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花束の予約の方法

花束の予約の方法|注文するときのコツや選ぶポイント

花束を買いたいけれど、花屋やお花を買うことに慣れていないと、どう注文したらいいか分からず悩みますよね。

直接店頭に来て「今から花束を作ってください」と言う方も少なくありませんが、花束を購入するときは事前に予約するのがおすすめです。

店頭にあるお花の種類や注文するタイミングによっては、希望通りの花束がすぐ購入できるか分からないからです。

また、お花の選び方や注文のしかたによっては「思ったより小さかった」「イメージしていた色と違った」など、期待どおりにならないこともあります。

そこで今回は、花屋で花束の制作に携わっていた筆者が、花束の予約の方法や注文するときのコツを解説します。

用途別に注文するポイントや、おすすめのお花も紹介しているので、花束の選び方に迷っている方もぜひ参考にしてください。

花束の予約方法

花束の予約には、次の3つの方法があります。

  • 店頭で予約する
  • 電話で予約する
  • インターネットから予約する

ここでは、それぞれの予約のしかたについて解説します。

店頭で予約する場合

花束の予約は、花屋の店頭で直接注文するのが一番簡単です。店舗に出向く手間はありますが、実際のお花を見ながら注文できるので、店員にイメージを伝えやすいでしょう。

ボリューム感や予算なども、具体的な大きさを見ながら決めることができます。どんな花束がいいか分からない方や、こだわりの花束を注文したいときにもおすすめです。

電話で予約する場合

花束の予約は、電話で注文することもできます。忙しくて花屋に行く暇がない、今日この後に花束を受け取りたいという方には、電話での予約がおすすめです。

ただし、花束の受け取り時に店頭に出向く場合は当日支払いができますが、配達や宅配便の場合は振り込みもしくは店頭での事前支払いが必要です。

また、花屋には電話専用のスタッフがいるわけではなく、接客中や急ぎの仕事の最中で電話に出られないこともあります。電話の応答がなかったら、しばらく時間を空けてからかけ直してみましょう。

インターネットから予約する場合

Web販売が専門の花屋は、インターネットでの花束の予約が可能です。また、実店舗でも、インターネット予約ができる花屋もあります。

インターネット予約は、曜日や時間を問わず注文できるので、花屋が近くになかったり営業時間に出向けなかったりする方におすすめです。ただし、インターネット予約の場合、予算や色合いなどを決められた商品から選ぶスタイルが多いです。

また、お花の仕入れはその時々で変わるため、イメージ写真と同じ花束が届くわけではありません。こだわりたい場合は、インターネット予約でもオリジナルのオーダーができる花屋を検討するといいでしょう。

予約した花束の受け取り方法

花束の受け取り方法

次に、予約した花束の受け取り方を紹介します。受け取り方法は、次の3つです。

  • 店頭で受け取る
  • 配達してもらう
  • 宅配便で届けてもらう

それぞれのメリットデメリットも含め、解説していきます。

店頭で受け取る場合

花束の受け取りで一番多いのは、店頭で受け取る方法です。

店頭での受け取りは、イメージ通りの商品になっているか、自分の目で確かめることができます。自分で受け取って相手に渡せる、届けにいけるという方におすすめです。

ただし、店頭で花束を受け取るときは、相手に渡すまでにどのくらい時間がかかるかを考えて、受け取り時間を設定しましょう。特に夏はお花が傷みやすく、長時間暑い場所に置いておくと萎れてしまうからです。

配達してもらう場合

花屋によっては、花束を配達してもらうこともできます。希望の時間に自分で届けられない、数が多くて運べないという方は配達を利用するのがおすすめです。

配達の場合は、花屋によって可能なエリアが決まっています。花束を予約するときは、届け先がエリア内かどうか確認してから注文しましょう。

また、他の配達予定が入っている場合、希望の時間でのお届けが難しいこともあります。確実に届けてもらいたいときは、早めの予約を検討しましょう。

宅配便で届けてもらう場合

花束は、宅配便で届けてもらうことも可能です。自分で届けることが難しく、花屋の配達エリアからも外れている場合は宅配便になります。

宅配便の利用は、相手が確実に受け取ることができるのが前提です。宅配便で予約するときは、相手先の在宅時間や営業時間をしっかり確認しておきましょう。

花屋によっては、配送前に実物の写真を撮り、送ってくれるサービスがあります。イメージどおりの花束になっているか、配送前に確認できるので便利です。

また、最近ではSNS上の知り合いで、住所を知らないケースも少なくありません。花束を購入すると相手のLINEやSNSにURLが送られて、届け先の住所を入力することで花束を受け取れるサービスもあります。

花束を予約するメリット

花束を予約するメリット

花束を買うときは、店頭に出向いてその場で作ってもらうより、予約をして受け取る方がメリットが大きいです。花束を予約するメリットは、次の3つが挙げられます。

  • 受け取りがスムーズ
  • 花材や色の指定がしやすい
  • 新鮮なお花で作ってもらえる

受け取りがスムーズ

店頭で花束を買うときに、その場で作ってもらうと時間がかかります。しかし、花束をあらかじめ予約しておけば、できあがるのを待つ必要がありません。

支払いも事前に済ませておくことで、さらにスムーズに受け取りができます。

花材や色の指定がしやすい

花束を予約することで、花材や色の指定をしやすい点もメリットです。

当日注文だと店頭にあるお花から選ぶため、希望の花材や色を入れられないかもしれません。しかし、事前に予約をしておけば、注文内容に合わせた花材を仕入れることができるからです。

新鮮なお花で作ってもらえる

花束を予約しておけば、注文に合わせて仕入れた新鮮なお花で作ってもらえます。

花材は10本や20本など束での仕入れになりますが、その中からさらにきれいなものをより分けて使います。そのため、仕入れた中で一番状態のいい花材で作ってもらえるというわけです。

希望に合う花束を予約するコツ

希望に合う花束を予約するコツ

希望に合う花束を予約するコツは、花屋にどれだけ必要な情報を伝えられるかです。イメージどおりの花束を作ってもらうためには、次の5つの項目を押さえておきましょう。

  • 用途を伝える
  • 花の種類や色などのイメージを伝える
  • 贈る相手の雰囲気を伝える
  • 予算
  • 渡すタイミング

それぞれ、何をどう伝えたらいいのか解説します。

用途を伝える

まずは、花束が何のために必要なのか、贈る用途を伝えましょう。花束を贈る機会はいろいろありますが、お供えなどの用途によっては、選ぶお花や色が決まっていることもあるからです。

用途が分かれば、花屋さんもマナーに合ったお花の提案やアドバイスをしてくれますよ。インターネット予約の場合、花束の種類によっては用途が記載されているものもあるので、間違えないようにしましょう。

用途による花束の違いは、記事の後半で用途ごとに花束を選ぶポイントとして解説していますので、そちらも花束を予約するときの参考にしてください。

お花の種類や色などのイメージを伝える

次に、使って欲しいお花の種類や、全体の色などのイメージを伝えます。

ただし、お花の種類によっては、どれでも指定できるとは限りません。旬の季節しか入らないお花、滅多に入荷がないお花、花束に向かないお花などもあるからです。

また、花束の色味も、雰囲気を決める大切なポイントになります。特に電話予約のときは、「かわいいピンク」「明るい黄色」など、分かりやすいように伝えると、花屋さんもイメージしやすいです。

贈る相手の雰囲気を伝える

贈る相手の雰囲気を伝えることで、より相手にぴったりな花束を作ってもらうことができます。見た目の印象だけではなく、年代や性別、好きな色なども、花束を作る上で参考にできる情報です。

一方で、送別や卒業などで複数人に渡すときは、一人一人の雰囲気で差をつけるより、男性と女性、年配の方と若い方程度のほうがよい場合もあります。

予算

どのくらいの金額で考えているか、予算を伝えることも大切です。花束は、金額によって入れられるお花やボリュームが変わります。

花束を買い慣れていない方は、予算に対してどのくらいのボリュームの花束になるか、事前に聞いておくのがおすすめです。受け取ったときに、イメージと違ったと後悔せずにすむでしょう。

よく「2,000円から3,000円くらいで」と幅を持たせて注文される方もいますが、1,000円違うだけでも使える花材やボリューム感が変わります。納得して花束を購入するためにも、予算はあいまいにしない方がいいでしょう。

予約するときに、予算重視なのか見ため重視なのかを伝えると、用途やイメージも含めて、おすすめの内容を提案してもらいやすいですよ。

渡すタイミング

店頭での受け取りで、相手に渡すまでに時間がかかる場合は、予約時に伝えておくと安心です。

花束は、お花が萎れないように、切り口を濡らしたコットンで包んだり、保水材に浸したりしています。しかし、保水は一時的なもので、しっかりお水に浸かっているわけではありません。

花束を渡すまでに時間が空きすぎると、お花の元気がなくなってしまう可能性があります。お渡しが当日中であればよほど大丈夫ですが、翌日の場合は注意が必要です。

事前に伝えておけば、制作のときにしっかりと保水をしてくれたり、持ちのよいお花を使ってくれたりと、工夫してくれます。

また、宅配便で贈る場合は翌日配達を前提に作っているので、不在や遅延がなければ心配ありません。

花束を早めに予約した方がいいケース

花束を早めに予約した方がいいケース

花束の内容や購入する時期によっては、早めに予約をした方がいいケースもあります。次の4つに当てはまるときは、早いタイミングでの予約を心掛けましょう。

  • 花束の注文数が多い
  • 予算が高額
  • 花屋の繁忙期
  • 花束の内容にこだわりたい

それぞれ、具体的に解説します。

花束の注文数が多い

花束の注文数が3個以上のときは、早めに予約したほうが安心です。

注文数が多いと、それだけ花材が必要になります。花屋の規模にもよりますが、1個や2個であれば通常の仕入れ量で対応できても、数が多いときは仕入れ量に影響してくることもあるからです。

制作にも時間を取られるため、ぎりぎりだと希望通りの花束の予約が難しい場合もありえます。

予算が高額

花束の数が1個や2個でも、一つ一つの予算が高額な場合は、早めの予約がおすすめです。

高額な花束には、ふさわしい高級なお花を使います。ボリュームのある花束にするため、使う本数も多いです。さらに、束ねる花材の本数が増える分、花束の高さも必要なため、十分な長さのあるお花を仕入れなければなりません。

予約から受け取りまで間がないと、十分な仕入れができない可能性があるからです。

花屋の繁忙期

花屋の繁忙期中に花束が欲しいときも、早めの予約を心掛けましょう。母の日やクリスマス、バレンタインや卒業シーズン、お盆や正月など、イベントがあるときが花屋の繁忙期です。

一般的には、一番忙しいのは母の日と言われていますが、花屋の立地によっても時々の忙しさが異なります。学校の近くや最寄りの駅にある花屋の場合、卒業シーズンになると花束の予約が殺到しがちです。

ビジネス街や大企業の近くにある花屋は、異動のシーズンに送別用の花束の予約がまとめて入ることもあります。ぎりぎりの予約や当日注文だと、断られる可能性もないとは言えません。

繁忙期に、確実に希望どおりの花束を買いたいときは、2週間前か遅くとも1週間前には予約することをおすすめします。

花束の内容にこだわりたい

花束の内容にこだわりたいという場合も、早めの予約が無難です。こだわるポイントには、次の3つが挙げられます。

  • お花の種類
  • 花言葉

どういったこだわりがあるときに気を付けたらいいのか、解説していきます。

お花の種類

花束に入れたいお花の種類が決まっているときは、事前に仕入れてもらえるように早めに予約しましょう。

花屋によって、仕入れる花の内容は異なります。どの花屋でも同じお花が置いてあるわけではなく、あらゆる種類のお花を揃えているわけでもありません。

また、バラを50本など、同じ種類のお花をまとめた花束が欲しい場合も、予約が必要です。お花は生ものなので、売れなかったら廃棄になってしまいます。常に需要があれば別ですが、そうでなければ大量仕入れは花屋にとってリスクが高いからです。

また、バラやユリ、ガーベラなど定番のお花は入荷しやすいですが、時期の決まっているお花や珍しいお花は仕入れが難しい場合もあります。早めの予約であれば探すこともできますし、なければほかのお花を提案することも可能です。

希望のお花を入れてもらえるか心配なときは、花屋で相談してみるといいでしょう。

お花の種類だけでなく、色も同じです。

赤やピンク、黄色や白などの定番カラーは難しくありません。しかし、青や紫は、その色のお花の種類がそもそも多くないため、タイミングによってはない場合もあります。

また、くすみカラーやダークカラーも、その色を持つお花が限られるので、早めに相談してみましょう。

花束は入れるお花だけでなく、ラッピングペーパーやリボンも含めて全体のイメージが作られます。お花で希望の色を入れることが難しくても、ラッピングで雰囲気を合わせることも可能です。

花言葉

花言葉に想いを乗せて、花束をプレゼントするのも素敵ですよね。ただし、ほとんどの花屋では、花言葉にこだわってお花を仕入れてはいません。

伝えたい花言葉を持つお花で花束を作ってほしいときは、事前に仕入れてもらうために早めの予約が必要です。素敵な花言葉を持つお花でも、時期が違ったり切り花では出回っていなかったりする場合もあります。

馴染みのないお花だったら、花束に使えるかどうかも含め、花屋に相談してみるのもおすすめです。

関連記事:花言葉の一覧|ジャンル別・50音順

【用途別】花束を選ぶポイント

【用途別】花束を選ぶポイント

花束をプレゼントする機会はいろいろありますが、よくある用途をピックアップしてみました。

  • 誕生日
  • プロポーズ
  • 結婚記念日
  • 出産祝い
  • 卒業式
  • 送別
  • 母の日
  • 長寿祝い
  • お供え
  • その他お祝い

ここでは、それぞれの用途ごとに、花束を選ぶポイントを解説していきます。

誕生日

誕生日のお祝いに花束をプレゼントするときは、贈る相手の好きな色やお花、雰囲気に合わせるのがおすすめです。

例えば、淡い色のアイテムが多くふんわりした印象の方には、パステルカラーの優しい花束。元気がよく明るい色が似合う方には、黄色やオレンジのビビッドな花束など。

また、お花には、月ごとや日ごとに誕生花があります。贈る相手の誕生花を取り入れた花束もいいでしょう

プロポーズ

プロポーズの定番は、バラの花束。これは、バラの花言葉が「愛」であり、愛の象徴とされているからです。色ごとにも花言葉があり、赤バラは「あなたを愛してる」という意味があるため、プロポーズの花として人気があります。

お花を贈るときは本数にも意味があり、108本の意味はずばり「結婚してください」です。色ごとや本数で意味が異なるので、伝えたい気持ちに合わせて選ぶといいでしょう。

また、プロポーズにバラの花束を用意する場合は、早めの予約が必要です。特に、クリスマスやバレンタインは赤バラの需要が高まるため、慌てて買いに行っても手に入らないかもしれません。

この時期はバラの価格も高騰しやすいため、予算も注意しましょう。

関連記事:プロポーズに贈るバラ|本数・色別のおすすめや注意点

結婚記念日

結婚記念日に、パートナーに花束をプレゼントする方も少なくありません。今までの感謝と、これからもよろしくという気持ちを込めて贈るのでしょう。

ショッピングモール内の花屋にいたときは、花束とケーキを持って帰っていく男性のお客さまもたくさんいました。結婚記念日の花束を予約されるときは、パートナーが好きなお花や色を注文される方が多かったですね。

ほかにも、結婚式のときのブーケをイメージしたり、「感謝」が花言葉のピンクのバラを使ったりも、相手を想う気持ちが伝わるでしょう。

出産祝い

出産祝いは、赤ちゃんの誕生を祝うとともに、出産したママや支えたパパを労うもの。パパからママに、「頑張ったね。お疲れさま」の気持ちを込めて贈ることもあるでしょう。

赤ちゃんの服やアイテムにパステルカラーが多いのは、赤ちゃんが好むからではありません。周りの人の心が穏やかであるように、パステルカラーが使われています。

そのため、出産祝いに贈る花束は、疲れをいやす優しいパステルカラーや、元気の出る明るい色がおすすめです。

卒業式

卒業式で花束を贈る場合は、相手の好きな色やお花、もしくは当日の服装に合わせるのもおすすめです。特に女性は、振袖や袴姿など華やかに装う方が多いですよね。衣装にマッチするお花や色を選ぶと、より映える写真が撮れるでしょう。

また、卒業式では、お世話になった先生に渡すこともあります。「感謝」の花言葉を持つトルコキキョウやホワイトレースフラワーで、落ち着いた大人の雰囲気の花束を贈るのもいいでしょう。

関連記事:卒業式に贈る花束|卒業祝いにおすすめの花と注意点

送別

職場を異動する、退職するといったときも、花束を贈ることが多いです。送別のお花は、贈る相手の好みの色や雰囲気に合わせると、喜んでもらえるでしょう。

新天地での活躍や、新たな人生の始まりを祝う意味を込めて、華やかで明るい花束を選ぶのもおすすめです。何人かいるときは、差がないように作ってもらうといいでしょう。

小ぶりすぎると寂しく感じてしまいますし、大きすぎると持ち帰りが大変かもしれません。持ち帰りしやすく、ボリューム感のある花束を心掛けるのもポイントです。

関連記事:退職祝いに贈る花束|男女別のおすすめ・相場・マナー

母の日

母の日と言えば、カーネーションが定番のお花です。カーネーションには「女性の愛」という花言葉があり、さらに赤いカーネーションには「母への愛」という花言葉があるため、母の日にぴったりとされています。

花言葉で贈るなら、カーネーションに「感謝」の花言葉を持つカスミ草を添えた花束をプレゼントするのもおすすめです。カーネーションは、自然な色から染めた色までカラーバリエーションも豊富なので、お母さまが好きな色でまとめるのもいいでしょう。

母の日前は、カーネーションに限らず、お花のバリエーションが豊富です。好きなお花や珍しいお花を選んでみるのも、趣向が変わっていいでしょう。

長寿祝い

長寿祝いは、60歳の還暦から70歳の古希、77歳の喜寿と、節目ごとの誕生日を祝う風習のこと。誕生日や祝賀会で、花束をプレゼントすることも多いです。

長寿祝いは、年齢ごとにお祝いの色が決まっています。この色のお花を贈ることで、「これからも元気で長生きしてね」という気持ちを伝えられるでしょう。

年齢
60歳/還暦
70歳/古希
77歳/喜寿
80歳/傘寿 紫または黄
88歳/米寿
90歳/卒寿 紫または黄
99歳/白寿

しかし、受け取るおじいさまやおばあさまが、その色を好きではないかもしれません。その場合は、好きな色やお花で作った花束をプレゼントしても大丈夫です。

お供え

お供えの花束は、これまで紹介したお祝いとは異なり、故人の冥福を祈ったり遺族を慰めたりするために贈るものです。

一般的に、四十九日までは白一色、それ以降は白に淡いピンクや紫など、優しい色を合わせたものを贈るのがマナーとされています。一周忌を過ぎてからは、故人が好きだったお花や明るい花束を贈っても差し支えありません

また、最近では亡くなったペットへのお供えも増えています。筆者も、花屋時代はよくペットのお供え花の相談を受けましたし、私自身も飼っていた犬の葬儀に花束を添えて送り出しました。

ペットの場合は、飼い主を慰める意味でも、ピンクや黄色、水色などの明るいパステル調の花束がおすすめです。

その他お祝い

新築や開店祝い、発表会や展覧会など、ほかにも花束を贈るシーンはいろいろあります。どのシーンにおいても、花束を贈るときは相手のことを考えて選ぶことが大切です。

自分で選ぶのが難しい場合は、写真などのイメージができるものを持って行き、花屋で相談してみましょう。

花束のボリュームや値段の目安

花束のボリュームや値段の目安

花束は値段によって入れられる花の種類や本数が変わるため、見た目の雰囲気やボリュームにも差が出ます。ここでは、次の4段階に分けてみました。

  • ¥2,000~¥3,000
  • ¥4,000~¥5,000
  • ¥6,000~¥8,000
  • ¥10,000以上

それぞれの価格帯でのボリューム感を解説していきます。

¥2,000~¥3,000

¥2,000~¥3,000の価格帯は、片手で軽く持てるくらいのボリューム感になります。気軽に渡したい、花束以外にもプレゼントがあるという方におすすめです。

お花の種類は、ガーベラやカーネーションなど、カジュアルフラワーが中心になるイメージです。

¥4,000~¥5,000

¥4,000~¥5,000の価格帯は、片手で抱えるくらいのボリューム感になります。見栄えがよく、あまり豪華すぎない花束を贈りたい方におすすめです。

カジュアルフラワーに、バラやダリアなど華やかさのあるお花も入れられるイメージです。

¥6,000~¥8,000

¥6,000~¥8,000の価格帯は、両手で持つくらいのボリューム感になります。華やかで、豪華さも感じられる花束を贈りたい方におすすめです。

ユリやバラなど、豪華な花をメインにした花束になるイメージです。ラッピングも上質なものや重ねて使うなど、華やかになります。

¥10,000以上

¥10,000以上になってくると、両腕で抱えるくらいの大きさになってきます。とにかく豪華で、大きな花束を贈りたい方におすすめです。

ユリやダリア、グロリオサなど、豪華なお花をたくさん使った花束が多いです。上質な和紙を重ねたり、ボリュームのあるリボンを付けたりと、ラッピングも豪華になります。

花束におすすめのお花

花束は、選ぶお花によって雰囲気が変わります。ここでは、花束によく使うおすすめお花をいくつか紹介します。

  • ユリ
  • バラ
  • ガーベラ
  • ダリア
  • トルコ
  • ボリューム重視なら季節のお花でおまかせ

それぞれのお花の特徴を考えながら、贈りたい花束に合うお花をイメージしてみましょう。

ユリ

ユリの花束

ユリは、気品や優雅さを感じられるお花です。一輪が大きく、ボリュームのある豪華な花束になります。

花持ちもよく、1本に複数輪ついているため、長く楽しめるのも魅力です。色は白やピンクが多いですが、黄色やオレンジもあります。

注意点は、香りが強いことです。特に、ユリの女王と言われるカサブランカは、甘く濃厚な香りを放ちます。

ユリの中にはそれほど香りが強くない品種もあるので、香りが気になる場合は気にかけてみてください。

バラ

バラの花束

バラは華やかさがあり、色のバリエーションも豊富なので、花束に使いやすいお花です。カジュアルフラワーの中にバラが数本あるだけで、高級感を感じられるでしょう。品種によっては、豊潤な香りがするものも。

咲き方は、一輪咲きと枝分かれして咲くスプレー咲きがあります。スプレー咲きは花が小輪なため、メインに入れるなら一輪咲きがおすすめです。

愛にまつわる花言葉が多いですが、色によってはネガティブな意味もあります。黄色の「嫉妬」や黒の「憎しみ」などです。花言葉で贈る場合は、色による意味の違いもチェックしましょう。

ガーベラ

ガーベラの花束

パッと開いた花姿がかわいらしく、明るさを感じられるガーベラ。カジュアルな雰囲気の花束によく使われます。

大輪や花びらがねじれたような変わり咲きは、おしゃれな花束にもおすすめです。ガーベラも色のバリエーションが多く、いろいろなテーマに合わせやすいのも魅力でしょう。

ガーベラは香りがないので、香りが気になる方にもおすすめです。また、ネガティブな花言葉もないので、どの色も選びやすいでしょう。

ダリア

ダリアの花束

ダリアは、上品な雰囲気や豪華な花束によく似合うお花です。和の雰囲気もあるので、和風やモダンなイメージの花束にも合います。

咲き方は、ボールのようなポンポン咲きや長い花びらが幾重にも重なるデコラ咲きをはじめ、バリエーションが豊富にあります。花のサイズも、5㎝くらいの小輪から15㎝や20㎝くらいある大輪まで幅広いです。

「優雅」や「気品」といった花言葉がありますが、一方で「裏切り」「移り気」といったネガティブな花言葉もあります。贈る相手によっては、気を付けましょう。

トルコキキョウ

トルコキキョウの花束

トルコキキョウは、繊細な花びらを持つ、優しい雰囲気のあるお花です。

花びらの少ない一重咲きは桔梗に似て落ち着きがあり、花びらが重なる八重咲きは華やかさがあります。特に、フリルの入ったフリンジ咲きは、幾重にも重なる花びらと波打つフリルが優雅で、豪華な花束にぴったりです。

色は白やパステル系のピンクや紫、濃い紫が定番ですが、クリーム色やグリーンも人気があります。さらに、茶系やカシス、ベージュピンクなどもあり、クラシカルな雰囲気やくすみ系の花束にもおすすめです。

トルコキキョウは、香りがなく花持ちもいいので、どのような用途でも使いやすい点も魅力でしょう。

ボリューム重視なら季節のお花でおまかせ

ボリューム重視なら季節のお花でおまかせ

お花の種類にこだわらず、予算に対してボリューム重視なら、雰囲気だけ伝えて花屋さんにおまかせするのが一番です。

お花の種類や色の指定があると、確実に仕入れるために事前に確保しなければなりません。先行予約は1本単価が上がってしまうため、花束に入れられる本数が減ってしまうからです。

また、旬を迎える季節のお花は、見栄えがよく価格も抑えられているので、ボリュームを出すこともできます。おまかせだとどんな花束になるのか不安という方は、希望のイメージだけでなく、入れてほしくないお花を伝えておくと安心でしょう。

花屋の選び方

花屋の選び方

花束を予約するときは、花屋の選び方も大切です。ここでは、自分にぴったりのお花屋さんを選ぶ際の、3つのポイントを紹介します。

  • 受け取りや連絡のしやすさ
  • 雰囲気の良さ
  • お店のこだわり

受け取りや連絡のしやすさ

花束を店頭で受け取る場合は、受け取りに行きやすいか、営業時間内に行けるかが一番です。先方に届けてほしいときは、配達や宅配が可能かどうかを確認しましょう。

予約したものの、花束の数や受け取りの日時が変更になることもあります。なかなか連絡がつかないと、心配になってしまいますよね。連絡がしやすいかどうかも、花屋を選ぶときに気を付けるといいでしょう。

雰囲気の良さ

お店の雰囲気も、花屋を選ぶうえで大切なポイントになります。自分が良さそうと思ったお店でないと、ほんとうに喜んでもらえたか気になってしまうでしょう。

お店の見た目だけでなく、スタッフの雰囲気も大切です。花束は、花の種類や色、雰囲気を伝えても、最終的には花屋のセンスに任せるしかありません。

花を買うことに慣れていないと、うまく伝えられないかもしれないですよね。その時も、希望を上手にくみ取ってくれるかがポイントになってきます。

気持ちよくやり取りができ、納得できる花束を受け取るためには、雰囲気が良さそうかどうかもチェックしましょう。

お店のこだわり

お店が何にこだわっているのかに注目するのもおすすめです。

お値打ちなお花をたくさん揃えている花屋もあれば、厳選した上質なお花や珍しいお花を扱っているお店もあります。1点1点オーダーメイドで作る場合もあれば、誰もが手に取りやすいように作り置きのブーケを並べているところも。

贈りたい花束のイメージに合う、こだわりを持った花屋を探してみるのもいいでしょう。

花束の予約についてのよくある質問

花束の予約についてのよくある質問

最後に、花束の予約についてのよくある質問を3つ紹介します。

  • 花束は何日前までに予約したほうがいい?
  • 花束の注文は当日予約でも大丈夫?
  • 花束の写真を見せたらそのとおりに作ってもらえる?

花束は何日前までに予約したほうがいい?

花束は、3日前までに予約するのがおすすめです。

お花は、生花市場や仲卸で仕入れますが、毎日売買が行われているわけではありません。生花が市場で売買されるのは月水金と決まっているので、2日以内だと仕入れが間に合わない日もあります。

また、花材や色を指定する場合、種類によっては早めに確保しておく必要があるからです。

花束の注文は当日予約でも大丈夫?

花束は、当日予約でも注文することは可能です。ただし、その時に店頭にある花材で作るので、お花の種類や色を選べなかったり、十分なボリュームの花束ができなかったりする可能性があります。

花束の内容にこだわりたいのなら、当日ではなく早めの予約がおすすめです。

花束の写真を見せたらそのとおりに作ってもらえる?

似た雰囲気であればできるかもしれませんが、まったく同じは難しいでしょう。

事前に予約していても、同じお花を仕入れられるとは限りません。同じ品種でも、色の出かたが違うこともあります。

あまり細かく決めすぎずに、ある程度は花屋のセンスに任せる方がいいでしょう。

まとめ

花束の予約の方法|まとめ

花束は当日注文もできますが、事前に予約することでイメージに合った花束を受け取ることができます。お花の種類や色、雰囲気にこだわりたいなら、早めの予約がおすすめです。

この記事では、希望通りの花束を作ってもらうための予約のコツや、用途別のポイント、おすすめのお花を紹介してきました。花束の予約をするときにはぜひ参考にして、贈る相手にぴったりの花束をプレゼントしましょう。

ANDPLANTSでは、インターネットで相談しながら、希望に合う花束を注文できる「カスタムオーダー」もあるので、チェックしてみてください。

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