年に一度の大切な結婚記念日。「今年は何を贈ろうか」「どう過ごせば喜んでくれるだろうか」と、毎年頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
毎年やってくるからこそ、アイデアがマンネリ化してしまったり、逆に銀婚式・金婚式といった大きな節目には、普段と違う特別なお祝いをしたいけれど、具体的なプランが浮かばなかったりしますよね。
この記事は、記念日の数え方といった基本から、相手別に喜ばれるプレゼントの選び方までを網羅的に解説します。
結婚記念日の数え方とは?
「結婚記念日って、入籍日と挙式日のどちらで数えるの?」と悩む方はとても多いでしょう。 実は、これに厳密なルールはありません。おふたりが「夫婦になった日」として大切にしたい日を記念日にするのが一番です。
法的に夫婦となった「入籍日」を選ぶ方が多いですが、ゲストに祝福された思い出深い「挙式日」を記念日にするご夫婦もいらっしゃいます。 ぜひ、パートナーと話し合って、おふたりだけの特別な記念日を決めてみてください。
また、意外と混同しやすいのが「〇周年」と「〇年目」の数え方です。結婚してから満1年で迎えるのが「結婚1周年」で、その日から次の記念日までの1年間が「結婚2年目」となります。大切な日を間違えないように、しっかり確認しておきましょう。
結婚記念日の一覧表

結婚記念日には、夫婦が共に歩んだ年月にふさわしい素敵な名前がつけられています。
1年目の「紙」から始まり、時を重ねるごとに強く、価値のあるものへと名前が変わっていく様子は、まさに夫婦の絆の歴史そのものを表しているようです。
特に有名なのが、結婚25周年の「銀婚式(ぎんこんしき)」と、50周年の「金婚式(きんこんしき)」。夫婦自身で祝うこともありますが、お子さんやお孫さんなど、ご家族が主体となってお祝いの会を開くのが一般的です。
以下では、1年目から60年目までの主な結婚記念日を、プレゼントの例とあわせて一覧表でご紹介します。
| 年数 | 名称 | 主なプレゼント例 |
| 1年目 | 紙婚式(かみこんしき) | アルバム、手紙、本 |
| 2年目 | 綿婚式(わたこんしき) | ハンカチ、パジャマ、シャツ |
| 3年目 | 革婚式(かわこんしき) | 財布、ベルト、キーケース |
| 4年目 | 花婚式(はなこんしき) | 花束、ブリザーブドフラワー |
| 5年目 | 木婚式(もっこんしき) | 木製の食器、観葉植物、箸 |
| 6年目 | 鉄婚式(てつこんしき) | フライパン、鉄製の小物 |
| 7年目 | 銅婚式(どうこんしき) | 銅製のマグカップ、アクセサリー |
| 8年目 | ゴム婚式 | ペアのスニーカー |
| 9年目 | 陶器婚式(とうきこんしき) | ペアのマグカップ、お皿 |
| 10年目 | 錫婚式(すずこんしき) | 錫製のタンブラー、アクセサリー |
| 11年目 | 鋼鉄婚式(こうてつこんしき) | 鍋、包丁 |
| 12年目 | 絹婚式(きぬこんしき) | スカーフ、ネクタイ、パジャマ |
| 13年目 | レース婚式 | レースのハンカチ、テーブルクロス |
| 14年目 | 象牙婚式(ぞうげこんしき) | 印鑑、アクセサリー |
| 15年目 | 水晶婚式(すいしょうこんしき) | ペアグラス、アクセサリー |
| 20年目 | 磁器婚式(じきこんしき) | 夫婦茶碗、ペアのティーカップ |
| 25年目 | 銀婚式(ぎんこんしき) | 銀製のカトラリー、アクセサリー |
| 30年目 | 真珠婚式(しんじゅこんしき) | 真珠のネックレス、ネクタイピン |
| 35年目 | 珊瑚婚式(さんごこんしき) | 珊瑚のアクセサリー |
| 40年目 | ルビー婚式 | ルビーのアクセサリー、ワイン |
| 45年目 | サファイア婚式 | サファイアのアクセサリー |
| 50年目 | 金婚式(きんこんしき) | 金製品、金箔入りの日本酒 |
| 55年目 | エメラルド婚式 | エメラルドのアクセサリー |
| 60年目 | ダイヤモンド婚式 | ダイヤモンドのアクセサリー |
4年目の「花婚式」は「花が咲き、地に根を張り、実がなるように」との願いが込められています。美しい花束やフラワーギフトを贈るのがおすすめです。
5年目の「木婚式」では、夫婦が一本の木のように固く結ばれることを願います。これからの成長を共に楽しめる観葉植物も素敵な贈り物になるでしょう。
関連記事:結婚記念日におすすめの観葉植物
結婚記念日プレゼントの選び方

結婚記念日のプレゼント、何を贈れば喜んでくれるか毎年悩みますよね。そんな時は、闇雲に探すのではなく、いくつかの軸を持って考えてみるのがおすすめです。
ここでは、プレゼント選びがぐっと楽になる3つの切り口をご紹介します。
- 贈る「相手」で選ぶ
- 結婚「年数・記念日の意味」で選ぶ
- 使える「予算」で選ぶ
贈る「相手」で選ぶ
プレゼント選びで最も大切なのは、贈る相手の笑顔を思い浮かべることです。パートナーである妻や夫へ贈るのか、それともお祝いしてくれる両親へ贈るのかで、選ぶべきものは大きく変わります。
例えば、妻へは日頃の感謝を込めて、アクセサリーや少し贅沢な美容グッズが喜ばれる傾向にあります。夫へは、趣味で使うアイテムや上質な革小物など、実用的なものが人気です。
ご両親へは、ペアの食器や食事券、旅行ギフトなど、夫婦ふたりで楽しめる時間を贈るのも素敵ですね。
相手の好みやライフスタイルを考慮して選びましょう。
結婚「年数・記念日の意味」で選ぶ
せっかくなら、その年の記念日にちなんだ贈り物を選んでみるのはいかがでしょうか。
結婚記念日には、1年目の「紙婚式」や5年目の「木婚式」など、年数ごとに素敵な名称があります。その意味に合わせたプレゼントは、より一層特別感を演出してくれます。
例えば「紙婚式」なら、これからの思い出を綴るアルバムや、お互いに宛てた手紙を。「木婚式」なら、温かみのある木製のペア食器や、これからの成長を見守る観葉植物も良いでしょう。
このようにテーマを決めることで、プレゼントが選びやすくなるだけでなく、贈り物に深いストーリーが生まれます。
使える「予算」で選ぶ
結婚記念日のプレゼントは、気持ちが何よりも大切です。無理のない範囲で、感謝を伝えるのにふさわしいものを選びましょう。あらかじめ予算を決めておくと、選択肢が絞られて探しやすくなります。
例えば、5,000円以内なら美味しいスイーツや少しリッチなバスグッズ、10,000円〜30,000円なら定番のアクセサリーやファッション小物、それ以上なら特別なディナーや旅行など、予算に応じて様々な選択肢があります。
金額の大小よりも「あなたのことを想って選んだ」という気持ちが伝わることが、最高の贈り物です。
結婚記念日に喜ばれるプレゼント

プレゼント選びの軸が固まったら、次はいよいよ具体的なギフト選びです。大切なのは、日頃の感謝を伝える気持ち。ここでは、贈る相手別に、心から喜ばれるプレゼントの具体的なアイデアをご紹介します。
- 妻へ贈るプレゼント
- 夫へ贈るプレゼント
- 両親・義両親へ贈るプレゼント
妻へ贈るプレゼント
妻へのプレゼントは、「いつもありがとう」という感謝の気持ちを形にして贈ることが何より喜ばれます。 普段の会話からさりげなく欲しいものをリサーチしておくのが成功の秘訣です。
記念日にふさわしい特別感のあるアクセサリーや、上質なブランドのバッグ、お財布などは定番で人気があります。
また、美しい花束はいつ貰っても嬉しいもの。妻の好きな色やお花でオーダーするのも素敵ですね。
最近では、お部屋のインテリアにもなるお洒落な観葉植物を贈って、ふたりのこれからの成長を見守る、という方も増えています。
夫へ贈るプレゼント
夫への贈り物は、普段の生活や趣味に寄り添った、上質なアイテムを選ぶことがポイントです。 毎日使うものだからこそ、自分ではなかなか買わないような、少しこだわりのあるものを選んでみましょう。
例えば、上質な革のキーケースや腕時計、趣味のアウトドアグッズやガジェットなどが喜ばれます。
もし夫が在宅ワークをしていたり、書斎を持っていたりするなら、空間をリフレッシュしてくれるような、手入れの簡単な観葉植物もおすすめです。緑があるだけで、仕事の合間にほっと一息つける癒やしの空間を演出できますよ。
両親・義両親へ贈るプレゼント
ご両親や義両親へは、夫婦ふたりの、これまでの歩みとこれからの時間を祝福する贈り物を選びましょう。 モノだけでなく、素敵な「時間」をプレゼントするのも心に残るお祝いになります。
レストランの食事券や温泉旅行のギフト券、名前入りのペア食器などは定番で人気があります。
また、家の中がパッと華やぐ豪華なフラワーアレンジメントは、お祝いの気持ちをストレートに伝えてくれるでしょう。
長く楽しめる胡蝶蘭の鉢植えや、記念樹としてオリーブなどの観葉植物を贈るのも、これからの健康と幸せを願う素敵なメッセージになります。
結婚記念日に関するよくある質問

ここでは、結婚記念日のお祝いに関して多くの方が抱く素朴な疑問や不安についてお答えします。事前に解消して、心からスッキリした気持ちで記念日を迎えましょう。
- そもそも結婚記念日って何かするものなの?
- 結婚記念日のプレゼントに贈ってはいけないものはある?
そもそも結婚記念日って何かするものなの?
お祝いの仕方に決まりはなく、必ずしも何か特別なことをしなければならない訳ではありません。 豪華なディナーやプレゼント交換も素敵ですが、夫婦がお互いに納得していれば、何もしないという選択ももちろんアリです。
何よりも大切なのは、お互いに感謝の気持ちを伝え合うこと。
「いつもありがとう」の一言を伝えたり、ゆっくり家で話す時間を作ったりするだけでも、それは立派な記念日のお祝いになります。おふたりらしいスタイルで、心地よく過ごせるのが一番です。
結婚記念日のプレゼントに贈ってはいけないものはある?
厳密なタブーはありませんが、相手をがっかりさせたり、意図が誤解されたりする可能性のある贈り物は避けた方が賢明です。
例えば、料理が趣味でない相手に調理器具を贈ると、家事を催促しているように感じさせてしまうかもしれません。
また、相手が特に気にしていないのに、体型に関するフィットネスグッズなどを贈るのも配慮に欠ける場合があります。
大切なのは、相手の気持ちを想像し、「自分がもらったら嬉しいか」を一度考えてみること。心を込めて選んだものであれば、きっとその気持ちは伝わるでしょう。
まとめ
ここまで、結婚記念日の数え方から年数ごとの意味、そしてプレゼントの選び方や素敵な過ごし方までを解説してきました。 お祝いのアイデアは様々ですが、何よりも大切なのは「いつもありがとう」という感謝の気持ちを伝え、分かち合う時間です。
高価なプレゼントや豪華なディナーも、その気持ちを表現するための一つの手段にすぎません。 大切なのは、おふたりが「夫婦でいてよかった」と改めて感じられるような、心温まるひとときを過ごすことでしょう。
この記事が、あなたにとって最高の結婚記念日を創る、そのきっかけになれば心から嬉しく思います。 ぜひ、大切なパートナーと素敵な一日をお過ごしください。