夏の花として有名なアサガオ(朝顔)ですが、ヨルガオ(夜顔)という花があることはご存じでしょうか?
アサガオが朝咲くのに対し、ヨルガオは夜に花が咲きます。似たような名前の植物にユウガオやヒルガオといった花もあります。ここではヨルガオの花言葉や誕生花、名前の由来や、アサガオ、ヒルガオ、ユウガオとの違いなどについてご紹介します。
ヨルガオ(夜顔)の特徴
植物名 | ヨルガオ(夜顔) |
学名 | Ipomoea alba |
英名 | Moon flower |
科名 | ヒルガオ科 |
属名 | サツマイモ属 |
原産地 | 熱帯アメリカ、熱帯アジア |
開花期 | 7月~9月 |
ヨルガオはヒルガオ科サツマイモ属の植物です。原産地の熱帯アメリカや熱帯アジアでは多年草のつる植物とされていますが、耐寒性がないため日本では1年草とされています。
7月~9月ごろの夕方~夜に開花します。夏の暑い時期に咲く白い花は涼を感じさせてくれます。ほのかに甘い香りもします。
ヨルガオはアサガオよりもツルが丈夫で長いのが特徴です。ユウガオも夕方花が咲くので間違われることがありますが、ユウガオはウリ科でカンピョウの原料とされる、違う種の植物となります。
ヨルガオ(夜顔)の花言葉|夜の思い出、夜、妖艶など
ヨルガオの花言葉には「夜の思い出」「夜」「妖艶」などがあります。いずれも夜に咲く花ならではの花言葉ですよね。ヨルガオは花が咲く夜に甘い香りがすることから、その香りをかぐと「夜の思い出」がよみがえるからかもしれません。
また「妖艶」は夏の夜に咲く大きな白い花が、月の光に暗闇に浮かび上がる様子が妖艶に見えることから、そのような言葉が付けられたのかもしれませんね。
アサガオの花言葉についての記事では、ヨルガオとの花言葉の違いがわかりますよ。
ヨルガオ(夜顔)の誕生花
誕生花は1年365日それぞれに特定の花があてはめられたものです。家族やお友達などの誕生日から誕生花を調べて、プレゼントしてみるのも喜ばれるかもしれませんね。365日の誕生花の一覧を参考にしてみてください。
ヨルガオ(夜顔)の名前の由来
アサガオが朝に咲く花に対し、日が暮れ始める16時過ぎ~夜にかけて咲き始めるため「夜顔」となづけられました。別名「夜開草」ともいわれます。日本に渡来したのは明治初期ころ。直径15センチほどの大きな白い花はまるで満月のようです。その花にちなみ英語名も「Moon Flower」となづけられています。
ヨルガオ(夜顔)の育て方
ヨルガオはとても丈夫なので、初心者でも育てやすい植物です。つる性なので夏の日よけとしてグリーンカーテンにするのもおすすめです。ヨルガオの基本的な育て方について紹介します。
- 栽培環境
- 水やり
- 種まきの時期と植え付け方法
栽培環境
日当たりと水はけのよい場所で育てます。暑さには強いので屋外で育てましょう。光を感じると花が閉じてしまうので、照明の近くなど明るい場所には植えないようにします。つる性植物なので誘引できる支柱やつる性のネットを用意しておき、つるが伸びてきたら這わせられるようにしましょう。
水やり
植え付け後、芽が出てくるまではたっぷりと水をあげます。ある程度大きくなったら、土の表面が乾いていたら水をあげてください。地植えの場合基本的には雨水のみで大丈夫です。
種まきの時期と植え付け方法
種まきの時期は5月~6月です。発芽の適温は20℃~25℃とされています。種は皮が厚いのでやすりをかけて水に浸しておきます。苗も販売されているので育てやすい方を選びましょう。
植え付ける場所は大きめのプランターや地植えどちらでも大丈夫です。プランターの場合は、野菜や花用の土が適しています。地植えの場合は腐葉土や肥料を植え付けの1週間前くらいに混ぜ込んでおきましょう。ヨルガオは「白花夕顔」という名前で売られていることが多いので気を付けましょう。
ユウガオ、ヒルガオ、アサガオの違い
ヨルガオのに似た名前のユウガオ、ヒルガオ、アサガオの違いについて紹介します。
- ユウガオ(夕顔)について
- ヒルガオ(昼顔)について
- アサガオ(朝顔)について
ユウガオ(夕顔)について
アサガオ、ヒルガオ、ヨルガオがヒルガオ科であるのに対し、ユウガオは唯一ウリ科で違う種類となります。かんぴょうの原料となるのもユウガオです。ユウガオの花は朝顔などの花の花びらが筒状につながっているのに対し、花びらが一つずつ離れているのが特徴です。
ヒルガオ(昼顔)について
ヒルガオは太陽が真上にくるお昼ごろに咲き始め、夕方にはつぼみを閉じてしまうという特徴があります。色は薄いピンク色で花の直径は5センチほどと小ぶりです。
アサガオ(朝顔)について
アサガオはその名の通り朝に花が咲き、夕方にはつぼみを閉じてしまう特徴があります。江戸時代には多くの園芸品種が生まれました。色も青や赤、紫、絞りなど多様に楽しめます。
ヨルガオ(夜顔)の花言葉によくある質問
ヨルガオの花言葉によくある質問についてまとめました。
- ヨルガオに怖い花言葉はある?
- ヒルガオ、アサガオ、ユウガオと花言葉は違う?
ヨルガオに怖い花言葉はある?
ヨルガオの花言葉は夜に咲くということから「妖艶」という花言葉がついていますが、怖い意味ではありません。ちなみにユウガオには「罪」という花言葉がついています。源氏物語の夕顔の巻からつけられたそうです。
ヒルガオ、アサガオ、ユウガオと花言葉は違う?
ヨルガオの花言葉は「妖艶」「夜の思い出」ですが、アサガオ、ヒルガオ、ユウガオにもそれぞれ花言葉があります。
アサガオは「愛情」「結束」「明日もさわやかに」。ヒルガオは「絆」「親しい付き合い」「縁」。ユウガオは「はかない恋」「罪」「魅惑の人」といった花言葉がついています。
まとめ
夏の暑い夜に咲く大きな白い花は涼しげで、眺めていると暑さを忘れて少しほっとできる気がします。朝顔と夜顔を混植して植え付けると、朝も夜も花を楽しめますよ。ヨルガオはアサガオやヒルガオと違い、甘い香りがするのも特徴です。
夏を楽しむためにお庭やベランダなどで育ててみてはいかがですか?
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