ふわりとした花びらが風にそよぐ様子がかわいらしいポピーの花。花の色も赤やオレンジ、ピンク、黄色などバリエーションも多く、八重の花も人気です。
ポピーの色別や種類別の花言葉、誕生花、名前の由来について紹介します。
ポピーの特徴
植物名 | ポピー |
学名 | Papaver rhoeas |
英名 | Shirley poppy |
科名 | ケシ科 |
属名 | ケシ属 |
原産地 | ヨーロッパ中部 |
開花期 | 4月~6月 |
ポピーはケシ科ケシ属の植物です。ヨーロッパ中部が原産で、4月~6月ごろ、春の訪れとともに野山に咲き誇ります。赤や黄色、白、青といった花の色はバリエーションが豊かです。
中でも青のポピーは「メコノプシス(別名ブルーポピー)」といい、ヒマラヤなどの高山地方に咲きとても珍しく貴重な花です。ブルーポピーの遺伝子を使ってブルーのバラを作ろうという試みがなされましたが、未だ成功していません。
ポピーの花言葉|思いやり、いたわり、恋の予感など
ポピーの花言葉には「思いやり」「いたわり」「慰め」「恋の予感」「陽気でやさしい」などがあります。色別や種類別によってもそれぞれ花言葉があります。
ポピーの色別花言葉
ポピーの色別花言葉を以下にまとめました。
赤・ピンク色のポピー | 慰め、感謝、喜び |
青・紫色のポピー | 眠り、感謝 |
白のポピー | 疑惑、推測 |
黄色・オレンジ色のポピー | 成功、富、恋の予感 |
ほかにも「感謝」に関係した花言葉が気になる方は、「感謝」の花言葉の記事で紹介しています。
ポピーの種類別花言葉
ポピーにはさまざまな種類があり、種類ごとに花言葉が違います。ここでは代表的なポピーの花言葉をご紹介します。
- アイスランドポピーの花言葉
- カリフォルニアポピーの花言葉
- オリエンタルポピーの花言葉
- ひなげしの花言葉
アイスランドポピーの花言葉
アイスランドポピーの花言葉は「慰め」「感謝」「喜び」です。一般的にポピーというとアイスランドポピーを指すことが多いそうです。
原産はシベリアなので和名は「シベリアひなげし」ともいいます。寒い地域で育つため暑さに弱く日本では1年草として流通しています。
カリフォルニアポピーの花言葉
カリフォルニアポピーの花言葉は「富」や「成功」です。カリフォルニアポピーはポピーという名前がついていますが、ケシ属ではなくハナビシソウ属なため、分類的には別種の植物です。
オレンジ色の花色が多く、ワイルドフラワーとして休耕田地などに咲いているのを見ることができます。
オリエンタルポピーの花言葉
オリエンタルポピーの花言葉は「夢想家」「繁栄」「妄想」です。通常のポピーよりも一回り大きな花をつけ、茎も太くたくましい感じがします。
ひなげしの花言葉
ひなげしの花言葉は「心の平穏」「労り」「慰め」「思いやり」です。虞美人草とも呼ばれ、日本でも古来より親しまれてきた花です。通常のポピーより小さくはかない印象で、1本で咲かすよりも群生して咲かせると見栄えがよくなります。
ポピーの誕生花
ポピーの誕生花は2月23日、3月2日、3月4日、3月24日です。
ポピーの名前の由来・神話
ポピーの名前はラテン語のpapa(粥)が由来といわれています。
小さな子供を眠らせるためにお粥に睡眠効果や鎮静作用のあるケシの汁を入れたことから「ポピー」という名前がついたそうです。
またギリシャ神話にもポピーは登場します。農業の女神デメテルの娘が地獄に連れ去られ、デメテルはひどく悲しみ眠れない日々が続きました。
その時にポピーの花の汁を飲んで悲しみを癒したといわれています。この神話から「慰め」や「労り」「心の平穏」という花言葉が生まれたといわれています。
ポピーの和名はひなげし
ポピーの和名、ひなげしは漢字で「雛芥子」と書きます。ケシ科のなかでも花が小さくかわいらしいことから「雛」という漢字をつけたといわれています。
また、別名「虞美人草」ともいわれます。これは中国の戦国時代、楚国の武将項羽の愛妻だった虞姫のお墓の近くに咲いていた花がひなげしだったそうで、虞姫は中国三大美人の一人だったことから「虞美人草」となったそうです。
ポピーの育て方
ポピーには1年草と多年草があります。薄い花びらや細い茎というはかない見た目ですが、とても強い性質で育てやすい植物です。
一度植えると次々と花を咲かせて楽しませてくれます。ポピーの育て方について紹介します。
- 栽培環境
- 水足
- 植え替え
栽培環境
日当たりがよく水はけのよい場所を選びましょう。日当たりが悪いと花付きが悪くなるので注意します。
種は9月~11月の秋まきです。とても小さい種なので、風などで飛ばされないように気を付けましょう。
発芽には光が必要なので、土をかぶせないようにします。ホームセンターなどで売っている苗を植えると手間がかかりません。
水やり
加湿を嫌うので、地植えの場合は雨水のみでも育ちます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらお水をあげる程度にしましょう。
植え替え
ポピーは一年草なので毎年植え替えが必要ですが、多年草タイプのオリエンタルポピーもあります。植え替えが大変な時はオリエンタルポピーを植えてみてはいかでしょうか。
ポピーの花言葉によくある質問
ポピーの花言葉によくある質問についてまとめました。
- ポピーに怖い花言葉はある?
- ポピーとケシの花言葉は違う?
ポピーに怖い花言葉はある?
ポピーの花言葉には怖いものはありませんが、白のポピーは「疑惑」「推測」といったちょっと不穏な意味があります。プレゼントするときには他の色のポピーと一緒に渡すなどするとよいかもしれないですねよいかもしれないですね。
怖い花言葉が気になる方は、怖い意味の花言葉一覧の記事で紹介しています。
ポピーとケシの花言葉は違う?
ポピーはケシ科の植物なので同じものですが、日本では麻薬の原料となるものをケシといい、園芸用として楽しむ花のことをポピーと言って分けています。
ケシというと怖いイメージもありますが、ケシの花言葉はなくポピーの花言葉と同様です。
まとめ
ポピーは寒い冬を超え、春の訪れを教えてくれる花です。花色の種類が多く、モネの絵にも使われるなど明るいイメージですよね。
ポピーは茎が細く花びらも薄くてはかないため、1本で植えるよりも群生して咲いている方が見栄えがよくなります。お庭などに植える場合は、できればスペースを広くとって植えるとモネの絵のような景色に出会えるかもしれませんね。
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