植物名 | シュガーバイン |
学名 | Parthennocissus sugarvine |
英名 | Sugarvine |
科目/属性 | ブドウ科パルテノキッスス属 |
原産地 | オランダ |
AND PLANTSの人気観葉植物を下記ページにまとめました。
デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]シュガーバインの特徴
シュガーバインは、手のひらを広げたような5枚の葉が可愛らしい植物です。葉が連なって垂れさがる姿は、インテリアとも相性がよく人気があります。
植物を初めて迎える方にも育てやすく、増やすことも簡単。垂れさがるシュガーバインは、高さのある机に置いたりプラントハンガーで吊り下げたりするとおしゃれです。
可愛い葉が連なるシュガーバインをお部屋に飾って、ナチュラルな雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。
シュガーバインの花言葉
シュガーバインの花言葉は「すこやか」です。
一年を通して丈夫に育ち、緑を絶やさないことから名付けられています。繊細な印象を持ちますが、明るい室内であれば初心者でも丈夫に育てられるほど強健な性質です。
出産祝いや長寿祝いのプレゼントにぴったりの花言葉。おしゃれな鉢に植えたりアレンジメントしたりしてプレゼントすると喜ばれるでしょう。
シュガーバインの風水
シュガーバインには「健康運」「金運」を上げる風水効果があります。健康運を上げる風水効果は花言葉が由来です。
手のひらを広げたような葉には金運を上げる風水効果があります。シュガーバインを上手に育てるほど健康運や金運が上がっていくかもしれません。
また、丸みを帯びた葉が垂れさがる姿から、リラックス効果も期待できます。忙しい毎日を過ごしている方は、リビングや寝室に置くと効果的です。
関連記事:観葉植物の風水|場所と効果別のおすすめ
シュガーバインの育て方
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低0℃以上をキープする |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら (鉢の中央部分までしっかり乾いてから) |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
置き場所と日当たり
日当たりのよい環境を好みます。ただし直射日光に当たると葉焼けしやすいため、注意が必要です。
耐陰性があるとはいえ、あまりに暗い場所では土が乾きにくくなり、根腐れを起こすことがあります。日当たりのよい窓際で育てることが重要。
屋外と室内に出したり入れたりすると紫外線量が変化して、植物の生育に悪影響です。シュガーバインは直射日光に当たると葉焼けしやすく、さらに冬に霜雪に当たると枯れてしまいます。
一年を通して室内の明るい窓際で育ててください。
温度
シュガーバインは寒さにやや強い植物ですが、最低0℃以上をキープして育ててください。
夏の窓際は、日当たりによって高温になります。シュガーバインは30℃以上の高温では生育が悪くなるので、涼しい場所に移動して管理してください。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込みます。耐寒性はありますが、窓から離れた明るい場所に置いてください。
暖房の風が直接当たると乾燥によって枯れる恐れがあるので、注意して管理しましょう。
水やりの頻度
- 春夏:土の表面が乾いてから
- 秋冬:手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は手で土を触って水分を感じなくなったら(鉢の中央部分までしっかり乾いてから)水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
シュガーバインには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。
生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
シュガーバインは肥料が少なくても十分に育ちますが、葉色を濃くしたりツルを伸ばしたりする場合は土に混ぜ込んだ元肥以外に追肥もしましょう。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため、与えるペースや時期はしっかり守ってください。
剪定方法
シュガーバインの剪定時期は5~10月です。傷んだり伸びすぎたりしたツルや葉を剪定します。
葉が出ているツルであれば、どこから切っても問題ありません。節から新しいツルを出すので、理想の株姿をイメージして剪定すると良いでしょう。
伸びすぎたツルの根元は、葉が少なくなってしまいます。根元付近の葉がなくなると見栄えが悪くなるので、こまめに剪定するのがおすすめです。
シュガーバインのよくあるトラブルと対処法
植物を初めて迎える方にも育てやすいアイビーですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根元が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。
根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとシュガーバインに悪影響です。
対処法はシュガーバインの植え替えをすること。
シュガーバインを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
シュガーバインのよくある質問
最後にシュガーバインのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- シュガーバインは寒さに強い?冬の育て方は?
- シュガーバインの夏の管理方法は?
- シュガーバインに毒性はあるの?
- シュガーバインは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できるの?
- シュガーバインは室内と屋外どちらを好むの?
- シュガーバインの適切な増やし方は?
- シュガーバインの葉が落ちる原因は?
- シュガーバインが枯れる原因は?
それでは具体的に見ていきましょう。
シュガーバインは寒さに強い?冬の育て方は?
シュガーバインは寒さにやや強い植物です。ただし、0℃以上をキープして育ててください。
寒さに強いとはいえ、0℃以下の環境では枯れてしまいます。また、屋外で霜雪や寒風に当てることも避けてください。
冬は室内の明るく暖かい場所で管理しましょう。窓際は屋外と変わらないほど冷え込むので注意が必要です。
暖房の風が当たると急激に乾燥して枯れる恐れがあります。暖房の風が直接当たらない明るい場所で、水のやりすぎに注意して管理してください。
シュガーバインの夏の管理方法は?
シュガーバインの夏の管理方法は、直射日光を避けた涼しい場所に置くことです。
夏の30℃以上の高温では生育が悪くなるため、涼しい場所で適切な水やりをします。受け皿に水を溜めていると根腐れの原因になるので注意してください。
室内の窓際でも直射日光に当たると、葉焼けしたり高温になったりして生育が悪くなります。レースカーテンで光を和らげたり窓から離したりしましょう。
窓を開けたりサーキュレーターを設置したりすることも夏の高温対策になります。
シュガーバインに毒性はあるの?
シュガーバインはブドウ科の植物です。人間には毒性はありませんが、犬や猫のペットには毒性があります。
ブドウを含めたすべてのブドウ科植物は、猫や犬にとって有毒な植物です。口にすることで、尿が出にくくなったり急性腎不全になったりする恐れがあります。
もし口にした場合は、かかりつけのペット病院に相談してください。猫や犬などが口にしないように高い位置に置いたり吊るしたりして育てましょう。
シュガーバインは水耕栽培(ハイドロカルチャー)できるの?
シュガーバインは水耕栽培が可能です。水を入れたガラスやコップに剪定したツルを入れておくと、簡単に根が出てきます。
そのまま育てることもできますが、水中には根から出る老廃物を分解する微生物がいません。そのため、根が腐りやすい点に気を付けて下さい。
毎日水を入れ替えて、イキイキとしたシュガーバインに育てましょう。また、固形の焼土であるハイドロボールを使用した水栽培も、同様に楽しむことができます。
シュガーバインは室内と屋外どちらを好むの?
直射日光を避けた明るい環境下であれば、室内でも屋外でもシュガーバインは生育します。しかし、冬の寒風や霜雪によって枯れる恐れがあるので、室内のほうが安心して育てることができるでしょう。
ただし、室内と屋外を入れたり出したりすることはおすすめできません。なぜなら、出し入れによって紫外線量が変わりシュガーバインの生育に悪影響だからです。
そのため、室内一年を通して明るい室内で育ててください。
シュガーバインの適切な増やし方は?
シュガーバインは「挿し木」で増やすことができます。生育期の5~10月に行いますが、気温が上がる5~7月に行うと最も成功率が高いです。
挿し木は、伸びたつるを10~15㎝に切り葉を2~3枚だけ残して土に優しく植えます。直射日光に当たらない明るい日陰で、土が乾かないように2~3週間管理すると新芽が出てくるでしょう。
挿し木は、水挿し(土に植えずに容器に溜めた水に挿しておく方法)でも簡単に増やすことができます。水挿しで発根させた場合は、そのまま育てることも可能です。
シュガーバインの葉が落ちる原因は?
葉が落ちる原因は「日当たり不足」「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「寒さ」です。
シュガーバインは耐陰性を持ちますが、暗い場所では徒長して葉も落ちやすくなります。日当たりのよい窓際に移動させると、葉が増えるので安心してください。
水をやりすぎると根腐れを引き起こし、葉が落ちることも。土が常に湿っており調子が良くない場合は、新しい土に植え替えをしてください。
水のやらなすぎでは、水分が行きわたらずに葉が落ちてしまいます。適切な水やりを心がけましょう。
耐寒性はありますが、0℃以下の寒さに当たり続けると葉が落ちて枯れます。冬は室内の暖かい環境で育ててください。
シュガーバインが枯れる原因は?
枯れる原因は、「水のやりすぎ(やらなすぎ)」「日当たり不足」「温度」が考えられます。
水のやりすぎは根腐れの原因に。水やり後は、こまめに受け皿の水を捨ててください。
また、水のやらなすぎも危険です。特に生育旺盛な5~10月は水を必要とするので、適切な水やりをしましょう。
夏の直射日光は葉焼けの原因になりますが、暗すぎると光合成ができず枯れる恐れも。夏の直射日光が差し込むときは、レースカーテン越しの明るい窓際で管理してください。
寒さには強いですが、0℃以下の寒さに当たり続けると枯れる恐れがあります。また30℃以上の高温でも生育が悪くなるため、温度には気を付けて育ててください。
シュガーバインのまとめ
シュガーバインは明るい環境であれば、一年を通して簡単に育てることができます。小さな5枚の葉が垂れさがる葉姿は可愛らしいため、ナチュラルなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「すこやか」という花言葉は、出産祝いや長寿祝いとしてのプレゼントにも最適です。金運や健康運を上げる風水効果は、多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、気軽に取り入れられるインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。