友達や恋人、もしくは職場の退職祝いなどで、花束を贈ろうと考えている方も多いと思います。「どんな花束がいいかな?」と悩むあまりに、ついお店にお願いをする方もいるかもしれませんが、せっかくの贈り物であれば自分自身でセレクトしてみるのはいかがでしょうか。
最後に束ねるのはお店の方がおこなうにしても、自分で選んだものとなると「想いの強さ」がきっと違うはず。 そこで今回は、花束にあわせる花の色に関して深掘りしていきます。
加えて、色の選び方・組み合わせ例・おすすめの花なども解説していきますので「贈り物に花束を検討している」「花束の色のまとめ方がわからない」といった方は、ぜひ参考にしてみてください。
AND PLANTSでは、お友達、恋人、お世話になった方々への贈り物として季節のおまかせブーケをご用意しています。
届いたときに感じる新鮮なお花の香りも楽しみのひとつです。日頃の感謝を込めて、お花を贈ってみてはいかがでしょうか。
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花束の色がもつ意味・イメージ
一般的に、花束は色によって次のようなイメージを持たれます。
- 白系:純粋
- 黄系:元気
- 赤系:情熱
- 青系:冷静
- 紫系:高貴
- 緑系:安心
白の花束は冠婚葬祭や結婚式に最適ですが、特別な方へプレゼントするにも相応しいです。黄色の花束にはエネルギッシュなイメージがあります。周りを明るくしてくれる頼もしい存在です。
赤色の花束には、燃えたぎるような強いエネルギーがあります。愛にまつわる花も多いので、恋人や夫婦に贈る際にはいいかもしれませんね。
青系の花束には落ち着いた涼しげなイメージがあります。知的な印象もあり、男性へのプレゼントにおすすめです。紫系の花束には高貴な意味が含まれていて、長寿を敬う際の贈り物としてよく使用されています。
そして緑系の花束には、癒しや安らぎといった安心感を想起させる意味が含まれているそうです。リラックス効果もあるため、ゆっくり休んでほしいときの贈り物にいかがでしょうか。
花束のベースとなる色の選び方
花束を構成する色は、次の3つを軸に選ぶとよいかもしれません。
- 色がもつ意味合いで選ぶ
- 相手の雰囲気・好みにあった色を選ぶ
- お祝い・ギフトに相応しい色を選ぶ
上記をしっかりと考えておけば、素敵な花束に仕上がるでしょう。
色がもつ意味合いで選ぶ
花にはそれぞれ色ごとの花言葉が与えられているため「渡す相手の状況や気持ち」を想像して、選ぶとよいです。
これから新たな一歩を踏み出そうとする方に贈るなら、応援・祝福にまつわる言葉がある花をプレゼントするのがいいかもしれません。
大切な方に贈るなら、幸福・信頼などといった意味を含む花も素敵ですね。選択肢が豊富にあるため選び切るのが大変ですが、時間をかけて選んだ花であれば、きっと相手の心に刺さるはず。焦らずゆっくり選んでいきましょう。
相手の雰囲気・好みにあった色を選ぶ
花がもつ意味で選ぶのも素敵ですが「〇〇さんにはこれ」といったように、雰囲気・好みにあった色を選ぶのもおすすめです。
一見センスを問われるように思えますが、花の色は花言葉より選択肢が少ないため、詳しくない方でも選ぶことができます。
たとえば、落ち着いた雰囲気の方に贈るなら「青系」明るい雰囲気の方に贈るなら「黄・オレンジ系」のようなイメージです。
また、相手の好みの色を知っているなら、ストレートに好きな色を選ぶのが得策です。お互いの関係性が深いのであれば、あえて冒険して違う色を選ぶのもいいかもしれませんね。
お祝い・ギフトに相応しい色を選ぶ
お祝いのシーンに適した色から、逆算して花を選んでみるのもよいです。
たとえば、美容室やサロンの開店祝いには「発展」「幸福」の象徴とされている「オレンジ」が適しています。結婚祝いには「愛」「感謝」を示す「赤・ピンク」が相応しいです。
友達・恋人などへのプレゼントにはほとんどの色が使用できるため「言葉の意味」「相手の雰囲気にあった色」も考慮するのがいいでしょう。
ただし、お祝い・ギフトに適している色でも相手方があまり好まない色であれば、花束に混ぜないのが無難です。大切なのは相手を想う気持ちですので、臨機応変に対応できるといいかもしれません。
花束の色は3つor1つにするのがおすすめ
「取り入れたい色がたくさんあってかえって迷ってしまう…」といった方は、3色または1色にするのがおすすめ。
広告・ポスター・ファッションなどでは、基本的に使用する色は3つまでと決められているようです。明確な根拠はないですが、人間は赤・緑・青の3色に分解して色を認識しています。3色までなら色のバランス感覚を適切に認識できるのでしょう。
また、シンプルに1色で統一するのも素敵です。色のメッセージ性も強く伝えられますし、選ぶ側としても頭を悩ませません。相手がポップな色使いに抵抗がある方なら、単色でプレゼントするのがよいです。
AND PLANTSでは、旬のお花をメイン花材にして、そのお花に合った色味の花材や新鮮な葉物をフローリストがご提案する花束も扱っています。
オレンジやピンク・ブルーなどさまざまな色味の花束をご用意していますので、ぜひイメージに合うものを選んでみてください。
[https://andplants.jp/pages/custom-order-flower]花束に使う色の組み合わせ例
色の組み合わせに悩んだら、下記3つのパターンを考えてみるとスムーズに構成できるでしょう。
- 1色による濃淡の組み合わせ
- 反対色による組み合わせ
- 3色による組み合わせ
組み合わせに自信がない方は1色使い、素敵な配色を考えてみたい方は3色使いに挑戦してみてはいかがでしょうか。
1色による濃淡の組み合わせ
色使いが1色であるため、失敗しづらく初心者の方でもおしゃれな花束を作ることができます。下記に具体的な組み合わせをまとめました。
- 赤系の濃淡:白・ピンク・赤
- 青系の濃淡:薄水・青・紺
色のグラデーションを考えてもらえるとわかりやすいかと思います。色が薄いものから濃いものへと徐々に変化していくイメージ。
1色の濃淡でも3色までにするとバランスがいいですが、4色以上でもうまくまとまります。一度数本試してから、判断してもいいかもしれません。
反対色による組み合わせ
補色になる組み合わせは、お互いの色を強く引き寄せるので花束を作る際にも適しています。具体的な組み合わせ例は次の通りです。
- 黄・紫
- 赤・緑
- オレンジ・青
補色は感覚的にあわせることもできますが、組み合わせが苦手な方は「色相環」といった色の配列を調べてみるとうまくいきます。
また、反対色の組み合わせは一度覚えておくとインテリアコーディネートなどを考える際にも役立ちます。自分自身のセンスを磨くことができるので、この機会にぜひ一緒に覚えておきましょう。
3色による組み合わせ
適度に色も入れつつおしゃれにまとめたい方は、3色使用するのがおすすめです。カラーバランスにも優れていますし花言葉も偏りすぎないため、さまざまなお祝いのシーンに適しています。
慣れない方ははじめから3色完璧にあわせようとせず、まずは気になる花を3つ選んでみてください。揃えた際のパッと見た印象で「色の違和感があるかどうか」を自分なりに考えてみるのが大切です。
違和感があるものは除いて、違う色をふたたび混ぜていきます。次第に落ち着く色が見つかるはずなので、いろいろと試してみるのがいいでしょう。
いくつか組み合わせ例を下記にまとめておきますので、花束を作る際の参考にしてください。
- 赤・青・黄
- 緑・紫・白
- 明るいピンク・水色・濃紺
3色の中でも「色が明るいもの・暗いもの」をうまく組み合わせるとバランスが取りやすくなります。
花束に使うおすすめの花
花束に組み合わせるのであれば、下記5つの花がおすすめです。
- リモニウム・ブルーファンタジー
- クラスペディア
- ピンクッション
- アジサイ
- キングプロテア
上記から1〜3つほど組み合わせても面白いかもしれませんね。では、見ていきましょう。
①リモニウム・ブルーファンタジー|可憐な紫
花の一つひとつが華奢な見た目をしているリモニウム・ブルーファンタジー。カスミソウのようなボリューム感をしていて、可憐な紫がとても美しいです。
「永遠に」といった花言葉があるため、大切な方やお世話になった方への贈り物に適しています。 昔から紫は「高貴な色」として扱われているので、ご高齢の方々を祝う際にもブルーファンタジーはピッタリではないでしょうか。
②クラスペディア|黄色い花
クラスペディアは個性的な丸い花を咲かせる草花です。その見た目から「個性的」といった他に「永遠の幸福」「エネルギッシュ」「心の扉をたたく」などの花言葉があります。花言葉が多方面にあるので、さまざまなお祝いのシーンに活用することが可能です。
せっかく贈るのであればメッセージ性を強めるために、黄色のみで花束を作ってみてはいかがでしょうか。贅沢な黄色使いの花束はあまり見ませんし、渡す相手の記憶にしっかりと残るはず。
相手の「心の扉をたたく」絶好の機会です。
③ピンクッション|針に見えるピンク花
ピンクッションは名の通り、針刺しに針をたくさん刺している姿から名付けられた花です。近くで見ると個性的な姿をしていますが、色彩がはっきり出ていて「美」を感じます。
花言葉は「艶やかな人」「降り注ぐ愛」「共栄」などがあり、恋人や夫婦への贈り物として最適です。おしゃれな姿なので、インテリア好きの方にもいいかもしれません。
また、枯れてもドライフラワーとして鑑賞できるため、一度で二度楽しめます。花瓶に挿したり、壁に貼ったりしてディスプレイしてみましょう。
④アジサイ|くすんだ上品な色合い
ほどよく色あせた雰囲気が上品に映るアジサイ。花束に加えると雰囲気が格上げされるため、高級感のある花束に仕上げることが可能です。
アジサイの花言葉は花の色で異なり「白=寛容」「青=辛抱強い愛」「ピンク=明るい女性」といった意味があります。 母の日に選ぶ方も多いので家族に贈るイメージがありますが、お世話になった友達や先輩にプレゼントするのもアリです。
ただし、アジサイ全般の花言葉には「移り気」「浮気」などのネガティブな意味も含んでいるので、繊細な方に贈るのは控えるのがいいかもしれません。
念のためにメッセージで「色が移ることから、一瞬一瞬の美しさを楽しめるように選んでみました」と一言添えてあると、素敵です。
また、アジサイはドライフラワーにしても素敵な飾り物になります。花や植物を使ってインテリアを楽しむ方であれば、アジサイを贈るときっと喜んでくれるはずです。
⑤キングプロテア|個性的な姿
キングプロテアは、プロテアの大型種であることから「王者の風格」といった花言葉がある花です。エキゾチックな個性的な姿をしているため、一点ものがお好きな方に贈ると喜んでもらえるはず。
単体でも存在感があるので、あえて花束にせず1本で渡すのもアリです。おしゃれな花瓶と一緒にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
他には、開店祝いや誕生日プレゼントなどにも適しています。インパクトがある花なので、記憶に残る素敵なお祝いとなるでしょう。
花束の色に関する注意点・タブー
花束を作る際に気をつけておきたいことが2つあるため、ここはゆっくりと読み進めていってください。
- お祝いには赤・黄・白は基本的に使用しない
- 葬儀には白い花をメインとする
知らないと失礼になる可能性があります。では、見ていきましょう。
お祝いには赤・黄・白は基本的に使用しない
相手が好みの色である場合を除き、お祝いでは赤・黄・白は基本的に混ぜないのが無難です。それぞれ以下のような意味があります。
- 赤:「火」を連想させる
- 黄:「嫉妬」「軽蔑」の花言葉がある
- 白:故人を連想させる
新築祝いや開店祝いに「赤」をメインとした花束を贈ると、相手方に「火」を連想させてしまうためタブーです。
黄色の花は「嫉妬」「軽蔑」の花言葉をもつ種類があるので、恋人・夫婦への贈り物に使用するのは避けてください。
そして白の花は、葬式などに使用されることが多いので、相手を祝福したい際には不適切と考えられています。
ただし、上記はお祝い時に避けておくのがいい色であって、花束に混ぜること自体は問題ありません。普段の何気ないプレゼントに贈るなら、相手の好みを尊重するのがいいでしょう。
葬儀には白い花をメインとする
葬儀やお悔やみの際は、白の花を贈るのが通例。白は神聖な色であり「旅立ちの色」「邪気を払う」といったことから使用されているそうです。
贈る花は厳密なルールがあるわけではないですが、百合・菊・蘭などがよいとされています。
また、亡くなった方が好みの花・色がある場合はそれを贈るのもいいですが、原色に近いもの・派手なものは避けるようにしましょう。
花束の色に関するよくある質問
最後に花束の色に関するよくある質問とその答えをまとめました。
- 男性に贈る花束の色はどんなのがいい?
- 妻・彼女に贈る花束の色はどんなのがいい?
- 誕生日におすすめの花束の色は?
それぞれ順に見ていきます。
男性に贈る花束の色はどんなのがいい?
落ち着いた雰囲気の方に贈るなら、白・青をベースとした寒色系の花束。エネルギッシュな方に贈るなら、黄・オレンジをベースとした暖色系の花束がおすすめです。
生花は色が濃く残っているため、色を多用しすぎるととてもポップな印象に映ります。カラフルなものを好む相手であればアリですが、そうでないなら「寒色または暖色系の色」でまとめるといいでしょう。
「渡す相手が花束をもったときの雰囲気」「家に飾ったときの空間」などを想像して選んでみてください。
関連記事:男性向けの花束|選び方やおすすめを紹介
妻・彼女に贈る花束の色はどんなのがいい?
日頃の感謝・愛情を伝えたいなら、赤系統の花束。癒し・安らぎを届けたいなら、緑系統の花束を贈るのがいいかもしれません。
女性に赤の花を贈るのは定番なイメージがありますが、気持ちを込めたうえで渡せば特別なものになります。妻・彼女もきっと喜んでくれるでしょう。
緑の花には癒しの効果があるとされているため、なかなか本音を出せない女性の方に贈るといいかもしれません。視覚的に癒されると心が和らいでくるので、いつもと違ったゆったりとした時間を過ごしてくれるのではないでしょうか。
誕生日におすすめの花束の色は?
花束の色はないため、誕生日に適した花の品種・色を考えるのがよいです。下記に誕生月別のおすすめの花をまとめましたので、贈る際はぜひ参考にしてみてください。
- 1月:シンビジウム(薄ピンク)
- 2月:チューリップ(黄色)
- 3月:ガーベラ(ピンク)
- 4月:カスミソウ(白)
- 5月:カーネション(緑)
- 6月:バラ(赤)
- 7月:ヒマワリ(黄色)
- 8月:トルコキキョウ(紫)
- 9月:リンドウ(青紫)
- 10月:バラ(オレンジ)
- 11月:菊(白)
- 12月:カトレヤ(薄紫)
上記をベースとして「相手の好みの色」「相手の雰囲気にあう色」を混ぜて花束を作ると、素敵なものに仕上がるでしょう。
まとめ
インテリアやファッションと同じように、花束の組み合わせを考えると「どの色がいいのだろう?」と悩んでしまいます。
しかし「色」は、花束に限定した話ではないため、自分のもっている感覚をまず大切にしてみてください。そのうえで、色を3つまでにするなどのルールを活用すれば、一層素敵な花束に仕上がります。
組み合わせに慣れないうちは少々大変かと思いますが「相手への思いやり」を忘れなければきっとうまくいきます。どうしてもうまくいかなければ、花の種類も色もひとつにして、シンプルな花束にするのもアリですよ。