植物名 | アラレア・グリーンエレガンス |
学名 | Plerandra elegantissima |
英名 | false aralia |
科目/属性 | ウコギ科プレランドラ属 |
原産地 | ニューカレドニア |
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デスクや小窓に置けるものから、インテリアの核となる大型サイズまで揃えていますので、ぜひご覧になってみてください。
[https://andplants.jp/collections/plants]アラレア・グリーンエレガンスの特徴
アラレア・グリーンエレガンスは、細く光沢がありギザギザした葉をもつ植物です。特徴的で繊細な姿は、インテリアグリーンとしても人気があります。
新芽は銅色をしており、徐々に濃い緑色に変化する姿も人気の秘密。そんな人気の植物ですが、株が成長するにつれて葉は太くなりギザギザが少なくなってきます。
特徴的な葉を維持するためには、こまめな剪定をして新芽を出すことがポイントです。和風・洋風どちらの雰囲気でも、おしゃれに楽しめるインテリアグリーンとして育てることができます。
アラレア・グリーンエレガンスの花言葉
アラレア・グリーンエレガンスの花言葉は「繊細」「優雅」です。
学名の「elegantissima」には、非常に優美という意味があります。光沢のあるギザギザと波打った葉姿が、そのまま花言葉となったのでしょう。
繊細な葉をもち、優雅に佇む姿にぴったりの花言葉です。濃い緑色の葉は、お部屋のワンポイントとして、おしゃれな空間を演出してくれます。
アラレア・グリーンエレガンスの風水
アラレア・グリーンエレガンスの風水効果は「邪気払い」です。葉が尖っている植物は悪い気を払ってくれます。
アラレア・グリーンエレガンスは葉全体がギザギザと尖っているので、特に邪気払いの風水効果が高いでしょう。気の入り口である玄関に置くと、悪い気の侵入を防いでくれます。
また、鬼門の北東や裏鬼門の南西に置くのもおすすめです。悪い気を払い、良い運気を運んでくれます。
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アラレア・グリーンエレガンスの育て方
日当たり | 日当たりのよい置き場所 |
温度 | 最低5℃以上をキープする |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり | 春夏:土の表面が乾いてから 秋冬:完全に土が乾いたら |
肥料 | 緩効性肥料、液体肥料 |
剪定時期 | 5~10月 |
置き場所と日当たり
アラレア・グリーンエレガンスは日当たりのよい環境を好みます。ただし、直射日光に当たると葉焼けの原因になるので注意が必要です。
耐陰性もあるので、室内でも育てやすいです。しかし、あまりに暗い場所では軟弱に育ち葉色も悪くなります。
そのため、室内では明るい窓際に置くことがポイントです。日差しが差し込む場合は、レースカーテン越しの柔らかい光にしてあげましょう。
温度
アラレア・グリーンエレガンスは寒さに弱い植物です。最低5℃以上をキープして育ててください。
寒さに当たり続けると、葉を次々に落としてしまいます。なるべく暖かい場所で管理することが重要なポイントです。
冬の窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むので、窓から離した明るい場所に置きます。暖房の風が当たらないように気を付けてください。
水やりの頻度
- 春夏:土の表面が乾いてから
- 秋冬:完全に土が乾いたら
春夏の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいに、しっかり水やりしてください。ただし、水のやりすぎや受け皿の溜め水は根腐れの原因になります。
アラレア・グリーンエレガンスに水やり後は、受け皿に溜まった水は小まめに捨てることが重要です。気温の下がる秋からは土の渇き具合を見ながら、徐々に水やりを控えましょう。
冬は完全に土が乾いたら水やりをします。この時期は空気が乾燥するので、水やりと一緒に葉水も与えるとイキイキとした元気な葉を維持しやすいです。
冬の水やりを控えることで寒さにも強い株になるので、水のやりすぎには気を付けてください。もし、水やりの頻度に困ったときは、水やりチェッカーの利用もおすすめします。
肥料
アラレア・グリーンエレガンスには、植え替えの時に長期間ゆっくり効く緩効性肥料を、土に混ぜ込んでおくだけで十分です。土に肥料を混ぜ込んでいない場合は、置き肥や液肥を与えます。
生育期の5~10月に2か月に1度置き肥を置くか、水に薄めた液肥を2週間に1度のペースで水やり代わりに与えてください。冬は生育が緩慢な時期なので、肥料は与えません。
冬も肥料を与えると根痛みの原因になります。土の上に置いている置き肥は取り除いて、液肥やりもやめましょう。
剪定方法
アラレア・グリーンエレガンスの剪定時期は5~10月です。傷んだ枝葉や茂りすぎた枝葉を剪定します。
枝葉が出ている場所であれば、どこから切っても問題ありません。切り口の下から新しい枝を出すので、理想の株姿をイメージして剪定すると良いでしょう。
アラレア・グリーンエレガンスは生育期に葉がよく茂るので、風通しが悪くなりやすいです。風通しが悪いと病害虫発生の原因になります。
元気に育てるためにも、葉が茂りすぎないように気を付けて管理してください。
アラレア・グリーンエレガンスのよくあるトラブルと対処法
ギザギザの葉が特徴的なアラレア・グリーンエレガンスですが、トラブルも存在します。
ここではトラブルが起きたときの対処法を解説していきます。あらかじめ対処法を知っておけば、いざ何かあっても安心です。
根腐れ
根腐れでは、以下の症状が見られます。
- 水をあげても元気にならない
- 土がなかなか乾かない
- 葉が落ちやすい
- 葉が茶色・黄色に変色している
- 幹や幹の根本が柔らかい
- 土から腐敗臭がする
- 土の表面にカビが生えている
- 根黒く変色している
根腐れは、土の中の酸素濃度が低下して土中の細菌叢が変化し、有機物の腐敗が進むことで有害なアンモニアが発生し、土壌環境が悪くなることで発症します。
また、常に土が湿っている状況では根が呼吸することができず、細胞が死んでしまいます。これが原因で、根から水を吸い上げることができなくなり、植物体に水を供給することができなくなることで死んでしまう現象です。
根腐れの対処法は以下。
- 鉢から植物を抜き、悪い土を落として水はけのよい土に交換する
- 根の傷んでいる部分、腐っている部分をカットする
- 少量の水を与え、風通しがよく明るい日陰で管理する
※1週間を目安に水が乾くコンディションで管理する - 発根剤を与えてみる
- 傷んだ葉を取り除く
- 枯れた枝を切り取る
根腐れが起こった場合は、鉢を入れ替えて土の環境を変えることが大切です。傷んでしまった根は取り除き、健康な状態が取り戻せるような環境を与えてあげましょう。赤玉土・ゼオライトなどを用土に混ぜ込むことで、水はけと根腐れを防止することができます。
枝先がダメになっている場合は、生きている部分までカットし、新しい葉を出すことで回復させます。根元から腐っている場合は、無事な部分で切り取り、挿し木にして発根させて回復させましょう。
根腐れが起こると、新芽を残すように古い葉を落とす現象が見られます。重度の根腐れの場合は、新芽や枝の先から枯れることがあるので注意が必要です。
根詰まり
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいになることで起きる症状です。根詰まりの症状は以下の通り。
- 水が浸透しづらくなる
- 底から根が出てくる
- 葉が黄色くなる
- 鉢にヒビが入る
特に春夏の成長期で一気に伸びてしまうと上記のような症状が起きてしまいます。すぐに枯れる要因にはなりませんが、放置してしまうとアラレア・グリーンエレガンスに悪影響です。
対処法はアラレア・グリーンエレガンスの植え替えをすること。
アラレア・グリーンエレガンスを現在の鉢より1つ上の大きい鉢に植え替えることで、上記の症状はほとんど解消されるでしょう。植え替えを行う時期も春夏の成長期が最も適しています。
葉焼け
葉焼けでは、以下の症状が起きます。
- 葉の色素が抜けて白くなっている
- 葉の一部が茶色く枯れている
強い日差しを浴びすぎると葉が傷んで「葉焼け」というトラブルが発生します。
葉焼けの症状に気がついたら、早めに置き場所を検討し直すことが必要です。
対処法は以下。
- 直射日光が当たっている場合はカーテンなどで遮光する
- 葉焼けした部分はカットする
葉焼けが起こるということは、日光が当たりすぎている可能性が高いため、直射日光に当てないような措置を取りましょう。
また、一度焼けてしまった葉は二度と元に戻りません。傷んだ葉はカットし、新しい健康な葉が生えてくるのを待ちましょう。
ハダニ
ハダニの症状は以下。
- 葉にクモの巣のような糸がついている
- 葉の裏に小さな虫がついている
- 葉に斑点や傷がある
- 葉の色が薄くなり枯れている
ハダニは繁殖力の強さと、薬剤耐性を持つとても厄介な害虫です。
放っておくと糸を張って大量発生する危険性もあるので、早めに対処を行いましょう。
対処法は以下。
- 傷んだ葉はカットする
- 葉の表裏、付け根や茎も水で洗浄する
- ハダニに効果のある液体を噴霧する(2倍に薄めた牛乳、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒー、10倍に薄めた酢、殺虫剤)
ハダニが湧いてしまったら、市販の殺虫剤(ベニカファインスプレー・オルトラン)を使用するのが効果的です。2倍に薄めた牛乳などの液体を噴霧する対処法もありますが、匂いが気になる方には水で洗い流す方法もおすすめです。
そもそもハダニは、こまめな霧吹き・葉をふき取りきれいにすることを怠らなければ発生しません。
常にきれいな状態を保つために、霧吹きの購入は必須といえます。月に一度はシャワーで洗い流すなどの管理も必要です。
アラレア・グリーンエレガンスのよくある質問
最後にアラレア・グリーンエレガンスのよくある質問とその答えを以下にまとめました。
- アラレア・グリーンエレガンスの幹の曲げ方は?
- アラレア・グリーンエレガンスは花が咲くの?開花時期は?
- アラレア・グリーンエレガンスは室内と屋外どちらを好むの?
- アラレア・グリーンエレガンスの適切な増やし方は?
- アラレア・グリーンエレガンスはペット(犬や猫)に大丈夫?
- アラレア・グリーンエレガンスの葉がベタベタするのはどうして?
それでは具体的に見ていきましょう。
アラレア・グリーンエレガンスの幹の曲げ方は?
アラレア・グリーンエレガンスの幹は、生育期5~10月にアルミや銅などのワイヤーを使用して曲げます。アルミワイヤーが扱いやすくておすすめです。
まず、アラレア・グリーンエレガンスの曲げたい幹の葉をすべて取り除きます。その後、曲げたい枝の1/3程の太さのワイヤーを幹に沿わせて、斜め45度をキープしてらせん状に巻きつけます。
折れないようにゆっくりと好きな形に曲げましょう。そのまま育てることで、曲げた幹はそのまま固定されます。
翌春5~6月にワイヤーを慎重に取り外して下さい。その後は、幹の曲がりを楽しみながら、大切に育ててくださいね。
アラレア・グリーンエレガンスは花が咲くの?開花時期は?
5~6月に白色の小花を手毬状に咲かせます。ただし、幼木では花を咲かすことは少ないです。
原産地では、5m以上と大きくなるアラレア・グリーンエレガンス。しかし、日本で5m以上の成木に育てることは難しいかもしれません。
そのため、日本でアラレア・グリーンエレガンスの花を見ることは貴重な光景と言えます。愛情もって長年育て、花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
アラレア・グリーンエレガンスは室内と屋外どちらを好むの?
アラレア・グリーンエレガンスは室内の日当たりの良い環境を好みます。ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になるので、レースのカーテンをするなどの工夫が必要です。
屋外の日陰でも育てることはできますが、紫外線量が変わるので室内と屋外を入れたり出したりすることはあまりおすすめできません。頻繁に紫外線量が変化すると、生育に悪影響です。
そのため、室内の明るい窓際で一年を通して育ててください。
アラレア・グリーンエレガンスの適切な増やし方は?
「挿し木」で増やすことができます。挿し木の時期は5~7月なので、剪定作業と一緒に挿し木を行ってもよいでしょう。
アラレア・グリーンエレガンスの枝を15㎝ほど切ります。切り口は斜めにしてください。
その後、1~2時間ほど吸水させたら葉を1~2枚だけ残し、挿し木用の土に5~10㎝の深さで優しく植えます。土が乾燥しないように明るい日陰で管理して、新芽と根が出た後に植え替えて増やしてください。
アラレア・グリーンエレガンスはペット(犬や猫)には大丈夫?
アラレア・グリーンエレガンスは、ペット(犬や猫)のいる環境でも育てることが可能です。
山菜としても知られるタラノ木やウドも、アラレア・グリーンエレガンスと同様にウコギ科の植物。ウコギ科には毒はないので、ペットと一緒に育てても問題ないと考えられます。
ただし、枝葉を食べて食道に詰まったりお腹の調子を崩したりすると大変です。観葉植物を食べてしまった場合は、動物病院に連絡して確認することをおすすめします。
アラレア・グリーンエレガンスの葉がベタベタするのはどうして?
アラレア・グリーンエレガンスの葉がベタベタするのは「カイガラムシ」または「蜜線」が原因かもしれません。
観葉植物には、カイガラムシという害虫が発生することがあります。樹液を吸い植物を弱らせるばかりか、糞をすることですす病を併発させることも。
このカイガラムシの糞は、樹液によるものなのでベタベタします。改善するためには、原因であるカイガラムシを取り除きましょう。
虫がいないのにベタベタする場合は、葉の蜜線から樹液が出ているのかもしれません。特定の植物は、自ら樹液を出すことで蟻を引き寄せ、葉を食害する害虫を蟻に退治させる防衛手段を持ちます。
葉や茎に傷をつけると、虫がいると勘違いして蜜線から樹液が出ることがあります。蜜線からの樹液は自然と止まるので、それまでは樹液で床が汚れないように注意してください。
アラレア・グリーンエレガンスのまとめ
アラレア・グリーンエレガンスは明るい室内であれば、一年を通して簡単に育てることができます。光沢のある特徴的なギザギザの葉姿は、どこに飾ってもおしゃれなインテリアグリーンとして活躍するでしょう。
「優雅」という花言葉は、新築祝いや結婚祝いなどのプレゼントにも最適です。さらに「邪気払い」の風水効果は、悪い気を払い運気を上げてくれるので多くの方に喜んでもらえます。
ぜひ、素敵なインテリアグリーンとして育ててみてはいかがですか。