【男女別】取引先が喜ぶ誕生日プレゼント｜NGギフトやマナーも解説

取引先の大切な誕生日。「お祝いの気持ちは伝えたいけれど、一体何を贈れば喜ばれるのだろう…」と、頭を悩ませていませんか。

プレゼント選びは、相手との関係をより良くする絶好の機会ですが、一歩間違えれば大きな失敗に繋がりかねません。

良かれと思って選んだそのギフトが、実は相手を困らせるNG品だったり、知らずにビジネスマナーに違反していたりするケースは、決して少なくないのです。

この記事では、男女別におすすめのプレゼント、失敗しないための価格相場、絶対に避けるべきNGギフト、そして意外と知らない贈答マナーまで、あなたのあらゆる不安や疑問を解消します。

自信を持って、心からの「おめでとう」を届けましょう。

取引先に喜ばれる誕生日プレゼントの選び方

取引先への誕生日プレゼント選びは、感謝を伝える絶好の機会です。しかし、何を基準に選べば良いか迷う方も多いでしょう。ここで間違うと、良かれと思った行為が相手の負担になりかねません。

失敗を避け、心から喜んでもらうためには、以下の3つの選び方を守ることが極めて重要です。この基本さえ押さえれば、あなたの想いはきっと相手に届くはずです。

相手に気を遣わせない「消えもの」で選ぶ

プレゼント選びで最も安全で喜ばれるのは、お菓子やコーヒー、紅茶といった「消えもの」です。形として残らないため、相手の好みに合わなかった場合でも、消費すればなくなるので双方にとって負担がありません。

例えば、置物やネクタイなどの形に残るギフトは、相手の趣味と異なると置き場所や使い方に困らせてしまう可能性があります。その点、消えものは気軽に受け取ってもらいやすいでしょう。

ビジネスギフトの本質は、日頃の感謝を伝えること。 後に残らないからこそ、相手に余計な気を遣わせることなく、純粋な感謝の気持ちを伝えられるのです。迷ったときは、まず消えものから検討するのが定石と言えます。

関係性を考慮した「予算相場」で選ぶ

プレゼントの価格は、相手との関係性に見合ったものを選ぶことが大切です。一般的な取引先であれば3,000円〜10,000円、特に重要な間柄であれば10,000円〜30,000円程度が一つの目安になります。

ここで注意したいのは、必ずしも高価なものが喜ばれるわけではないという点です。高すぎる贈り物は、かえって相手に「お返しをしなければ」という心理的なプレッシャーを与えかねません。

あくまで主役は「お祝いする気持ち」です。金額の大小よりも、関係性に見合った”ちょうどいい価格帯”を選ぶ心遣いが、相手の満足度に繋がるでしょう。見返りを求めないスマートな姿勢が、良好なビジネス関係を築きます。

相手企業の「コンプライアンス」を確認して選ぶ

プレゼントを選ぶ上で、絶対に忘れてはならないのがコンプライアンス（法令遵守）の確認です。近年、企業間の贈答品の受け取りを全面的に禁止、または金額に上限を設けている企業が非常に増えています。

良かれと思って贈ったプレゼントが、結果的に相手を社内ルール違反の当事者にしてしまっては、元も子もありません。これがプレゼント選びにおける最大の失敗と言えるでしょう。

確認方法としては、相手企業のウェブサイトを見たり、可能であれば担当者に直接「お祝いをしたいのですが、規定などはございますか？」と確認するのが最も確実です。気持ちよく受け取ってもらうための大前提として、コンプライアンスの確認は最優先事項だと覚えておきましょう。

男性の取引先におすすめの誕生日プレゼント3選

取引先の男性に贈るプレゼントは、気を遣わせない価格を考慮しつつ、上質さを感じられる品を選ぶのがポイントです。

日々の生活に、ちょっとしたぜい沢を添えるような品であれば喜ばれるでしょう。

また、仕事やプライベートで役立つ実用性のあるアイテムであれば、贈る側の心遣いが伝わりやすく、きっと印象に残ります。

たとえば、仕事の合間でも楽しめるお菓子や飲み物などは、気兼ねなく受け取りやすい贈り物です。

そのほか、オフィスや自宅に彩りと癒やしを添えられる観葉植物も、ひとつの選択肢としておすすめします。

縁起が良い花言葉を持つ品種や、空気清浄効果を期待できる植物もあるため、実用的かつ気遣いも感じられる贈り物になるでしょう。

以下の順で、おすすめのアイテムをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

さしすせそ玄米せんべい 紺｜MUSUBI千代松（むすびちよまつ）

創業80年の米屋が手がけている「MUSUBI千代松」は、玄米100%でつくられたおせんべいを扱っています。

味はもちろん身体にやさしい商品がそろっており、化学調味料や添加物不使用で、保存料も使われていません。

子どもから大人まで安心して食べられるため、大切な取引先への誕生日プレゼントに適しています。

「さしすせそ玄米せんべい 紺」は料理の基本である「さしすせそ」の調味料を用いた5種類が味わえる詰め合わせです。

和三盆（さ）、藻塩（し）、ゆず生ポン酢（す）、熟成コク醤油（せ）、八丁味噌（そ）、国内で厳選した調味料で味付けされています。

また、3mm厚のうす焼きタイプで、サクッパリッとした軽い食感が魅力。個包装で食べやすいため、職場や自宅など手軽に楽しめるでしょう。

高級感のある洗練されたパッケージも、フォーマルさがあるため取引先への贈り物にうってつけ。甘いものが苦手な方やヘルシー志向の方への贈り物におすすめです。

そのほか、公式オンラインショップでは、御誕生日御祝の表書きで“のし”をかけるサービスも展開（有料）。

相手との関係性に合わせて利用すると、より丁寧で失礼のない贈り物になりますよ。

Liquid Tea 献上茶 静岡白葉茶　本山｜茶通亭（ちゃつうてい）

「茶通亭」は100年以上の歴史があるお茶の専門店。

日本茶の三大名産地の静岡で生まれた伝統のある老舗の品は、取引先へのギフトにふさわしいでしょう。

「Liquid Tea 献上茶 静岡白葉茶 本山」は、全国茶品評会農林水産大臣賞を受賞した茶葉「本山」を使用したリキッドタイプの緑茶。

本山茶の中でもレアな“静岡白葉茶”を水出しでじっくり抽出する製法でつくられており、お茶本来の旨みや香りを楽しめます。

木箱入り品格の漂うパッケージデザインな点も魅力です。

フォーマルな印象のため、目上の方への贈答品にも適しています。格式のある誕生日プレゼントをお探しの方におすすめです。

取引先に贈る飲み物というと、お酒のイメージがあるかもしれませんが、企業によっては酒類の受け取りは違反となることもあります。

そういった点でも、日本茶は気兼ねなく受け取ってもらえるでしょう。

サンスベリア・ファーンウッド・ミカド Table-S

取引先への誕生日プレゼントに迷ったときは、観葉植物を選んでみてはいかがでしょう。

観葉植物にも花言葉があるため、前向きなメッセージをさりげなく伝えられます。さらに、風水効果も期待できるため、縁起の良さも魅力です。

観葉植物を贈る際は、サイズを考慮して選びましょう。大きすぎると置き場所に困ったり気を遣わせてしまったりするケースもあるため、スペースを取りすぎないものを選ぶと安心です。

「サンスベリア・ファーンウッド・ミカド」は机に置くことができるコンパクトサイズ。

“永久”や“不滅”といった、ポジティブな花言葉を持っています。ビジネスの発展を願って贈れるほか、風水的にも健康運に効果があると言われているため、取引相手への贈り物にふさわしいでしょう。

くわえて、まっすぐ上に伸びる洗練されたシルエットと空気清浄効果がある点も魅力です。

インテリアとしても人気があるため、実用的で気の利いた誕生日プレゼントを贈りたいときにおすすめします。

[https://andplants.jp/collections/sansevieriafernwoodmikado]

女性の取引先におすすめの誕生日プレゼント3選

取引先の女性への誕生日プレゼントは、相手に負担を感じさせず特別感を得られる品をおすすめします。

日々の中に、ささやかな癒やしをプラスできる品を選ぶと喜ばれる贈り物になるでしょう。

自分用としてはプチぜい沢なお菓子や、自分自身をいたわるアイテムなどは、複数あっても困ることのない定番品です。

また、飾るだけで空間を明るくしてくれる花もおすすめします。

消え物でありつつも印象に残りやすく、節目で贈られるケースが多いため、お祝いの気持ちを届けたいときにぴったりです。

上記をふまえて、取引先の女性におすすめのアイテムを厳選したので参考として、ぜひご覧ください。

新・紅屋のクッキー缶 S｜和楽紅屋（わらくべにや）

「和楽紅屋」は和スイーツの専門店。世界的にも有名なパティシエ・ショコラティエである辻口博啓氏が手がけています。

日本らしい“和”の素材や感性を活かした、繊細なスイーツが魅力のブランドです。

「新・紅屋のクッキー缶 S」は6種類の焼き菓子が味わえます。

味覚の基本である、甘味・旨味・塩味・苦味・酸味の五味に、“楽しみ”をプラスしたおしゃれな一品です。

また、取引先への誕生日プレゼントにぴったりな縁起が良いパッケージデザインもおすすめポイント。

お祝いごとの象徴ともいえる紅白が用いられており、右肩上がりに並べられたクッキーのシルエットがアクセントになっています。

お祝いの気持ちとさらなる発展を願う思いを込めると、より心の伝わる贈答品になるはずです。

和を感じられるクッキー缶という珍しさもあるため、ひと味違うセンスの光る品を贈りたいときセレクトしてみてはいかがでしょう。

コンフォートマルチクリームギフトセット｜OSAJI（オサジ）

日本発のスキンケアブランド「OSAJI」。肌へのやさしさにこだわったアイテムを扱っています。

皮膚科学に基づいてつくられているため、大切な取引先への贈り物にもおすすめです。

「コンフォートマルチクリームギフトセット」は無香料の保湿クリーム。敏感肌の方の声を参考に生まれたアイテムで、身体はもちろん顔にも使えます。

ベタつかず肌なじみが良いと口コミでも評判です。

年齢や性別、利用シーンを選ばず使いやすい無香料タイプな点も誕生日プレゼントに向いています。

ポンプタイプとチューブタイプのセットになっているため、オフィス用と自宅用など分けての使用も可能です。

手肌は人の目に触れやすいため、手軽にケアできるアイテムは持っていても困るものではありません。また、消耗品であるため、気兼ねなく受け取っていただけるでしょう。

取引先へ贈る“消え物”というと食べ物が定番ですが、実用性の高い消え物も喜ばれるプレゼントになりますよ。

季節のおまかせブーケ S

取引先の女性への誕生日プレゼントには、華やかさを贈れる「生花」もおすすめです。

花束やアレンジメントは、特別感がありつつも手元に残らないため、負担になりにくいスマートな贈り物になります。

また、持ち帰りの手間を考え、大きすぎないサイズを選ぶと、より気の利いた印象になるでしょう。

「季節のおまかせブーケ」は、旬のお花をメインに据えたブーケです。メインの花と合うように全体をコーディネートし、プロがひとつひとつ丁寧に制作いたします。

くわえて、メインカラーを7色から選べる点もおすすめポイントです。相手の好みや印象に合わせて選べます。

色選びで迷ったらブルーを選んでみてはいかがでしょう。

青は色彩心理では誠実さや信頼を表し、風水的にも仕事運アップが期待できると言われています。

益々の発展を願う気持ちを込めて贈れるため、取引先の女性へのプレゼントにぴったりですよ。

花束は、節目に贈ることも多いため、特別な贈り物という印象を持っている方も少なくありません。

そのため、日頃の感謝の気持ちが伝わりやすいプレゼントになるでしょう。

[https://andplants.jp/products/custom-flower-blue-small]

取引先の誕生日プレゼントで贈ってはいけないNGギフト

プレゼント選びでは、「何を贈るか」と同じくらい「何を贈らないか」が重要です。良かれと思って選んだ品が、知らず知らずのうちにマナー違反となり、相手を不快にさせてしまうケースは少なくありません。

特に、縁起が悪いとされるものや、相手の立場や状況を軽んじていると受け取られかねない品物は避けるのが賢明です。以下のリストに目を通し、うっかりNGギフトを選んでしまわないよう注意しましょう。

あなたの純粋な「お祝いしたい」という気持ちが、意図せず相手を不快にさせることがないよう、これらの知識は必ず押さえておきたい大人のマナーです。

関係性別｜取引先の誕生日プレゼント価格相場

誕生日プレゼントの予算は、高すぎても安すぎてもいけません。相手との関係性の深さに応じて、適切な価格帯を選ぶことが、スマートな大人の対応と言えるでしょう。

高価すぎる贈り物は相手に過度な負担感を与え、安すぎるものはかえって失礼にあたる可能性があります。下記に、関係性別の一般的な価格相場をまとめましたので、予算を決める際の参考にしてください。

相手のとの関係性	価格相場
一般的な取引先の担当者	3,000円 ～ 10,000円
特に重要な取引先・役職者	10,000円 ～ 30,000円

大切なのは金額の大きさではなく、「関係性にふさわしいか」という視点で選ぶことです。このバランス感覚こそが、あなたの評価を高めることに繋がります。

取引先に誕生日プレゼントを贈る際のマナー

どれだけ素晴らしいプレゼントを選んでも、渡し方ひとつで印象は大きく変わってしまいます。品物だけでなく、あなたの丁寧な振る舞いが加わることで、お祝いの気持ちはより深く伝わるものです。

ここでは、絶対に押さえておきたいプレゼントの渡し方に関するマナーを2つのポイントに分けて解説します。少しの心遣いが、相手との良好な関係をさらに強固にするでしょう。

渡すタイミング｜挨拶が済み、本題に入る前

プレゼントを渡す最も良いタイミングは、訪問先で挨拶が済み、本格的な商談や本題に入る前の、和やかな雰囲気の時です。最初に渡すことで、その後の会話のきっかけになったり、場が和んだりする効果が期待できます。

逆に、商談の最後に渡すと、話の内容によっては「契約のお礼」のように見えてしまい、相手に不要な気を遣わせてしまうかもしれません。あくまで「お誕生日の個人的なお祝い」という気持ちを伝えるには、本題前のタイミングが最適です。

ただし、会食の席では相手の荷物になることを配慮し、お開きの直前、帰り際に渡すのがスマートな対応と言えるでしょう。

渡し方｜袋から出し、正面を相手に向けて両手で渡す

プレゼントを渡す際は、持ち運び用の紙袋や風呂敷から必ず品物を取り出しましょう。袋に入れたまま渡すのは失礼にあたります。そして、品物の正面を相手に向け、両手で丁寧に差し出すのが基本のマナーです。

その際には、ぜひお祝いの言葉を添えてください。「つまらないものですが」という謙遜は避け、「心ばかりの品ですが、お祝いの気持ちです」「皆様で召し上がってください」といった、前向きな言葉を選ぶのがポイントです。

品物だけでなく、丁寧な所作や言葉を添えることで、あなたの誠意がより深く伝わります。一連の流れるような動作が、相手に好印象を与えるでしょう。

取引先の誕生日プレゼントに添えるメッセージ例文集

プレゼントにあなた自身の言葉を添えることで、お祝いの気持ちはより一層深く、そして温かく相手に伝わります。品物だけでは伝わらない「心」を届けるために、ぜひメッセージカードを活用しましょう。

ここでは、相手や状況に合わせてそのまま使える、シンプルなメッセージ例文を3つのパターンでご紹介します。堅苦しく考える必要はありません。大切なのは、日頃の感謝を素直に言葉にすることです。

印刷された文字だけでなく、手書きで一言添えるだけでも、そのひと手間が相手の心に響くでしょう。

取引先の誕生日プレゼントに関するよくある質問

プレゼント選びには、品物やマナー以外にも、経費の扱いや個人的な関係性など、一歩踏み込んだ疑問がつきものです。「こんなこと聞いてもいいのかな？」と感じるような、些細なことかもしれません。

ここでは、多くの方が内心で抱えているであろう、そうした疑問にQ&A形式でお答えしていきます。不安や迷いを解消し、スッキリとした気持ちでお祝いできるようにしましょう。

取引先へのプレゼント代は経費にできる？

結論として、取引先への誕生日プレゼント代は、税法上「接待交際費」として経費計上が可能です。事業を円滑に進めるための贈答は、事業に関連する支出と認められています。

経費で処理する際は、領収書の但し書きを「お品代として」「贈答品代として」などとしてもらいましょう。勘定科目は「接待交ｰ際費」となります。ただし、経費として認められる金額には、企業の資本金などに応じた上限が定められています。

社会通念上、あまりに高額なプレゼントは税務調査で否認されるリスクもあるため、あくまで常識の範囲内の金額に収めることが重要です。不明な点は、自社の経理担当者や顧問税理士に確認すると良いでしょう。

会社の経費ではなく、個人的にプレゼントを贈るのはアリ？

個人的に深い感謝を伝えたい、というお気持ちは非常に尊いものです。しかし、ビジネスの場においては、会社の経費ではなく自腹でプレゼントを贈る行為は、原則として避けるべきでしょう。

なぜなら、公私混同と見なされるリスクがあるからです。相手に不要な警戒心を与えたり、お返しに困らせてしまったりする可能性があります。また、他の取引先との公平性を欠くことにも繋がりかねません。

高価な品を贈ることよりも、会社の経費の範囲内で、心のこもった手書きのメッセージを添える方が、よほどスマートにあなたの気持ちを伝えられます。長期的な信頼関係のためにも、会社の代表という立場を忘れないことが大切です。

まとめ

数多くの選択肢や守るべき作法がありましたが、最も大切なことは何でしょうか。

それは、プレゼントという「モノ」を通して、あなたの「感謝」と「敬意」を伝えるという本質を忘れないことです。

高価な品物や奇をてらった演出よりも、相手の状況や好みを思いやる心遣い、そして手書きのメッセージに込めた「おめでとうございます」という素直な言葉が、何より相手の心に響く最高の贈り物になります。