プロポーズに贈るおすすめのバラと花言葉

プロポーズに贈るおすすめのバラと花言葉

バラは古くから大切な人へ愛を伝える花として用いられてきました。「花の女王」とも表現され、数々の歴史上の人物にも愛されてきた花です。

主にヨーロッパでバラは、プロポーズに贈られてきた歴史もあり、その習慣は今でも受け継がれています。今回の記事では、プロポーズに贈るバラについて解説していきます。

「プロポーズのバラはどのようなものを選べば良いのか」「プロポーズに適したバラの花言葉を知りたい」など疑問に思っている方にもおすすめの内容です。

バラには、色ごと、本数ごとの花言葉があるため、伝えたい思いに合わせて好きなバラをチョイスしてみてください。相手に喜んでもらえるようなバラを贈って素敵なプロポーズにしましょう。

バラは思いを伝えるメッセージ性の強い花

バラの花言葉は色ごと、本数ごとだけではなく、葉や棘、蕾などにも花言葉が決められています。花の種類の中でも花言葉の多さはトップクラスで、多くの意味が込められており、相手に思いを伝えるメッセージ性が強い花といえます

メッセージ性の強い花であるからこそ、大切な人へ贈る花として人気があります。色々な用途のプレゼントに人気のバラではありますが、やはりバラといえばプロポーズ用の花とイメージする人も多いですよね。

ストレートに気持ちを伝えられるバラを贈って、大事な思いを相手に伝えましょう。

バラはプロポーズに贈られてきた花

プロポーズ用に贈られる12本のバラの「ダーズンローズ」が贈られるようになったのには、中世のヨーロッパでの歴史が関係しています

とある男性は、彼女にプロポーズをしようと彼女のところに向かっている途中で咲いていた花を12本摘んで花束にしました。思いを込めて束ねた花束を渡して、彼女に一世一代のプロポーズをしました。

すると彼女は、喜んでその花束を受け取り、その花束から1輪の花を抜き取って男性の胸元に挿したのです。プロポーズの快諾を意味するこの行為は、プロポーズのセレモニーとして後世に受け継がれていきました。

結婚式で花嫁が持つブーケ、新郎が胸元に挿すブートニアはこの言い伝えが由来になっているといわれます。

プロポーズにおすすめのバラの本数

プロポーズにおすすめのバラの本数を紹介します。どれもロマンチックな花言葉の意味がありますが、紹介するものの中で特におすすめしたいのは12本のダーズンローズです。

古くからプロポーズに贈られてきた歴史があり、12の意味が込められているメッセージ性の強い花束です。

それぞれの花言葉や実際の大きさのイメージについて解説していくので、参考にしてみてくださいね。

  • 12本|私の妻になってください
  • 33本|生まれ変わってもあなたを愛します
  • 40本|真実の愛を誓います
  • 108本|結婚してください

12本|私の妻になってください(ダーズンローズ)

昔からプロポーズで贈られてきた12本のダーズンローズには「私の妻になってください」の花言葉があります。

筆者が以前花屋に勤めていた際には、プロポーズ用の花束で一番注文が多かったのはダーズンローズでした。プロポーズ用の花束として定番で「12本のバラでお願いします」と予め決めて来店される男性も多かったです。

ダーズンローズには12の意味が込められており、以下のような意味があります。

永遠 真実
栄光 感謝
努力 情熱
希望 尊敬
幸福 信頼
誠実 愛情
 大切な人へ贈るのにぴったりの意味が込められており、相手に誓う意味もあります。

12本の花束は片手で抱えられる程度のサイズです。プロポーズをする場所までの移動が長いときや、公共の交通機関を利用しての移動となる場合には、大きすぎないサイズ感で持ち運びがしやすいです。

花束のボリュームを重視して贈りたい人には少し物足りない大きさかもしれません。大きさを重視する方は、次に紹介する本数を参考にしてみてください。

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33本|生まれ変わってもあなたを愛します

33本のバラの花言葉は「生まれ変わってもあなたを愛します」です。ロマンチックなプロポーズに相応しい花言葉です。

33本のバラの花束になると重みもずっしりとしてきて、片手で持つのは難しく両手で抱える大きさになります。ダーズンローズの花束のボリュームが少し物足りなく感じる人は、33本~がおすすめです。

もらった後に家に飾ることを考えると、このくらいまでのサイズが実際には飾りやすく、家に飾るとかなりのボリューム感があります。

40本|真実の愛を誓います

40本のバラの花言葉は「真実の愛を誓います」です。一世一代のプロポーズの決意が伝わってくるようなメッセージの花言葉です。

40本のバラの花束は、33本よりも更にずっしりと重みがあり、しっかりと両手で抱えなければ持てない大きさになります。華奢な方は持って歩くのは難しいかもしれません。

花自体に含まれている水分で想像以上の重さになります。プロポーズの際の移動が車の方、移動がほとんどない方におすすめのサイズ感です。

108本|結婚してください

108本のバラの花言葉は「結婚してください」です。せっかくプロポーズをするのであれば、このくらいの本数を贈りたいと思う方もいるかもしれません。かなりリッチな花束になります。

108本で、 10(と)8(わ)と語呂合わせになるため、「永遠」からプロポーズ用に花束の意味になったのではないかと考えられます。

大人ひとりで持つのが精一杯なほど大きな花束です。女性がひとりで持つのは難しいかもしれません。かなり豪華な花束になるので、出先でプロポーズする際はかなり周りの目を引くでしょう。

一生の思い出に残るようなプロポーズになること間違いなしです。

プロポーズにおすすめのバラの色

バラは色ごとにも花言葉があります。花言葉や花色の印象でプロポーズに贈るバラの色を決めても良いでしょう。定番のカラーは赤ですが、ピンク、白にも素敵な花言葉があります。どの花色がイメージに合っているかチェックしてみましょう。

  • 赤|愛情
  • ピンク|感謝
  • 白|深い尊敬

赤|愛情

プロポーズに贈るバラの定番カラーである赤のバラの花言葉は「愛情」です。ストレートな意味の花言葉があり、プロポーズには赤のバラをイメージする人も多いでしょう。

赤のバラの花言葉は愛情の他に、「情熱」「美」があります。まさに赤のバラから連想される花言葉です。情熱的でストレートな愛を表現する赤のバラは、プロポーズに最適な色といえるでしょう

ピンク|感謝

ピンクのバラの花言葉は「感謝」です。他に「しとやか」「かわいらしさ」「あたたかい心」などの花言葉があります。

優しい雰囲気を持つピンクのバラは、「感謝」の花言葉があることから幅広くギフトに人気があります。結婚記念日に贈るバラはピンクの人気が高いです。

プロポーズにピンクのバラを贈るのも良いです。赤よりも優しい印象なので、相手のイメージに合わせてピンクのバラを贈っても良いでしょう。

1色のバラでまとめてもシンプルで素敵ですが、ピンクの濃淡でミックスしたグラデーションカラーや、赤とピンクを混ぜた色も華やかさが増します。

ピンクのバラは色の選び方で雰囲気が大きく変わるので、相手の雰囲気をイメージしながら選んでみてください。

白|深い尊敬

白のバラの花言葉は「深い尊敬」です。結婚式でのダーズンローズのセレモニーで白のバラがよく使われます。一般的なプロポーズでは白のバラのイメージはあまりないかもしれませんが、ウェディングの場面では白のバラが人気です。

結婚式では、新郎が列席者から集めたバラを1つに束ねてブーケにし、新郎から新婦にプロポーズとして贈ります。新婦はそのブーケの中から1本抜き取り、新郎の胸に挿すダーズンローズのセレモニーが演出として行われます。

結婚の際にプロポーズをしていない新郎が改めて結婚式でプロポーズをすることで、列席者にも改めて祝福してもらい、新婦に喜んでもらうことができる演出です。

プロポーズにバラを贈る人気のシーズン|クリスマス・バレンタイン

プロポーズには人気のシーズンがあります。それは、クリスマスとバレンタインです。

筆者が以前花屋に勤めていた際には、クリスマスが近くなるとプロポーズをしようと考えている男性の花束の予約が1年で1番多くなる時期でした。毎年多くの予約があり、クリスマスは花束を渡してプロポーズをするロマンチックな男性が多かったです。

クリスマスの次に人気の時期は、バレンタインです。バレンタインは一般的に女性から男性へチョコレートを渡しますが、主にヨーロッパでは男性が女性に花束を渡すフラワーバレンタインが主流です。

フラワーバレンタインの文化は日本でも浸透してきており、バレンタインもプロポーズする方が多くなります。バレンタインに贈る定番のお花はバラで人気が高まり、価格の相場も高くなります。

クリスマスとバレンタインはバラの価格の相場が上がるので、その点も踏まえて花束の予約をするのがおすすめです。

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バラと相性が良い季節の花・グリーン

プロポーズにバラだけを束ねたシンプルな花束も素敵ですが、季節の花やグリーンを組み合わせた花束もおすすめです。旬の花はフレッシュでそのときしか楽しめない魅力があり、ぜひお花を選ぶ際にはチェックしてほしいポイントです。

季節によっておすすめの花とグリーンを紹介するので、花束を選ぶ際に参考にしてみてください。

  • スイートピー|春
  • ラン|夏
  • ケイトウ|秋
  • ユーカリ|冬

スイートピー|春

春は芽吹きの季節でたくさんの花が楽しめる時期です。チューリップ、ラナンキュラス、フリージアなど魅力的な花が多い中でバラと相性が良く、おすすめなのがスイートピーです。

スイートピーは、フリルのような華奢な花びらと優しい甘い香りが魅力で、他のお花を引き立ててくれます

バラは春と秋が旬でありながら、オールシーズン出回りがあるので、あまり季節感がなく感じられますが、スイートピーのような春を感じられる花と合わせることで季節感が出ます。花束は季節を感じられるのが良いところなので、季節感があることは重要です。

上品で存在感のあるバラとふんわりと優しい雰囲気を醸し出すスイートピーはお互いを引き立たせます。春にバラをプロポーズで贈る方はぜひ、スイートピーをはじめとする春のお花と合わせながら花束を贈ってみてくださいね。

ラン|夏

夏におすすめなのはランです。ランといってもたくさんの種類があり、胡蝶蘭、シンビジューム、デンファレなどがありますが、その中でおすすめなのはモカラの種類のランです。

モカラは人工交配で生まれた種類で、夏にはお花屋さんでよく売られています。花瓶に生けやすく、手頃な価格で購入できるのも嬉しいポイントです。

ランは温暖な気候が適しているため、夏の時期でも花は長く楽しめます。夏は花が長持ちしない時期なので、ランはとても貴重な存在です。

夏はモカラとバラを組み合わせるとバラが一気に夏の雰囲気を纏います。まったく形や特徴が異なる2つなので、一緒にグリーンを入れると尚素敵な雰囲気になり、ライトグリーンの利休草やベビーハンズなどを合わせるのがおすすめです。ぜひ季節のグリーンも合わせてみてくださいね。

ケイトウ|秋

ふわっとした毛糸のような質感が特徴のケイトウは秋を代表する花です。ケイトウには先が尖った羽のような形をしたものや、丸く波打つような模様のあるケイトウなど種類があります。

先が尖った羽のような形をしたケイトウは羽毛ケイトウと呼ばれバラとの相性が良いです。ケイトウははっきりとした美しい色が特徴で、赤やピンクは秋らしい深みのある色合いが魅力です。

バラは赤ピンク系の深みのある色の系統で合わせると秋らしい雰囲気になります。

細やかで滑らかなスエードのようなバラの花びらの質感とふわっとしたケイトウの質感は相性が抜群です。秋のバラの花束におすすめなのでぜひ合わせてみてください。

ユーカリ|冬

冬は旬の花の種類が少ない時期ですが、冬の時期に活躍してくれるのがユーカリです。秋から冬の時期にかけて市場での出回りが多くなります。鼻に抜けるスッキリとした香り、スモーキーなグレーがかった独特なグリーンが特徴です。

クリスマスカラーの赤や白のバラの人気が高まってくる中で、バラを引き立たせてくれるユーカリは、冬の雰囲気を演出してくれます

クリスマス用のブーケに多用され、バラと一緒にドライフラワーにして楽しめるのが良いところです。

また、ユーカリはクリスマスのリースやスワッグに使われたり、ドライフラワーのブーケにもよく使われたりします。冬の人気商材です。

プロポーズにバラを贈る方、贈られた方からよくある質問

プロポーズにバラを贈る方、贈られた方からよくある質問を紹介します。バラをもらった場合の保存方法や、生花ではないバラの種類について詳しく解説していきます。
バラの保存方法はもらった後に悩んでしまう人も多いかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
  • もらったバラを残す方法は?
  • 枯れないバラはある?

もらったバラを残す方法は?

バラの花束をもらったら「記念に残しておきたい」「枯れて捨ててしまうのがもったいない」と感じますよね。

生花のバラを残す方法は、自分でドライフラワーにする、押し花にする、生花を加工してくれる専門の業者に依頼するなどの方法があります

バラはドライフラワーにできる花なので、バラをもらったら枯れてしまう前の早めのタイミングで風通しの良いところにぶら下げて乾燥させます。きれいにドライフラワーにするには、なるべく早く乾燥させることがポイントです。

湿気が多い、風通しが悪いなど乾燥させるのに時間がかかってしまうと色の劣化が目立ちます。特に淡い色のバラは色の劣化が目立ちやすく、赤のように濃い色は劣化が目立ちにくい特徴があります。

ドライフラワーには自然に乾燥させる方法とシリカゲルの乾燥剤を使う方法があります。ドライフラワー専用のシリカゲルが販売されているので、乾燥剤を活用してやってみるのも良いでしょう。

押し花はポピュラーな方法で、やってみたことのある人も多いかもしれません。プレスして水分を抜くことで花びらを残すことができます。どうしても色の劣化が発生しやすい特徴があります。

バラを美しく確実に残したい場合は、専門の加工業者に依頼しましょう。業者によってドライ加工、押し花加工、プリザードフラワー加工などを行ってくれます。費用はかかりますが専用のケースに入れてきれいにお家で飾れるように仕上げてくれます。

枯れないバラはある?

枯れないバラといえば「プリザーブドフラワー」です。厳密には枯れない訳ではなく、日持ちは5年~10年といわれています。

湿気の多い日本では5年程度ともいわれますが、専用のケースでしっかり密閉し、良い条件の環境下では10年程度もつといわれています。

生花と比べると圧倒的に日持ちが良いので、長く楽しみたい人にはおすすめです。プリザーブドフラワーは長く鑑賞できるように加工されているので、花自体は脆く、破損しないように一般的にはケースの中で固定して作られています。

花束のタイプで販売されているプリザーブドフラワーもあるので、花束のように贈ることも可能ですが、外気触れると傷むのが早くなってしまうので、なるべくケースに入れて保管しましょう。

まとめ

プロポーズに贈るおすすめのバラについて解説しました。バラは古くから大切な人に愛を伝える花で、花言葉の種類も多く、メッセージ性の強いお花です。

バラはヨーロッパでプロポーズの際に贈られてきた歴史があり、現代でもその習慣が受け継がれています。本数ごと、色ごとに決められた花言葉があることから、プロポーズの際には適した花言葉の意味を持つバラを贈るのがおすすめです。

プロポーズをする際に相手にどのような思いを伝えたいのか、花言葉を選んでみましょう。思いが込められたプロポーズに相手もきっと喜んでくれるはずです。

伊藤 芙季(ito fuki)
ウェディング専門の花屋で会場装花やブーケを制作し、フラワーコーディネーターとして働いた後、フラワーショップにて生花を販売。 花の仕事で10年のキャリアを積み、店長を経験。 花や植物が大好きで、季節ごとに楽しめる花の名所や植物園を巡っています。 花の魅力、飾る楽しさ、贈る楽しさをたくさんの花に触れてきた経験から発信していきたいと思っています。 花や植物があることで豊かになる時間、心、空間を共有できると嬉しいです。

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