です。グラプトペタルムとエケベリアの育てやすさや紅葉の美しさを引き継いでいます。
グラプトベリアは春秋型の多肉植物です。冬は最低10℃以上をキープした状態で管理してください。
エケベリア同様、気温や水やり、霜雪に注意すれば、屋外でも管理は可能です。より気温が低く日当たりの良い環境であるほど、美しい紅葉を楽しめます。
[https://andplants.jp/collections/graptoveriabashful]カランコエ
日当たり | 日当たりの良い場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
カランコエは、マダガスカル原産の多肉植物で、鮮やかな花と肉厚な葉が特徴です。花を楽しむタイプから葉の色や模様を楽しむタイプまで、さまざまな種類があります。
カランコエは夏型の多肉植物です。水やりの頻度を控えめに育てることで、冬は最低10℃以上をキープした状態でも管理ができます。
しかし、元々温暖な地域を原産とする多肉植物であるため、なるべく15℃以上をキープした方が安心です。品種によっては、温度によって紅葉するタイプもあります。
紅葉するタイプは、最低温度に近い温度で日当たりの良い環境であるほど、美しい紅葉を楽しめます。ここで紹介しているカランコエの写真は「カランコエ・デザートローズ」です。
デザートローズの特徴や育て方は、「カランコエ・デザートローズの育て方」で詳しく消化しています。
[https://andplants.jp/collections/kalanchoe]リプサリス
日当たり | 日当たりの良い置き場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
リプサリスは、サボテンの仲間で多肉植物です。種類によって葉の形状は異なりますが、乾燥に強くタフな性質を備えています。
リプサリスは春秋型の多肉植物に分類されるため、最低温度は10℃以上をキープして育てることがポイントです。冬は室内管理が前提であるため、屋外には出さずに管理しましょう。
リプサリスは日差しを好みます。生育が緩慢な冬であっても、室内の日当たりを確保して育ててください。リプサリスの詳しい育て方は、「リプサリスの育て方」で紹介しています。
[https://andplants.jp/collections/rhipsrlis]サンスベリア
日当たり | 直射日光を避けた日当たりのいい場所(室内) |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(10月以降はほぼ断水) |
サンスベリアは、観葉植物のイメージが強いですが、多肉植物にも分類されます。お水やりの頻度は少なくてお世話が楽なので、初心者にも適しています。
サンスベリアは夏型の多肉植物なので、寒さには比較的弱い種類です。しかし、冬を断水に近い状態で管理すれば、10℃程度の寒さにも耐えることができます。
サンスベリアの育て方のポイントは、季節ごとの水やりの頻度です。根腐れによって枯れることもあるので、季節に応じた水やりを心がけてください。
[https://andplants.jp/collections/sansevieria]多肉植物の冬管理によくある質問
最後に多肉植物の冬管理によくある質問とその答えを以下にまとめました。
- 多肉植物のカット苗の冬管理はどうしたらいい?
- 多肉植物の寄せ植えの冬管理方法は?
それでは具体的に見ていきましょう。
多肉植物のカット苗の冬管理はどうしたらいい?
多肉植物のカット苗とは、茎をカットした状態の苗のことです。主にエケベリアやセダム、グラプトペタルムなどの多肉植物の販売や流通方法として利用されます。
カット苗は、土に根付いた状態ではありませんので、土の上に置いて発根させてください。最低温度を下回らないように管理しましょう。
冬であっても、ゆっくりと発根して根付きます。根付くまでは、水やりはしないほうが安心です。
多肉植物の寄せ植えの冬管理方法は?
多肉植物の寄せ植えの冬管理方法は、寄せ植えしている多肉植物の耐寒性が弱い種類に合わせてください。例えば、春秋型と冬型を寄せ植えしている場合は、春秋型の最低温度に合わせて、10℃以上をキープして育てます。
多肉植物の寄せ植え管理を簡単にするためには、同じ生育型で揃えて植えることがポイント。生育型の異なる多肉植物で寄せ植えすると、季節ごとに管理が異なる場合があるため、多肉植物が枯れやすいです。
冬に多肉植物の寄せ植えの鉢を楽しむ場合は、秋から冬に生育型を揃えて寄せ植えを作ると冬管理がしやすくなります。
まとめ
多肉植物には多くの種類があり、コレクションする楽しみもあります。種類によって生育型が異なり、それぞれ冬の管理が異なるため、冬に枯らしてしまう方も多いかもしれません。
冬の管理のポイントは、育てている多肉植物の生育型を知ることです。生育型別に分けて、それぞれに適した温度管理で育てると、冬の管理が簡単になるでしょう。
冬の温度以外にも、日当たりや水やりなどの注意点も気にしながら、冬にも多肉植物を楽しんでください。
[https://andplants.jp/collections/punipuni-plants]