昔から日本では生花があるように、花を活かしてお祝いや鑑賞する文化があります。花の第一印象で選ぶのもいいですが、せっかくなら花に込められた意味を考えてみてはいかがでしょうか。
色や本数が異なるだけで、実は意味合いも変わってくるのです。そこで今回は、花束に込められる意味を解説しつつ、贈る際のおすすめも紹介します。
花束の意味も考えて選びたい方、贈る相手の雰囲気にあった花を贈りたい方にもピッタリの内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
AND PLANTSでは、お友達、恋人、お世話になった方々への贈り物として季節のおまかせブーケをご用意しています。
届いたときに感じる新鮮なお花の香りも楽しみのひとつです。日頃の感謝を込めて、お花を贈ってみてはいかがでしょうか。
[https://andplants.jp/collections/flowers]花束に込められる意味
花束は、色や本数を意識することで意味を込められます。ただ逆に、お祝いのシーンによっては不吉な意味合いになることも。
そこで、下記3パターンの花束に込められる意味をまとめました。
- 色
- 本数
- 花言葉
では、それぞれ見ていきましょう。
色
花束の色ごとによる意味は下記の通りです。
- ホワイト系:純粋
- イエロー系:元気
- レッド系:情熱
- ブルー系:冷静
- パープル系:高貴
- グリーン系:安心
花束は一つひとつの色は違えど、上記のように大きな塊として考えることができます。贈る相手の雰囲気に近いものを選ぶのがよいです。
ただし、お祝いによっては不吉な意味として捉えられてしまうものがあります。たとえば、新築祝いに赤の花は「火」を連想させるのでタブーです。黄色には「嫉妬」「軽蔑」の意味をもつ花があるため、結婚祝いなどに適しません。
個別の花で意味が異なるため、贈る際はお店の方と相談しながら花束を作るのがおすすめです。
本数
花束は、構成する花の本数によっても意味を込められます。ただ、本数の違いによってポジティブな意味合いを持つものは種類が限られているそうです。
今回は一例として、プロポーズの定番でもあるバラの本数別の意味をまとめました。
- 1本:あなたしかいない
- 2本:二人だけのもの
- 3本:あなたを愛しています
- 4本:一生愛し続けます
- 5本:出会えてとても嬉しいです
- 7本:隠れた愛
- 9本:一緒にいてください
- 11本:最愛
- 40本:真実の愛
- 50本:永久に
- 99本:永久の愛
- 100本:100%の愛
恋人や奥さんにボリュームたっぷりで贈るのも素敵ですが、あえて1本だけでシンプルに渡すのもいいかもしれません。
一方、不吉な数字は花の種類にかかわらず共通していて「4本」「9本」「13本」などです。プロポーズの本数と被るものがありますが、不吉な数字はお祝いごとでは使用するのを避けるといいでしょう。
花言葉
花言葉では、花の色や本数よりも直接的に意味を込められます。ゆえに気をつけなければいけないのが「ネガティブな花言葉をもつ花で構成すること」です。
お友達や大切な方への贈り物として花を贈るなら、お祝いに適さない花は混ぜないのが無難。
下記にネガティブな意味がある花をまとめましたので、花束を作る際に参考にしてみてください。
- バラ(黄色):愛情の薄らぎ
- カーネーション(黄色):軽蔑
- マリーゴールド:嫉妬
- オキナグサ:裏切りの恋
- アジサイ:冷酷
- ラベンダー:疑惑
- クロユリ:呪い
- タマリスク:犯罪
- シレネ:落とし穴
- テッセン:縛り付ける
渡す相手によっては上記の花を好む方もいるため、すべてを除く必要はありません。
とはいっても仮に混ぜる場合は、本数を少なくして目立たないようにするのがいいでしょう。
恋人・友達には「幸福」「感謝」の意味をもつ花がおすすめ
恋人・友達にお祝いやプレゼントで花を贈るなら「幸福」「感謝」の意味をもつものがおすすめです。
恋人であれば距離は近いとはいえ、照れくさくストレートに言葉で伝えられない方も多いと思います。そういったときは、花に「想い」を込めて伝えてみてはいかがでしょうか。お互いの幸せを願って「幸福」の意味をもつ花がいいかもしれません。
また、友達であれば普段から何気なく感謝はしていても、わざわざ「気持ち」を形にして伝える機会は少ないはず。「ありがとう」の意味を込めて「感謝」をもつ花をプレゼントすると、きっと喜んでくれるはずですよ。
AND PLANTSでは、旬のお花をメイン花材にして、そのお花に合った色味の花材や新鮮な葉物をフローリストがご提案する花束も扱っています。
[https://andplants.jp/products/flower-arrange-orange-medium]「幸福」の花言葉をもつ花
ここで紹介するのは「幸福」の花言葉をもつ花。複数の色がある品種もあるため、渡す相手のイメージにあった色を選んでみてください。
- チューリップ
- タンポポ
- 福寿草
では、それぞれ見ていきましょう。
①チューリップ
チューリップの花言葉には「幸福」の意味が込められています。色によって言葉の意味が異なり、そのほとんどに「愛」が関連しているようです。
たとえば赤のチューリップには「真実の愛」、紫色には「不滅の愛」といった意味があります。 恋人に贈るのであればピッタリではないでしょうか。異性の友達へ贈るには少々ハードルが高いかもしれないため、お互いの関係性を考えたうえで選びましょう。
チューリップは春を代表する花でもあるので、時期的に卒業式を祝う際にもいいかもしれません。言葉の意味を気にせず、花の色と渡す相手の雰囲気を想像して渡してみるとよいです。
②タンポポ
タンポポの花言葉にも「幸福」の花言葉が与えられています。
原産地のヨーロッパでは「タンポポの綿毛を一息で吹き飛ばすことができれば恋が叶う」と言われていたそうです。ゆえに「幸福」の花言葉以外にも、恋・愛に関する言葉があるのだとか。
また、タンポポは黄色の花を咲かせるイメージがありますが、実はオレンジ・ピンク・白も存在します。珍しいものが好きな友達に贈るなら、黄色以外のタンポポをプレゼントするのもいいかもしれません。
加えてタンポポには「遠くのバラより近くのタンポポ」といったことわざがあります。「身近にあるものが大切」という意味を含んでいて、タンポポは身近な友達に感謝を伝える際にはピッタリと言えるでしょう。
③福寿草
「幸福」「長寿」を引き寄せるおめでたい花と言われている「福寿草」。正月に咲く花であることから別名「元日草」と呼ばれています。恋人・友達、男女問わずに贈れるので、活用できるシーンが幅広いです。
開花時期が1〜4月であるため、新たな門出として入学式に贈るのもいいですし、誕生日プレゼントにもいいでしょう。長寿祝いや結婚祝いにもおすすめです。
福寿草は一年中開花しているわけではないので、オンラインショップで購入する方はタイミングを見ておかなければいけません。具体的には、肌寒くなってきた10月下旬以降に出荷されるため、購入時期をよく考えておく必要がありそうです。
「感謝」の花言葉をもつ花
次に紹介するのは「感謝」の花言葉をもつ花です。「ありがとう」は何回伝えても素敵な言葉ですよね。ぜひ、花に感謝の想いを込めて贈ってみてください。
- ガーベラ(ピンク)
- バラ(ピンク)
- カスミソウ
①ガーベラ(ピンク)
ガーベラは春と秋に2回開花をする花とされています。白・紫・オレンジ・ピンクなどと豊富な色が展開されているため、相手の雰囲気にあったガーベラを選ぶことができそうです。
ピンクのガーベラには「感謝」の花言葉があり、恋人・友達への贈り物としてよいのではないでしょうか。男性に贈るのもいいですが、愛らしい色なので女性に贈る方が好まれるかもしれません。
また、ピンクは主張が強い色でもあるので、花束を作る際は全体のカラーバランスを考えておきましょう。派手なものが好きな方には赤系統で統一すればよいですが、そうでない方には寒色系の色を混ぜることで上手く中和されます。
②バラ(ピンク)
「愛」と「美」の象徴であるバラにも「感謝」の花言葉がつけられています。結婚式でも使用されることが多いため、大切な方への贈り物に相応しいです。彼女へのプレゼント・結婚記念日・バレンタインデーなどにいかがでしょうか。
バラは贈る本数によって花言葉が変わると言われています。1本には「あなたしかいない」、3本には「愛しています」、9本には「一緒にいてください」といった意味があるのです。
今の素直な気持ちをバラの本数で表現して、プレゼントしてみてください。
③カスミソウ
カスミソウは、小ぶりなやわらかい花を咲かせる草花です。華奢な雰囲気がインテリアとしても映えるため、おしゃれが好きな方にもおすすめします。可愛すぎない雰囲気ですので、男性に贈っても喜ばれるでしょう。
「感謝」の意味合いを強く込めたいときは、本記事で紹介したバラやガーベラも一緒に加えて花束を作るとよいです。その際は淡い色合いに仕上がるので、恋人や女性の友達にいかがでしょうか。
きっと心に安らぎをもたらしてくれるはずです。
花束を贈る際は相手を想う気持ちが大切
花にはさまざまな花言葉やタブーなどがあり、渡す相手によってはよく考えて贈らなければいけません。しかし、そういった形式ばかりにとらわれてしまっては、心の底から相手を祝うのが難しくなります。
形式はもちろん知っておく必要がありますが、もっとも大切なのは「相手を想う気持ち」。心がともなっているからこそ、素敵な贈り物になるのではないでしょうか。
「この人に渡すなら青がきっと似合うだろうな」「花を贈って少しでもリラックスしてほしい」のように、贈る相手に思いを馳せることが大切です。 この気持ちを忘れないで、花を選んでみてください。
花束を贈る人からのよくある質問
最後に花束を贈る人からのよくある質問とその答えをまとめました。
- 「出会えてよかった」の花言葉をもつ花は?
- 誕生日に贈る「おめでとう」の花言葉をもつ花は?
ではそれぞれ順に見ていきましょう。
「出会えてよかった」の花言葉をもつ花は?
「出会えてよかった」の花言葉をもつ花は「5本のバラ」と「ハーデンベルギア」です。
バラは本数によっても意味が異なるのですが、5本のバラには「出会えてとても嬉しいです」といった意味があります。
ハーデンベルギアには「運命的な出会い」の花言葉が与えられていて、贈った際の情景が「出会えてよかった」に近いものを想起させてくれるでしょう。 どちらもロマンチックな花言葉ですので、大切な方へ贈る際は参考にしてみてはいかがでしょうか。
誕生日に贈る「おめでとう」の花言葉をもつ花は?
「おめでとう」の花言葉をもつものはないとされていますが、近いものであれば「祝福」の意味をもつ「カサブランカ(白)」がおすすめです。
白の花は冠婚葬祭に使用されるイメージがありますが、上品な印象であることからお祝いにも適しています。
ヨーロッパでは、汚れ無き美しい印象からウエディングブーケとしても人気が高いです。素敵なお祝いにしたいなら、カサブランカを花束に加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
花束は本数や色で意味が異なるため、相応しい言葉を探すのに苦労する方もいると思います。適切な言葉を選ぶことができれば、さらに素敵なお祝いやプレゼントになりますよね。
しかし、大事なのは「正しい言葉」を選ぶより「相手を喜ばせたい」といった素直な気持ちです。言葉を軽んじていいわけではないですが「言葉だけ」が大切ではありません。
気持ちがともなうからこそ、一層深みが増すのです。そのことを忘れずに素敵な花束を贈ってみてください。