お花にはそれぞれ、さまざまな意味やメッセージが込められています。
今回は、「助けて」の意味を持つお花と花言葉をご紹介します。
「助けて」の花言葉は、神話や逸話に基づいたものや、お花の性質を表現したものなどさまざまです。一見怖いように思える「助けて」ですが、花言葉がつけられた背景からは歴史や人間と植物との深い関わりを感じさせます。
花言葉の由来を、植物の性質や歴史とともに解説していきたいと思います。
象徴的なメッセージに使いたい時や、誰かにさりげなくエールを送りたい時、ぜひ参考にしてみてください。
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「助けて」の意味を持つ花言葉
まずは、「助けて」の意味を持つ花言葉を持つお花を5つご紹介します。
- チグリジア|「私を助けて」
- サンダーソニア|「助けて」
- ハス|「救ってください」
- カリフォルニアポピー|「願いを叶えて」「私を拒絶しないで」
- パンジー|「ひとりにしないで」
「助けて」の花言葉には、切実な思いが込められていたり、お花の性質を表現したりと、それぞれ由来があります。
ひとつずつ詳しく解説します。
チグリジア|「私を助けて」
鮮やかで印象的なチグリジアには、「私を助けて」「私を愛して」「鮮やかな場面」などの花言葉がつけられています。
チグリジアとは、アヤメ科トラユリ属の植物です。お花の中心部にトラ柄のように見える斑模様が入っているため、「トラユリ」「トラフユリ」とも呼ばれています。
チグリジアは一日花で、朝にお花が咲くと夕方にはしぼんでしまいます。
鮮やかな美しいお花をもっと長く咲かせたいチグリジアの気持ちを表現して、「私を助けて」などの花言葉がついたそうです。
ほかにも、インパクトのある模様を表して「誇らしく思う」の花言葉もつけられています。
サンダーソニア|「助けて」
サンダーソニアは、オレンジ色のランタンのようなお花を咲かせる、南アフリカ原産の植物です。
「助けて」の花言葉は、土地開発や乱獲により、自生地でサンダーソニアの野生種が見られなくなってしまったことからつけられたと言われています。
また南アフリカに入植した人々がサンダーソニアを見て故郷に思いを馳せたことから、「望郷」「祖国を思う」の花言葉がつけられました。
ただしネガティブな意味だけでなく、「愛嬌」「祈り」「信頼」の花言葉もあります。サンダーソニアのお花のかわいらしさや、お花の形が教会のベルに似ていることが由来です。
ハス|「救ってください」
泥の中からまっすぐに伸びた茎の先に、美しいお花を咲かせるハス。
生育環境や性質が仏陀の教えに繋がるとして、仏教では極楽浄土に咲くお花と言われています。人々を極楽へ導くお花であるとされたことから、「救ってください」「救済」の花言葉がつけられました。
「助けて」の花言葉ではありませんが、「救ってください」「救済」は同様の意味として考えても良いでしょう。またはすには、「神聖」「雄弁」「沈着」の花言葉があります。
花言葉「神聖」は、仏陀の誕生した際にハスのお花が咲いた逸話が由来です。
また、ハスは古代エジプトの地下世界の神オシリスに捧げられたお花としても知られます。そのため、オシリスの性格を表して「雄弁」の花言葉がついたそうです。
ハスは中国で君子花と呼ばれています。君子とは知識も人格も優れている人のことで、まっすぐ咲くハスは君子の象徴とされていました。君子の動じない姿を表して「沈着」の花言葉がついたと言われています。
カリフォルニアポピー|「願いを叶えて」「私を拒絶しないで」
カリフォルニアポピーは、北米カリフォルニア原産のお花です。
かつてカリフォルニアに移住しようとしたスペインの探検家たちは、一面に広がる黄金色のカリフォルニアポピーを「Copa de oro(金の杯)」と表現しました。そのため「願いを叶えて」「富」「成功」「希望」の花言葉がつけられたと言われます。
「私を拒絶しないで」は、黄色のイメージからついた花言葉です。欧米において黄色はイエスを裏切ったユダの色とされ、「拒絶」「不信感」などの意味を持たれています。そのため、黄色のお花には「拒絶」の意味の花言葉がよくつけられるようです。
なおカリフォルニアポピーはケシ科ハナビシソウ属で、ケシ属のポピーとは近縁種にあたります。
「願いを叶えて」と「私を拒絶しないで」の花言葉を持つカリフォルニアポピーは、今の現状から助けてほしい気持ちを切実に表しているお花なのかもしれません。
パンジー|「ひとりにしないで」
「ひとりにしないで」の花言葉は、パンジーがたくさんお花をつける性質が由来です。 また、名前の由来とお花のイメージから「私を思って」「もの思い」の花言葉もつけられています。
パンジーの名前は、フランス語の「Pansee(考える、思う)」から名付けられました。うつむきがちに咲く姿と、お花の模様が顔に見えることが由来です。そのため、「もの思い」の花言葉がついています。
さらに、可愛らしいお花が恋焦がれる様子をイメージさせることから、「私を思って」「ひとりにしないで」の花言葉がついたようです。
「だれかに愛してほしい」「孤独な思いから助けてほしい」と願っているようにも思えますね。
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「助ける」「助けたい」の意味を持つ花言葉
次は、「助ける」や「助けたい」の意味がある花言葉をご紹介します。
- メギ|「あなたの助けになる」
- アキメネス|「あなたを救う」
- エキナセア|「あなたの痛みを癒します」
- レンゲソウ|「私の苦しみを和らげる」
- オレガノ|「あなたの苦痛を除きます」
「助ける」の意味の花言葉は、古くから人々と関わりが深い植物によく付けられているようです。観賞用に美しいだけでなく、ハーブとして手に入るものもあります。
では順番に見ていきましょう。
メギ|「あなたの助けになる」
メギの枝葉を煎じた液を目の薬に用いたことが、「あなたの助けになる」の花言葉の由来です。
メギは、春にはかわいいお花を咲かせ、夏には美しい葉色、秋には紅葉や赤い実が見応えがあります。一年を通して楽しめるメギを表現して、「美しい変化」の花言葉もつけられました。
また、メギは別名でコトリトマラズと呼ばれます。鋭いトゲがたくさんあり、小鳥も止まらないだろうとつけられた名前です。そのため「激しい気性」の花言葉もつけられているようです。
関東以西の暖地に自生しており、雑木林に生えていたり、植栽に使われたりしています。ぜひ見つけてみてください。
アキメネス|「あなたを救う」
アキメネスの花言葉「あなたを救う」の由来は、2つの説があります。
1つ目は、鮮やかで美しいお花の色が見る人を癒すことからつけられた説です。
2つ目は、アキメネスの語源である古代ギリシャの伝説のハーブ、アケメニスが由来している説です。アケメニスは罪人に効果があり、飲用すると罪を告白させると言われています。
罪を打ち明けさせることから「あなたを救う」とついたと考えられているようです。被害にあった方にとっては、辛い気持ちの助けになるかもしれません。
アキメネスとは中米原産の球根植物です。同じイワタバコ科のセントポーリアやストレプトカーパスに似たお花を咲かせます。
現在ではたくさんの園芸種が親しまれています。寒い時期に弱いため、移動して管理できる鉢植え栽培が人気です。欧米では温室で大切に育てられたことから「大事な人」の花言葉もつけられています。
エキナセア|「あなたの痛みを癒します」
エキナセアは抗菌作用、抗炎症作用があるハーブとして知られている植物です。先住民が痛みの緩和や治療薬に用いていたことから、「あなたの痛みを癒します」の花言葉がつきました。
エキナセアによって、身体の痛みが和らげば、利用した方にとって大きな助けになるでしょう。同じ由来で「深い愛」「優しさ」の花言葉もついています。
エキナセアは現在でも、免疫力を高めるハーブとして人気です。ハーブティーやエディブルフラワーとして親しまれています。
また、丈夫な性質のためガーデニングにもよく使われます。6月から10月頃の暑い季節にたくさんお花を咲かせるため、夏に重宝する植物のひとつです。
さらに、お花が終わった後はイガグリのような中心部が残るシードヘッドとして晩秋〜冬の庭を彩ります。
レンゲソウ|「私の苦しみを和らげる」
ピンク色のお花を一面に咲かせるレンゲソウは、蜜源植物としてよく知られています。葉やお花は解熱作用のある生薬として用いられたことから、「私の苦しみを和らげる」「心が和らぐ」の花言葉がつきました。
「私の幸せ」は、ハスに似たお花が幸福感を連想させるためにつけられたと言われています。
レンゲソウは、「レンゲ」「ゲンゲ」とも呼ばれるマメ科の植物です。緑肥や牛の飼料として水田裏作(すいでんうらさく)に使われており、田んぼにピンクの絨毯が広がる風景はよく見られます。
美しいレンゲソウ一面の景色は、毎日が忙しくて「助けてほしい」と悩んでいる方の心を和らげてくれるでしょう。
オレガノ|「あなたの苦痛を除きます」
オレガノは葉と茎に抗菌作用や強壮作用があり、消化器系の不調を和らげる効果があります。古代ローマから薬用ハーブとして用いられていたために「あなたの苦痛を除きます」の花言葉がつきました。
ほかにも、「自然の恵み」「富」「財産」の花言葉があり、多用途に使われて役立てられていたことがうかがえます。オレガノの名前は、ギリシャ語の「Origanum(山の喜び)」が語源のようです。
香り高いオレガノは肉やチーズと相性がよく、ピザのようなイタリア料理によく使われます。ほかにもスペインやギリシャ、トルコ、メキシコ、アメリカなど、世界各国の料理に使われている万能な調味料のひとつです。
非常に丈夫で育てやすい性質で、ガーデニングの植物としても人気のオレガノ。ハーブとしても利用できるため、健康や料理、ガーデニングで大きな助けとなるでしょう。
「癒したい」の意味を持つ花言葉
次は、「癒したい」の意味を持つ花言葉をご紹介します。
- カモミール|「あなたを癒す」
- ムラサキハナナ|「癒し」
- クランベリー|「心を癒す」「心痛を和らげる」
- ペチュニア|「あなたと一緒なら心が和らぐ」
- エルダーフラワー|「苦しみを癒す人」
見た目もかわいく、庭植えや鉢植えでも楽しめるお花を中心にピックアップしてみました。大切な人へのプレゼントに、自分の癒し用に、ぜひお気に入りを探してみてください。
それではそれぞれの花言葉の由来を見ていきましょう。
カモミール|「あなたを癒す」
カモミールは鎮静作用や抗菌作用で知られるハーブのひとつで、不眠やストレス緩和、冷え性、胃腸の調子を整える効果があると言われています。
カモミールの効果や優しい香りから、「あなたを癒す」の花言葉がつけられました。
また、丈夫な性質から「逆境に耐える」「苦難の中の力」の花言葉もついています。
カモミールには、一年草でシカギク属のジャーマンカモミールと、多年草でカミツレモドキ属のローマンカモミールがあります。効能があるハーブとして用いられるのは、ジャーマンカモミールです。
PMS症状や更年期障害の緩和など女性の悩みに効果があることから、ハーブティーや入浴剤が人気です。お花がかわいらしいため、ガーデニングにもよく使われています。
ムラサキハナナ|「癒し」
「癒し」は、明るい紫色のお花のイメージからつけられた花言葉と言われています。春先にムラサキハナナが群生する姿は、癒しを与えてくれるほど美しいです。
また、「聡明」「優秀」「あふれる知恵」の花言葉もあります。かつて諸葛孔明が陣を張った時、食用にするために真っ先にムラサキハナナの種をまいた伝説があり、諸葛菜(ショカツサイ)とも呼ばれているためです。
「聡明」や「優秀」などの花言葉は、孔明をイメージして付けられたとされています。
ムラサキハナナは中国原産のアブラナ科で、中国では菜の花のように食べられる植物です。
食べる時は、若い茎の先をおひたしや炒め物にします。お花も食べられるため、一緒に炒めたり彩りに使ったりするようです。
お花としても食料としても、ムラサキハナナは多くの人を助けてきたのかもしれません。
クランベリー|「心を癒す」「心痛を和らげる」
真っ赤な丸い実がかわいいクランベリー。「心を癒す」「心痛を和らげる」の花言葉は、クランベリーの効能が由来です。
クランベリーにはポリフェノールが含まれ、抗酸化作用や抗炎症作用があります。また、膀胱炎をはじめとする尿路感染症に効果が認められているキナ酸が含まれているのも特徴です。
ほかにも食物繊維やビタミンEなど栄養が豊富で、アメリカ先住民が薬に使っていたと言われています。
寒くなりはじめる時期にクランベリーの赤い実がこぼれるようになる様子は、温かい気持ちにさせてくれます。クランベリーパイやジュースなど、食べても美味しいのも魅力ですね。
クランベリーのかわいい実と「心を癒す」の花言葉が、疲れた心と体を助けてくれるかもしれません。
ペチュニア|「あなたと一緒なら心が和らぐ」
春から秋まで長く咲くペチュニアは、丈夫な性質でガーデニングに人気の植物です。
お花がタバコのお花に似ていることから、タバコを吸った時のリラックスした気持ちを表して「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」の花言葉がつきました。ペチュニアの名前も、ブラジル先住民の言葉の「Petun(タバコ)」が由来となっているそうです。
赤やピンク、白、黄色、紫、緑、黒など非常にお花の色が豊富で、さまざまな品種が出回っています。暑い時期にもたくさんお花を咲かせてくれるため、お庭や花壇にひとつあると華やかになるでしょう。
毎日が忙しくて「助けて」と口癖のように話す人に、ペチュニアをプレゼントすれば「心の安らぎ」を与えられるかもしれません。
エルダーフラワー|「苦しみを癒す人」
エルダーフラワーは西洋ニワトコと呼ばれる植物で、古くから世界各地で薬用や食用に使われています。
お花は風邪予防や花粉症、冷え性への効能、リラックス効果があると言われ、ハーブティーにして飲まれます。熟した果実は「エルダーベリー」と呼ばれ、ジャムやジュースとして食用が可能です。
さらに、ヨーロッパの古代民族であるケルト人の間では人々を癒す力を持つ神聖な植物と考えられていたことから、「苦しみを癒す人」「心を癒す」「思いやり」の花言葉がつけられました。
なお、魔法の世界ともつながっていると考えられているため、魔法の杖として物語にしばしば登場します。キリストが打ちつけられた十字架もニワトコで作られたと言われ、古くから特別な存在とされていました。
現在では庭木としても人気で、春頃にかわいらしい白いお花を咲かせます。お花の印象から「愛らしさ」の花言葉もついています。
苦しい気持ちを表す花言葉
最後は、苦しい気持ちを表しているお花と花言葉をご紹介します。
- エリカ|「孤独」
- バラのトゲ|「苦痛」
- トケイソウ|「受難」
- スカビオサ|「私はすべてを失った」
- マリーゴールド|「絶望」
美しいお花とは対照的に、切実な悲しみや辛さを表現している花言葉です。中には植物の性質や謂れではなく、色の持つイメージが由来のものもあります。
では、詳しく解説していきます。
エリカ|「孤独」
エリカはイギリス北部やアイルランドのヒースと呼ばれる荒地に育つことから、英語圏ではヒースと呼ばれています。「孤独」「寂しい」の花言葉は、エリカが荒野で咲くイメージからついたと考えられています。
一方で、荒れた地に美しいお花を咲かせる姿は人々を魅了してきました。荒れた地で暮らす人々にとって、美しい花は精神的な面で助けになっていたのかもしれません。
木々がほとんど生えないヒースにエリカが広がる風景は、イギリスの古典文学にもよく登場します。北ヨーロッパの人にとって原風景でもあるエリカには、「博愛」の花言葉もつけられています。
エリカは世界に700種類以上あると言われ、開花時期もお花の形も種類によってさまざまです。日本でもたくさんの品種が園芸用に広まっており、壺型のお花がかわいいジャノメエリカがよく植えられています。
バラのトゲ|「苦痛」
バラのトゲには「苦痛」「不幸中の幸い」の花言葉がつけられています。トゲの鋭さや危険さ、トゲの持つイメージからつけられました。
世界中で愛されているバラには、非常に多くの花言葉がついています。色別だけでなく、本数や品種、咲き方、形状別にもそれぞれ花言葉があります。バラのように細かく花言葉がついている植物はほかにはないでしょう。
トゲ以外では、バラの枝に「あなたの不快さが私を悩ませる」、しぼんだバラに「私は絶望している」の花言葉がついています。
バラの花言葉のほとんどが愛に関するもので、バラが愛の象徴であることがうかがえます。現在の日本でも、プロポーズや結婚式には欠かせないお花のひとつです。しかしプロポーズの際には、バラのトゲは丁寧に取ってから贈るといいかもしれません。
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トケイソウ|「受難」
「受難」は、キリスト教に由来する花言葉です。
トケイソウは、英語でパッションフラワーと呼ばれます。パッションとは情熱ではなく受難の意味で、キリスト教圏では「passion flower(受難の花)」として知られます。
花びらや萼片を10人の使徒、3つの柱頭を釘、ツル性の巻きひげを鞭などに見立て、キリストの受難を表したお花と言われたためです。
関連して、「信仰」「聖なる愛」「宗教的な愛情」の花言葉も付けられました。
トケイソウの果実はパッションフルーツの名前でよく知られています。美しいお花とツル性の性質がガーデニングにも人気があり、葉は切り花としてお花屋さんに並んでいることもあります。
受難の花言葉を持つため、仕事や勉強、友人などに悩みを持っており「助けてほしい」と悩んでいる人へのプレゼントには注意してください。もしプレゼントする場合は、「聖なる愛」の花言葉として渡しましょう。
スカビオサ|「私はすべてを失った」
切り花として花束やアレンジメントにもよく使われるスカビオサの花言葉は「私は全てを失った」「不幸な恋」です。
スカビオサは青紫色の品種が代表的で、ギリシャ神話において紫色は悲しみを意味するため「私は全てを失った」などの悲しい花言葉がつけられました。スカビオサに限らず、ヒヤシンスやクロッカスなど地中海原産の紫色のお花には、悲しみを表現する花言葉がよく見られます。
またギリシャ神話に、恋に落ちた羊飼いと結ばれなかった悲しさで死んでしまった少女フィチアがスカビオサに姿を変えたエピソードがあります。そのため、「不幸な恋」「叶わぬ恋」のような恋にまつわる悲しい花言葉がつけられたようです。
「不幸な恋」「叶わぬ恋」を経験した方にとって、スカビオサの花言葉は辛いものがあるかもしれません。しかし、恋愛をしている間は自分では不幸かどうかは気づけないものです。
不幸な恋愛をしている友人や家族がいる場合は、気づいてもらえるようにスカビオサでメッセージを伝えてみてはいかがでしょうか。
マリーゴールド|「絶望」
マリーゴールドの花言葉「絶望」。ギリシャ神話やキリスト教と関係があると言われています。
太陽神アポロンは水の妖精を寵愛していましたが、ある時ペルシアの王女レウコトエと恋に落ちました。嫉妬した水の妖精は、レウコトエの父であるペルシア王に二人の仲を告げ口します。怒ったペルシア王は、レウコトエを閉じ込めて殺してしまいました。
その後アポロンは水の妖精を恨み、二度と近寄ろうとしませんでした。後悔した水の妖精は、悲しみからマリーゴールドに姿を変えてしまったと言われています。
このエピソードが、「絶望」や「嫉妬」の花言葉の由来だそうです。なお、アポロンにちなんで「勇者」の花言葉もついています。
また、キリスト教では黄色はイエスを裏切ったユダの色とされるため、「悲しみ」や「嫉妬」「拒絶」の花言葉がついたとも言われています。
まとめ
「助けて」の花言葉には、名付けられた理由や由来がそれぞれありました。逸話や歴史的背景を持った、象徴的なお花が多いようです。
また、「助けたい」「あなたを助ける」の意味を持つ植物は、実用的で有用な植物が多くみられましたね。人々が大切に思っていたことがうかがえる花言葉です。
「助けたい」や「癒し」の花言葉は、誰かにメッセージを伝えたい時や励ましたい時にプレゼントするといいでしょう。疲れた時には、ぜひ自分用にも育ててみてください。優しい香りやかわいいお花で弱った心を助けてくれるかもしれません。
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