植物名 | サンスベリア |
学名 | Sansevieria |
英名 | Snake plant |
科目/属性 | キジカクシ科サンスベリア属 |
原産地 | アフリカ、南アジア乾燥地帯 |
日当たり | 室内の直射日光を避けた明るい場所 |
温度 | 最低10℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから) 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(12〜2月はほぼ断水でもよい) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~9月 |
育てやすさ | ★★★★★ |
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[/collections/sansevieria]サンスベリアの特徴
サンスベリアは、肉厚な葉が特徴的な植物です。乾燥に強く育てやすいため、観葉植物として人気があります。
サンスベリアにはさまざまな品種がありますが、いずれもお世話が簡単なので、初心者にもおすすめです。幅を取らずに狭い場所で管理ができるため、観葉植物を置くスペースがないとお困りの方にも良いかもしれません。
また、サンスベリアはマイナスイオンを発生させ、空気清浄効果があるとされている植物です。スタイリッシュな見た目だけでなく、機能性にも優れているので贈り物にも喜ばれるでしょう。
サンスベリアの花言葉
サンスベリアの花言葉は「永久」「不滅」「幸福」「開運」です。「永久」「不滅」の花言葉は、少ない水でも育つことのできる生命力の強さが由来となっています。
サンスベリアは気温や温度など一定の環境が整わないと、花が咲きません。そのため、花が咲くことは珍しく、開花することで「幸福」「開運」が訪れるとされています。
縁起の良い花言葉を持つサンスベリアは、開店祝いや新築祝い、長寿祝いなどのプレゼントにおすすめです。「永久」「不滅」という花言葉と一緒に、花を咲かせることで「幸福」「開運」という花言葉も生まれることを伝えると贈る相手に喜ばれるでしょう。
サンスベリアの風水
サンスベリアには、「幸運」「健康運」などの風水効果があるとされています。「幸運」の風水は、花を見ることができたら、幸運も一緒に舞い込むと信じられているためです。
サンスベリアの多くの品種は、葉先が尖っています。葉が尖っている植物は邪気を払ってくれるので、運気の入り口である玄関や窓際に置くと悪い気の侵入を防いでくれるでしょう。
また、環境が合えば10~20年と長く生きるサンスベリアは、風水として健康運に影響します。健康的な毎日を過ごすためにも、上手に育てて長くサンスベリアを楽しんでください。
サンスベリアの種類や品種
サンスベリアの品種は約70種類以上あるとされていますが、品種改良によって、種類はどんどん増えています。以下は、人気のサンスベリア5品種です。
- サンスベリア・ゼラニカ:濃い緑色の葉に縞状斑が入っている
- サンスベリア・ファーンウッド・パンク:細長い葉が放射状に伸びる
- サンスベリア・ファーンウッド・ミカド:細長い葉が上にまっすぐ伸びる
- サンスベリア・ボンセレンシス:むちむちとした棒状の葉が扇状に広がる
- サンスベリア・サムライドワーフ:肉厚でどっしりとした葉をもつ
サンスベリアにはさまざまな品種があります。ぜひお気に入りのサンスベリアを見つけて育ててみてください。
サンスベリアの育て方
サンスベリアは、初めて植物をお部屋に迎える方にも育てやすい植物ですが、育て方には以下の5つのポイントがあります。
- 水やり|非常に乾燥に強い
- 日当たりと置き場所|明るい場所~半日陰まで
- 温度|10℃以上をキープ
- 肥料|与えすぎに注意
- 剪定|枯れたり伸びすぎたりした葉
ここでは、サンスベリアの育て方について解説します。育て方のポイントを押さえて、適切に育てることができれば、美しい姿で元気に育ち続けるでしょう。
サンスベリアの育て方を動画でご覧になりたい方は、植物バイヤーが下記にてわかりやすく解説しているので、参考にしてみてください。
水やり|非常に乾燥に強い
サンスベリアは非常に乾燥に強い植物です。「乾燥に強い」=「お水の与えすぎはダメ」と考えましょう。
水やりは季節によってメリハリをつけて与えてください。
- 春夏:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
- 秋冬:葉の表面にしわが寄ってから(12月~2月は断水でも大丈夫)
春夏の生育期には、手で土を触って水分を感じなくなったら鉢底から水が流れるくらいに、しっかりと水やりしてください。「何日おき」にお水を与える、という覚え方よりは、土を触って状況判断した上で行うのが、最も失敗しにくいです。
サンスベリアの水やり後は、受け皿に溜まった水はこまめに捨てることが重要です。
また、気温の下がり始める10月以降は、ほぼ断水(水やりしない)で問題ありません。
もし暖房で常に15℃以上ある場合は、葉の表面にしわが寄ってから水やりしてください。冬場に水やりする場合は月に一回程度で十分です。
水やりのサイン
サンスベリアの葉にしわができたり、葉がしおれたりするときがお水やりのサインです。土が完全に乾いていることを確かめてから、鉢底から溢れるほどたっぷりと与えてください。
また、葉にしわが入っていなくても、土が乾き適切な期間が空いているならお水を与えて構いません。
置き場所と日当たり|明るい場所~半日陰まで
サンスベリアは、風通しのよい明るい環境を好みます。室内の直射日光の当たらない明るい場所に置いてください。
室内の窓際で直射日光が当たる場合は、レースカーテンをして光を和らげることが重要です。直射日光や西日などの強い日差しが当たると葉焼けする恐れがあります。
半日陰の環境でも育つ程度の耐陰性もありますが、あまりにも暗い場所では葉が徒長してヘニャっと倒れてきます。特に、剣タイプの葉を持つローレンチーやゼラニカは、暗すぎる場所では軟弱に育つので注意してください。
日陰でも太陽の薄日が4時間以上入り、蛍光灯がついている時間が長い部屋であれば問題なく育ちます。
温度|10℃以上をキープ
サンスベリアは寒さに弱い植物です。生育温度は15~25℃であるため、最低でも10℃以上をキープして育ててください。
屋外で管理している場合は、気温が下がり始める秋に室内に移動させることが大事なポイントです。冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所に置いてください。
ただし、暖房の風が当たると急激な乾燥によってサンスベリアが傷むため、暖房の風が当たらないように気を付けましょう。
肥料|与えすぎに注意
サンスベリアには植え替えの時に、長期間ゆっくりと効く緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくだけで十分です。もし、植え替え時に土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、土の上に置き肥をしたり液肥を与えたりします。
5~9月の生育期に2か月に1度置き肥、または2週間に1度水やり代わりに薄めた液肥を与えてください。10月以降は水やりを控えると同時に施肥も止めます。
土の上の置き肥は取り除き、液肥も与えません。冬に肥料を与えると根を傷める原因になるので注意してください。
[https://andplants.jp/products/evo_solid_fertilizer_for_green]剪定方法|枯れたり伸びすぎたりした葉
サンスベリアの剪定時期は5~9月です。冬に傷んだ葉や枯葉、伸びすぎた葉を剪定します。
生育期には、地下茎がよく成長して子株が出てくるかもしれません。1つの鉢に子株が多く出てくると込み合って、風通しが悪くなります。
その場合は、全体のバランスを見ながら子株に根が付くように地下茎を剪定して、株分けしてください。一つ一つの株の見栄えと風通しがよくなります。
[https://andplants.jp/products/sakagen-flower-shears]サンスベリアを購入した方からのレビュー
AND PLANTSのサンスベリアを購入した方からのレビューを下記にまとめました。
「サンスベリアって色々な種類があるから、どれにしようか迷ってる」「通販でサンスベリアの購入ってアリ?」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サンスベリアには、ゼラニカやローレンチー、ボンセレンシス、グラシリスなどさまざまな種類があります。それぞれが個性的で、葉の枚数や広がり方によって印象が異なります。
置く場所やプレゼントするシーンに合わせて、姿かたちをこだわりたい方は、樹形選択サービス(有料)をご活用いただけると、より素敵なサンスベリアに出会えるかもしれません。
サンスベリアのよくあるトラブルと対処法
乾燥に強く育てやすいサンスベリアですが、以下のトラブルも存在します。
- 根腐れ
- 根詰まり
- 葉焼け
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。
これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下の通りです。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。
赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。
根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すために古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
関連記事:観葉植物の根腐れ|対処法や見分け方の紹介
根腐れを起こすと葉がブヨブヨになる
サンスベリアが根腐れを起こすと葉がブヨブヨになり、柔らかくなります。変色を起こし、一部分が上記画像のような「沁みたような色」になるでしょう。
根腐れを放置しておくと、株全体が腐ってしまいます。そのため、変色した葉を切り落とし、風通しのよい場所で管理をしてください。
早期発見であれば、葉を切り落とすだけで解消する場合もあります。しかし、症状が思っている以上に進行しているなら、新しい土に植え替えをして様子見するのがおすすめです。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状。根詰まりの症状は以下の通りです。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとサンスベリアに悪影響です。
対処法はサンスベリアの植え替えをすること。
サンスベリアを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
関連記事:観葉植物の根詰まり|症状や対処法について
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下の通りです。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
関連記事:観葉植物の葉焼け|原因や対処法の紹介
茶色くなった(枯れかけた)葉の処理方法
サンスベリアの葉先が茶色くなった際は、清潔な植物専用のハサミで剪定してください。一度、茶色くなった葉は元の状態に戻りません。
また、状態の悪い葉をそのままにしておくと、健康な葉へ養分が流れにくくなります。サンスベリアの株と健康を保つためにも、茶色くなった葉は都度除去するのが得策です。
サンスベリアの害虫トラブルと対処法
サンスベリアには以下の害虫トラブルも存在します。
- ハダニ
- アブラムシ
- カイガラムシ
- コバエ
害虫によるトラブルが発生したときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
ハダニ
ハダニの症状は以下の通りです。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アブラムシ
アブラムシの症状は以下の通りです。
- 新芽が萎縮している
- 葉が縮れている
- 新芽に虫が付いている
- 葉や幹がベタベタしている
アブラムシは繁殖力が強いため短期間で増え、ウイルスを媒介する厄介な害虫です。
放っておくとサンスベリアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 縮れた葉はカットする
- アブラムシを取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- アブラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
アブラムシが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン)を使用すると効果があります。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
カイガラムシ
カイガラムシの症状は以下の通りです。
- 貝殻のような殻を被ったり、粉状の物質で覆われたりしている虫が枝葉についている
- 黒いカビ(すす病)が発生している
- 葉や幹がベタベタしている
カイガラムシは繁殖力の強さと薬剤耐性のある厄介な害虫です。
放っておくとサンスベリアの生育が弱まり枯れる恐れもあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 柔らかい布やブラシで擦り取り除く
- 茂り過ぎている枝葉は剪定して風通しをよくする
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧する(殺虫剤のほか、2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢でも一定の効果あり)
カイガラムシが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的。
カイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、幼虫の時期である5~7月に使用するとよいでしょう。
既に貝殻をかぶっている成虫は、柔らかいブラシや布で擦り取ってください。
2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
関連記事:観葉植物の白い綿はコナカイガラムシ|対処法と予防法を紹介
コバエ
コバエの症状は以下の通りです。
- 土に虫が湧く
- コバエが植物の周囲を飛んでいる
コバエ自体は植物に無害ですが、観葉植物を育てるうえでの不快害虫です。
放っておくとコバエは増えていくので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下の通りです。
- 発酵不十分な堆肥や有機質肥料を与えることをやめる
- 新しい土に植え替える
- 土の表面に無機質な素材(赤玉土・鹿沼土・砂利など)を敷く
- トラップを仕掛ける
- コバエに効果のある殺虫剤を噴霧する
コバエが発生したら、市販の殺虫剤(ベニカXファインスプレー・オルトラン・スミチオンなど)を使用するのが効果的です。
コバエのトラップは食器用洗剤やお酢、めんつゆなどで作ることができます。植物の近くに置いておくと、簡単にコバエを捕殺できるでしょう。
コバエは、発酵不十分な腐葉土やバーク堆肥、有機質肥料の匂いに引き寄せられます。
そのため、有機質肥料を取り除いたり土の表面に赤玉土や鹿沼土など3~5㎝程度敷き詰めたりするとコバエ発生を防ぐことが可能です。
そもそもコバエは、完熟たい肥を使用した質のよい土であれば発生しません。また、土が常に湿っている状況を避ければ、発生する可能性は低いです。
コバエを発生させないためには、適切な土と水やり管理で育ててください。
サンスベリアによくある質問
最後にサンスベリアによくある質問とその答えを以下にまとめました。
- サンスベリアの葉がヘニャっと曲がるのはどうして?
- サンスベリアの株が増えすぎて倒れそうな時はどうすればいい?
- サンスベリアの植え替えサインは?
- サンスベリアの水不足の症状は?
- サンスベリアの適切な増やし方は?
- サンスベリアは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
- サンスベリアの冬の育て方は?
それでは具体的に見ていきましょう。
サンスベリアの葉がヘニャっと曲がるのはどうして?
葉がヘニャっと曲がる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ」です。
耐陰性を持つサンスベリアですが、暗い場所に長期間置くと、十分に光合成ができずに葉が軟弱に育ちます。そのため、まっすぐに伸びる葉を支えられず、途中から曲がってしまう可能性が高いです。
日中、仕事に入っている間に明るい場所に移動させたり、休日の時だけでも日光浴させたりして、少し明るめの場所に置いてください。ヘニャヘニャしていた葉が、シャキッと元に戻りやすくなります。
サンスベリアは多湿を嫌うため、水のやりすぎは腐れの原因になります。
根や葉が腐れば、腐った部分から曲がったり株ごと倒れたりすることも。水やりは土の乾燥を確認して与えてください。
伸び過ぎた葉や腐った葉は剪定して取り除き、明るい場所で乾燥ぎみに管理して様子を見ましょう。根腐れの場合は植え替えをしてください。
サンスベリアの株が増えすぎて株が倒れそうな時はどうすればいい?
サンスベリアは生育旺盛な植物です。子株が増えすぎて倒れそうな時は、「株分け」や「植え替え」をしましょう。
子株が多い場合は、株分けをして鉢にそれぞれ植えなおすと安定します。また、株分けをしない場合は、1つ大きなサイズの鉢に植え替えてください。
小さなサンスベリアでも、生育環境が良ければ、子株がどんどん出てきます。増えすぎて倒れないように、定期的に株分けや植え替えをすると安心です。
サンスベリアの植え替えサインは?
サンスベリアの植え替えサインは、以下のポイントに注目してください。
- 根詰まり:鉢の底から根が出ていないる可能性がある
- 鉢が変形:根が広がって、鉢が歪んでいる可能性がある
- 生長が止まる:以前より生長しなくなった/新芽が出てこなくなった
- 水はけが悪い:水の浸透に時間がかかる/土の乾燥に時間がかかる
通常、1〜2年に1回、春夏の成長期(5〜9月)に植え替えを行います。特に、上記4つのサインが発生していたら、早急に植え替えをした方がいいでしょう。
植え替えを行う際は、鉢から根鉢を取り外します。根が固まっていたら土と一緒にほぐして、一回り大きな鉢に植えてください。植え替えに使う土は、水はけの良い観葉植物の土がおすすめです。
鉢底から水が流れるくらいに水やりをして、明るい日陰で様子を見ます。その後、元に戻して管理しましょう。
この時に子株がある場合は、子株に根が付くように地下茎を剪定して株分けを行ってください。
サンスベリアの水不足の症状は?
サンスベリアの水不足の症状は、「葉にしわができる」「葉が丸まる」です。
乾燥に強い植物なので、水不足になってもすぐに葉が黄色くなったり枯れたりすることは少ないです。
しかし、葉にしわができたら水やりしてください。また、ローレンティーやゼラニカのように、葉が薄めで平たいタイプは、葉が内側に丸くなりやすいです。
乾燥に強いとはいえ、水不足のサインは見逃さずに水やりをして育てましょう。ただし、冬は水やりを控えて、乾燥ぎみに管理し続けることが重要です。
サンスベリアの適切な増やし方は?
5~9月に「挿し木」「株分け」で増やすことができます。
挿し木の場合は、まず剪定した葉の断面を3日ほど乾燥させます。肉厚なサンスベリアは切断面が広くなりやすいので、しっかり乾かしてください。
その後、挿し木さし芽用の土に乾燥させた断面を下に植えておくだけです。水やりはせずに明るい日陰に置いておくと、新芽と根が出てきます。
株分けの場合は、子株が出てきたら行います。子株を植え替えのタイミングで、根付きの状態で切り分けてください。
地下茎を切った後は、切り口から病原菌を侵入させないために癒合剤を塗っておくと安心です。乾燥したら、鉢に植え替えてあげましょう。
サンスベリアは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できる?
サンスベリアは水耕栽培できます。しかし、サンスベリアの根が常に水に浸っている状態だと、根腐れしやすいため注意が必要です。
穴の開いていない容器に水を溜めて生育させる水耕栽培では、枯れる恐れがあります。もし水耕栽培をしたい場合は、焼土を使ったハイドロボールやセラミスを使用して少量の水で育てましょう。
サンスベリアの水耕栽培は冬の管理が難しいため、初めてサンスベリアを育てる場合は鉢植えがおすすめです。
サンスベリアの冬の育て方は?
サンスベリアの冬の育て方は、最低10℃以上をキープして管理することです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離れた明るい場所で管理してください。また、暖房が直接当たると葉の乾燥が進み、サンスベリアの生育が悪くなります。
10℃以下の低温に当たり続けると葉が黒くなり、枯れる可能性があるので注意が必要です。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいため、葉水を行うと葉がきれいな状態を維持できます。
ただし、低温状態で葉水をすると逆効果です。冬に葉水をする際は、室温を十分に上げてから霧吹きしてください。
サンスベリアのまとめ
サンスベリアは、風通しがよい明るい環境であれば、一年を通して簡単に育てることができます。乾燥に強く育てやすいため、初心者でも簡単に楽しめるインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「永久」「幸福」などの花言葉は縁起が良く、開店祝いや新築祝いなどにおすすめです。健康や幸運を招くとされる風水効果は、どのようなお祝いにも喜ばれます。
ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。