おしゃれなインテリアアイテムとして人気のスワッグ。自分で作ってみたい、おしゃれな作り方が知りたいという方も多いでしょう。
スワッグ作りは、それほど難しくありません。最近では、花屋だけでなく雑貨店やホームセンターなどでも材料が揃います。飾る場所の雰囲気に合わせて手作りすれば、よりおしゃれな空間づくりが楽しめるでしょう。
そこで今回は、花屋勤務で数多くのスワッグを作ってきた筆者が、スワッグ作りの基本や応用と、きれいに作るコツを解説します。花材の選び方やおすすめの花材も紹介していくので、スワッグ作りに興味がある方はぜひ参考にしてください。
スワッグとは
スワッグとはドイツ語で壁飾りを意味し、花や実、葉を束ねて壁などに飾るインテリアアイテムのことです。
おしゃれなスワッグもたくさん販売されていますが、材料を揃えて手作りすれば、自分だけのオリジナルのスワッグが作れます。
手作りの魅力とメリット
スワッグの手作りの魅力は、飾りたい場所に合わせて好きな花材で自由に作れること。花材の種類やボリューム、スワッグの大きさなど、なにも決まりはありません。
壁に吊るしておけるので、置き場所がない部屋でも、おしゃれな飾り付けができます。ハロウィンやクリスマス、お正月など、季節のイベントに合わせて作るのも楽しいですよ。
スワッグ作りに必要な材料
最初に、スワッグ作りに必要な材料をリストアップしました。
- 花材
- 結びひも
- 飾りひも
- その他(ハサミやワイヤーなど)
それぞれ、使い方も含め解説していきます。
花材
スワッグ作りに使う花材には、次のような種類があります。
- 生花
- ドライフラワー
- プリザーブドフラワー
- 造花(アーティフィシャルフラワー)
生花
生花をスワッグに使うと、新鮮でみずみずしい状態から、水分が抜けてドライになっていく過程まで楽しめます。スワッグを作るときの生花は、そのまま吊るしても形が崩れにくいものを選ぶのがおすすめです。
ガーベラなどの水分が多い花や、アネモネなどの花びらがパラパラと散ってしまう花は、飾っている間に崩れてしまうので避けましょう。
ドライフラワー
ドライフラワーは、独特の質感やくすんだ色がおしゃれで、スワッグにも人気の花材です。自然に乾燥させたものだけでなく、着色したものもあります。
乾燥しているため、ちょっとした力で崩れたり折れたりしやすいので、扱いには注意が必要です。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、生花に特殊な溶剤を吸わせることで、半永久的に楽しめる花材です。人工的に着色しているので、生花では存在しない色も楽しめます。
茎のない花首だけの花材も多いので、スワッグにするにはワイヤーで茎を作ることが必要です。
造花(アーティフィシャルフラワー)
クオリティの高い造花は、遠目では生花と見間違うものもあります。生花にはない大きさの造花もあるので、華やかなスワッグを作りたい方におすすめです。
造花は、茎の中に太いワイヤーが入っているものもあります。茎を切ったあとにワイヤーがむき出しだと、壁などを傷つける恐れもあるので注意しましょう。
結びひも
結びひもは、束ねたスワッグの持ち手部分を結ぶときに使います。おすすめは、麻ひもかラフィアです。
麻ひもは、伸縮性がなく強度に優れているため、しっかり結べます。滑りにくさもあるので、花材が抜けることもありません。
もう一つのラフィアも、麻ひもと同様に丈夫な繊維で出来ています。水に濡らすことで柔らかくなり結びやすくなるので、水につけたり霧吹きで濡らしたりして使いましょう。
ラフィアを使うときは、1本ではなく何本かを束にして使うとしっかり結べます。
輪ゴムで結ぶ方法もありますが、輪ゴムは劣化してくると弾力性がなくなり、ちぎれてしまうことも。輪ゴムを使うなら、さらに上から麻ひもなどでしっかり結んでおくと安心です。
飾りひも
飾りひもは、結びひもを隠したり見た目をよくするために使います。ひも状のものやいろいろな色柄のリボンなど、スワッグの雰囲気に合わせて選びましょう。
結びひもで使った麻ひもやラフィアをそのまま見せて、ナチュラルな雰囲気を楽しむのもおすすめです。
蝶結びだけでなく、片方に輪がある片蝶結びや輪のない本結びなど、飾りひもは結び方によっても雰囲気が異なるので、いろいろ挑戦してみましょう。
その他(ハサミ、ワイヤーなど)
ほかにも、必要な道具を表にまとめてみました。
ハサミ | 花材やひも等のカットに。花用かクラフト用のハサミを用意しましょう。 |
ワイヤーカッター(ニッパー) | 造花の茎の切断に。細いワイヤーならハサミで代用できることもありますが、刃こぼれするかもしれません。 |
ワイヤー | 短い茎を長くしたり、補強したりするのに使います。紙が巻かれた地巻きワイヤーが使いやすいです。 |
フローラルテープ | ワイヤーの茎に巻くことで束ねやすくなり、見栄えもよくなります。緑、白、茶があります。 |
敷物 | ビニールシートや新聞紙などを用意し、床やテーブルを汚さないように敷きましょう。 |
ハサミと敷物は必須ですが、ほかの道具は必要に応じて揃えるといいでしょう。
基本編|スワッグの作り方
必要な材料が分かったところで、次は基本的なスワッグの作り方を紹介します。手順は次のとおりです。
- だいたいのイメージを決める
- ある程度長さを揃えておく
- 余分な葉を取り除く
- 花材を束ねる
- 持ち手部分を結ぶ
だいたいのイメージを決める
スワッグを作り始める前に、だいたいのイメージを決めておきましょう。出来上がりの構想を立てておくことで、作業をスムーズに進められます。
頭の中で考えるだけでなく、簡単にまとめてみると、完成図が想像しやすいです。かすみ草やスターチスなどの枝分かれしている花材は、この段階で適度な長さに切り分けておきます。
ある程度長さを揃えておく
次に、作りたいスワッグの大きさに合わせて、花材の長さをある程度揃えておきましょう。あまりに長い花材があると、束ねるときに邪魔になってしまいます。
また、茎の長さが短い花材は、ワイヤーで長さを足しておくと作りやすいです。結んだときに茎の端が結び目ぎりぎりだと、吊るしたときに抜けてしまうかもしれません。
余分な葉を取り除く
束ねたときに邪魔になりそうな余分な葉は、取り除いておきましょう。結ぶ部分から下の葉や不要な茎を取り除くことで、束ねやすいだけでなく見た目もすっきりします。
花材を束ねる
準備ができたら、花材を順番に束ねていきましょう。どの順番に束ねたらいいか悩むときは、次の順番で下から重ねていくと束ねやすいですよ。
- 土台になる葉
- 小花や穂
- 実や中間の花
- メインになる花
また、吊るした感じを見ながら作るには、花を手前側にして茎を奥側に持つと分かりやすいですが、長い花材だと手が届かなかったり花材が体に当たったりしてしまいます。
大きさによっては、茎を手前に花を奥側にして作業を進め、途中途中で逆さにして確認しながら作っていきましょう。
持ち手部分を結ぶ
花材を束ね終えたら、起点となる持ち手部分を結びます。束ねたスワッグから手を放さずに結べるように、結びひもはあらかじめ用意しておきましょう。
大きなスワッグは重みでズレたり抜けたりしやすいので、何重にも巻き付けてしっかり結ぶことが大切です。
応用編|おしゃれなスワッグの作り方
基本的なスワッグの作り方が分かったところで、次は応用編です。ここでは、3種類の作り方を紹介します。
- 横長のスワッグ
- ミニスワッグのガーランド
- フレームスワッグ
ワンランク上のアレンジの効いたスワッグで、おしゃれにお部屋を飾りましょう。
横長のスワッグ
横長のスワッグは、横に長い楕円形になるように作ります。基本のスワッグのように束ねた部分や茎を見せるのではなく、全体を花や葉などで覆うため、イメージはリースに近いかもしれません。
横長のスワッグを作るときは、土台となる枝や棒にワイヤーで花材を取り付けていきます。しっかりした茎の花材があれば、それをベースに組んでいっても作れますよ。
楕円以外にも、三日月型やリボンのように両端を膨らませてもおしゃれです。吊るすときは、1本のひもの端と端をスワッグの両端につけて吊るしましょう。
ミニスワッグのガーランド
長めのひもやリボンを壁に渡して、ミニスワッグをいくつも引っ掛ければ、ガーランドの出来上がり。同じ形のスワッグを並べてもいいですが、大きさや種類の違うスワッグをランダムに飾るのも素敵です。
いろいろな花材で作ったスワッグだけでなく、葉っぱだけや花だけのスワッグを混ぜてもおしゃれに見えますよ。
フレームスワッグ
フレームにスワッグを組み合わせて飾ると、スワッグの存在が強調されて目立たせることができます。吊るすときは花が下向きになりますが、フレームに取り付けるときは上向きや横向きも可能です。
ウッドフレームやアイアンフレームなど、土台のフレームの素材や大きさでも雰囲気を変えることができます。
フレームボックスの場合は中に入るよう作る必要がありますが、パネル状ならはみ出してもいいので、自由な創作が可能です。
スワッグをキレイに作るコツ
ここまではスワッグの作り方を解説してきましたが、次はさらにスワッグをキレイに作るコツを4つ紹介します。
- 花の位置をバランスよく重ねる
- 持ち手部分はしっかり結ぶ
- 実などはワイヤーで茎を作る
- 生花は縮むことを考慮して作る
ちょっと気を配るだけで、スワッグの見た目が格段に変わりますよ。
花の位置をバランスよく重ねる
スワッグを束ねていくときは、花の位置がバランスよく配置されるように重ねていきましょう。次のポイントに気を付けると、きれいに束ねることができます。
- 花同士が重なって隠れないようにする
- 横や縦にまっすぐ並んだり、等間隔で並んだりしないようにずらす
- 同じ種類の花をグルーピングして、目立たせるのもあり
花の位置は、スワッグをどこに飾ってどこから見るのかでも見栄えが変わります。飾りたいところが高い位置なのか低い場所なのかも考えて作るのも、コツのひとつです。
持ち手部分はしっかり結ぶ
持ち手部分が緩いと形が崩れてしまうので、しっかり結びましょう。軽く締めるだけだと思ったより緩く、吊るしているうちに花材がズレたり抜けたりしてしまいます。
麻ひもやラフィアなど、花材をまとめるのに適したヒモで、1周巻くごとにしっかり締めていくと後から緩んできません。最後に結び留めるときも、ゆるみが出ないように気を付けましょう。
実などはワイヤーで茎を作る
花材の中には、松ぼっくりやフルーツなど、茎のないものもあります。茎がない花材は、ワイヤーで茎を作ってスワッグに添えましょう。
ワイヤーを使うときは、適度な太さのものを選ぶことが大切です。細すぎると花材を支えられず、ぐらぐらしてしまいます。一方で、太すぎるとワイヤーを曲げづらく、しっかり花材を固定できません。
ワイヤーで茎を作ったら、フローラルテープを巻きましょう。フローラルテープは、花材同士を束ねやすくしたり、見た目を馴染みやすくしてくれます。
生花は縮むことを考慮して作る
スワッグに生花を使うときは、乾燥して縮むことも考えて作りましょう。
花や葉の部分が多少縮んでも大差ありませんが、茎は水分が抜けると弾力性がなくなり抜けやすくなります。
あらかじめきっちり結んでおくことも大切ですが、緩くなるようなら結び直しや上から重ねて結べば大丈夫です。
おしゃれに仕上がる花材の選び方
おしゃれに見えるスワッグ作りには、花材選びも欠かせません。スワッグをおしゃれに仕上げるためには、次の4つのポイントを考慮して花材を選びをするのがおすすめです。
- 花・実・葉で揃える
- 同系色でまとめる
- 種類や色数を絞る
- 結びひもにこだわる
花・実・葉で揃える
バランスの良いスワッグ作りをするには、花・実・葉で花材を揃えるのがポイントです。
花だけ葉だけでもスワッグは作れますし、それだけでもおしゃれになります。しかし、花・実・葉をそれぞれ入れることで、大きさやかたち、質感の違いによって動きのあるスワッグになります。
特に、初めて作るときは意識して揃えてみると、バランスの取れたスワッグが作れますよ。
同系色でまとめる
花材を同系色でまとめると、統一感のあるスワッグになります。
メインにくるお花が白なら、全体的に白やベージュ系で。メインにくるお花が赤系ならピンクや紫系でなど、同系色にすれば色も選びやすく束ねるときもあまり迷わずに済むでしょう。
一方で、目立たせたいお花や色があるなら、同系色の中に一色違うものを混ぜても面白いです。
種類や色数を絞る
花材の種類や色数を絞ったスワッグは、いろいろな花材を使ったスワッグとはまた別の魅力があります。
例えば、赤バラだけのスワッグは豪華に、カスミ草だけだとふんわりかわいらしく。1種類の花材にユーカリを沿えると、モダンながらもナチュラルな雰囲気になるでしょう。
花材の持つテイストによって、さまざまな雰囲気が楽しめますよ。
結びひもにこだわる
花材だけでなく、結びひもにもこだわってみましょう。
端がほつれたコットンのリボンは、素朴な風合いが素敵です。レースのリボンは、クラシカルな雰囲気が楽しめます。選ぶ結びひもによって、スワッグの雰囲気もずいぶん変わりますよ。
クリスマスはゴールドやシルバーのリボンで華やかに、お正月は組みひもや和柄リボンで和風になど、行事に合わせた結びひもを選ぶのもいいでしょう。
スワッグ作りにおすすめの花材
スワッグに使える花材はたくさんありますが、その中でもおすすめの花材を10種類ピックアップしてみました。
- ワイルドフラワー
- スターチス(リモニューム)
- アジサイ
- エリンジューム
- アマランサス
- ミモザ
- コットンフラワー
- 松ぼっくり
- ユーカリ
- スモークツリー
ワイルドフラワー
ワイルドフラワーとは、オーストラリアやアフリカなどの南半球の乾燥地帯に自生する植物のことで、ネイティブフラワーとも呼ばれます。乾燥に強い植物なので、ドライフラワーにもおすすめです。
バンクシャやプロテア、ピンクッションなど個性的でエキゾチックな見た目が多く、スワッグにも個性やインパクトを与えてくれます。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-banksia_cocosinia]スターチス(リモニューム)
スターチスは、枝分かれした先に小ぶりの花を房状に咲かせます。花穂が大きめのスターチスと小さめのハイブリットスターチスとがあり、ハイブリットスターチスはかすみ草と似た雰囲気で、繊細な雰囲気が魅力です。
白や黄色、ピンク、紫、オレンジやアプリコットなど、色が豊富にあります。乾燥させてもほとんど形が変わらず色あせしにくいので、スワッグに使いやすい花材です。
[https://andplants.jp/products/limoniumyellow]アジサイ
アジサイは、白、ピンク、青、紫といった寒色系の色で、ドライフラワーにするとくすんだ色に変化します。アンティークカラーに変化する秋色アジサイも、スワッグに人気です。
鮮やかな色のアジサイを入れたいなら、プリザーブドフラワーか造花を使いましょう。大きなまま使うのもいいですが、小分けにしてワイヤリングをし、点在させるのもかわいいです。
エリンジューム
エリンジュームは、枝分かれした先に小花が密集してトゲトゲした楕円形の花を咲かせます。独特のかたちと、ブルーグレーのような落ち着いた色が特徴です。
白やグレー、シルバーを中心とした大人っぽいスワッグや、ワイルドフラワーを使った大胆なスワッグにも似合います。
似たお花にルリタマアザミがありますが、こちらはボール状のかたちが特徴です。
[https://andplants.jp/products/eryngium]アマランサス
アマランサスは、花穂が長く垂れるように咲くので、吊るして飾るスワッグにぴったり。ボリューム感があるので、ダイナミックなスワッグに使いやすいでしょう。
濃いピンクやグリーンなどがあり、色が残りやすいので、そのままの色を活かしたドライフラワーのスワッグが作れます。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material_amaranthus_red_large]ミモザ
ミモザは、黄色いふさふさした花を、枝分かれした先に房状に咲かせます。スワッグにもよく使われる花材で、ユーカリとの組み合わせが人気です。
生花のままスワッグに使い、ドライフラワーにすることもできますが、咲き終わりに近い状態のミモザを使うと、茶色く変色してしまいます。きれいに色を残すなら、咲き始めの新鮮な状態で使うのがポイントです。
コットンフラワー
コットンフラワーとは、白くてほわほわした綿の実のことです。ほとんどが白ですが、茶色もあります。
秋になると枝付きのコットンフラワーが出回るので、切り分けてスワッグに入れると、温かみが感じられてかわいいです。
クリスマスやお正月のスワッグにもよく使われます。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material-cotton_flower]松ぼっくり
松ぼっくりは、独特のかたちと存在感がスワッグに人気です。
自然の松ぼっくりは茶色ですが、白やゴールド、シルバーなどにペイントしたものもあります。カラースプレーで自分の好きな色にペイントするのも楽しいですよ。
茎はないので、ワイヤーで茎を作ってスワッグに添えましょう。
ユーカリ
ユーカリは、かさかさした質感とシルバー系の色が特徴で、スワッグにもよく使われます。種類が豊富で、細長い葉や丸くて大きい葉、小ぶりな葉など大きさやかたちもさまざまです。
ユーカリをベースに花や実を重ねてもいいですし、ユーカリをメインに小花を添えるだけでもおしゃれです。
[https://andplants.jp/products/dryflower_material_willow-eucalyptus_large]スモークツリー
スモークツリーは、煙が立ち上がるようなふわふわとした見た目が印象的。濃いピンクとグリーンがあり、独特の存在感は唯一無二です。
開花時期が短く、5月下旬から6月中旬くらいしか出回らないので、見つけたらぜひ入手してみてください。
簡単にドライフラワーになりますし、スワッグに少し加えるだけで柔らかい雰囲気が演出できますよ。
AND PLANTSでは、スワッグに使えるドライフラワー花材をほかにもいろいろ扱っています。スワッグは自分で作るときのコーディネート例にもなるので、チェックしてみてください。
[https://andplants.jp/pages/dryflowers]スワッグの飾り方
スワッグが出来上がったら、好きな場所に飾りましょう。スワッグの飾り方は、次の3つの方法があります。
- 壁に吊るす
- 棚に置く
- 立てかける
壁に吊るす
スワッグの基本の飾り方は、壁に吊るす方法です。結んだ部分の裏側に、引っ掛けられるひもやフックを付けて吊るしましょう。
ボリュームのあるスワッグや重い花材を使っている場合は、吊るす場所の強度にも注意が必要です。軽いスワッグの場合は、吊るす部分を短くした方が安定します。
棚に置く
スワッグは、棚の上に置いておくだけでもおしゃれです。
吊るすのと置くのとでは、花材の見え方が違います。置き場所を決めてから花の向きを考慮しつつ作るのも、見栄えよく作るコツです。
また、棚に置いておしゃれに見せるには、厚みも欠かせません。平たく作ると貧相に見えてしまうので、ボリューム感にも注意しましょう。
立てかける
スワッグを、そのまま壁にたてかける飾り方もありです。フレームスワッグは、立てかけるだけでもおしゃれに飾れます。
スワッグ単体で立てかける場合、安定が悪ければ花瓶に入れて飾りましょう。ガラスの花瓶を選ぶと茎の部分も見えるので、スワッグの魅力を十分活かせます。
また、スワッグは水を必要としないので、花瓶に水は入れません。スワッグの花部分が大きく重いと花瓶が倒れやすくなってしまうので、重さのある花瓶を使うか、中に重りを入れるとよいでしょう。
スワッグの飾り方は、次の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:スワッグの飾り方|部屋別や季節ごとのアレンジもご紹介
スワッグを飾るときの注意点
スワッグを飾るときも注意点があります。次の3つに注意して飾りましょう。
- 直射日光が当たらない場所に飾る
- 風通しのいい場所に飾る
- 壁等に色移りしないように気を付ける
直射日光が当たらない場所に飾る
スワッグは、直射日光が当たらない場所に飾ることが重要です。直射日光は、花材の色あせを必要以上に促進したり、乾きすぎて崩れやすくなったりします。
長くきれいな状態を保つには、一日中日が当たらない場所を選びましょう。
風通しのいい場所に飾る
スワッグを風通しのいい場所に飾ることも大切です。風通しが悪いと、蒸れてカビやすくなったり、虫がついたりしやすくなります。
高温多湿で、まったく風が入らない場所でなければ大丈夫でしょう。
壁などに色移りしないように気を付ける
プリザーブドフラワーや着色してあるドライフラワーは、状態によっては壁などに色移りしてしまうことがあります。特に濃い色は移りやすいので注意が必要です。
気になるときは、ラッピングして飾ると色移りを避けられます。網目の粗いジュード生地や英字新聞などでラッピングするとおしゃれですよ。
関連記事:スワッグを使ったインテリア|おしゃれに飾りたい人におすすめのコツや飾り方
スワッグの作り方についてのよくある質問
最後に、スワッグの作り方についてのよくある質問を3つ紹介します。
- 100均でもおしゃれなスワッグは作れる?
- スワッグとブーケは作り方が違うの?
- 玄関ドアに飾るときの注意点は?
100均でもおしゃれなスワッグは作れる?
100均でも、十分おしゃれなスワッグが作れます。最近では、クオリティの高い造花も増えており、組み合わせ次第で見栄えよくすることが可能です。
手作りアイテムを数多く扱っている100均ショップなら、松ぼっくりなどの実や、デザイン性のあるリボンも揃っています。
ハサミやワイヤー、フローラルリボンといった資材も売っているので、初めての方は100均ショップで揃えて、スワッグ作りを始めてみるのもいいでしょう。
スワッグとブーケは作り方が違うの?
スワッグとブーケは、花材を束ねるという工程では似ていますが、用途が違います。
スワッグは壁などに飾るインテリアのことで、ブーケはプレゼントで贈ったり、花瓶にふんわり飾ったりするものです。
形も、スワッグは壁に沿わせるため花が段々に組んであり、正面から花が見えるように作られています。一方で、ブーケはドーム状に丸く作り、上から花がきれいに見えるように作るのが基本です。
玄関ドアに飾るときの注意点は?
ハロウィンやクリスマス、お正月などで、玄関ドアの外側にスワッグを飾っているとセンス良く見えますよね。
玄関ドアにスワッグを飾るときは、なるべく動かないようにしっかり取り付けましょう。ドアの開け閉めや風でスワッグが動くと、壊れたり落下したりしてしまいます。
玄関ドア専用のリースフック(リースハンガー)に、アルミワイヤーで固定すればそれほど動くことはありません。
まとめ
スワッグは、壁に吊るして飾るインテリアアイテムです。特に、ドライフラワーのスワッグは、独特の質感や色合いがおしゃれだと人気があります。
用意した花材を束ねるだけで簡単にできるスワッグですが、崩れにくくおしゃれなスワッグを作るにはコツが必要です。
本記事では、基本の作り方やコツだけでなく、おしゃれなスワッグの作り方や花材の選び方なども紹介してきました。
手作りのスワッグは、飾りたい場所や好きな雰囲気に合わせたオリジナリティを楽しむことができます。ぜひ、今回紹介した内容も参考に、自分らしいスワッグ作りに挑戦してみてください。